抗微生物抗バイオフィルム組成物及びその使用方法

 

細菌のバイオフィルムが関与する創傷感染症及び食物に由来する疾患の予防及び処置のための、キレート剤、金属イオン塩、ゲル化剤又は緩衝液、抗微生物剤、抗バイオフィルム剤及びpH調節剤又は緩衝液を含む組成物が開示される。組成物の抗感染特性は、多微生物性バイオフィルムで生じる、嫌気性/好気性/通性グラム陰性及びグラム陽性創傷感染症と関連する細菌の減少又は死滅を含む。組成物は、ローション、クリーム、軟膏、包帯、絆創膏、リンス、浸漬液、ジェル、スプレーの形態、又は特定の装置を含む他の適当な形態であってもよい。加えて、本発明は、ナノ粒子又は他の有効な送達システムのいずれかを用いた、1つ又は2つのキレート剤、又はキレート剤を単独で、又は金属イオン塩と組み合わせて含有する製剤化組成物を送達する有効な方法も提示する。
【選択図】なし

 

 

関連出願の相互参照
本出願は、2013年3月7日付けで出願され、「抗微生物組成物並びに創傷感染症を処置及び予防するためのその方法及び使用(ANTIMICROBIAL COMPOSITIONS AND METHODS AND USES THEREOF FOR TREATING AND PREVENTING WOUND INFECTIONS)」と名称を付けられた、米国仮特許出願第61/773,912号、2013年4月26日付けで出願され、「抗微生物抗バイオフィルム組成物及びその使用方法(ANTIMICROBIAL-ANTIBIOFILM COMPOSITIONS AND METHODS OF USE THEREOF)」と名称を付けられた、国際特許出願第PCT/CA2013/050324号、及び2013年6月13日付けで出願され、「抗微生物抗バイオフィルム組成物及びその使用方法(ANTIMICROBIAL-ANTIBIOFILM COMPOSITIONS AND METHODS OF USE THEREOF)」と名称を付けられた、米国仮特許出願第61/834,654号の利益及び優先権を主張する。上で特定された特許出願の内容は、ここで、参照により本明細書の詳細な説明に明確に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、創傷感染症の予防及び処置のための抗微生物及び抗バイオフィルム組成物を使用する方法に関し得る。本発明は、創傷ケア、消毒薬、化粧品及び医療機器/装置において適用するための、キレート剤、亜鉛塩、抗微生物剤(antimicrobial)及び薬学的に許容し得る賦形剤を含む組成物を製剤化する方法に更に関し得る。より詳細には、本発明は、2つ以上のキレート剤及び亜鉛塩を含有する薬学的に許容し得る製剤を送達する有効な方法に関し得る。
微生物学的見方から、正常の、無傷なヒト及び動物の皮膚の主要な機能は、皮膚表面に生存する微生物集団を防除すること、及び下部組織が潜在的な病原体によりコロニー形成され、浸潤されることを防ぐことである。皮下組織の露出(すなわち、創傷)は、微生物のコロニー形成及び増殖をもたらす、湿った、暖かく、かつ栄養価の高い環境を提供する。
創傷コロニー形成は、大抵多微生物性であり、潜在的に病原性である多数の微生物を含むので、いかなる創傷も感染するリスクがある。感染症の場合、創傷は治癒に失敗し、患者は、増大した外傷並びに増大した処置コストを被る。一般的な創傷管理は、資金の要求の厳しさが増す。米国の人口の2%より多くが、そのような慢性の治癒しない創傷に罹患し、米国の医療制度1年当たり200億ドルの負担をかける。創傷は、世界中のヒト並びに動物における多大な問題である。
したがって、医療従事者の間での創傷感染症のリスクに関する関心は、増大した外傷に関してのみでなく、財源資金へのその負担、及び医療制度におけるコストの有効な管理に対する増大する要求を考慮しても、患者にとって正当なものである。大抵の創傷感染症は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(20%)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)(14%)、腸球菌属種(Enterococci spp.)(12%)、大腸菌(Escherichia coli)(8%)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(8%)、エンテロバクター属種(Enterobacter spp.)(7%)、プロテウス属種(Proteus spp.)(3%)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(3%)、連鎖球菌属(Streptococci)(3%)及びカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(3%)により引き起こされる。
創傷は、治癒まで複数の障壁をしばしば有する。創傷治癒及び感染症は、創傷環境内に安定で有望なコミュニティーを作る細菌の能力と、細菌コミュニティーを防除する宿主の能力との間の関係により影響される。細菌は、それら自身の保護用微小環境(バイオフィルム)を形成し、続いて表面に付着することが迅速にできるので、これらの生物を防除する宿主の能力は、バイオフィルムコミュニティー成熟につれ低減するようである。安定なバイオフィルムコミュニティー内で、好気性細菌と嫌気性細菌との間の相互作用は、感染症を引き起こし、治癒を遅延させるそれらの可能性を増強しながら、それらの網状病原性作用を増大させるようである。過去数年に渡り、一部の人々がバイオフィルムを慢性創傷に結び付けた。顕微鏡評価又は慢性創傷は、少なくとも60%の慢性創傷において、コロニー細菌の周りに接着した細胞外重合物質と共に十分に組織化されたバイオフィルムを示した。
近年、ヒト並びに動物において、治癒しない、臨床的に感染した創傷の処置のため抗生物質及び抗微生物剤を使用する多数の試みがある。これらの抗微生物剤は、様々な化学組成物であり、ペプチド、防腐剤(米国特許第6,700,032号)、抗生物質、銀イオン/化合物(米国特許出願公開第2005/0035327号)、キトサン(米国特許出願公開第2006/0210613号、米国特許第6,998,509号)、ニトロフラゾン、ビスマスチオール、及びキシリトール(WO2005/058381)を含み得る。
他の人々による、抗微生物剤を含む創傷ケア装置、例えば、包帯又は絆創膏、ジェル及び軟膏を作る種々の試みがある。例えば、米国特許第3,930,000号は、死滅するための銀亜鉛アラントイン酸塩クリームの使用を開示する。微生物学的見方から、正常の、無傷なヒト及び動物の皮膚の主要な機能は、皮膚表面に生存する微生物集団を防除すること、及び下部組織が潜在的な病原体によりコロニー形成され、浸潤されることを防ぐことである。皮下組織の露出(すなわち、創傷)は、微生物のコロニー形成及び増殖をもたらす、湿った、暖かく、かつ栄養価の高い環境を提供する。
歴史的に、慢性感染症を引き起こす細菌の特性は、液体成長培地に懸濁されて成長した細菌のものと類似すると推定される。しかしながら、過去20年に渡る研究は、多くの慢性感染症が、バイオフィルム状態の微生物の成長の結果であることを示している。バイオフィルム中の細菌は、それらの浮遊性対応物と比較して、100〜1000倍の、抗生物質/抗微生物剤に対する抵抗性であり得る。近年の研究は、バイオフィルムを、慢性創傷が治癒しない潜在的理由として示した(Singh and Barbul, Wound Rep Reg. 16: 1, 2008)。加えて、Jamesら(Wound Rep Reg. 16: 37-44, 2008)は、バイオフィルムを、慢性創傷、例えば、糖尿病性下肢潰瘍、静脈性下腿潰瘍及び褥瘡と関連する細菌感染症の60%より多くで、最近示した。
慢性創傷感染症は、ゆっくりと発症する典型的な持続性感染症であり、免疫防御によりめったに解決されず、抗微生物療法に一時的に応答するようである。したがって、バイオフィルムを含む急性並びに慢性創傷の予防及び処置のための、抗バイオフィルムと抗微生物活性の両方を有する創傷ケア製品を開発する、満たされてない臨床上の需要がある。抗バイオフィルムと抗微生物活性の両方を有する組成物は、抗生物質/抗微生物剤、及び身体の免疫系に高度に耐性であるバイオフィルム細菌を、バイオフィルム形成を阻害することにより、及び/又は前に形成されたバイオフィルムを破壊することにより、死滅する。更に、一般に安全と認められる(GRAS)を含む非抗生物質創傷ケア又は消毒薬組成物の需要もある。
食肉処理場又は食肉加工工場において、食中毒微生物での食肉及び装置(例えば、肉挽き機、カッター、スライサー、ミキサー、充填装置など)の汚染の問題がある。従来の食肉加工工場において、次亜塩素酸ナトリウムが、抗微生物薬として食肉の滅菌プロセス中に用いられる。食肉、例えば、死体は、次亜塩素酸ナトリウムの溶液に特定時間浸される。しかしながら、食肉に付着している次亜塩素酸ナトリウムの反応産物のヒト身体に対する安全性の問題がある。
米国特許第6,700,032号 米国特許出願公開第2005/0035327号 米国特許出願公開第2006/0210613号 米国特許第6,998,509号 WO2005/058381 米国特許第3,930,000号
Singh and Barbul, Wound Rep Reg. 16: 1, 2008
Jamesら, Wound Rep Reg. 16: 37-44, 2008

したがって、人にとって安全性が高度であり抗微生物力が持続する、食肉の滅菌のための抗微生物薬が必要とされている。このような抗微生物薬は、食肉をより新鮮により長く保ち、製品の分解を低減又は予防するであろう。
本発明は、急性及び慢性創傷感染症の予防、除去若しくは処置、又は果物、野菜、食肉製品、食肉及び食品加工設備の消毒のための、組成物及び方法を提供し得る。
本発明の一実施形態は、(a)1つ以上のキレート剤、及び(b)1つ又は2つの金属イオン塩を含む組成物を提供し得る。
別の実施形態において、本発明の組成物は、(a)少量の少なくとも2つのキレート剤、(b)少量の少なくとも1つの金属イオン塩を含み、ここで、成分(a)及び(b)のそれぞれの量は、創傷中の細菌感染症に対して、及び消毒薬として適用するための、有効な抗感染性組成物を形成するのに十分である。
なお別の実施形態において、本発明の組成物は、(a)少量の少なくとも2つのキレート剤、(b)少量の少なくとも1つの金属イオン塩、及び(c)薬学的に許容し得る賦形剤を含む。
本発明のなお別の実施形態は、創傷感染症(切創、挫傷、手術部位、裂傷、擦過傷、穿刺、切開、銃撃傷、熱傷、膿皮、アトピー性皮膚炎、湿疹、褥瘡、静脈性及び動脈性下腿潰瘍、糖尿病性下肢潰瘍などの感染症)、嚢胞性線維症(CF)関連感染症、コミュニティー又は病院で得た感染症、又は食物に由来する疾患を引き起こす細菌及び真菌に対して有効である、2つのキレート剤、及び1つ又は2つの金属イオン塩を含む抗感染性組成物を提供し得る。
本発明の組成物は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、表皮ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Coagulase negative staphylococci)(CoNS)、バンコマイシン耐性腸球菌(Vancomycin resitant Enterococci)(VRE)、カルバペネム耐性肺炎桿菌(Carbapenem resistant Klebsiella pneumoniae)、緑膿菌、アシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumannii)、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(Methicillin resitant Staphylococcus pseudintermedius)(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、サルモネラ・チフィリウム(Salmonella typhimurium)、大腸菌O157:H7、カンジダ・アルビカンス、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、バチルス属種(Bacillus spp.)、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)、ストレプトコッカス・ウベリス(Streptococcus uberis)、大腸菌、サルモネラ・コレレスイス(Salmonella choleraesuis)、ステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、クレブシエラ属種(Klebsiella spp.)、エンテロバクター属種、及びシトロバクター属種(Citrobacter spp.)からなる群より選択される、1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するためであってもよい。
本発明の更なる実施形態は、家畜創傷感染症、又は乳腺炎及び耳炎関連細菌及び酵母に対して使用するためである、少なくとも2つのキレート剤、及び1つ又は2つの金属イオン塩を含む抗感染性組成物を提供し得る。
一実施形態において、キレート剤は、組成物1L当たり約5000mg〜約50000の間である。実施形態において、金属イオン塩は、組成物1L当たり約1000mg〜約10000mgの間である。
キレート剤は、EDTA、EGTA、DTPA、EDDHA、IDA、CDTA、HEDTA、HEIDA、NTA、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、オボトランスフェリン及びラクトフェリンからなる群から選択されてもよい。金属イオン塩は、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、銀イオン又はスルファジアジン銀、硫酸銀、硝酸銀、及び炭酸銀からなる群より選択されてもよい。
別の実施形態において、キレート剤は、EDTA及びクエン酸ナトリウムであり、金属イオン塩は、塩化亜鉛又は硫酸亜鉛である。EDTAは約10mg/mlで存在してもよく、クエン酸ナトリウムは約10mg/mlで存在してもよい。塩化亜鉛又は乳酸亜鉛は約1mg/mlで存在してもよい。
組成物は、水、クエン酸緩衝液、クエン酸、安定化剤、香味剤、ビタミン、ミネラル、草木成分(herbal)、界面活性剤、抗微生物性ペプチド、抗微生物薬、及びpH調節剤からなる群より選択される1つ以上の成分を更に含んでもよい。
本発明は、様々な方法での創傷ケア適用に適した製剤、例えば、消毒溶液、ローション、クリーム、ジェル、スプレー、熱可逆性ジェルスプレー、ペースト、バーム、絆創膏、包帯、ガーゼ、創傷洗浄装置、ラップ、及び乳腺炎乳頭浸漬溶液を調製する方法も教示し得る。
本発明は、消毒薬及び化粧品に適した製剤を調製する方法を更に教示し得る。消毒薬は、果物、野菜、食品及び食肉加工設備、病院、畜舎、医療機器、及び他の工場設備及び施設設備の消毒での適用を有する。化粧品は、シャンプー及び抗微生物ボディーローション及びクリームを含む。
本発明は、組成物の食肉又は食肉又は肉製品への局所使用を含む、食肉損傷を予防又は処置する方法を更に教示し得る。方法は、コーティング、吹き付け、噴霧、注入、浸漬、フラッシング、ディッピング、及びリンスの1つ以上を含んでもよい。
製剤は、天然又は合成香味剤及び着色剤も含み得る。増粘剤、例えば、グアールガム、カルボポール、ポリエチレングリコール、pluronic F-127、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、及び他の薬学的に許容し得る増粘剤も、本発明の組成物に加えられ得る。
他の製剤は、当業者に容易に明らかであろう。本発明の組成物は、抗バイオフィルム酵素(セルラーゼ、β-N-アセチルグルコナーゼ、DispersinB、パパイン、DNase Iなど)、抗微生物性ペプチド、抗生物質(ゲンタマイシン、シプロフロキサシン、アンピシリン、セファマンドールナフテート、リファンピシンなど)、抗微生物薬(トリクロサン、クロルヘキシジン、四級アンモニウム化合物、銀、銀塩など)、及び他の抗バイオフィルム化合物を含み得る。
本発明は、組成物中の抗感染性化合物の安定性及び有効性を増強するリポソーム又はナノ粒子送達システムの使用も教示し得る。
図1は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独及び組み合わせのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図2は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及び組み合わせのメチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図3は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及び組み合わせの緑膿菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図4は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.062mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及び組み合わせのリステリア・モノサイトゲネス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図5は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図6は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのメチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図7は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの緑膿菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図8は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのサルモネラ・コレレスイスATCC10708成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図9は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの大腸菌O157:H7成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図10は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独及び組み合わせの大腸菌O157:H7成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図11は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの表皮ブドウ球菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図12は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS-42)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図13は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのストレプトコッカス・アガラクチアATCC12386成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図14は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの肺炎桿菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図15は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのアシネトバクター・バウマンニ成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図16は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのステノトロホモナス・マルトフィリア成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図17は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図18は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのエンテロコッカス・フェカリス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図19は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのプロテウス・ミラビリス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図20は、クエン酸ナトリウム(3mg/ml)、EDTA(0.25mg/ml)及びZnCl2(0.1mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのカンジダ・アルビカンス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図21は、クエン酸ナトリウム(1.5mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.05mg/ml)の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのマラセチア・パチデルマティス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。 図22は、クエン酸ナトリウム(1.5mg/ml)、EDTA(0.125mg/ml)及びZnCl2(0.05mg/ml)の単独及び組み合わせのマラセチア・パチデルマティス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用を示す棒グラフである。
定義
用語「抗微生物薬(antimicrobial)」は、細菌及び酵母を含むが、これらに限定されない、微生物の成長を鎮める(kill)か、又は阻害するか、又は止める(stop)化合物又は組成物を指す。
用語「バイオフィルム」は、自己生成した細胞外高分子基質で囲まれ、生物又は非生物表面に付着した、微生物の構造化コミュニティーを指す。バイオフィルム中の細菌は、浮遊性(自由に生きている)対応物と比較して、1000倍より強い、抗生物質/抗微生物剤に対する抵抗性であり得る。
用語「バイオフィルム形成」は、微生物の表面への付着、続く複数層の細胞の発生を指す。
用語「抗バイオフィルム」は、微生物のバイオフィルム形成の阻害、及び前に形成されたバイオフィルムの破壊又は分散を指す。
用語「感染症」は、体内に通常では存在しない、微生物、例えば、細菌、ウイルス、及び寄生虫の侵入及び増殖を指す。感染症は、症状も引き起こさず、無症状(subclinical)であってもよく、又は症状を引き起こし、臨床上明白であってもよい。感染症は、局所にとどまってもよく、又は血管又はリンパ管を通じて広がり、全身性(身体の広さ)となってもよい。体内で通常生きている微生物は、感染症と見なされない。
用語「創傷」は、皮膚が切り傷を付けられ、切創されるか、又は穿刺される、一種の損傷(開放創)、又は鈍器外傷が挫傷(閉鎖創)を引き起こす、一種の損傷を指す。病理学において、創傷は、鋭い損傷を具体的に指し、皮膚の真皮まで傷害する。
用語「急性創傷」は、新しく、かつ治癒の第1のフェーズにあるものを指す。急性創傷は、穿刺されるか、又は外力又は外物により打ち破られた皮膚層により特徴付けられる。任意の急性創傷は、予測される時間枠内で、又は乏しい血液供給、酸素、栄養又は衛生の結果として治癒しないなら、慢性創傷まで進行し得る。急性創傷は、感染症、炎症又は定圧を回避するように適切に処置さなければならない。急性創傷は、原因、例えば、裂傷、擦過傷、穿刺、切開、銃撃傷、熱傷、及び大きさ及び深さによる種類(表面又は深い)に基づき、分類される。
用語「慢性創傷」は、時間と共にそれ自体をまさに修復しない創傷を指す。慢性創傷は、創傷治癒のフェーズの1つで「行き詰まる」としばしば考えられ、年長の成人集団で最もしばしば見られる。典型的には、創傷が、予測される通り2〜3ヶ月以内に治癒しないなら、慢性と見なされる。慢性創傷は、褥瘡(例えば、床ずれ)、動脈性及び静脈性下腿潰瘍、及び糖尿病性潰瘍を含む。
用語「消毒薬」は、生きていない対象物に適用されて、対象物上で生きている微生物を破壊する物質を指す。消毒は、全ての微生物、特に、耐性細菌胞子を必然的には死滅せず、全ての種類の生命を死滅する、極端な物理的及び/又は化学的プロセスであり、滅菌より有効ではない。消毒薬は、他の抗微生物剤、例えば、身体内の微生物を破壊する抗生物質、及び生きている組織上の微生物を破壊する防腐剤と異なる。消毒薬は殺生物剤とも異なり、後者は、単に微生物のみならず、全ての形態の生命を破壊することが意図される。消毒薬は、微生物の細胞壁/膜を破壊すること、又は代謝及び成長を妨げることにより、働く。
用語「阻害」は、創傷と関連する細菌の成長及びバイオフィルム形成の少なくとも低減を指す。
処置の目的のための用語「哺乳類」は、ヒト、家畜及び農場動物、並びに動物園の動物、運動競技の動物、又は愛玩動物、例えば、イヌ、ウマ、ネコ、ウシ、ブタ、ヒツジなどを含む哺乳類として分類される任意の動物を指す。
用語「予防」は、哺乳類において生じる細菌と関連する状態を、特に、哺乳類が、状態を有しやすいことを見出されたが、まだ有していると診断されていないとき、少なくとも予防することを指す。
用語「対象」は、処置の必要な、生きている脊椎動物、例えば、哺乳類(好ましくは、ヒト及び愛玩動物)を指す。
用語「治療上有効量」は、処置されるべき対象の状態の有意な正の修正をもたらすのに十分多い、組成物の量を指す。
本明細書で用いられる「予防量」は、予防的な量、例えば、創傷、皮膚感染症及び関連する疾患、並びにその症状に対して予防するか又は保護するのに有効な量、及び創傷、皮膚感染症、関連する疾患、及びその症状を軽減するか、又は治癒するのに有効な量を含む。本発明の方法での使用に適したペプチドを抗微生物薬と同時に投与することにより、ペプチド及び/又は抗微生物薬は、抗微生物薬が単独の有効成分として投与されるとき、要求される投薬量より少ない投薬量で投与され得る。より少ない投薬量の有効成分を投与することにより、これと関連する副作用は低減され得る。
用語「処置」は、更なる発症を予防すること、又は存在する障害の病理を変えることを意図に行う介入を指す。したがって、「処置」は、治療的処置と予防的処置又は予防処置の両方を指す。処置の必要なものは、既に感染症を有するもの、並びに感染症が予防されるべきものを含む。創傷感染症に関して、「処置すること又は処置」は、状態により少なくとも一部影響される、対象、例えば、ヒトを含むが、これに限定されない、哺乳類の細菌感染症と関連する創傷治癒状態の少なくとも緩和を意味することが意図され、状態を調節すること、阻害すること、及び/又は軽減することを含むが、これらに限定されない。
用語「金属イオン塩」は、金属イオンの塩、例えば、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、銀イオン又はスルファジアジン銀、硫酸銀、硝酸銀、及び炭酸銀を指す。
本発明は、キレート剤の他の抗微生物剤との組み合わせ、例えば、抗微生物剤/抗バイオフィルム化合物、金属イオン塩のゲル化剤、界面活性剤又は安定化剤との組み合わせを含有する、抗微生物剤及び抗バイオフィルム活性をもたらす抗感染性組成物を教示し得る。
より少ない量のキレート剤及び/又は金属イオン塩が、抗微生物組成物に通常必要とされるように、キレート剤を金属イオン塩と組み合わせた新規組成物が、有意な細菌の成長及びバイオフィルム阻害を達成するために用いられる。これらの化合物の濃度が高いほど、特定の適用に所望されるなら用いられ得る。
本発明の抗微生物組成物で用いられるべきキレート剤の量は、10000〜100000mg/Lの間であり得る。この所定範囲の上端値は、使用前に希釈される濃縮製品を調製するために用いられ得る。濃縮されていない製品について、本発明で用いられるべき量は、好ましくは、約5000〜10000mg/Lの間である。好ましくは、範囲は、約1000〜5000mg/Lの間である。
用いられるべきキレート剤の量は、約1000〜5000mg/Lの間であるべきである。この範囲の上端値は、組成物が濃縮物として製剤化される場合に適用され得る。濃縮されていない製品について、本発明で用いられるべきキレート剤の量は、好ましくは、約500〜5000mg/Lの間である。好ましくは、範囲は、約1000〜3000mg/Lの間であり、より好ましくは、約2000〜3000mg/Lの間である。
調製
1つの方法により、1つ又は2つのキレート剤及び金属イオン塩を含有する2つの成分の組成物が形成されるなら、これらの化合物が以下の方法で組み合わされ得る。十分に撹拌しながら、キレート剤は、水に溶解され、続いて金属イオン塩が溶解され得る。しかしながら、添加順序が逆になり得ることは注意されるべきである。
加えて、抗微生物剤/抗微生物性ペプチド、抗生物質、抗バイオフィルム化合物、四級アンモニウム化合物及び界面活性剤も、キレート剤と抗微生物組成物中で有利に組み合わされ得る。本発明の組成物は、(a)少量の少なくとも1つ又は2つのキレート剤、(b)少量の金属イオン塩又は鉄隔離糖タンパク質(iron-sequestering glycoprotein)又は抗微生物性ペプチド又は抗生物質又は抗バイオフィルム化合物、及び(c)安定化剤及び/又はゲル化剤及び/又は界面活性剤からなる群由来の、控えめな量の少なくとも1つの化合物を含み、ここで、成分(a)、(b)及び(c)のそれぞれの量は、急性及び慢性創傷感染症(切創、挫傷、手術部位、裂傷、擦過傷、穿刺、切開、銃撃傷、熱傷、膿皮、アトピー性皮膚炎、湿疹、褥瘡、静脈性及び動脈性下腿潰瘍、糖尿病性下肢潰瘍などの感染症)の予防及び処置のための、有効な抗感染性組成物を組み合わせて形成するのに十分である。
組成物中の有効成分の濃度は、本発明の組成物が創傷感染症の予防又は処置、及び消毒のために用いられる時間を短縮する所望又は必要に応じて変わり得る。有効成分濃度のこれらのバリエーションは、当業者により容易に決定される。
組成物
本発明は、少なくとも2つのキレート剤及び1つの金属イオン塩を含む、創傷感染症の予防及び処置のための、固有かつ増強された抗感染性組成物を含み得る。
一実施形態において、2つのキレート剤及び金属イオン塩含有組成物は、抗微生物化合物を含む。キレート剤及び金属イオン塩を抗微生物薬及び/又は抗バイオフィルム化合物と共に含有する組成物は、創傷感染症と関連する細菌成長及びバイオフィルム形成に対して増強された阻害作用を有する。更に、抗微生物化合物のキレート剤及び金属イオン塩を含有する組成物への添加は、組成物を、創傷感染症と関連する病原体及び食物に由来する疾患を引き起こす微生物の汚染に対して有効にすることができる。
本発明の一実施形態において、増強された抗微生物-抗バイオフィルム組成物は、少なくとも1つ又は2つのキレート剤、1つの金属イオン塩、及び防腐剤(例えば、トリクロサン、クロルヘキシジン塩、塩化セチルピリジニウムなど)、抗生物質及びバクテリオシン(例えば、ナイシン、エピデルミン、ガリデルミン、シンナマイシン、デュラマイシン、ラクチシン481など)、及び鉄隔離糖タンパク質(オボトランスフェリン、ラクトフェリン及びセロトランスフェリン)を含む1つ以上の抗微生物剤を含む。加えて、創傷ケア又は消毒薬組成物は、成分、例えば、クエン酸塩(例えば、クエン酸、クエン酸亜鉛、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムなど)、ミネラル(例えば、ミネラル塩、例えば、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、銀、硫酸銀、スルファジアジン銀、硝酸銀、炭酸銀など)、及びトリテルペノイド(例えば、オレアノール酸及びウルソール酸)及びキトサンを含んでもよい。
一実施形態において、組成物は、抗生物質及び1つ又は2つのキレート剤、及び1つの金属イオン塩も含む。抗生物質は周知である。抗生物質の群は、β-ラクタム阻害剤(例えば、ペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、メチシリンなど)、セファロスポリン(例えば、セファロチン、セファマイシンなど)、アミノグリコシド(例えば、ストレプトマイシン、トブラマイシンなど)、ポリエン(例えば、アムホテリシン、ナイスタチンなど)、マクロライド(例えば、エリスロマイシンなど)、テトラサイクリン(例えば、テトラサイクリン、ドキシサイクリンなど)、ニトロイミダゾール(例えば、メトロニダゾール)、キノロン(例えば、ナリジクス酸)、リファマイシン(例えば、リファンピン)、及びスルホンアミド(例えば、スルファニルアミド)、芳香族ニトロ化合物(例えば、クロラムフェニコール)、及びピリジン(例えば、イソニアジド)を含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、組成物は、防腐剤、1つ又は2つのキレート剤、及び1つの金属イオン塩を含む。防腐剤は、身体の外部表面上の微生物の成長を鎮めるか、又は阻害する剤である。防腐剤は、トリクロサン、クロルヘキシジン塩、及び塩化セチルピリジニウムを含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、組成物は、抗バイオフィルム化合物、1つ又は2つのキレート剤及び金属イオン塩を含む。抗バイオフィルム化合物は、DisperinB、DNase I、プロテイナーゼK、アピラーゼ、cis-2-デセン酸、アルギン酸リアーゼ、ラクトフェリン、ガリウム、セルラーゼ、及び5-フルオロウラシルを含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、組成物は、創傷感染症における成長及びバイオフィルム形成、及び食物に由来する疾患と関連する細菌を阻害するのに有効である。組成物は、前に形成されたバイオフィルムを破壊するか、又は分散させる際にも有効であり、そしてこれは、バイオフィルムで囲まれた細菌を抗微生物死滅に対してより敏感にする。適当な環境条件、例えば、湿度及びpH下で、感染症は、本発明の実施形態を用いて調節され得る。
本発明の一実施形態は、他の薬学的に許容し得るビヒクル、希釈剤、及び添加剤、例えば、酸化防止剤、抗炎症性化合物、ビタミン、組織分解酵素、意図される受容者において等調な製剤をもたらす緩衝液及び溶液、及び懸濁化剤、界面活性剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液も含んでもよい。
創傷ケア製剤
本発明の組成物は、消毒溶液、ローション、クリーム、ジェル、スプレー、ジェルスプレー、絆創膏、包帯、ラップ、ガーゼ、テープ、接着剤及び創傷照射装置を含むが、これらに限定されない、組成物を創傷に適用する/送達するのに適した、様々な製剤に加えられてもよい。そのような製剤を提供するために、本発明の組成物は、1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤と組み合わされる。
1つ又は2つのキレート剤及び金属イオン塩を、防腐剤、抗生物質、抗微生物薬、鉄隔離糖タンパク質、バクテリオシン、細胞外基質又はキトサンと組み合わせて含む薬学的に許容し得る組成物を含むが、これに限定されない製剤は、任意の公知の方法により調製され得る。
一般的に、抗感染性組成物の製造方法は、薬学的に許容し得る担体及び有効量のキレート剤と金属イオン塩の両方を、防腐剤、抗生物質、バクテリオシン、抗微生物性ペプチド又はキトサンと組み合わせることを含み得る。
様々な担体及び賦形剤を用いて、本発明の一実施形態を製剤化することができ、これらは周知である。このような薬学的に許容し得るビヒクルは、水、エタノール、保水剤、例えば、ポリプロピレングリコール、グリセロール及びソルビトール、ゲル化剤、例えば、セルロース誘導体、ポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレンブロックコポリマー、カルボキシメチルセルロース、pluronic F-127、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、増粘剤、例えば、Carbopol(商標)934を含むが、これらに限定されない。
処置方法
本発明の別の態様は、創傷感染症を処置する方法を含み、創傷表面、並びに食物/食肉加工設備を除染する方法も含み得る。一般的に、創傷感染症は、対象の感染した創傷に、有効量の1つ以上のキレート剤及び金属イオン塩を、創傷感染症を低減するのに有効な1つ以上の抗微生物剤と組み合わせて適用することにより、処置され得る。
食肉、例えば、鶏肉、牛肉及び豚肉を消費者に販売する前に、病原性微生物の成長を止めるか、又は遅延させることが必要であり、病原性微生物、例えば、食肉に存在することに起因して食中毒を引き起こし得る細菌を死滅することが好ましい。したがって、本発明は、本発明の組成物の食肉又は食肉製品への局所使用を含む、食肉損傷を予防又は処置する方法を提供する。食肉又は食肉製品は、牛肉、豚肉、ラム肉、ヤギ肉、馬肉、鶏肉及び魚肉の1つ以上であってもよい。食肉又は食肉製品は、ソーセージケーシングを作製するために用いられるブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ及びウマの腸又は腸の一部を含んでもよい。これらは、人工のソーセージケーシングを作製するために用いられるコラーゲン又はセルロースを更に含んでもよい。
組成物は、コーティング、吹き付け、噴霧、注入、浸漬、フラッシング、ディッピング、及びリンスの1つ以上により適用されてもよい。フラッシングは、送水ライン又は食肉加工ラインをフラッシングし、食肉加工及びパッケージング工場中の機器を洗浄することを含んでもよい。
食肉を処理又は消毒する際に使用するため、成分の好ましい濃度範囲は、
(i)クエン酸ナトリウム:(a)50,000mg/L〜100,000mg/L、(b)25,000mg/L〜50,000mg/L、(c)10,000mg/L〜25,000mg/L、(d)5,000mg/L〜10,000mg/L、及び(e)1,000mg/L〜5,000mg/L、
(ii)EDTA二ナトリウム:(a)10,000mg/L〜25,000mg/L、(b)5,000mg/L〜10,000mg/L、(c)1,000mg/L〜5,000mg/L、(d)500mg/L〜1,000mg/L、及び(e)100mg/L〜500mg/L、
(iii)塩化亜鉛:(a)1,000mg/L〜5,000mg/L、(b)500mg/L〜1,000mg/L、(c)100mg/L〜500mg/L、及び(d)10mg/L〜100mg/L
を含んでもよい。
一実施形態において、1つ以上のキレート剤及び金属イオン塩は一緒に、担体、及び1つ以上のキレート剤及び金属イオン塩を有効成分として含む、有効量の組成物を含む、本明細書に記載の薬学的に許容し得る医薬として製剤化される。
本発明の創傷ケア組成物の典型的な投与レジメンは、組成物の、対象(動物又はヒト)の創傷表面への少なくとも1回又は2回の適用である。この実施形態により、対象は、創傷の種類、及び感染症の重症度に依存して、本発明の組成物を創傷表面に毎日1回〜3回適用される。動物又はペットに対して、本発明の組成物は、ローション、又はクリーム、又はジェル、又はスプレー、又は包帯として、1日当たり2回又は3回用いられ得る。
本発明の更なる実施形態において、増強された創傷抗感染性組成物は、いかなる抗生物質耐性の懸念、及び生体適合性/安全性の問題を提示しない。また、1つ又は2つのキレート剤(EDTA及びクエン酸ナトリウム)及び金属イオン塩(塩化亜鉛又は硫酸亜鉛又は乳酸亜鉛)を含む、本発明の組成物は、GRAS(一般に安全と認められる)基準を有し、これらの成分の全てが、食品並びに食品添加物である。
本発明は、以下の実施例を参照して、より理解され得る。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態の代表例であることを意図され、本発明を制限するものとして意図されない。
[実施例1]
クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛の単独及び組み合わせのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
黄色ブドウ球菌の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図1)。
[実施例2]
クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛の単独及び組み合わせのメチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウスの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図2)。
[実施例3]
クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛の単独及び組み合わせの緑膿菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
緑膿菌の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図3)。
[実施例4]
クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛の単独及び組み合わせのリステリア・モノサイトゲネス成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
リステリア・モノサイトゲネスの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA及び塩化亜鉛を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図4)。
[実施例5]
クエン酸ナトリウム、EDTA、及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌[MRSA]成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
黄色ブドウ球菌(MRSA)の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTA及びクエン酸ナトリウム+ZnCl2の組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図5)。
[実施例6]
クエン酸ナトリウム、EDTA、及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのメチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)成長及びバイオフィルム形成に対する作用
MRSPの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図6)。
[実施例7]
クエン酸ナトリウム、EDTA、及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの緑膿菌成長及びバイオフィルム形成に対する阻害作用
緑膿菌の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTA及びEDTA+ZnCl2の組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図7)。
[実施例8]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのサルモネラ・コレレスイスATCC10708に対する阻害作用
サルモネラ・コレレスイスATCC10708の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図8)。
[実施例9]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの大腸菌O157:H7に対する阻害作用
大腸菌O157:H7の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図9)。
[実施例10]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独及び組み合わせの大腸菌O157:H7に対する阻害作用
大腸菌O157:H7の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA、及びZnCl2を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図10)。
[実施例11]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの表皮ブドウ球菌に対する阻害作用
表皮ブドウ球菌の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートをTSBをそれぞれの化合物(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で含有する96ウェルマイクロタイタープレートを別々に、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図11)。
[実施例12]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS-42)に対する阻害作用
CoNS-42の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図12)。
[実施例13]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのストレプトコッカス・アガラクチアATCC12386に対する阻害作用
ストレプトコッカス・アガラクチアの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図13)。
[実施例14]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの肺炎桿菌に対する阻害作用
肺炎桿菌の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図14)。
[実施例15]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのアシネトバクター・バウマンニに対する阻害作用
アシネトバクター・バウマンニの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図15)。
[実施例16]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのステノトロホモナス・マルトフィリアに対する阻害作用
ステノトロホモナス・マルトフィリアの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図16)。
[実施例17]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対する阻害作用
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図17)。
[実施例18]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのエンテロコッカス・フェカリスに対する阻害作用
エンテロコッカス・フェカリスの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図18)。
[実施例19]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのプロテウス・ミラビリスに対する阻害作用
プロテウス・ミラビリスの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図19)。
[実施例20]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのカンジダ・アルビカンスに対する阻害作用
カンジダ・アルビカンスの一晩肉汁培養物をTSBにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTAの組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTAの単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図20)。
[実施例21]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせのマラセチア・パチデルマティスに対する阻害作用
マラセチア・パチデルマティスの一晩肉汁培養物をサブローデキストロースブロスにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及びクエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせの非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム+EDTA、クエン酸ナトリウム+ZnCl2、及びEDTA+ZnCl2の組み合わせは、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図21)。
[実施例22]
クエン酸ナトリウム、EDTA及びZnCl2の単独及び組み合わせのマラセチア・パチデルマティスに対する阻害作用
マラセチア・パチデルマティスの一晩肉汁培養物をサブローデキストロースブロスにて成長させ、接種源として用いた。それぞれの化合物単独(クエン酸ナトリウム又はEDTA又は塩化亜鉛)、及び一緒(塩化ナトリウム+EDTA+塩化亜鉛)の非存在下又は存在下で、TSBを含有する96ウェルマイクロプレートを接種し、37℃で24時間インキュベーションした。Labsystems Multiskan Ascentマイクロプレートリーダーを用いた600nmでの吸光度に基づき、浮遊細胞の成長を決定した。ウェル中の培地を捨て、ウェルを水で3回リンスし、次に結合した細胞をクリスタルバイオレットで染色することにより、バイオフィルムを測定した。次に、染料を33%酢酸で可溶化し、マイクロタイタープレートリーダーを用いて、630nmでの吸光度を決定した。クエン酸ナトリウム、EDTA、及びZnCl2を含む組成物は、クエン酸ナトリウム、又はEDTA、又は塩化亜鉛の単独と比較して、バイオフィルム形成に対して増強した阻害作用を示した(図22)。




  1. (a)EDTA、EGTA、DTPA、EDDHA、IDA、CDTA、HEDTA、HEIDA、NTAの二ナトリウム又は四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、オボトランスフェリン、ラクトフェリン及びセロトランスフェリンからなる群より選択される1つ以上のキレート剤、及び場合により、
    (b)塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、及び酢酸亜鉛からなる群より選択される亜鉛塩
    を含む群から選択される、創傷感染症と関連する細菌の成長又はバイオフィルム形成を阻害するための組成物。

  2. 前記キレート剤が、EDTA二ナトリウム及びクエン酸ナトリウムの1つ以上である、請求項1に記載の組成物。

  3. 前記亜鉛塩が塩化亜鉛である、請求項1に記載の組成物。

  4. a.EDTA二ナトリウム及びクエン酸ナトリウム、
    b.EDTA二ナトリウム及び塩化亜鉛、
    c.クエン酸ナトリウム及び塩化亜鉛、並びに
    d.クエン酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム及び塩化亜鉛
    からなる群より選択される、請求項2に記載の組成物。

  5. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約2500mg〜約10000mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約5000mg〜約10000mgの間であり、塩化亜鉛が、約500mg/L〜約5000mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  6. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約10000mg〜25000mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約50000mg〜100000mgの間であり、塩化亜鉛が、約1000mg/L〜5000mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  7. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約5000mg〜10000mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約25000mg〜50000mgの間であり、塩化亜鉛が、約500mg/L〜1000mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  8. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約1000mg〜5000mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約10000mg〜25000mgの間であり、塩化亜鉛が、約100mg/L〜500mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  9. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約500mg〜1000mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約5000mg〜10000mgの間であり、塩化亜鉛が、約10mg/L〜100mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  10. 前記EDTA二ナトリウムが、組成物1L当たり約100mg〜500mgの間であり、クエン酸ナトリウムが、組成物1L当たり約1000mg〜5000mgの間であり、塩化亜鉛が、約10mg/L〜100mg/Lの間である、請求項1から4に記載の組成物。

  11. 創傷中の感染症、嚢胞性線維症感染症、乳腺炎、耳炎、食物に由来する疾患及び病院と関連する感染症の1つ以上と関連する細菌及び細菌のバイオフィルムに対して使用するための、請求項1から10に記載の組成物。

  12. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、表皮ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、カルバペネム耐性肺炎桿菌、緑膿菌、アシネトバクター・バウマンニ、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、サルモネラ・チフィリウム、大腸菌O157:H7、リステリア・モノサイトゲネス、カンピロバクター・ジェジュニ、バチルス属種、カンジダ・アルビカンス、ストレプトコッカス・アガラクチア、ストレプトコッカス・ウベリス、大腸菌、サルモネラ・コレレスイス、ステノトロホモナス・マルトフィリア、エンテロコッカス・フェカリス、プロテウス・ミラビリス、クレブシエラ属種、エンテロバクター属種、及びシトロバクター属種からなる群より選択される1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するための、請求項1から11に記載の組成物。

  13. EDTA二ナトリウム及びクエン酸ナトリウムを含み、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、表皮ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、肺炎桿菌、緑膿菌、アシネトバクター・バウマンニ、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、大腸菌O157:H7、ストレプトコッカス・アガラクチア、サルモネラ・コレレスイス、ステノトロホモナス・マルトフィリア、エンテロコッカス・フェカリス、プロテウス・ミラビリス、及びカンジダ・アルビカンスからなる群より選択される1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するための、請求項1から11に記載の組成物。

  14. EDTA二ナトリウム及び塩化亜鉛を含み、緑膿菌、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、及び大腸菌O157:H7からなる群より選択される、1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するための、請求項1から11に記載の組成物。

  15. クエン酸ナトリウム及び塩化亜鉛を含み、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、及び大腸菌O157:H7からなる群より選択される、1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するための、請求項1から11に記載の組成物。

  16. クエン酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム及び塩化亜鉛を含み、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、緑膿菌、メチシリン耐性スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)、マラセチア・パチデルマティス、大腸菌O157:H7、及びリステリア・モノサイトゲネスからなる群より選択される1つ以上の感染症関連細菌又は酵母に対して使用するための、請求項1から11に記載の組成物。

  17. 水、緩衝液、安定化剤、ゲル化剤、界面活性剤、草木成分、ビタミン、ミネラル、細胞外基質、抗微生物薬、抗生物質、及びpH調節剤からなる群より選択される1つ以上の成分を更に含む、請求項1から16に記載の組成物。

  18. 消毒溶液、浸漬溶液、ローション、クリーム、軟膏、ジェル、スプレー、包帯、ガーゼ、絆創膏、熱可逆性ジェルスプレー、ラップ、接着剤、テープ、浸漬液及びバームの1つ以上として調製される、請求項1から17に記載の組成物。

  19. リポソーム若しくはナノ粒子、又は適当な装置送達システムを含む、請求項1から18に記載の組成物。

  20. DispersinB、アルギン酸リアーゼ、ナイシン、ラクトフェリシン、セロトランスフェリン、オボトランスフェリン、卵白アルブミン、オボムコイド、硫酸プロタミン、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、トリクロサン、スルファジアジン銀、塩化ベンザルコニウム、過酸化水素、クエン酸、クエン酸カリウム、5-フルオロウラシル、cis-2-デセン酸、DNase I、プロテイナーゼK、銀、ガリウム、銀、バクテリオシン及び抗微生物性ペプチドからなる群より選択される抗感染性化合物を更に含む、請求項1から19に記載の組成物。

  21. 請求項1から20に記載の組成物の局所又は非局所使用を含む、創傷感染症を予防又は処置する方法。

  22. 前記創傷感染症が、切創、挫傷、手術部位、裂傷、擦過傷、穿刺、切開、銃撃傷、熱傷、膿皮、中耳炎、外耳炎/内耳炎、ウシの乳房(乳腺炎)、アトピー性皮膚炎、湿疹、褥瘡、静脈性及び動脈性下腿潰瘍、及び糖尿病性下肢潰瘍の感染症の1つ以上から選択される、請求項21に記載の方法。

  23. 前記組成物の複数の適用を更に含む、請求項21又は22に記載の方法。

  24. ヒト、家畜、農場動物、動物園の動物、運動競技の動物、及び愛玩動物、例えば、イヌ、ウマ、ネコ、ウシ、ブタ、ヤギ及びヒツジの1つ以上を処置するために使用される、請求項21から23に記載の方法。

  25. ヒト、イヌ、ネコ又はウマを処置するために使用される、請求項24に記載の方法。

  26. ヒトを処置するために使用される、請求項25に記載の方法。

  27. イヌ、ネコ及びウマを処置するために使用される、請求項25に記載の方法。

  28. 切創、挫傷、手術部位、裂傷、擦過傷、穿刺、切開、銃撃傷、熱傷、膿皮、耳炎、ウシの乳房(乳腺炎)、アトピー性皮膚炎、湿疹、褥瘡、静脈性及び動脈性下腿潰瘍、糖尿病性下肢潰瘍及び嚢胞性線維症(CF)の1つ以上の感染症を予防又は処置するための、請求項1から20に記載の組成物の使用。

  29. 食物に由来する疾患と関連する細菌感染症又は病院又はコミュニティーから得た細菌感染症を予防又は処置することを更に含む、請求項1から20に記載の組成物の使用。

  30. 病院、医療機器、施設又は工場、畜舎、食品及び食肉加工設備、果物及び野菜の1つ以上における使用を更に含む、請求項28又は29に記載の使用。

  31. ヒト、家畜及び農場動物、及び動物園の動物、運動競技の動物、又は愛玩動物、例えば、イヌ、ウマ、ネコ、ウシ、ブタ、ヤギ及びヒツジの1つ以上に対する、請求項28又は29に記載の使用。

  32. ヒトに対する、請求項31に記載の使用。

  33. イヌ、ネコ、ウマ、及びウシの1つ以上に対する、請求項32に記載の使用。

  34. 送水ライン又は食肉加工ラインをフラッシングし、食肉加工及びパッケージング設備中の機器を洗浄することを含む、請求項30に記載の方法。

  35. 請求項1から20に記載の組成物の食肉又は食肉製品への局所使用又は非局所使用を含む、食肉損傷を予防又は処置する方法。

  36. 請求項1から20に記載の組成物の食肉又は食肉製品への局所使用を含む、食肉を消毒する方法。

  37. 前記食肉又は食肉製品が、牛肉、豚肉、ラム肉、ヤギ肉、馬肉、鶏肉及び魚肉の1つ以上を含む、請求項35又は36に記載の方法。

  38. 前記食肉又は食肉製品が、ソーセージケーシングをブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ及びウマの腸又は腸の一部、並びに人工のソーセージケーシングを作製するために使用されるコラーゲン又はセルロースから作製することの1つ以上を含む、請求項35又は36に記載の方法。

  39. コーティング、吹き付け、噴霧、注入、浸漬、フラッシング、ディッピング、及びリンスの1つ以上を含む、請求項35から38に記載の方法。

 

 

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