グリコシダーゼ阻害剤

 

式(I)の化合物(ここで、X1、X2、W、R1〜R5、L、及びmは、特許請求の範囲に記載の意味を有する)はグルコースオキシダーゼ阻害剤であり、特にアルツハイマー病の治療に使用することができる。

 

 

本発明は、式(I)
(式中、X1、X2、W、R1〜R5、L、及びmは、特許請求の範囲に記載の意味を有する)の化合物と、その生理学的に許容し得る塩とを含む医薬に関する。式(I)の化合物は、グリコシダーゼ阻害剤として使用することができる。本発明の目的はまた、式(I)の化合物を含む医薬組成物と、アルツハイマー病の治療のための式(I)の化合物の使用と、である。
広範囲の細胞性タンパク質(核及び細胞質)が、O−グリコシド結合を介して結合される単糖類である2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(β−N−アセチルグルコサミン)の添加により翻訳後修飾される。この修飾は一般に、O−結合N−アセチルグルコサミンすなわちO−GlcNAcと呼ばれる。多くの核細胞質タンパク質の特異的なセリン及びスレオニン残基への翻訳後結合に関与する酵素は、O−GlcNAcトランスフェラーゼ(OGTase)である。O−GlcNAcaseとして知られている第2の酵素は、この翻訳後修飾を除去してタンパク質を放出し、O−GlcNAc修飾を、タンパク質の寿命中に数回起きる動的サイクルとしている。
O−GlcNAc修飾タンパク質は、例えば転写、プロテアソーム分解(proteasomal degradation)、及び細胞シグナル伝達を含む広範囲の重要な細胞機能を制御する。これは、多くの細胞骨格タンパク質(神経繊維タンパク質、シナプシン、シナプシン特異的クラスリン集合タンパク質AP−3、及びアンキリン−Gを含む)について見出されている。O−GlcNAc修飾は、脳内に豊富にあることがわかっている。またこれは、アルツハイマー病(AD)や癌を含むいくつかの疾患の病因に、明白に関与するタンパク質についても見出されている。
例えば、AD及び多くの関連タウオパシー(tauopathy)[ダウン症候群、ピック病、ニーマンピックC型疾患、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む]が、一部は神経原線維のもつれ(NFT)の発生を特徴とすることが充分確立されている。これらのNFTは、対になったらせんフィラメント(PHF)の凝集体であり、異常な形態の細胞骨格タンパク質「タウ」で構成されている。通常タウは、ニューロン内のタンパク質や栄養素の分配に必須である微小管の重要な細胞ネットワークを安定化させる。しかしAD患者では、タウは過剰リン酸化されてその正常な機能を破壊し、PHFを形成し最終的に凝集してNFTを形成する。ヒトの脳でタウの6個のアイソフォームが発見されている。AD患者では、タウのすべての6個のアイソフォームがNFT中で発見され、すべてが著しく過剰リン酸化されている。健全な脳組織におけるタウは、わずか2個又は3個のリン酸基しか無いが、AD患者の脳は平均して8個のリン酸基を有する。AD患者の脳内のNFTレベルと認知症の重症度の間の明確な相関は、ADにおけるタウ機能不全について重要な役割を強く支持している。タウの過剰リン酸化のこの正確な原因は不明なままである。従って、a)タウの過剰リン酸化の分子生理学的基礎を解明するために、b)アルツハイマー病の進行を止めるか又はさらには逆転させる可能性を期待して、タウの過剰リン酸化を制限する可能性の戦略を特定するために多大な努力が行われてきた。いくつかの方面からの証拠は、いくつかのキナーゼのアップレギュレーションが、タウの過剰リン酸化に関与し得ることを示唆しているが、ごく最近では、この過剰リン酸化についての別の根拠が提起されている。
特に最近、タウのリン酸塩レベルが、タウ上のO−GlcNAcのレベルにより制御されることが明らかになってきている。タウ上のO−GlcNAcの存在は、O−GlcNAcレベルをタウのリン酸化レベルと相関させる研究を刺激している。この分野における最近の関心は、多くのタンパク質でO−GlcNAc修飾が、リン酸化もされることが知られているアミノ酸残基で起きていることが見出されたという観察によるものである。この観察に一致して、リン酸化レベルの上昇がO−GlcNAcレベルの低下につながり、逆にO−GlcNAcレベルの上昇がリン酸化レベルの低下と相関することがわかっている。O−GlcNAcとリン酸化とのこの逆相関は、「Yin-Yang仮説」と呼ばれ、酵素OGTaseが、タンパク質からリン酸塩基を除去するように作用するホスファターゼと機能的複合体を形成するという発見により、強い生化学的支持を得ている。リン酸化と同様に、O−GlcNAcは動的修飾であり、タンパク質の寿命中に数回除去したり再設定したりすることができる。示唆的に、O−GlcNAcaseは、ADに関連する染色体遺伝子座に位置づけられている。
ヒトADの脳内の過剰リン酸化タウは、健康な人の脳に見られるよりも、著しく低いレベルのO−GlcNAcを有する。ごく最近、ADに罹患したヒトの脳からの可溶性タウタンパク質のO−GlcNAcレベルが、健康な脳からのものより著しく低いことが証明された。さらに、病気の脳からのPHFは、O−GlcNAc修飾が完全に欠如していることが示唆された。タウのこの低グリコシル化の分子的基礎は不明であるが、これは、キナーゼの活性上昇及び/又はO−GlcNAc処理に関与する酵素の1つの機能不全から生じるかもしれない。
マウスからのPC−12神経細胞及び脳組織切片においては、この後者の見解を支持して、非選択的N−アセチルグルコサミニダーゼ阻害剤が使用されてO−GlcNAcレベルが上昇し、そこで、リン酸化レベルが低下することが観察された。これらの結果の集合的意味は、AD患者の健全なO−GlcNAcレベルを維持することにより、例えばO−GlcNAcase(OGA)の作用を阻害することにより、タウの過剰リン酸化と過剰リン酸化の関連する作用(NFTの形成及び下流作用を含む)のすべてを阻止できることである。しかし、リソソームβ−ヘキソサミニダーゼの適切な機能は非常に重要であるため、O−GlcNAcaseの作用を阻止るAD治療のための治療的介入の可能性は、リソソームヘキソサミニダーゼAとBの同時阻害を回避しなければならないであろう。
ヘキソサミン生合成経路、O−GlcNAcトランスフェラーゼ(OGTase)の酵素的性質、及びO−GlcNAcとリン酸化との間の相互関係の既知の特性に一致して、脳内でのグルコース利用能の低下がタウの過剰リン酸化につながることが証明されている。グルコース輸送及び代謝の段階的な障害は、O−GlcNAcの低下及びタウ(及び他のタンパク質)の過剰リン酸化につながる。従って、O−GlcNAcaseの阻害は、健常人の脳ならびにADもしくは関連する神経変性疾患に罹っている患者の脳におけるグルコース代謝の年齢関連傷害を補償するはずである。
これらの結果は、タウO−GlcNAcレベルを制御するメカニズムの機能不全が、NFT及び関連する神経変性の形成において極めて重要であることを示唆している。治療的に有用な介入としてタウ過剰リン酸化を阻止するための良好な支持は、ヒトのタウを有するトランスジェニックマウスをキナーゼ阻害剤で処理しても、マウスは典型的な運動傷害を表わさず、そして別のケースでは、不溶性タウのレベルの低下を表す研究から来る。これらの研究は、この疾患のマウスモデルにおいて、タウのリン酸化レベルの低下とAD様行動の症状緩和との間の明確な関連を提供する。
O−GlcNAcのタンパク質修飾のレベルの上昇が、虚血、出血、多血性ショック、及びカルシウムパラドックスにより引き起こされるストレスを含む心組織におけるストレスの病原性作用に対する保護を提供することを表す多くの証拠がある。例えば、グルコサミンの投与によるヘキソサミン生合成経路(HBP)の活性化は、虚血/再灌流、外傷性出血、多血性ショック、及びカルシウムパラドックスの動物モデルにおいて保護効果を発揮することが証明されている。さらに、これらの心臓保護効果が、タンパク質O−GlcNAc修飾レベルの上昇によって仲介されることを、強力な証拠が表している。パーキンソン病及びハンチントン病を含む種々の神経変性疾患において、O−GlcNAc修飾が役割を果たしているという証拠もある。
ヒトは、複合糖質から末端β−N−アセチルグルコサミン残基を切断する酵素をコードする3つの遺伝子を持っている。これらのうちの最初の遺伝子は、酵素O−糖タンパク質−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシダーゼ(O−GlcNAcase)をコードする。O−GlcNAcaseは、グルコヒドロラーゼのファミリー84のメンバーである。O−GlcNAcaseは、翻訳後修飾タンパク質のセリン及びスレオニン残基から、O−GlcNAcを加水分解するように作用する。多くの細胞内タンパク質上のO−GlcNAcの存在と一致して、酵素O−GlcNAcaseは、II型糖尿病、AD、及び癌を含むいくつかの疾患の病因における役割を果たしているように見える。O−GlcNAcaseはおそらく以前に単離された可能性があるが、タンパク質のセリン及びスレオニン残基からO−GlcNAcを切断するように作用するその生化学的役割が理解されるのに約20年が経過した。より最近ではO−GlcNAcaseは、クローン化され、部分的に性状解析され、そしてヒストンアセチルトランスフェラーゼとして追加の活性を有することが示唆されている。
しかし、O−GlcNAcaseを含む哺乳類グリコシダーゼの機能を阻止する阻害剤の開発における主要な課題は、高等真核生物の組織に存在する機能的に関連する多数の酵素である。すなわち、複合表現型は、機能的に関連する酵素の同時阻害から生じるため、1つの特定の酵素の細胞及び生物の生理学的役割の研究における非選択的阻害剤の使用は複雑である。β−N−アセチルグルコサミニダーゼの場合には、O−GlcNAcase機能を阻止するように作用する既存の化合物は非特異的であり、リソソームβ−ヘキソサミニダーゼを阻害するように強力に作用する。
US2009/0163545号は、(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル等の寿命を変化させる化合物を記載している。WO2010/108115は一般的に、アロステリックヤヌスキナーゼ阻害剤としての複素環式アミド誘導体を記載する。WO2010/101949は、サーチュインモジュレーターとしての8−置換キノリンの調製を記載する。N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドは、未定義の目的で市販されている。低分子量のOGA阻害剤は、国際出願WO2008/025170に開示されている。OGAを選択的に阻害する低分子量分子に対するニーズがある。
本発明は、有益な特性を有する新規化合物、特に医薬の調製のために使用することができる化合物を見出す目的を有していた。
驚べきことに本発明の化合物及びその塩は、非常に有用な薬理学的特性を有することが発見された。特に、これらはグリコシダーゼ阻害剤として作用する。本発明は、医薬としての式(I):
[式中、
1は、S又はOを表し;
2、Wは、互いに独立にN又はCR6を表し;
1、R3、R4は、互いに独立にYを表し;
3、R4は、一緒に−(CY2p−を表し;
2は、COY、Y、Alk、Cyc、(CY2nAr、COAlk、CO(CY2nAr、CONY2、CONYAlk、CONY(CY2nAr、COOY、COOAlk、COO(CY2nAr、SO2Y、SO2Alk、SO2(CY2nAr、CY2OY、又はCY2NY2を表し;
1、R2は、一緒に−(CY2p−CONY2−−(CY2p−を表し;
5は、(CY2qAr、OAr、Cyc、Y、又はNY2を表し;
6は、Y、OY、Hal、又はCNを表し;
Lは、−CY2−、−CO−、又は−SO2−を表し;
Yは、H又はAを表し;
Aは、1〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Alkは、2〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルケニルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Cycは、3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Arは、3〜12個のC原子を有する、不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、(CY2n−OY、(CY2n−NY2、COOY、SO2Y、及びCNからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換することができるか、又はこれは、1〜5個のC原子、及び1〜4個のN、O、及び/又はS原子を有する飽和、不飽和、又は芳香族の単環式複素環に縮合することができ;
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
m、n、p、qは、互いに独立に、0、1、2、又は3を表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩に関するが、
ただし、(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステルは除外される。
本発明は特に、医薬としての式(I)
[式中、
1は、S又はOを表し;
2、Wは、互いに独立にN又はCR6を表し;
1、R3、R4は、互いに独立にYを表し;
3、R4は、一緒に−(CY2p−を表し;
2は、COY、Y、Alk、Cyc、(CY2nAr、COAlk、CO(CY2nAr、CONY2、CONYAlk、CONY(CY2nAr、COOY、COOAlk、COO(CY2nAr、SO2Y、SO2Alk、SO2(CY2nAr、CY2OY、又はCY2NY2を表し;
5は、(CY2qAr、Cyc、Y、又はNY2を表し;
6は、Y、OY、Hal、又はCNを表し;
Lは、−CY2−、−CO−、又は−SO2−を表し;
Yは、H又はAを表し;
Aは、1〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Alkは、2〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルケニルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Cycは、3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Arは、3〜12個のC原子を有する、不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、(CY2n−OY、(CY2n−NY2、COOY、SO2Y、及びCNからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換することができ;
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
m、n、p、qは、互いに独立に、0、1、2、又は3を表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩に関するが、
ただし、(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステルは除外される。
本発明の意味において、化合物は、その薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物、プロドラッグ、互変異性体、鏡像異性体、ラセミ体、及び立体異性体を含み、すべての比率でそれらの混合物を含むと定義される。
用語「薬学的に使用可能な誘導体」は、例えば、本発明の化合物の塩、及びいわゆるプロドラッグ化合物も意味すると解釈される。化合物の用語「溶媒和物」は、その相互引力により形成される化合物への、不活性溶媒分子の付加を意味すると解釈される。溶媒和物は、例えば1水和物又は2水和物又はアルコキシドである。本発明はまた、本発明の化合物の塩の溶媒和物も含む。用語「プロドラッグ」は、例えば、アルキル基又はアシル基、糖又はオリゴペプチドによって修飾されており、本発明の有効な化合物を形成するために、生体内で急速に切断される本発明の化合物を意味すると解釈される。これらはまた、本発明の化合物の生分解性ポリマー誘導体を含む。本発明の化合物は、実際に生物学的に活性な形態が代謝を通してのみ放出される場合に、例えばエステル、カーボネート、カルバメート、尿素、アミド、又はリン酸塩などの任意の所望のプロドラッグの形であることが、同様に可能である。生物活性剤(すなわち、本発明の化合物)を提供するようにインビボで変換することができる任意の化合物は、本発明の範囲と精神内においてプロドラッグである。プロドラッグの様々な形態が、当該分野で周知されている。化学物質が体内で代謝物に変換されて、これが、適宜所望の生物学的作用を、いくつかの状況ではさらに顕著な形で、同様に誘発することができることが知られている。本発明の化合物のいずれかの代謝によってインビボで変換された任意の生物学的に活性な化合物は、本発明の範囲と精神内において代謝物である。
本発明の化合物は、純粋なE又はZ異性体として、その二重結合異性体の形態で、又はこれらの二重結合異性体の混合物の形態で存在してもよい。可能であれば、本発明の化合物は、ケト−エノール互変異性体などの互変異性体の形態であってもよい。本発明の化合物の全ての立体異性体は、混合物又は純粋なもしくは実質的に純粋な形態のいずれかで、企図される。本発明の化合物は、C原子のいずれかに不斉中心を有することができる。従って、これらは、ラセミ体の形で、純粋な鏡像異性体及び/又はジアステレオ異性体の形態で、又はこれらの鏡像異性体及び/又はジアステレオ異性体の混合物の形態で存在することができる。混合物は、立体異性体の任意の混合比を有していてもよい。すなわち例えば、1個以上のキラル中心を有し、ラセミ体として又はジアステレオ異性体混合物として存在する本発明の化合物は、それ自体既知の方法で、その光学的に純粋な異性体、すなわち、鏡像異性体又はジアステレオ異性体に分画できる。本発明の化合物の分離は、キラル又は非キラル相でのカラム分離により、又は光学活性な溶剤から再結晶化により、又は光学活性な酸又は塩基を用いて、又は、例えば光学活性アルコールなどの光学活性試薬で誘導体化することにより行われ、次に基が除去される。
本発明は、本発明の化合物の混合物、例えば1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:10、1:100、又は1:1000の比率の、例えば2つのジアステレオ異性体の混合物の使用に関する.これらは、立体異性体化合物の混合物であることが特に好ましい。
化合物、特に本発明の化合物を定義するために本明細書で使用される命名法は、一般に化学化合物及び特に有機化合物のためのIUPAC組織の規則に基づく。本発明の上記化合物の説明のために示される用語は、特に明細書又は特許請求の範囲で明記しない場合は、常に以下の意味を有する:
用語「非置換」は、対応する基(radical)、基(group)、又は部分が、置換基を有していないことを意味する。「置換」という用語は、対応する基(radical)、基(group)、又は部分が1つ以上の置換基を有することを意味する。基が複数の置換基を有しており、種々の置換基の選択が指定されている場合、置換基は互いに独立して選択され、同一である必要は無い。基は、複数の特定の指定された置換基(例えばY2)を有しているが、このような置換基の発現は、互いに異なっていてもよい(例えば、メチルとエチル)。従って、本発明の任意の基による多重置換は、同一もしくは異なる基を含むことができると理解するべきである。すなわち、個々の基が化合物中で複数回発生する場合基は、互いに独立に、示された意味を採用する。
用語「アルキル」又は「A」は、非環式の飽和又は不飽和の炭化水素基を指し、これは、分枝鎖又は直鎖でもよく、好ましくは1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のC原子を有し、すなわちC1〜C10アルカニルである。適切なアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1,1−、1,2−又は2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−又は1,2,2−トリメチルプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−、2−又は3−メチルブチル、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−又は3,3−ジメチルブチル、1−又は2−エチルブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、tert−ペンチル、1−、2−、3−又はメチル−ペンチル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−イコサニル、N−ドコサニルである。
本発明の実施態様において、Aは、1〜10個のC原子を有する非分枝又は分枝アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換されていてもよい。Aの好適な実施態様は、1〜6個のC原子を有する非分枝又は分枝アルキル基を表し、ここで、1〜4個の原子は、互いに独立に、Halにより置換されていてもよい。本発明のより好適な実施態様において、Aは、1〜4個のC原子を有する非分枝又は分枝アルキル基を表し、ここで、1〜3個のH原子は、互いに独立に、Hal、特にF及び/又はClにより置換することができる。Aは1〜6個のC原子を有する非分枝又は分枝アルキルを表すことが、最も好ましい。極めて好ましいのは、C1〜C4−アルキルである。C1〜C4−アルキル基は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロエチル、又はブロモメチル、特にメチル、エチル、プロピル、又はトリフルオロメチルである。Aのそれぞれの表示は、本発明のいずれかの基で互いに独立であることが理解すべきである。
用語「アルケニル」又は「Alk」は、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個のC原子を有する、非分岐又は分岐アルケニル、すなわちC2〜C10アルケニルを指す。アルケニルは、少なくとも1つのC−C2重結合を有する。適切なアルケニルの例は、アリル、ビニル、プロペニル、−CH2CH=CH2、−CH=CH−CH3、−C(=CH2)−CH3)、1−、2−又は3−ブテニル、イソブテニル、2−メチル−1−又は2−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−メチル−1,3−ブタジエニル、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエニル、1−、2−、3−又は4−ペンテニル、及びヘキセニルである。
本発明の実施態様において、Alkは、2〜10個のC原子を有する非分枝又は分枝アルケニルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換されていてもよい。Alkの好適な実施態様は、2〜6個のC原子を有する非分枝又は分枝アルケニルを表し、ここで、1〜3個の原子は、互いに独立に、Hal、特にF及び/又はClにより置換されていてもよい。本発明のより好適な実施態様において、Alkは、2〜6個のC原子を有する非分枝又は分枝アルケニルを表す。本発明の最も好適な実施態様において、Alkは2〜6個のC原子を有する非分枝又は分枝アルケニルを表し、ビニルが極めて好ましい。
本発明の目的のための用語「シクロアルキル」又は「Cyc」は、1〜3環を有する、飽和及び部分的に不飽和の非芳香族環状炭化水素基/基を指し、これは、3〜20、好ましくは3〜12、より好ましくは3〜9個のC原子を含有する。シクロアルキル基はまた、2環式又は多環式の系の一部であってもよく、例えばシクロアルキル基は、本明細書に定義されるように、任意の可能な及び所望の環員により、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基に縮合される。一般式(I)の化合物への結合は、シクロアルキル基の任意の可能な環員を介して行うことができる。適切なシクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、及びシクロオクタジエニルである。
本発明の実施態様において、Cycは3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立して、Halにより換されていてもよい。好適なのは、C3〜C7シクロアルキルである。より好適なのは、C4〜C7−シクロアルキルである。最も好適なのは、C5〜C7シクロアルキルであり、すなわちシクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルであり、シクロヘキシルが極めて好ましい。Cycの各表示は、互いに独立に、本発明のいずれかの基中であることを、理解すべきである。
本発明の目的のための用語「アリール」又は「カルボアリール」は、3〜14、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜12、最も好ましくは5〜10、極めて好ましくは6〜8個のC原子を有する、単環式又は多環式芳香族炭化水素系を指し、これは任意選択的に置換することができる。「アリール」という用語はまた、芳香族環が、本明細書に記載のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基に、アリール基の任意の所望の及び可能な環員を介して縮合されるような、2環又は多環の飽和、部分的不飽和、及び/又は芳香族系の一部である系を含む。一般式(I)の化合物への結合は、アリール基の任意の可能な環員を介して行うことができる。適したアリール基の例は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントラセニルであるが、しかし同様に、インダニル、インデニル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチルである。本発明の好適なカルボアリールは、任意選択的に置換されたフェニル、ナフチル及びビフェニル、より好ましくは、6〜8個のC原子を有する任意選択的に置換された単環式カルボアリール。最も好ましくは任意選択的に置換されたフェニルである。
本発明の別の実施態様において、特に限定されないが、カルボアリールを含む炭素環は、「AR」と定義される。適切なAr基の例は、フェニル、o−、m−又はp−トリル、o−、m−又はp−エチルフェニル、o−、m−又はp−プロピルフェニル、o−、m−又はp−イソプロピルフェニル、o−、m−又はp−tertーブチルフェニル、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニル、o−、m−又はp−メトキシフェニル、o−、m−又はp−エトキシフェニル、o−、m−又はp−フルオロフェニル、o−、m−又はp−ブロモフェニル、o−、m−又はp−クロロフェニル、o−、m−又はp−スルホンアミドフェニル、o−、m−又はp−(N−メチルスルホンアミド)フェニル、o−、m−又はp−(N、N−ジメチルスルホンアミド)−フェニル、o−、m−又はp−(N−エチル−N−メチルスルホンアミド)フェニル、o−、m−又はp−(N、N−ジエチル−スルホンアミド)−フェニル、特に2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジフルオロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジクロロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジブロモフェニル、2,3,4−,2,3,5−、2,3,6−、2,4,6−又は3,4,5−トリクロロフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル、p−ヨードフェニル、4−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−ブロモフェニル、2,5−ジフルオロ−4−ブロモフェニル、3−ブロモ−6−メトキシフェニル、3−クロロ−6−メトキシフェニル、又は2,5−ジメチル−4−クロロフェニルである。
Arは、好ましくは3〜12個のC原子を有する不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、(CY2n−OY、(CY2n−NYY、COOY、SO2Y、及びCNの群から選択される少なくとも一つの置換基により置換されていてもよい。本発明のより好適な実施態様において、Arは、4〜12個のC原子を有する不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、OY、COOY、及びCNの群から選択される少なくとも一つの置換基により置換されていてもよい。Arが、5〜10個のC原子を有する芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これが、Hal、A、OY、COOH、及びCNからなる群から選択される少なくとも一つの置換基によって1置換又は2置換することができる、ことが最も好ましい。本発明の極めて好適な実施態様において、Arは、6〜8個の原子を有する芳香族単環式炭素環を表し、これは、Hal、A又はOYで1置換され得る。Arがフェニルを表し、これが、A又はOYによってはパラ又はメタ置換することができることが、特に好ましい。Arのそれぞれの表示が、互いに独立に、本発明の任意の基にあると、理解すべきである。
本発明の実施態様において、Arは、1〜5個のC原子及び1〜4個のN、O、及び/又はS原子を有する飽和、不飽和、又は芳香族の単環式複素環に縮合することができる。Arは好ましくは、2〜4個のC原子及び1〜3個のO、及び/又はN原子を有する飽和又は芳香族の単環式複素環に縮合することができる。より好ましくはArは、3〜4個のC原子及び2個のO又はN原子を有する飽和又は芳香族の単環式複素環に縮合することができる。
本発明の目的のための用語「複素環」又は「ヘテロシクリル」は、炭素原子と1、2、3、4、又は5個のヘテロ原子(これらは、同じか又は異なり、特に窒素、酸素、及び/又はイオウ)とを含む、3〜9個の環原子、好ましくは3〜7個の環原子、さらに好ましくは3〜6個の環原子の単環系を指す。この環系は、飽和又はモノもしくはポリ不飽和、好ましくは不飽和であってもよく、さらに好ましくはヘテロアリールである。少なくとも2つの環からなる環系の場合、環は、縮合されるか、又はスピロもしくは別の方法で結合することができる。このようなヘテロシクリル基は、任意の環員を介して結合することができる。用語「ヘテロシクリル」はまた、複素環が2環式又は多環式の飽和、部分不飽和及び/又は芳香族系の一部である、例えば複素環が本明細書で定義されるようにヘテロシクリル基の任意の所望の及び可能な環員を介して、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基に縮合している場合のような系を含む。一般式(I)の化合物への結合は、ヘテロシクリル基の任意の可能な環員を介して行うことができる。適切なヘテロシクリル基の例は、ピロリジニル、チアピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサピペラジニル、オキサピペリジニル、オキサジアゾリル、テトラヒドロフリル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロピラニルである。
本発明の目的のための用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1、適宜2、3、4、又は5個のヘテロ原子(窒素、酸素及び/又は硫黄であり、ここで、ヘテロ原子は同じか又は異なる)を含む、3〜9、好ましくは4−、5−又は6員の単環式芳香族炭化水素基である。ヘテロ原子の数は、好ましくは1又は2であり、より好ましくは2である。用語「ヘテロアリール」はまた、芳香環が2環式の飽和、部分不飽和及び/又は芳香族系の一部である、例えば芳香環が、本明細書で定義されるようにヘテロアリール基の任意の所望の及び可能な環員を介して、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基に縮合している場合のような系を含む。一般式(I)の化合物への結合は、ヘテロアリール基の任意の可能な環員を介して行うことができる。適切なヘテロアリールの例は、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアジル、イソチアジル、オキサジル、オキサジアジル、イソキサジル、ピラジル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジル、インドリル、キノリル、イソキノリニル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、テトラジル、フタラジニル、インダゾリル、インドリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、プテリジニル、カルバゾリル、フェナジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、及びアクリジニルである。
本発明の目的のための用語「ハロゲン」、「ハロゲン原子」、「ハロゲン置換基」、又は「Hal」は、フッ素(F、フルオロ)、臭素(Br、ブロモ)、塩素(Cl、クロロ)、又はヨウ素(I、ヨード)原子の1つ、又は、適宜複数を含む。「ジハロゲン」、「トリハロゲン」、及び「ペルハロゲン」という表示は、それぞれ2、3、及び4個の置換基を指し、ここで、各置換基は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素からなる群から独立して選択することができる。ハロゲンは、好ましくはフッ素、塩素又は臭素原子を意味する。ハロゲンがアルキル(ハロアルキル)又はアルコキシ基(例えば、CF3及びCF3O)上に置換される場合は特に、フッ素及び塩素がより好ましい。Halの各表示が、本発明のいずれかの基で互いに独立であることを、理解すべきである。
1がS又はO、好ましくはS、を表すことは、本発明の実施態様である。
2がCR6又はN、好ましくCR6、より好ましくはCY、最も好ましくはCH、を表すことは、本発明の別の実施態様である。
WがN又はCR6、好ましくはN又はCY,さらに好ましくはN又はCH,最も好ましくはN、を表すことは、本発明の実施態様である。
2がCYを表し、及び/又はWがN又はCH、を表すことは、本発明の別の好適な実施態様である。
1がH又はA、さらに好ましくはH、を表すことは、本発明の別の好適な実施態様である。
2が、COY、Y、Alk、Cyc、(CY2nAr、COAlk、CO(CY2nAr、CONY2、CONYAlk、CONY(CY2nAr、COOY、COOAlk、COO(CY2nAr、SO2Y、SO2Alk、SO2(CY2nAr、CY2OY、又はCY2NY2;好ましくはCOY、Y、Cyc、(CY2nAr、COAlk、CO(CY2nAr、CONY2、CONY(CY2nAr、COOY、COO(CY2nAr、SO2Y、CY2OY、又はCY2NY2;さらに好ましくはCOY、Y、Cyc、(CY2nAr、COAlk、COAr、CONYY、CONYAr、COOY、COO(CY2nAr、又はSO2Y;最も好ましくはCOY、COAlk、CONY2、又はCOOY;極めて好ましくはCOA、COAlk、CONHA、又はCOOA;特に極めて好ましくはCOY;及び非常に特に極めて好ましくはCOA、を表すことは、本発明の実施態様である。
1とR2が同時にHを表すことは、本発明の別の好適な態様では除外される。
3がH又はA、より好ましくはA、を表すことは、本発明の別の好適な実施態様である。
4がH又はA、より好ましくはH、を表すことは、本発明の別の好適な実施態様である。
3とR4が一緒に(CY2p−、さらに好ましくは−(CH2p−、及び最も好ましくは−(CH22−、を表すことは、本発明の好適な実施態様である。
5が(CY2)QAR、Cyc、Y、又はNY2;好ましくは(CY2)QAr、Cyc、H、又はA;より好ましくは、(CH2)QAr、Cyc、又はA;最も好ましくは、(CH2)QAr、又はCyc;極めて好ましくは、(CH2)QAr;特に極めて好ましくはAr、を表すことは、本発明の実施態様である。
6がY、OY、Hal、又はCN;好ましくはH、A、OY、又はHal;より好ましくはH、A、OH、又はHal;最も好ましくは、H、OH、又はHal;極めて好ましくはH、を表すことは、本発明の別の実施態様である。
Lが−CY2−、−CO−、又は−SO2−;好ましくCY2;より好ましくはCHY;最も好ましくはCH2、を表すことは、本発明の実施態様である。
WがNを表し;R2がCOY、COAlk、CONY2、又はCOOYを表し;及び/又はLがCY2を表すことは、本発明の別の好適な実施態様である。WがNを表し、R2がCOYを表し、LがCHYを表すことは、本発明のより好適な実施態様である。
本発明の態様において、YはH又はAを表す。Yのそれぞれの表示は、本発明のいずれかの基で互いに独立であることを、理解すべきである。
指数mが、0、1、2、又は3;好ましくは0,1、又は2;より好ましくは1又は2;最も好ましくは1、を表すことは、本発明の別の実施態様である。
指数nが、0、1、2、又は3;好ましくは0,1、又は2;より好ましくは0又は1;最も好ましくは0、を表すことは、本発明の実施態様である。nのそれぞれの表示は、本発明のいずれかの基で互いに独立であることを、理解すべきである。
指数pが、0、1、2、又は3;好ましくは1、2、又は3;より好ましくは0又は1;最も好ましくは0、を表すことは、本発明の実施態様である。
指数qが、0、1、2、又は3;好ましくは0、1、又は2;より好ましくは0又は1;最も好ましくは0、を表すことは、本発明の実施態様である。
指数mとpが、互いに独立に、1又は2を表し、及び/又は指数nとqが、互いに独立に、0又は1、を表すことは、本発明の実施態様である。
従って本発明の主題は、医薬としての式(I)の化合物に関し、ここで、上記した基の少なくとも1つは、上述のように、任意の意味を有し、特に任意の好適な実施態様を実現する。式(I)の任意の実施態様の文脈に明示的に指定されていない基は、本発明の問題を解決するためにここに開示される式(I)の各表示を表すものと解釈すべきである。これは、上記基が、見いだされた文脈に関係なく、それぞれ特に限定されないが、本明細書を含む、本明細書の前又は後のコースで説明したような指定されたすべての意味を採用してもよいことを意味する。ある基の任意の実施態様は、1つまたはそれ以上の他の基の任意の実施態様と組み合わせることができることを、特に理解すべきである。
本発明の別のより好適な実施態様において、亜式(IA)
[式中、
1は、S又はOを表し;
2は、CR6又はNを表し;
2は、COY、COAlk、CONY2、又はCOOYを表し;
3、R4は、互いに独立にYを表し;
3、R4は、一緒に−(CY2p−を表し;
5は、(CY2qAr、Cyc、又はYを表し;
6は、Y、OY、又はHalを表し;
Yは、H又はAを表し;
Aは、1〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Alkは、2〜6個のC原子を有する非分岐又は分岐アルケニルを表し、ここで、1〜3個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Cycは、3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Arは、4〜12個のC原子を有する、不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、OY、COOY、及びCNからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換することができ;
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
m、qは、互いに独立に、0、1、又は2を表し;
pは、1、2、又は3を表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩が医薬として提供されるが、
ただし、(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステルは除外される。
本発明の別のより好適な実施態様において、亜式(IB)
[式中、
2は、CY又はNを表し;
3、R4は、互いに独立にYを表し;
3、R4は、一緒に−(CH2p−を表し;
5は、(CH2qAr、Cyc、又はAを表し;
Yは、H又はAを表し;
Aは、1〜6個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Cycは、4〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し;
Arは、5〜10個のC原子を有する、芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、OY、COOY、及びCNの群から選択される少なくとも1つの置換基により1置換又は2置換することができ;
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
mは、0、1、又は2を表し;
pは、1又は2を表し;
qは、0又は1を表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩が医薬として提供される。
本発明の別の極めて好適な実施態様において、亜式(IC)
[式中、
3は、Aを表し;
4は、Hを表し;
3、R4は、一緒に−(CH2p−を表し;
5は、(CH2qAr、Cyc、又はAを表し;
Yは、H又はAを表し;
Aは、1〜4個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜3個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
Cycは、5〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し;
Arは、6〜8個のC原子を有する、芳香族の単環式炭素環を表し、これは、Hal、A、又はOYによりモノ置換することができ;
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
m、pは、互いに独立に、1又は2を表し;
qは、0又は1を表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩が医薬として提供される。
式(I)又は(IA)又は(IC)の別の態様において、R3とR5が同時にAを表すことは除外される。
本発明のさらに別の極めて好適な実施態様において、亜式(ID)
[式中、
1は、S又はOを表し;
1は、H又はAを表し;
2は、COA、COAlk、CONHA、又はCOOAを表し;
Aは、1〜6個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し;
Alkは、2〜6個のC原子を有する、非分岐又は分岐アルケニルを表す]の化合物、
及び/又は、その生理学的に許容し得る塩が医薬として提供される。
式(I)の化合物に関する本明細書の先の教示(基の定義とその好適な実施態様を含む)は、該当するなら、亜式(IA)〜(ID)の化合物及びその塩に限定されることなく、有効で適用可能である。
特に極めて好適な実施態様は、表1に列記された式(I)の化合物及び亜式(IA)〜(ID)の化合物、及び/又はその生理学的に許容し得る塩である。

式(I)の化合物及びその調製のための出発物質は、それぞれ文献に記載のようなそれ自体公知の方法により、すなわち、公知でその反応に適した反応条件下で製造される。本明細書において詳細には言及されないが、それ自体公知の変法も使用することができる。所望であれば、出発物質は、これらを粗反応混合物中で非分離状態で放置するが、直ちに本発明の化合物に変換することにより、インサイチュで生成することもできる。一方、反応を段階的に行うことも可能である。
反応は好ましくは塩基性条件下で行われる。適切な塩基は金属酸化物であり、例えばアルミニウム酸化物、アルカリ金属水酸化物(特に水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化リチウム)、アルカリ土類金属水酸化物(特に水酸化バリウム及び水酸化カルシウム)、アルカリ金属アルコラート(特にカリウムエタノラート及びナトリウムプロパノラート)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、重炭酸ナトリウム)、及びいくつかの有機塩基(例えば、特にN、N−ジイソプロピルエチルアミン、ピペリジン、又はジエタノールアミン)である。
反応は一般に不活性溶媒中で行われる。適当な不活性溶媒は、例えばヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、又はキシレン等の炭化水素;例えばトリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルム、又はジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、又はtert−ブタノールなどのアルコール類;例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、又はジオキサンなどのエーテル類;例えばエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)などのグリコールエーテル類;例えばアセトン又はブタノンなどのケトン類;例えばアセトアミド、ジメチルアセトアミド、又はジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド類;例えばアセトニトリルなどのニトリル類;例えばジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド類;二硫化炭素;例えばギ酸、酢酸、又はトリフルオロ酢酸(TFA)などのカルボン酸;例えばニトロメタン又はニトロベンゼンなどのニトロ化合物;例えば酢酸エチル等のエステル類、又は前記溶媒の混合物である。特に好ましいのは、TFA、DMF、ジクロロメタン、THF、H2O、メタノール、tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、トリエチルアミン、又はジオキサンである。
使用条件に応じて、反応時間は数分〜14日であり、反応温度は約−80℃〜140℃であり、通常−50℃〜120℃であり、好ましくは−20℃〜100℃である。
本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法であって、
(a)式(II)の化合物
(式中、R7は、Hal、H、又はOHを表し;
1、W、R1、R2、及びLは、上記で定義した意味を有する)に、式(III)の化合物
(式中、X2、R3、R4、R5、及びmは、上記で定義した意味を有する)を反応させて、式(I)の化合物
(式中、X1、X2、W、R1〜R5、L、及びmは、上記で定義した意味を有する)を得る工程と、
任意選択的に
(b)式(I)の化合物(式中、R2はHである)を、式(I)の別の化合物(式中、R2は、上記で定義したH以外の意味を有する)に変換する工程と、
(c)式(I)の化合物の塩基又は酸を、その生理学的に許容し得る塩に変換する工程と、
及び/又は
(d)式(I)の化合物又は生理学的に許容し得る塩を医薬として明白にカスタマイズする工程と、を含む方法に関する。
以下の反応(特に限定されないが、スキーム、条件、及び化合物を含む)は特に好適であり、本発明の範囲に含まれる。基は上記で定義した意味を有する。
スキーム1:求核置換工程を含むモジュラーカプリングの一般的シーケンス

スキーム2:還元アミノ化を含むモジュラーカプリングの一般的シーケンス(方法A)

スキーム3:パラジウム触媒カプリング化学を含むモジュール合成の一般的シーケンス(方法B)

スキーム4:アミド結合形成を含むモジュール合成の一般的シーケンス

スキーム5:ヘテロアリール−アミド及びヘテロアリール−アミンの合成のための一般的経路

スキーム6:官能基を含む類似体(例えば、ケトン、アルコール、及び一級アミン)の合成のための一般的経路

スキーム7:官能基を含む類似体(例えば、尿素、カルバメート、及びスルホンアミド)の合成のための一般的経路

スキーム8:N−(5−(1−(4−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製

スキーム9:求核置換工程を含むモジュラーカプリングの一般的シーケンス

スキーム10:Wittig反応を含むモジュラー合成の一般的シーケンス

スキーム11:ベンジル置換ピペラジンのモジュラー合成の一般的シーケンス

本発明の別の目的は、亜式(IE)

(式中、X1、X2、W、R1、R3〜R5、L、及びmは、上記で定義した意味を有する)の中間体化合物を提供することであるが、ただし、5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イルアミンは除外される。これらは好ましくは、本発明の式(I)の他の化合物の調製のための中間体として使用することができる。
WがN又はCHを表し;X1が上記で定義した意味を有することは、式(IE)の中間体化合物の好適な態様である。グルコシダーゼ阻害活性とは無関係に、スキーム5〜7の他の化合物の調製に使用できる特に好適な中間体が、以下の実施例に示される。
より好適な中間体は、亜式(IE1)

(式中、WはN又はCHを表し;X1とR1は、上記で定義した意味を有する)の化合物である。
本発明はまた、亜式(IF)の化合物の製造方法であって、
(a)式(IV)の化合物

(式中、WとX1は、上記で定義した意味を有する)に、式(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)

(式中、
2’は、Y、Alk、Cyc、又は(CY2nArを表し;
2”は、R2'''又はR2''''を表し;
2'''は、Y、Alk、又は(CY2nArを表し;
2''''は、OY、OAlk、又はO(CY2nArを表し;そして
Y、Alk、Cyc、Ar、Hal、及びnは、上記で定義した意味を有する)の化合物を反応させて、亜式(IF)

(式中、
1は、Hを表し;
2は、Y、Alk、Cyc、(CY2nAr、COY、COAlk、CO(CY2nAr、CONHY、CONHAlk、CONH(CY2nAr、COOY、COOAlk、COO(CY2nAr、SO2Y、SO2Alk、又はSO2(CY2nArを表し;
WとX1は、上記で定義した意味を有する)の化合物を得る工程と;
任意選択的に
(b)工程(a)で得られた亜式(IF)の化合物にハロゲン化アルキルを反応させて、式(IF)の別の化合物(式中、R1は、上記で定義したH以外の意味を有する)を得る工程と;
及び/又は
(c)亜式(IF)の化合物の塩基又は酸を、その生理学的に許容し得る塩に変換する工程と、を含む方法に関する。
式(I)及びその亜式の化合物は、上記の経路を介してアクセス可能である。式(II)〜(VIII)の化合物を含む出発物質は、通常当業者に知られているか、又はこれらは公知の方法により容易に調製することができる。従って、式(II)〜(VIII)の任意の化合物は精製することができ、中間体生成物として提供され、式(I)の化合物の調製のための出発物質として使用することができる。
式(I)の化合物は修飾(例えば、水素化又は金属還元)して、塩素を除去するか、又は置換反応中に入れるか、及び/又は酸又は塩基、好ましくは強酸を用いてその塩に変換することができる。多数の論文及び方法が、有機化学、化学的戦略と戦術、合成経路、中間体の保護、開裂及び精製手順、単離及び性状解析の点で、当業者に利用可能で便利である。一般的な化学修飾は、当業者によく知られている。アリールのハロゲン化、又は酸、アルコール、フェノール、及びそれらの互変異性体構造のハロゲンによるヒドロキシ置換は、好ましくはPOCl3、又はSOCl2、PCL5、SO2Cl2の使用により行うことができる。いくつかの例では、塩化オキサリルも有用である。ピリドン構造又はカルボン酸又はスルホン酸をハロゲン化するタスクに応じて、温度は0℃〜還流温度まで変化しうる。時間もまた、数分から数時間、あるいはさらには一晩まで調整される。同様に、アルキル化、エーテル形成、エステル形成、アミド形成が当業者によく知られている。アリールボロン酸によるアリール化は、Pd触媒、適切なリガンド及び塩基、好ましくは、ナトリウム、カリウム又はセシウムの炭酸塩、リン酸塩、又はホウ酸塩の存在下で行うことができる。Et3N、DIPEA、又はより塩基性のDBU等の有機塩基を用いることもできる。溶媒としては、トルエン、ジオキサン、THF、ジグライム、モノグライム、アルコール類、DMF、DMA、NMP、アセトニトリル、いくつかのケースでは水、などと変更することもできる。Pd(PPh34、又はPd(OAc)2、PdOを触媒のPdCl2型前駆体のような一般的に使用される触媒は、より効率的なリガンドを有するより複雑なものに進んでいる。C−Cアリール化では、ボロン酸及びエステルの代わりに、アリールトリフルオロホウ酸カリウム塩(Suzuki-Miyauraカップリング)、オルガノシラン(Hiyamaカップリング)、グリニャール試薬(Kumada)、有機亜鉛化合物(Negishiカップリング)、及びスタンナン(Stilleカップリング)が有用であり得る。この経験は、N−及びO−アリール化に転送することができる。N−アリール化、及びさらには電子不足アニリンについて、及び塩化アリール及びアニリンを用いて、ならびにCu及びPd触媒を用いてOアリール化のために、当業者にとって多数の論文及び方法が使用可能である。
上記方法の最終段階において、化合物の塩、好ましくは式(I)の化合物の塩が任意選択的に提供される。本発明の前記化合物は、その最終的な非塩形態で使用することができる。一方、本発明はまた、当該分野で公知の手順により様々な有機及び無機の酸及び塩基から誘導することができるこれらの医薬的に許容し得る塩の形態のこれらの化合物の使用を包含する。本発明の化合物の医薬的に許容し得る塩の形態は、大部分が従来の方法により調製される。本発明の化合物がカルボキシル基を含む場合、その適切な塩の一つは、その化合物に適切な塩基を反応させて、対応する塩基付加塩を得ることにより形成することができる。このような塩基は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化リチウムを含むアルカリ金属水酸化物;例えば水酸化バリウム及び水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物;例えばカリウムエトキシド及びナトリウムプロポキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;例えばピペリジン、ジエタノールアミン、及びN−メチルグルタミンなどの様々な有機塩基である。本発明の化合物のアルミニウム塩も同様に含まれる。本発明の特定の化合物の場合には、酸付加塩は、これらの化合物を、医薬的に許容し得る塩有機及び無機酸、例えばハロゲン化水素、例えば塩化水素、臭化水素、又はヨウ化水素、他の鉱酸及びその対応する塩、例えば硫酸塩、硝酸塩、又はリン酸塩など、及びアルキル−及びモノアリールスルホン酸塩、例えばエタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、及びベンゼンスルホン酸塩、及び他の有機酸とその対応する塩、例えば酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩などで反応させることにより、形成することができる。従って、本発明の化合物の医薬的に許容し得る酸付加塩は、以下を含む:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、臭化物、酪酸塩、樟脳塩、樟脳スルホン酸塩、カプリル酸塩、塩化物、クロロ安息香酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、ガラクタル(核酸から)、ガラクツロン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミコハク酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、イソ酪酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル安息香酸塩、一水素リン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、フタル酸塩、しかしこれは限定を表すものでは無い。
上述に関して、本関連において本明細書中で交換可能に使用される「医薬的に許容し得る塩」及び「生理学的に許容し得る塩」は、特に、活性成分の遊離型又は先に使用された活性成分の任意の他の塩形態と比較して、この塩形態が活性成分に対して改善された薬物動態学的特性を付与する時、本発明の化合物をその塩の1つの形態で含む活性成分を意味すると解釈される。活性成分の医薬的に許容し得る塩の形態はまた、今までになかった所望の薬物動態学的特性を、この活性成分に初めて提供することができ、さらには、体内のその治療効果に関してこの活性成分の薬物動力学に正の影響を有することができる。
式(I)の化合物はそのアイソトープ標識された形態を含むことが、さらに意図される。式(I)の化合物のアイソトープ標識された形態は、化合物の1つ以上の原子が、通常天然に存在する原子の原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は原子の質量数を有する原子により置換されているという事実以外は、この化合物と同一である。商業的に容易に入手可能であり、公知の方法により式(I)の化合物に組み込むことができるアイソトープの例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素のアイソトープを含み、例えば、それぞれ2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clがある。上記アイソトープ及び/又は他の原子の他のアイソトープの1つ以上を含む式(I)の化合物、そのプロドラッグ、又はいずれかの医薬的に許容し得る塩は、本発明の一部であることが意図される。式(I)のアイソトープ標識化合物は、いくつかの有益な方法で使用することができる。例えば、3H又は14Cなどの放射性アイソトープが組み込まれた式(I)のアイソトープ標識化合物は、薬物及び/又は基質組織分布アッセイに適している。これらの放射性アイソトープ、すなわちトリチウム(3H)及び炭素−14(14C)は、簡単な調製及び検出性により特に好適である。より重いアイソトープ、例えば重水素(2H)の式(I)の化合物への取り込みは、このアイソトープ標識化合物のより高い代謝安定性に起因する治療上の利点を有する。より高い代謝安定性は、インビボ半減期の上昇又はより低用量につながり、これは、ほとんどの状況下で本発明の好適な実施態様であろう。式(I)のアイソトープ標識化合物は、通常、合成スキーム及び関連する説明、実施例部分、及び本テキストの調製部分に開示された手順を行い、非アイソトープ標識反応物を、容易に入手可能なアイソトープ標識反応物で置換することにより、調製することができる。
重水素(2H)もまた、化合物の酸化的代謝を操作するために、一次速度論的アイソトープ効果により式(I)の化合物に組み込むことができる。一次速度論的アイソトープ効果は、アイソトープ核の交換に起因する化学反応の速度の変化であり、一方、この変化は、このアイソトープ交換後の共有結合形成に必要な基底状態のエネルギーの変化に起因する。より重いアイソトープの交換は通常、化学結合のための基底状態のエネルギーの低下につながるため、律速結合の切断で速度の低下を引き起こす。結合の切断が、複数生成物の反応座標に沿ってサドルポイント領域又はその近傍で発生した場合、生成物の分布比を大きく変化させることができる。説明のために、重水素が非交換性位置でC原子に結合する場合、kM/kD=2〜7の速度差が典型的である。この速度差が、酸化に感受性である式(I)の化合物にうまく適用される場合、インビボでのこの化合物のプロフィールは劇的に修正され、薬物動態学的特性が改善される。
治療薬を発見し開発する場合、当業者は、好ましいインビトロの特性を保持しながら、薬物動態パラメータを最適化しようとする。不充分な薬物動態プロファイルを有する多くの化合物は、酸化的代謝を受けやすいと推定することは妥当である。現在利用可能なインビトロの肝ミクロソームアッセイは、この種の酸化的代謝の経過について貴重な情報を提供し、一方この情報は、このような酸化的代謝に対する抵抗性を介して、改善された安定性を有する式(I)の重水素化化合物の合理的な設計を可能にする。こうして、式(I)の化合物の薬物動態学的プロフィールの顕著な改善が得られ、インビボ半減期(t/2)、最大治療効果における濃度(Cmax)、用量応答曲線下の面積(AUC)、及びFの上昇の点で、及びクリアランス、投与量、及び材料コストの低下の点で、定量的に表される。
以下は、上記を例示することを意図する:酸化的代謝のための複数の攻撃部位候補(例えばベンジル水素原子及び窒素原子に結合した水素原子)を有する(I)の化合物は、水素原子の種々の組み合わせが重水素原子により置換され、従ってこれらの水素原子の一部、大部分又はすべてが重水素原子で置換された類似体のシリーズとして調製される。半減期の測定は、酸化的代謝に対する抵抗性が改善された程度の、好適で正確な決定を可能にする。こうして、この種の重水素−水素交換の結果として、親化合物の半減期を最大100%拡張することができると判断される。
式(I)の化合物中の重水素−水素交換はまた、望ましくない毒性代謝物を減少させるか又は除去するために、出発化合物の代謝物範囲の有利な修飾を達成するために使用することができる。例えば、炭素−水素(CH)結合の酸化的開裂を介して有毒な代謝物が発生した場合、特定の酸化が律速工程ではない場合でも、重水素化類似体は望ましくない代謝物の産生を大幅に減少させるか又は排除すると、推定することは妥当である。
本発明の目的はまた、グリコシダーゼを阻害するための、式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の使用である。用語「阻害」は、認識、結合、及び阻止を可能にするような方法で、標的グリコシダーゼと相互作用することができる特定の本発明の化合物の作用に基づくグリコシダーゼ活性の低下を意味する。本発明の化合物が最終的に標的と相互作用して影響を及ぼすことは理解すべきである。化合物は、信頼性のある結合、及び好ましくはグリコシダーゼ活性の完全な阻止を保証する少なくとも一つのグリコシド加水分解酵素に対する高い親和性により特徴づけられる。より好ましくは、この物質は、選択された単一のグリコシダーゼ標的による排他的及び指向性の認識を保証するために、単一特異的である。本発明の文脈において用語「認識」は、特に限定されないが、特定の化合物と標的との任意のタイプの相互作用、特に共有又は非共有結合もしくは会合、例えば共有結合、疎水性/親水性相互作用、ファンデアワールス力、イオン対、水素結合、リガンド−受容体相互作用などに関する。このような会合はまた、ペプチド、タンパク質、又はヌクレオチド配列のような他の分子の存在を包含してもよいし、存在する受容体/リガンド相互作用は、治療対象に対する不健康で有害な影響を排除するために、好ましくは他の標的分子に対する高親和性、高選択性、あるいは最小の交差反応性又は交差反応性の欠如を特徴とする。
本発明の好適な実施態様において、グリコシダーゼは、グリコシド加水分解酵素、より好ましくはファミリー84グリコシド加水分解酵素、最も好ましくは、O−糖タンパク質−2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシダーゼ(OGA)、極めて好ましくは哺乳類O−GlcNAcaseを含む。本発明の式(I)の化合物は、実質的にリソソームβヘキソサミニダーゼを阻害せずに、O−GlcNAcaseを選択的に阻害、例えば2−アセトアミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(O−GlcNAc)の切断を選択的に阻害することが、特に好ましい。
本発明の化合物は、好ましくは有利な生物学的活性を示し、これは、本明細書に記載のように又は従来技術から知られているように、酵素活性アッセイで容易に証明される。このようなインビトロアッセイにおいて、化合物は、好ましくは阻害効果を示し引き起こす。IC50は、その化合物に対して最大阻害の50%を生じる化合物の濃度である。化合物の濃度が、100μM未満、好ましくは10μM未満、さらに好ましくは1μM未満、最も好ましくは0.2μM未満になる場合、グリコシダーゼ標的は、本明細書に記載の化合物により、特に半分阻害される。
本発明の化合物の有利な生物活性はまた、細胞培養ベースのアッセイ、例えばWO2008/025170に記載されたアッセイで証明することができる。細胞アッセイにおいて本明細書に記載の化合物を試験する場合、O−GlcNAc化の増加(OGAの阻害による)が測定される。EC50は、その化合物に対する最大可能応答の50%を生じる化合物の有効濃度である。本発明の化合物は、0.1μM〜100μMの範囲のEC50値を示す。本発明の化合物は、EC50基準により表すと、100μM未満、より好ましくは10μM未満、最も好ましくは1μM未満、極めて好ましくは0.2μM未満の活性を有することが好ましい。
本発明の好適な目的は、グリコシダーゼを阻害するための方法であって、グリコシダーゼを発現することができる系、特に前記グリコシダーゼを発現することができる系が、本発明の少なくとも1つの式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩と、前記グリコシダーゼが阻害される条件下で接触させられる方法に関する。本方法の好適な態様において、グリコシダーゼは、O−GlcNAcaseを選択的に阻害し、さらに好ましくはIC50が0.2μM未満である化合物と接触させられる。本方法はまた、インビトロで実施されるか、及び/又は本方法はヒトの体に対して実施されないことが好ましい。本方法の範囲において、細胞系が好ましい。対象が細胞を含むならば、細胞系は任意の対象であると定義される。細胞は、グリコシダーゼを発現することができるならば、分離された状態の、培養物の、細胞株の、組織、臓器、又は無傷の実験室哺乳動物に構築されたものであっても、任意の種類の初代細胞又は遺伝子操作作成細胞を指す。本阻害方法を実施するためには、固有の前提条件として、細胞がグリコシダーゼを発現することを理解すべきである。細胞がグリコシダーゼを発現することができるか又は発現することが特に好ましいが、グリコシダーゼ欠損細胞を使用することができ、グリコシダーゼが細胞系に人工的に加えられることは、除外されるものではない。本発明のアッセイはインビトロで完全に実施することもでき、従って、細胞は免除されるが、グリコシダーゼは本発明の少なくとも1つの式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩と接触させられる。従って、この目的のために、分離されたグリコシダーゼの量が、粗形態又は精製形態で提供される。式(I)の化合物に関する本明細書の前記教示(その任意の好適な実施態様を含む)は、グリコシダーゼを阻害する方法で使用される時、式(I)の化合物及びその塩に限定されることなく、有効で適用可能である。
本明細書で説明するように、グリコシダーゼシグナル伝達経路は、種々の疾患、好ましくは神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスに関連している。従って、本発明の化合物は、これらの一種以上との相互作用により、前記シグナル伝達経路に依存している疾患の予防及び/又は治療に有用である。従って本発明は、本明細書に記載のシグナル伝達経路の阻害剤として、好ましくはOGA仲介シグナル伝達の阻害剤としての、本発明の化合物に関する。
本発明の方法は、インビトロ又はインビボのいずれかで行うことができる。本発明の化合物を用いる処置に対する特定の細胞の感受性は、研究又は臨床応用の過程であっても、インビトロ試験により決定することができる。典型的には、細胞の培養物が、活性物質がグリコシダーゼ活性を調節することを可能にするのに充分な時間、通常約1時間〜1週間、種々の濃度の本発明の化合物と組み合わされる。インビトロでの処置は、任意の試料又は細胞株からの培養細胞を使用して実施することができる。
宿主又は患者は、任意の哺乳動物種、例えば霊長類種、特にヒト;マウス、ラット、及びハムスターを含む齧歯類;ウサギ;ウマ、ウシ、イヌ、ネコなどに属することができる。動物モデルは、実験的研究のために関心があり、ヒト疾患の治療のためのモデルを提供する。
シグナル伝達経路の同定のために、及び種々のシグナル伝達経路間の相互作用の検出のために、様々な科学者が、適切なモデル又はモデル系、例えば細胞培養モデル及びトランスジェニック動物のモデルを開発している。シグナル伝達カスケードにおける特定の段階の決定のために、相互作用する化合物を使用して、信号を変調することができる。本発明の化合物はまた、動物及び/又は細胞培養モデル又は本出願に記載された臨床疾患における、OGA依存性シグナル伝達経路を試験するための試薬として使用することもできる。
本明細書の前の段落に記載の使用は、インビトロ又はインビボのモデルに行ってもよい。阻害は、本明細書の過程で記載の技術によって追跡することができる。神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスに罹患したヒトの試料には、好ましくはインビトロの使用が適用される。いくつかの特定の化合物及び/又はその誘導体の試験は、ヒト被験体の処置に最も適している可能性のある活性成分の選択を可能にする。選択された誘導体のインビボ用量率は、グリコシダーゼ感受性、及び/又はインビトロデータに関して各被験体の疾患の重症度に対して。予め調整されることが有利である。従って、治療効果が著しく増強される。さらに、予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングのための医薬の製造用の式(I)の化合物及びその誘導体の使用に関する本明細書の以後の教示は、該当するなら、グリコシダーゼ活性、好ましくはOGA活性、の阻害のための化合物の使用に限定されることなく、有効であり適用可能であると考えられる。
本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物及び/又はその医薬的に使用可能な誘導体、塩、溶媒和物、及び立体異性体(及び、すべての比率のこれらの混合物を含む)を含む医薬に関する。本発明の意味における「医薬」は医薬の分野における任意の薬剤であり、これは、1種以上の式(I)の化合物又はその調製物(例えば、医薬組成物又は医薬製剤)を含み、生体の全体的な症状の又は特定の領域の症状の病理的修飾が、少なくとも一時的に確立することができるように、疾患(これは、OGA活性に関連している)にかかった患者の予防、治療、フォローアップ、又はアフターケアに用いることができる。
従って、本発明はまた、活性成分として、有効量の本発明の少なくとも1つの式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩を、医薬的に許容し得る補助剤及び/又は賦形剤とともに含む医薬組成物に関する。
本発明の意味において、「補助剤」は、同時に又は逐次的に投与された場合、本発明の活性成分に対する特異的応答を可能にするか、強化するか、又は修飾するすべての物質を意味する。注射溶液用の既知の補助剤は、例えば水酸化アルミニウム又はリン酸アルミニウムなどのアルミニウム組成物、QS21などのサポニン、ムラミルペプチドもしくはムラミルトリペプチド、ガンマインターフェロンもしくはTNFなどのタンパク質、M59、スクアレン、又はポリオールである。
さらに、活性成分は、単独で又は他の処置と組合せて投与し得る。医薬組成物中の2つ以上の化合物を使用して、相乗作用を達成することができ、すなわち式(I)の化合物は、式(I)の別の化合物又は異なる構造足場の化合物である、活性成分としての少なくとも別の物質と組合わされる。活性成分は、同時に又は逐次的に使用することができる。本化合物は、当業者に公知の他の物質(例えば、WO2008/025170)と組合せるのに適しており、本発明の化合物とともに有用である。
本発明はまた、有効量の本発明の化合物及び/又はその医薬的に許容し得る塩、誘導体、溶媒和物、及び立体異性体(及び、すべての比率のこれらの混合物を含む)、及び有効量の追加の医薬活性成分との別々のパックからなるセット(キット)に関する。このセットは、適切な容器、例えば箱、個別のビン、バッグ、又はアンプルを含む。このセットは、例えばそれぞれが、有効量の本発明の化合物及び/又はその医薬的に許容し得る塩、誘導体、溶媒和物、及び立体異性体(及び、すべての比率のこれらの混合物を含む)、及び溶解型又は凍結乾燥型の有効量の追加の医薬活性成分とを含む、別々のアンプルを含むことができる。
医薬製剤は、任意の所望の適切な方法を介して、例えば経口(口腔又は舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(口腔、舌下又は経皮を含む)、膣、又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内、又は皮内を含む)法による投与のために適合させることができる。このような製剤は、例えば活性成分に賦形剤又は補助剤を組み合わせるなどにより、医薬分野で公知の方法を用いて調製することができる。
本発明の医薬組成物は、公知の方法で、製薬工学の共通の固体もしくは液体担体、希釈剤及び/又は添加剤及び通常の補助剤を、適切な用量で用いて製造される。単一剤形を製造するために活性成分と組み合わされる賦形剤材料の量は、処置される宿主及び特定の投与様式に依存して変化する。適切な賦形剤には、異なる投与経路(経腸(例えば経口)、非経口又は局所適用)に適しており、式(I)の化合物又はその塩と反応しない有機又は無機物質を含む。適切な賦形剤の例は、水、植物油、ベンジルアルコール、アルキレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、炭水化物、例えば乳糖又はデンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、及びワセリンである。
経口投与に適合させた医薬製剤は、例えばカプセル又は錠剤;粉末又は顆粒;水性又は非水性液体中の液剤又は懸濁液;食用発泡体もしくは発泡体食品;又は水中油型液体エマルジョン又は油中水型液体エマルジョンなどの、別々の単位として投与することができる。
非経口投与に適合させた医薬製剤は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び溶質を含む水性及び非水性無菌注射溶液であって、その手段により、製剤は処置されるべき受容者の血液と等張にされる溶液と;懸濁媒体及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液とを含む。製剤は、単回投与又は多回投与容器、例えば密封アンプル及びバイアルで投与することができ、凍結−乾燥(凍結乾燥)状態で保存することができるため、使用直前に、例えば注射目的で、無菌担体液の添加が必要なだけである。本発明の処方に従って調製される注射溶液及び懸濁液は、無菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製することができる。
上記で特に言及した構成要素に加えて、製剤はまた、製剤の特定のタイプに関して当該技術分野において有用な他の薬剤を含んでもよいことは言うまでもない;従って、例えば経口投与に適した製剤は香料を含むことができる。
本発明の好ましい実施態様では、医薬組成物は経口投与用に適合される。製剤は滅菌することができるか、及び/又は補助剤、例えば担体タンパク質(例えば、血清アルブミン)、滑沢剤、防腐剤、安定剤、充填剤、キレート剤、抗酸化剤、溶媒、結合剤、懸濁化剤、湿潤剤、乳化剤、塩(浸透圧に影響を与えるため)、緩衝物質、着色剤、香味剤、及び1つまたはそれ以上の追加の活性物質、例えば1つ又はそれ以上のビタミンを含むことができる。添加剤は当技術分野でよく知られており、それらは種々の製剤で使用されている。
従って本発明はまた、活性成分として、有効量の本発明の式(I)の少なくとも1つの化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩を、経口投与用に薬学的に許容できる補助剤とともに、任意選択的に少なくとも1つの活性医薬成分と組合せて含む、医薬組成物に関する。投与経路と組み合わせ生成物に関する本明細書の前記教示は、該当するなら、両方の機能を組み合わせに制限されることなく、有効であり適用可能である。
用語「有効量」又は「有効用量」又は「投与量」は、本明細書において互換的に使用され、疾患又は病的状態に予防的又は治療的に関連する作用(すなわち、例えば、組織、系、動物又はヒトで、研究者又は医師により求められるか又は所望される生物学的又は医学的応答を引き起こす作用)を有する医薬化合物の量を意味する。「予防作用」は、疾患を発症する可能性を減少させるか、あるいは疾患の発症を防止する。「治療的に関連する作用」は、疾患の1つ又はそれ以上の症状をある程度緩和するか、又は疾患又は病的状態に関連するか又はこの原因である1つ又はそれ以上の生理学的又は生化学的パラメータを、部分的又は完全に元に戻す。さらに、表現「治療的有効量」は、この量を投与されていない対応する対象と比較して、以下の結果を有する量を意味する:疾患、症候群、症状、愁訴、障害、又は副作用の、改善された治療、治癒、予防又は排除、又は疾患、愁訴、もしくは障害の進行の低減。「治療的有効量」という表現はまた、正常な生理学的機能を増大させるのに有効である量を包含する。
本発明の医薬組成物を投与するためのそれぞれの用量又は用量範囲は、上記の疾患の症状を軽減する所望の予防効果又は治療効果を達成するために、十分に広い。任意の特定のヒトへの具体的な用量レベル、頻度、及び投与期間が、使用する特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与の時間及び経路、排泄率、薬物の組み合わせ、特定の治療が適用される特定の疾患の重症度、を含む種々の因子に依存することは理解されるであろう。正確な用量は、当業者が周知の手段及び方法を使用して、日常的な実験の問題として決定することができる。本明細書の前の教示は、該当するなら、式(I)の化合物を含む医薬組成物に限定されることなく、有効かつ適用可能である。
医薬製剤は、投与単位あたり所定量の活性成分を含む投与単位の形態で投与することができる。製剤中の予防的又は治療的に活性な成分の濃度は、約0.1〜100wt%で変動し得る。好ましくは式(I)の化合物又はその生理学的に許容し得る塩は、最も好ましくは、投与単位あたり約0.5〜1000mg、より好ましくは1〜700mg、最も好ましくは5〜100mgの用量で投与される。一般に、このような用量範囲は、毎日の総摂取のために適切である。すなわち1日用量は、好ましくは体重1kg当たり約0.02〜100mgである。しかし各患者に対する具体的な投与量は、既に本明細書に記載の様々な要因に依存する(例えば、治療される症状、投与方法及び患者の年齢、体重及び症状に応じて)。好ましい投与単位製剤は、上述したように、日用量又は部分用量、又は活性成分のその対応する画分を含むものである。さらに、このタイプの医薬製剤は、医薬分野で一般的に知られている方法を用いて調製することができる。
本発明の化合物の治療有効量は、多くの要因(例えば、動物の年齢及び体重、治療を必要とする正確な症状、症状の重症度、製剤の性質及び投与方法)を考慮することにより、治療する医師又は獣医によって最終的に決定されなければならないが、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病の治療のための本発明の化合物の有効量は、一般に、1日に受容者(哺乳動物)の体重1kg当たり0.1〜100mg/kgの範囲であり、特に典型的には、1日に体重1kg当たり1〜10mg/kgの範囲である。すなわち、体重70kgの成体哺乳動物に対する1日あたりの実際の量は通常70〜700mgであり、この量は1日1回の用量で投与されるか、又は通常は、総1日用量が同じになるように、1日あたり一連の部分用量(例えば、2回、3回、4回、5回、又は6回)で投与することができる。その塩又は溶媒和物又は機能性誘導体の有効量は、本発明の化合物自体の有効量の割合として決定することができる。同様の用量が、上記した他の症状の治療に適していると推定することができる。
本発明の医薬組成物は、ヒト及び獣医学における医薬として使用することができる。本発明によれば、式(I)の化合物及び/又はその生理学的塩は、OGA活性によって引き起こされるか、仲介されるか、及び/又は伝播される疾患の予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングに適している。疾患は、神経変性疾患、糖尿病、癌、ストレスであることが特に好ましく、より好ましくは神経変性疾患、最も好ましくはタウオパシー、極めて好ましくは、アルツハイマー病である。多くの化合物が、本発明の保護の現在の範囲に含まれることを、理解すべきである。
神経変性疾患又は症状は、より好ましくは、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を有する筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、銀親和性顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質変性(CBP)、ボクサー認知症、石灰化を伴う神経原線維変化、ダウン症候群、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、染色体17に連関されたパーキンソンを有する前頭側頭型認知症(FTDP−17)、ゲルストマン−シュトロイスラー−シャインカー病、グアデループパーキンソニズム、Hallevorden-Spatz病(脳鉄蓄積型1を有する神経変性)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィー、ニーマンピック病(タイプC)、Pallido-ponto-nigral変性症、ガムのパーキンソン認知症複合体、ピック病(PID)、脳炎後パーキンソニズム(PEP)、プリオン病(クロイツフェルトヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)を含む)、致死性家族性不眠症、クールー、進行性上皮質グリオーシス、進行性核上性麻痺(PSP)、リチャードソン症候群、亜急性硬化性全脳炎、もつれ(tangle)のみの痴呆、ハンチントン病、及びパーキンソン病からなる群から選択される。最も好ましいのは、アルツハイマー病である。
本発明はまた、OGA活性により引き起こされるか、仲介されるか、及び/又は伝播される疾患の予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングのための、式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の使用に関する。さらに本発明は、OGA活性により引き起こされるか、仲介されるか、及び/又は伝播される疾患の予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングのための医薬の製造のための、式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩の使用に関する。式(I)の化合物及びその生理学的に許容し得る塩は、さらなる医薬活性成分の調製のための中間体として使用することができる。この医薬は好ましくは、非化学的方法で、例えば活性成分を少なくとも1つの固体、流体、及び/又は半流体担体もしくは賦形剤と組合せて、任意選択的に、適切な剤形の1つ又はそれ以上の活性物質と組合せて、調製される。
本発明の別の目的は、OGA活性により引き起こされるか、仲介されるか、及び/又は伝播される疾患の予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングに使用される、本発明の式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩である。本発明の別の好適な目的は、神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスの予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングに使用される、本発明の式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩に関する。その任意の好適な実施態様を含む式(I)の化合物に関する本発明の先の教示は、神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスの予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングに使用される、式(I)の化合物及びその塩に限定されることなく、有効で適用可能である。
本発明の式(I)の化合物は、疾患の発症の前又は後に、治療として1回又は数回投与することができる。上記化合物と本発明の使用の医学生成物は、特に治療的処置に使用される。治療に関連する作用は、疾患の1つ又はそれ以上の症状をある程度緩和するか、又は、障害又は病的状態に関連するか又はその原因である1つ又はそれ以上の生理学的又は生化学的パラメータを、部分的又は完全に元に戻す。モニタリングは、例えば、疾患の応答を増強しその病原体及び/又は症状を根絶するために、化合物が明確な間隔で投与されるなら、一種の治療と見なされる。同じ化合物又は異なる化合物を使用することができる。医薬はまた、事前に、又は発生した継続する症状を治療するために、OGA活性に関連する障害の発症の可能性を低下させるか、又は障害の開始をあらかじめ防ぐために、使用することもできる。本発明に関連する疾患は、好ましくは、神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスである。
本発明の意味において、対象が、家族的素因、遺伝的欠陥、又は過去の疾患などの上記した生理学的又は病的状態の前提条件を有する場合、予防的治療が推奨される。
本発明の別の目的は、OGA活性により引き起こされるか、仲介されるか、及び/又は伝播される疾患を治療する方法であって、有効量の本発明の少なくとも1つの式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩が、そのような治療の必要な哺乳動物に投与される方法を提供することである。本発明の別の目的は、神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレス、好ましくはタウオパシー治療する方法であって、そのような治療の必要な哺乳動物に、有効量の本発明の少なくとも1つの式(I)の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩が投与される方法を提供することである。好ましい治療は、経口投与である。本発明及びその実施態様の先の教示は、該当するなら、治療の方法に制限されることなく有効であり、適用される。
本発明の範囲において、式(I)の化合物が初めて提供される。本発明の低分子量化合物は、改善された受動的透過性を有する強力かつ選択的なグリコシダーゼ阻害剤である。式(I)の化合物は、基質ポケットに結合する既知のOGA阻害剤であるPUGNAcと競合することが示されている。内因性基質は、O−GlcNAc化タンパク質である。核及び細胞質タンパク質のO−GlcNAc化は、動物や植物の中で最も一般的な翻訳後修飾の1つである。O−GlcNAcサイクリングは多くの細胞プロセスを調節し、アルツハイマー病を含むいくつかの疾患の病因においてO−GlcNAc化の調節異常が役割を果たすという証拠が増えている。O−GlcNAcトランスフェラーゼ(OGT)とO−GlcNAcase(OGA)は、O−GlcNAcサイクリングを調節する2つの酵素である。新たに得られているデータは、OGAを阻止する阻害剤が、アルツハイマー病患者の健常なO−GlcNAcレベルを維持することを助け、それにより神経原線維変化の形成を阻害することを示唆している。従って本発明は、グリコシダーゼシグナルカスケードの制御、調節、及び/又は阻害における式(I)の化合物の使用を含み、これは、OGAシグナル伝達及び阻害に応答する任意の障害の診断及び/又は治療のための研究ツールとして有利に適用することができる。
低分子量阻害剤は、それ自体で、及び/又は治療の有効性の診断のための物理的な測定値と組み合わせて適用することができる。前記化合物を含む医薬及び医薬組成物、及びグリコシダーゼ仲介症状を治療するための前記化合物の使用は、ヒト及び動物であっても、直接で即時的な改善を引き起こす広範囲の治療のための有望で新規な手法である。この影響は、単独で又は他の神経変性の治療と組み合わせて、アルツハイマー病と効率的に戦うために特別に有利である。
OGAに対する驚くほど顕著な阻害活性のために、受動的透過性と組合せると、本発明の化合物は、同等の又はより優れた所望の生物学的効果を達成しながら、従来技術の他のあまり強力でも選択的でもない阻害剤と比較して、より低用量で有利に投与することができる。さらに、そのような用量の低減は、有利にジアステレオ異性体を少なくするか又はまったく無くする。
式(I)の化合物、その塩、異性体、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、ラセミ体、誘導体、プロドラッグ及び/又は代謝物は、高い特異性と安定性、低い製造コスト、及び便利な取り扱いを特徴とする。これらの特徴は、再現性のある作用(ここで、交差反応性の欠如が含まれる)と、標的構造との信頼できる安全な相互作用との基礎を形成する。
本明細書に引用される全ての参考文献は、本発明の開示において、参照のため本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載の特定の化合物、医薬組成物、使用及び方法は当然変化し得るため、本発明はそれらに限定されるものではないことを理解すべきである。また本明細書で使用される用語は、具体的な実施態様のみを記載することが目的であり、決して添付の特許請求の範囲によってのみ定義される本発明の範囲を限定するものではないことも、理解すべきである。添付の特許請求の範囲を含む本明細書において、「a」、「an」、及び「the」などの単語の単数形は、文脈が明確に指示しない限り、それらの対応する複数の対象を含む。従って、例えば「化合物」への言及は、単一の又は複数の異なる化合物を含み、「方法」への言及は、当業者に公知の同等の工程及び方法などを含む。特に別の指定がなければ、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、一般的に本発明が属する分野の当業者によって理解される意味と同じ意味を有する。
本発明の必須の技術は、本明細書に詳細に記載されている。詳細に記載されていない他の技術は、当業者に公知の標準的な方法に相当するか、又はこれらの技術は、引用された参考文献、特許出願、又は標準的な文献に詳細に記載されている。本明細書に記載のものと類似又は同等の方法及び材料を本発明の実施又は試験に用いることができるが、好適な例は以下に記載される。以下の実施例は例示として提供されるものであり、決して限定的ではない。実施例の中で、汚染作用(現実的な場合)の無い標準的な試薬及び緩衝剤が使用される。本発明の技術的問題が解決されるなら、実施例は、それらが明確に実証された特徴の組み合わせに限定されるものではなく、例示された特徴は再度無制限に組合せてもよいと、理解すべきである。同様に、いずれかの請求項の特徴は、1つ以上の他の請求項の特徴と組み合わせることができる。

核磁気共鳴:1H NMRは、内部標準として重水素化溶媒の残留信号を使用して、Bruker 400MHz分光計で記録された。化学シフト(δ)はテトラメチルシランに対するppmで報告される。1H NMRデータは以下のように報告される:化学シフト(多重度、結合定数、及び水素の数)。多重度は次のように省略される:s(1重項)、d(2重項)、t(3重項)、Q(4重項)、M(多重項)、BR(ブロード)。

LC/MS法A:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の0.1%TFAであり、移動相BはACN中の0.1%TFAであった。流速は2.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。MS検出器は、ポジティブモードで使用された。
LC/MS法B:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の10mM NH4HCO3であり、移動相BはACNであった。流速は0.8mL/分であった。カラムは、XBridge C8(150×4.6mm、3.5μm)であった。MS検出器は、ネガティブモードで使用された。
LC/MS法C:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の0.1%TFAであり、移動相BはACN中の0.1%TFAであった。流速は2.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。MS検出器は、ポジティブモードで使用された。
LC/MS法D:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の10mM NH4HCO3であり、移動相BはACNであった。流速は1.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。MS検出器は、ポジティブモードで使用された。
HPLC法A:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の0.1%TFAであり、移動相BはACN中の0.1%TFAであった。流速は2.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。UV検出器が使用された。
HPLC法B:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の10mM NH4HCO3であり、移動相BはACNあった。流速は0.8mL/分であった。カラムは、XBridge C8(150×4.6mm、3.5μm)であった。UV検出器が使用された。
HPLC法C:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の0.1%TFAであり、移動相BはACN中の0.1%TFAであった。流速は2.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。UV検出器が使用された。
HPLC法D:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の10mM NH4HCO3であり、移動相BはACNあった。流速は1.0mL/分であった。カラムは、XBridge C8(50×4.6mm、3.5μm)であった。UV検出器が使用された。
キラルHPLC法A:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相Aはn−ヘキサン:IPA 60:40中の0.1%DEAであった。流速は1.0mL/分であった。カラムは、CHIRALPAK AD-H(250×4.6mm、5μm)であった。UV検出器が使用された。
MDオートプレップ法B:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O、B−MeOH、又はACN中の0.1%TFAであった。カラム:Symmetry C8(300×19mm、7μm)。PDA及びUV検出器が使用された。
一般的な分取HPLC法:分取HPLCを、Symmetry C8分取カラム(19×300mm、7μm)又はSunfire C8カラム(19×250mm、5μm)のいずれかを用いて行なった。移動相Aは、水中の10mM酢酸アンモニウム、又は水中の0.1%TFAであった。移動相Bは、メタノール又はアセトニトリルであった。


分取HPLC法C:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の0.1%TFAであり、移動相BはMeOH又はACNであった。カラム:Sunfire C8(19×250mm、5μm)又はSunfire C18(30×250mm、10μm)。UV検出器が使用された。
分取HPLC方法B:この方法は、一般的な分析LCプログラムに従い、移動相AはH2O中の10mM NH4HCO3であり、移動相BはMeOH又はACNであった。カラム:Sunfire C8(19×250mm、5μm)又はSunfire C18(30×250mm、10μm)。UV検出器が使用された。
実施例1:
5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン(中間体)の調製

工程1:無水THF(80mL)中の2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−5−カルボン酸エチル(5g、0.0183mol)の撹拌溶液に、0℃でN2下でLiAlH4(15mL、0.0309mol、THF中2.0M溶液)を滴下により加えた。この反応混合物を次にRTで1時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物を−10℃〜0℃に冷却した。10% NaOH(5mL)の滴下により反応物をクエンチした。10分後、この混合物はCeliteのパッドを通して濾過して、減圧下で濾液を濃縮することにより、粗(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(6g)を淡黄色の固体として得た。この粗生成物は、精製することなく次の反応に使用した。LC/MS: (方法A) 231.0 (M+H).
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 6.78 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 1.38 (s, 9H).
工程2:DCM(60mL)中の(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(6g、0.026mol)の溶液に、0℃でN2下で塩化チオニル(6.3mL、0.103mol)を滴下により加えた。この反応混合物を次に0℃で2時間撹拌した。反応混合物はTLCにより追跡した。反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することにより、粗(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(7g)を褐色の液体として得た。この粗生成物は、精製することなく次の反応に使用した。
工程3:DCM(70mL)中の(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(7g、0.028mol)の溶液を、DCM(50mL)中の4−フェニルピペリジン(4.5g、0.028mol)及びEt3N(12mL、0.0704mol)の混合物に加えた。この反応混合物をRTで30分間撹拌した。反応の終了後、反応混合物はDCM(200mL)で希釈して、最初に水そして次に食塩水で洗浄した。有機相は硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。粗生成物をアセトニトリルで再結晶し、次に真空乾燥することにより、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(3.8g)を白色の固体として得た。LC/MS: (方法A) 374.3 (M+H).
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 11.09 (bs, 1H), 7.28-7.21 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 2H), 3.61 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.50-2.42 (m, 1H), 2.06-2.0 (m, 2H), 1.73-1.67 (m, 4H), 1.45 (s, 9H).
工程4:無水ジオキサン(60mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(3.8g)の溶液に、ジオキサン(200mL)中のHClを加えた。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することにより、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンの塩酸塩を白色の固体として得た。収率:(2.9g、92%)。
1H NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 9.46 (bs, 2H), 7.50-7.45 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 7.34-7.30 (t, J = 15 Hz, 2H), 7.23-7.20 (m, 3H), 4.39 (s, 2H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.04-2.99 (m, 2H), 2.83-2.77 (m, 1H), 2.12-2.06 (m, 2H), 2.03-1.94 (m, 2H).
実施例1−3:
N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)プロピオンアミドの調製
ジクロロメタン(5mL)中の5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン塩酸塩(100mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃で塩化プロピオニル(29mg、1当量)及びEt3N(96mg、3当量)を加えた。この反応混合物をRTで2時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を加え、そして生成物をジクロロメタンで抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)プロピオンアミドのトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:35%(41mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.03 min, 98.9%, (極大), 96.9% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.9 (s, 1H), 7.29-7.14 (m, 6H), 3.6 (s, 2H), 3.1 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 2.9 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.43-2.37 (m, 2H), 2.06-2.01 (m, 2H), 1.78-1.56 (m, 4H), 1.25-1.02 (m, 3H).
実施例1−7:
2−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾールの調製
工程1:無水THF(5mL)中の2−メチルチアゾール−5−カルボン酸エチル(1当量)の撹拌溶液に、0℃でN2下でLiAlH4(1.1当量、THF中2.0M溶液)を滴下により加えた。この反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応進行はTLCにより追跡した。反応の終了後、反応混合物は−10℃〜0℃に冷却し、次に10% NaOH水溶液(5mL)の滴下によりクエンチした。10分間の撹拌後、混合物はCeliteのパッドを通して濾過して、濾液は減圧下で濃縮することにより(2−メチルチアゾール−5−いる)メタノール(6g)を淡黄色の固体として得た。LC/MS: (方法A) 130.0 (M+H).
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 7.4 (s, 1H), 5.5 (s, 1H), 4.6 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 2.6 (s, 3H).
工程2:DCM(10mL)中の(2−メチルチアゾール−5−イル)メタノール(1当量)の溶液に、0℃でN2下で塩化チオニル(3当量)を滴下により加えた。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応進行はTLCにより追跡した。反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することにより、5−(クロロメチル)−2−メチルチアゾールを褐色の液体として得た。
工程3:DCM(5mL)中の5−(クロロメチル)−2−メチルチアゾール(400mg、1当量)の溶液を、DCM(2.5mL)中の4−フェニルピペリジン(480mg、1.1当量)及びDIPEA(1.2当量)の混合物に加えた。この反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物はジクロロメタンで希釈し、次に水及び食塩水で連続して洗浄した。有機相は硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、2−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾールを淡黄色のゴム状固体として得た。収率:16%(140mg)。LC/MS: (方法A) 273.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.71 min, 97.8%, (極大), 99.4% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.1 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 7.29-7.14 (m, 5H), 3.7 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.5 (s, 3H), 2.09-2.04 (m, 2H), 1.73-1.70 (m, 2H), 1.66-1.57 (m, 2H).
実施例1−8:
2−エチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾールの調製

工程1:1,4−ジオキサン(5mL)中の2−ブロモ−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(1当量)の溶液に、トリブチル(ビニル)スズ(1.1当量)を加え、続いてPdCl2(PPh32(10mol%)を加えた。この反応混合物を100℃まで14時間加熱した。反応の終了後、反応混合物をCeliteのパッドを通して濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、2−ビニルチアゾール−5−カルボン酸エチルを淡黄色のゴム状固体として得た。収率:65%。LC/MS: (方法A) 184.3 (M+H).
工程2:メタノール:酢酸エチル(5mL、1:1)中の2−ビニルチアゾール−5−カルボン酸エチル(1当量)の溶液に、10% Pd/Cを加えた。次にこの反応混合物をRTで1時間水素(14psi)で処理した。反応の終了後、反応混合物をCeliteのパッドを通して濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、2−エチルチアゾール−5−カルボン酸エチルを淡黄色のゴム状液体として得た。収率:60%。LC/MS: (方法A) 186.0 (M+H).
工程3:無水THF(5mL)中の2−エチルチアゾール−5−カルボン酸エチル(1当量)の撹拌溶液に、0℃でN2下でLiAlH4(1.1当量、THF中2.0M溶液)を滴下により加えた。次にこの反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応の終了後(TLCにより追跡される)、反応混合物を−10℃〜0℃に冷却した。10% NaOH(5mL)の滴下により反応物をクエンチした。10分後、混合物をCeliteのパッドを通して濾過して、濾液は減圧下で濃縮することにより、(2−エチルチアゾール−5−イル)メタノール(6g)を淡黄色の固体として得た。DCM(5mL)中の粗生成物(1当量)に、0℃でN2下で塩化チオニル(3当量)を滴下により加えた。次にこの反応混合物を0℃で2時間撹拌した。TLCにより追跡される反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することにより、5−(クロロメチル)−2−エチルチアゾールを褐色の液体として得た。粗生成物は、精製することなく次の反応に使用した。収率:40%。LC/MS: (方法A) 148.0 (M+H).
工程4:DCM(5mL)中の5−(クロロメチル)−2−エチルチアゾール(300mg、1当量)の溶液に、DCM(5mL)中の4−フェニルピペリジン(328mg、1.1当量)及びDIPEA(526mg、2当量)の混合物を加えた。この反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物をDCMで希釈し、次に水及び食塩水で連続して洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、2−エチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾールを淡黄色のゴム状固体として得た。収率:27%(145mg)。LC/MS: (方法A) 287.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.02 min, 99.8%, (極大), 99.5% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.5 (s, 1H), 7.29-7.14 (m, 5H), 3.7 (s, 1H), 2.95-2.80 (m, 4H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 2H), 1.73-1.59 (m, 4H), 1.3 (t, J = 8.0 Hz, 3H).
実施例2
スキーム2(手順A)
工程1:無水ピリジン中の2−ホルミル−5−アミノチアゾール(1当量)の撹拌溶液に、0℃でCH3COCl(1.2当量)を滴下により10分間加えた。添加後、反応物をRTで12時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物から減圧下で溶媒を留去して、H2Oを加えることにより、沈殿物を得たが、これは濾過及び空気乾燥することにより生成物を得た。
工程2:THF/メタノール(1:1)中のN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(1当量)の撹拌溶液に、RTで触媒量CH3COOH、置換アミン(1.1当量)、K-10モンモリロナイト及びNa(OAc)3BH(1当量)を加えた。次にこの反応混合物を90℃まで12時間加熱した。反応の終了後、反応混合物をCelite床を通して濾過して、濾液は濃縮することにより粗生成物を得たが、これをカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、所望の生成物を得た。
実施例2−15:
N−[5−(4−メチル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−メチルピペリジン(172mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−メチル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドを得た。分取HPLCによる生成物の精製によって、N−[5−(4−メチル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。収率:20%(46mg)。LC/MS: (方法A) 254.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 1.72 min, 99.8%, (極大), 99.4% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.30 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 7.58 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.58-4.47 (m, 2H), 3.48-3.35 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.81-1.78 (m, 2H), 1.56-1.55 (m, 1H), 1.36-1.32 (m, 2H), 0.97-0.94 (m, 3H).
実施例2−19:
N−[5−(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−フェニルピペラジン(234mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドを白色の固体として得た。収率:7%(10mg)。LC/MS: (方法A) 317.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.41 min, 98.5%, (極大), 97.4% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.96 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.20-7.16 (m, 2H), 6.90 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.76-6.73 (m, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.10 (d, J = 8.0 Hz, 4H), 2.50-2.48 (m, 4H), 2.10 (s, 3H).
実施例2−20:
N−{5−[(3−フェニル−プロピルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び3−フェニル−プロピル−アミン(234mg、1.76mmol)を使用することにより、N−{5−[(3−フェニル−プロピルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−アセトアミドを得た。分取HPLCによる生成物の精製によって、N−{5−[(3−フェニル−プロピルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:13%(16mg)。LC/MS: (方法A) 290.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.41min, 98.2%, (極大), 94.8% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.22 (s, 1H), 8.78 (s, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.31-7.18 (m, 5H), 4.35 (s, 2H), 2.89-2.86 (m, 2H), 2.65-2.61 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.90-1.86 (m, 2H).
実施例2−21:
N−(5−{[メチル−(3−フェニル−プロピル)−アミノ]−メチル}−チアゾール−2−イル)−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及びメチル−(3−フェニル−プロピル)−アミン(261mg、1.76mmol)を使用することにより、N−(5−{[メチル−(3−フェニル−プロピル)−アミノ]−メチル}−チアゾール−2−イル)−アセトアミドを得た。分取HPLCによる生成物の精製によって、N−(5−{[メチル−(3−フェニル−プロピル)−アミノ]−メチル}−チアゾール−2−イル)−アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。収率:13%(29mg)。LC/MS: (方法A) 304.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.62 min, 99.2%, (極大), 97.4% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.94 (s, 1H), 7.26-7.12 (m, 6H), 3.60-3.58 (m, 2H), 2.58-2.48 (m, 2H), 2.32-2.28 (m, 2H), 2.13-2.10 (m, 6H), 1.73-1.70 (m, 2H).
実施例2−22:
N−[5−(3−フェニル−アゼチジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び3−フェニルアゼチジン(231mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(3−フェニル−アゼチジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドを淡黄色の固体として得た。収率:31%(48mg)。LC/MS: (方法A) 288.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.26 min, 97.7%, (極大), 98.9% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.74 (s, 1H), 7.35-7.23 (m, 6H), 3.83-3.76 (m, 5H), 3.26-3.23 (m, 2H), 2.32 (s, 3H).
実施例2−23:
N−[5−(4−シアノ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−フェニル−ピペリジン−4−カルボニトリル(323mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−シアノ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドをオフホワイト色の固体として得た。収率:27%(48mg)。LC/MS: (方法A) 341.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.66 min, 99.6%, (極大), 99.8 % (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.98 (s, 1H), 7.54-7.51 (m, 2H), 7.44-7.40 (m, 2H), 7.37-7.30 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 2.98 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.36-2.30 (m, 2H), 2.12-2.10 (m, 5H), 2.09-2.02 (m, 2H).
実施例2−24:
N−[5−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−フェニル−ピペリジン−4−オール(307mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドを淡褐色の固体として得た。収率:31%(16mg)。LC/MS: (方法A) 332.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.11 min, 96.2%, (極大), 96.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 7.31-7.17 (m, 3H), 4.77 (s, 1H), 3.66 (s, 2H), 2.66-2.62 (m, 2H), 2.49-2.40 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.58-1.55 (m, 2H).
実施例2−25:
N−(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及びピペリジン(370mg、1.76mmol)を使用することにより、N−(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドを淡褐色の固体として得た。収率:14%(18mg)。LC/MS: (方法A) 240.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.31 min, 97.7%, (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.94 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 3.57-3.52 (m, 2H), 2.32-2.31 (m, 4H), 2.11 (s, 3H), 1.90-1.36 (m, 6H).
実施例2−26:
N−[5−(4−イソプロピルピペリジン−1−イルメチル)チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−イソプロピルピペリジン(220mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−イソプロピルピペリジン−1−イルメチル)チアゾール−2−イル]−アセトアミドをオフホワイト色の固体として得た。収率:23%(33mg)。LC/MS: (方法A) 282.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.57 min, 98.8%, (極大), 96.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 3.56 (s, 2H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.09 (s, 3H), 1.87-1.81 (m, 2H), 1.58-1.55 (m, 2H), 1.40-1.33 (m, 1H), 1.24-1.23 (m, 2H), 0.96-0.85 (m, 7H).
実施例2−27:
N−(5−((4−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−シクロヘキシルピペリジン(290mg、1.76mmol)を使用することにより、N−(5−((4−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを得た。この生成物は分取HPLCに付すことにより、N−(5−((4−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:10%(19mg)。LC/MS: (方法A) 322.3(M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.34 min, 98.2%, (極大), 95.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.30 (s, 1H), 9.44 (s, 1H), 7.60-7.55 (m, 1H), 4.47 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.40-3.37 (m, 2H), 2.88-2.50 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.84-1.81 (m, 2H), 1.74-1.61 (m, 6H), 1.39-1.32 (m, 8H), 0.98-0.96 (m, 2H).
実施例2−28:
N−(5−((4−ベンジルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−ベンジルピペリジン(304mg、1.76mmol)を使用することにより、N−(5−((4−ベンジルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを白色の固体として得た。収率:18%(31mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.00 min, 98.9%, (極大), 98.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.92 (s, 1H), 7.26-7.12 (m, 6H), 3.55 (s, 2H), 2.79-2.76 (m, 2H), 1.97 (s, 3H), 1.86-1.81 (m, 2H), 1.52-1.42 (m, 3H), 1.32-1.22 (m, 2H).
実施例2−29:
N−(5−((3−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び3−フェニルピペリジン(280mg、1.76mmol)を使用することにより、N−(5−((3−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを褐色の固体として得た。収率:13%(22mg)。LC/MS: (Method A) 316.2 (M+H). HPLC: (Method A) RT. 2.68 min, 99.3%, (Max), 98.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.94 (s, 1H), 7.28-7.17 (m, 6H), 3.64 (s, 2H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.74-2.71 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 2.00-1.95 (m, 2H), 1.77-1.68 (m, 2H), 1.54-1.42 (m, 2H).
実施例2−34:
N−(5−((4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−((4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及びN,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(222mg、1.76mmol)から白色のゴム状固体として合成した。収率:15%(20mg、白色のゴム状固体)。LC/MS: (方法A) 283.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.20 min, 98.4 %, (極大), 97.9 % (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.96 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 3.61 (s, 2H), 2.89 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.10-1.81 (m, 4H), 1.47-1.42 (m, 2H), 0.56-0.10 (m, 6H).
実施例2−41:
N−[5−(4−フルオロ−4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
手順Aに従い、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.1g、0.58mmol)及び4−フルオロ−4−フェニルピペリジン(311mg、1.76mmol)を使用することにより、N−[5−(4−フルオロ−4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミドを白色の固体として得た。収率:25%(10mg)。LC/MS: (方法A) 334.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.80 min, 99.8 %, (極大), 99.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.97 (s, 1H), 7.43-7.29 (m, 6H), 3.70 (s, 2H), 2.79 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.35-2.30 (m, 2H), 2.10-2.09 (m, 5H), 1.87-1.86 (m, 2H).
実施例3
スキーム3(手順B)
工程1:無水脱気ジオキサン中の4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1当量)の撹拌溶液に、置換ボロン酸(1.2当量)、Cs2CO3(1.5当量)そして最後にPdCl2(dppf)2(6mol%)を加えた。この反応混合物を100℃まで14時間加熱した。反応の終了後、反応混合物をCelite床を通して濾過して、濾液は、減圧下で溶媒を留去して、カラムクロマトグラフィーにより精製することによって生成物を得た。
工程2及び3:ジオキサン中の4−置換フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1当量)の撹拌溶液に、0℃でジオキサン/HCl(2mL)を加え、RTで4時間撹拌させた。反応の終了後、この反応混合物は濃縮することにより生成物を得たが、これは更に精製することなく次の工程にそのまま使用した。この粗反応混合物(1当量)をTHF:MeOH(1:1)に溶解し、触媒量のCH3COOH、粗4−置換フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン(1.1当量)、K-10モンモリロナイト(1当量)及びNa(OAc)3BH(1.2当量)を加えて、90℃まで12時間加熱した。反応の終了後、反応混合物をCelite床を通して濾過して、濾液は濃縮することにより粗生成物を得た。
工程4:手順B工程3からの生成物をメタノール(10mL)に溶解して、10% Pd/C及びH2(14psi)を用いる水素化に4時間〜12時間付した。反応の終了後、反応混合物をCelite床を通して濾過し;濾液から溶媒を留去して濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー及び分取HPLCの両方により精製することによって、生成物を得た。
実施例3a:
4−(2−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(中間体)の調製
4−(2−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルは、2−フルオロフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(704mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、褐色のゴム状固体(369mg、62%)として調製した。LC/MS: (方法A) 278.2 (M+H).
実施例3b:
4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−フルオロフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(704mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、褐色の固体(405mg、68%)として調製した。LC/MS: (方法A) 278.2 (M+H).
実施例3c:
4−p−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−p−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−メチルフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、ゴム状液体(312mg、52%)として調製した。LC/MS: (方法A) 274.2 (M+H).
実施例3d:
4−(m−トリル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(中間体)の調製
4−m−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、3−メチルフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、黄色のゴム状固体(606mg、74%)として調製した。LC/MS: (方法A) 274.2 (M+H).
実施例3e:
4−o−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−o−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、2−メチルフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、淡黄色の液体(363mg、60%)として調製した。LC/MS: (方法A) 274.2 (M+H).
実施例3f:
4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−メトキシフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(871mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(410mg、54%)として調製した。LC/MS: (方法A) 290.2 (M+H).
実施例3g:
4−(3−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(3−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、3−メトキシフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(871mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、黄色の液体(319mg、42%)として調製した。LC/MS: (方法A) 290.2 (M+H).
実施例3h:
4−(2−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(2−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、2−メトキシフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(871mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、淡黄色の液体(547mg、72%)として調製した。LC/MS: (方法A) 290.2 (M+H).
実施例3i:
4−(2−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(2−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、2−シアノフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(990mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、白色の固体(448mg、58%)として調製した。LC/MS: (方法A) 285.2 (M+H).
実施例3j:
4−(4−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(4−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−シアノフェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(990mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(770mg、62%)として調製した。LC/MS: (方法A) 285.1 (M+H).
実施例3k:
4−(2−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(2−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、2−エトキシカルボニル−フェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(682mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、淡無色の液体(328mg、64%)として調製した。LC/MS: (方法A) 332.1 (M+H).
実施例3l:
4−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−エトキシカルボニル−フェニルボロン酸(400mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(682mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(465mg、68%)として調製した。LC/MS: (方法A) 332.1 (M+H).
実施例3m:
4−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、2−ヒドロキシフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(798mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(420mg、72%)として調製した。LC/MS: (方法A) 276.2 (M+H).
実施例3n:
4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、4−ヒドロキシフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(380mg、65%)として調製した。LC/MS: (方法A) 276.2 (M+H).
実施例3o:
4−(3−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体)の調製
4−(3−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルは、3−ヒドロキシフェニルボロン酸(300mg、1mmol)及び4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(790mg、1.1mmol)を用いて、手順B工程1に従い、無色の液体(420mg、72%)として調製した。LC/MS: (方法A) 276.2 (M+H).
実施例3−14:
N−(5−((4−(p−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(p−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−p−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから白色の固体として合成した。収率:26%(34mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.20 min, 98.7%, (極大), 96.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.94 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.11-7.05 (m, 4H), 3.63 (s, 2H), 2.92 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.49-2.48 (m, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.02-1.97 (m, 2H), 1.67-1.58 (m, 4H).
実施例3−16:
N−(5−((4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(4−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから合成した。分取HPLCによる精製によって、標題化合物のトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。収率:25%(67mg)。LC/MS: (方法A) 346.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.83 min, 97.1%, (極大), 95.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.32 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 7.65-7.60 (m, 1H), 7.13-7.10 (m, 2H), 6.91-6.86 (m, 2H), 4.56 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.53-3.52 (m, 2H), 3.03-2.97 (m, 2H), 2.75-2.72 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 1.99-1.95 (m, 2H), 1.78-1.72 (m, 2H).
実施例3−30:
N−(5−((4−(2−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(2−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(2−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから淡黄色の固体として合成した。収率:5%(3mg)。LC/MS: (方法A) 334.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.80 min, 97.4%, (極大), 97.4% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.36-7.32 (m, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 7.15-7.09 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 2.96-2.88 (m, 2H), 2.77-2.72 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 5H), 1.84-1.75 (m, 4H).
実施例3−31:
N−(5−((4−(m−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(m−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(m−トリル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから白色の固体として合成した。収率:17%(32mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.07 min, 98.7 %, (極大), 98.9 % (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04-6.98 (m, 3H), 3.63 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.49-2.48 (m, 1H), 2.2 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.02-2.01 (m, 2H), 1.78-1.64 (m, 4H).
実施例3−32:
N−(5−((4−(3−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(3−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(3−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから白色の固体として合成した。収率:14%(29mg)。LC/MS: (方法A) 346.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.73 min, 98.9%, (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.25-7.15 (m, 2H), 6.81-6.71 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.49-2.43 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.05-1.97 (m, 2H), 1.72-1.65 (m, 4H).
実施例3−33:
N−(5−((4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(2−メトキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドからオフホワイト色の固体として合成した。収率:30%(62mg)。LC/MS: (方法A) 346.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.89 min, 97.9%, (極大), 97.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.18-7.12 (m, 2H), 6.93-6.85 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 2.93-2.80 (m, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.03-1.97 (m, 2H), 1.67-1.54 (m, 4H).
実施例3−35:
N−(5−((4−(2−シアノフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(2−シアノフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(2−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから淡黄色の固体として合成した。収率:29%(54mg)。LC/MS: (方法A) 341.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.45 min, 93.8%, (極大), 95.3% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.97 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67-7.63 (m, 1H), 7.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.27-7.26 (m, 1H), 3.68 (s, 2H), 2.99-2.97 (m, 2H), 2.81 (s, 1H), 2.10-2.08 (m, 5H), 1.74-1.72 (m, 4H).
実施例3−36:
N−(5−((4−(4−シアノフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(4−シアノフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(4−シアノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドからオフホワイト色の固体として合成した。収率:2%(3mg)。LC/MS: (方法A) 341.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.59 min, 94.6%, (極大), 89.0% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 3.65 (s, 2H), 2.95-2.88 (m, 2H), 2.58 (s, 1H), 2.10-2.02 (m, 5H), 1.74-1.62 (m, 4H).
実施例3−37:
N−(5−((4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(2−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから合成した。分取HPLCによる精製によって、標題化合物のトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:7%(19mg)。LC/MS: (方法A) 332.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.28 min, 98.9%, (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.29 (s, 1H), 9.56-9.51 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.05-7.01 (m, 2H), 6.82-6.74 (m, 2H), 4.54 (m, 2H), 3.49-3.47 (m, 2H), 3.09-3.00 (m, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.96-1.85 (m, 4H).
実施例3−38:
N−(5−((4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから白色の固体として合成した。収率:6%(5mg)。LC/MS: (方法A) 332.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 1.90 min, 96.5%, (極大), 97.9% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.62 (s, 2H), 2.92-2.89 (m, 2H), 2.32-2.31 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.03-1.98 (m, 2H), 1.68-1.53 (m, 4H).
実施例3−39:
N−(5−((4−(3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(3−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから合成した。分取HPLCによる精製によって、N−(5−((4−(3−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。収率:9%(24mg)。LC/MS: (方法A) 332.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.11 min, 98.9%, (極大), 98.8% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.32 (s, 1H), 9.55-9.37 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.12-7.08 (m, 1H), 6.62-6.58 (m, 3H), 4.55 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 3.50-3.47 (m, 2H), 3.03-2.97 (m, 2H), 2.72-2.66 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 1.98-1.82 (m, 2H), 1.79-1.74 (m, 2H).
実施例3−42:
N−(5−((4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−(4−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから淡褐色の固体として合成した。収率:35%(41mg)。LC/MS: (方法A) 334.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.98 min, 98.2%, (極大), 96.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.29-7.26 (m, 3H), 7.10-7.06 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.49-2.48 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.05-2.00 (m, 2H), 1.72-1.63 (m, 4H).
実施例3−43:
N−(5−((4−(o−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
手順Bに従い、N−(5−((4−(o−トリル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、4−o−トリル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから合成した。分取HPLCによる精製によって、標題化合物のトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。収率:40%(76mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 3.01 min, 99.4%, (極大), 98.8% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.96 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.26-7.03 (m, 5H), 3.66 (s, 2H), 2.96-2.93 (m, 2H), 2.67-2.61 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.11-2.06 (m, 5H), 1.65-1.62 (m, 4H).
実施例3−44:
2−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸の調製
手順Bに従い、2−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸エチルは、N−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド及び4−(2−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから合成した。THF/MeOH/H2O(1:1:1)(3mL)中の2−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸エチル(1当量)の撹拌溶液に、LiOH.H2O(1当量)を加えた。この反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物は、クエン酸で中和し、次にDCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。粗生成物は、分取HPLCにより精製することによって、2−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸の塩酸塩を淡褐色の固体として得た。収率:10%(9mg)。LC/MS: (方法A) 360.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.35 min, 99.0%, (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.05 (s, 1H), 12.32 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 7.76-7.70 (m, 1H), 7.60-7.53 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 3H), 4.56 (s, 2H), 3.60-3.49 (m, 3H), 3.11-3.05 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 2.00-1.86 (m, 4H).
実施例3−45:
4−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸の調製
手順Bに従い、4−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸エチルは、4−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミドから合成した。THF/MeOH/H2O(1:1:1)(3mL)中の4−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸エチル(1当量)の撹拌溶液に、LiOH.H2O(1当量)を加えて、この反応混合物をRTで3時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物は、クエン酸で中和してDCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。粗生成物は、分取HPLCにより精製することによって、4−(1−((2−アセトアミドチアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)安息香酸の塩酸塩を褐色の固体として得た。収率:26%(37mg)。LC/MS: (方法A) 360.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 1.96 min, 99.0%, (極大), 97.8% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.89 (s, 1H), 12.31 (s, 1H), 10.54 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.34 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.53 (s, 1H), 3.49-3.47 (m, 2H), 3.01-2.88 (m, 3H), 2.88 (s, 3H), 1.99-1.96 (m, 4H).
実施例4−12:
N−シクロプロピル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンの調製

工程1:無水クロロホルム(20mL)中のイソチオシアン酸ベンゾイル(1当量、17.5mmol)の氷冷撹拌溶液に、シクロプロピルアミン(1当量、17.5mmol)を加えた。この反応混合物をRTで45分間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。この残渣の粗1−ベンゾイル−3−シクロプロピル−チオ尿素は、更に精製することなく次の反応に使用した。メタノール(35mL)中の1−ベンゾイル−3−シクロプロピル−チオ尿素(1当量、17.2mmol)の氷冷撹拌溶液に、NaOH(4N、1当量)を加えた。反応混合物を60℃で1.5時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、氷冷水を加えた。この固体を濾過により収集することによって、1−シクロプロピルチオ尿素を白色の固体として得たが、これは更に精製することなく次の工程に使用した。収率:74%(1.16g)。
1H NMR: (400 MHz, CD3OD): δ 2.47 (bs, 1H), 0.81-0.76 (m, 2H), 0.60-0.58 (m, 2H).
工程2:エタノール(25mL)中の1−シクロプロピルチオ尿素(1当量、9.2mmol)の撹拌溶液に、DMF−DMA(1.5当量、14.9mmol)を加えた。この反応混合物を次に90℃まで3時間撹拌しながら加熱した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣は酢酸エチルで粉砕することにより、1−シクロプロピル−3−[1−ジメチルアミノ−メチリデン]−チオ尿素を白色の固体として得たが、これは更に精製することなく次の工程に使用した。収率:78%(1.61g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.6 (s, 1H), 3.21-3.16 (m, 1H), 3.1 (s, 3H), 3.0 (s, 3H), 0.68-0.63 (m, 2H), 0.58-0.56 (m, 2H).
工程3:CH3CN(15mL)中の1−シクロプロピル−3−[1−ジメチルアミノ−メチリデン]−チオ尿素(1当量)の撹拌溶液に、クロロ酢酸エチル(1.1当量)を加えた。この反応混合物を90℃で14時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO3飽和水溶液で粉砕した。固体は濾過により収集することによって、2−シクロプロピルアミノ−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステルを褐色の固体として得たが、これは更に精製することなく次の工程に使用した。収率:55%(0.85g)。LC/MS: (方法A) 213.0 (M+H).
工程4:エタノール(15mL)中の2−シクロプロピルアミノ−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(1g、1当量)の撹拌溶液に、0℃でNaOH(2N、1.1当量)を加えた。この反応混合物を次にRTで14時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、HCl水溶液(1N)の添加により中和した。固体は濾過により収集することによって、2−(シクロプロピルアミノ)チアゾール−5−カルボン酸を白色の固体として得たが、これは更に精製することなく次の工程に使用した。収率:98%(0.85g)。LC/MS: (方法B) 183.0 (M-H).
工程5:DCM(15mL)中の2−(シクロプロピルアミノ)チアゾール−5−カルボン酸(800mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃でEt3N(870mg、1.1当量)、4−フェニルピペリジン(760mg、1.1当量)及びT3P(2.76g、2当量)を加えた。この反応混合物をRTで4時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、(2−(シクロプロピルアミノ)チアゾール−5−イル)(4−フェニルピペリジン−1−イル)メタノンを白色の固体として得た。収率:45%(0.64g)。LC/MS: (方法A) 328.0 (M-H).
工程6:THF(15mL)中の(2−(シクロプロピルアミノ)チアゾール−5−イル)(4−フェニルピペリジン−1−イル)メタノン(100mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃でTHF中のボラン−硫化メチル錯体(2M、0.75mL、2当量)を加えた。この反応混合物を60℃で4時間撹拌させ、メタノール(5mL)で処理し、そして次に60℃まで更に1時間撹拌しながら加熱した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、N−シクロプロピル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。収率:28%(34.4mg)。LC/MS: (方法B) 314.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.49 min, 98.1%, (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.30-7.16 (m, 5H), 6.87-7.05 (m, 1H), 3.70-3.68 (m, 2H), 3.11-3.09 (m, 4H), 2.30-2.25 (m, 2H), 1.84-1.80 (m, 2H), 1.68-1.64 (m, 2H), 0.71-0.65 (m, 2H), 0.50-0.46 (m, 2H).
実施例5a:
N−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン(中間体)の調製
実施例1、工程3に続いて、THF(10mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(200mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃でLiAlH4(THF中2.0M溶液、0.8mL、1.5当量)を加えた。この反応混合物を次に65℃まで90分間加熱した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を加えて、生成物をDCMで抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。収率:80%(120mg)。LC/MS: (方法B) 288.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.23 min, 99.9%, (極大), 99.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.31-7.21 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 1H), 6.8 (s, 1H), 3.5 (s, 2H), 2.9 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.76-2.75 (m, 3H), 2.45-2.42 (m, 1H), 2.02-1.96 (m, 2H), 1.73-1.70 (m, 2H), 1.64-1.57 (m, 2H).
実施例5b:
N−エチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−アミン(中間体)の調製

工程1:無水DMF(2mL)中の2−アミノオキサゾール−5−カルボン酸エチル(200mg、1当量)の溶液に、BOC−無水物(418mg、1.2当量)、DIPEA(0.6mL、3当量)そして最後にDMAP(78mg、0.5当量)を加えた。この反応混合物をRTで一晩撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水を加えた。生成物をDCMで抽出した。有機相を減圧下で濃縮して、残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、2((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)オキサゾール−5−カルボン酸エチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:79%(1.3g)。LC/MS: (方法A) 257.0 (M+H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.3 (s, 1H), 7.8 (s, 1H), 4.29-4.27 (m, 2H), 1.5 (s, 9H), 1.3 (t, J = 8.0 Hz, 3H).
工程2:THF/MeOH/H2O(3:1:1、15mL)中の2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)オキサゾール−5−カルボン酸エチル(500mg、1当量)の溶液に、LiOH(165mg、2当量)を加えて、この反応混合物をRTで4時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水を加えた。HCl水溶液(1N)の添加によりこの混合物を中和した。オフホワイト色の固体は濾過により収集して乾燥することによって、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)オキサゾール−5−カルボン酸を得たが、これは精製することなく次の工程に使用した。収率:76%(880mg)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.2 (s, 1H), 7.7 (s, 1H), 1.5 (s, 9H).
工程3:DCM(15mL)中の2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)オキサゾール−5−カルボン酸(320mg、1当量)の溶液に、0℃でEt3N(0.6mL、3当量)及び4−フェニルピペリジン(248mg、1.54mmol、1.1当量)を添加した。0℃に15分冷却後、反応混合物をT3P(900mg、2当量)で処理した。反応混合物をRTで14時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水を加えた。生成物をDCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、(5−(4−フェニルピペリジン−1−カルボニル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:82%(430mg)。LC/MS: (方法B) 372.0 (M+H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.0 (s, 1H), 7.5 (s, 1H), 7.31-7.18 (m, 5H), 4.4 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 3.01-2.83 (m, 2H), 1.84-1.81 (m, 2H), 1.60-1.58 (m, 2H), 1.4 (s, 9H).
工程4:無水THF(15mL)中の(5−(4−フェニルピペリジン−1−カルボニル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(400mg、1当量)の溶液に、0℃でTHF中のLAH(1M、1.6mL、1.5当量)を加えた。この反応混合物を次にRTで30分間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物はNaOH水溶液(1N)の添加によりクエンチして、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:40%(150mg)。LC/MS: (方法B) 358.0 (M+H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.4 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 5H), 6.9 (s, 1H), 3.5 (s, 2H), 2.92-2.89 (m, 2H), 2.45-2.43 (m, 1H), 2.08-2.03 (m, 2H), 1.73-1.60 (m, 4H), 1.6 (s, 9H).
工程5:無水DMF(5mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(50mg、1当量)の溶液に、0℃でNaH(20mg、1.5当量)及びヨウ化エチル(0.02mL、1.5当量)を添加した。この反応混合物をRTで2時間撹拌させた。反応の終了後、反応物は氷冷水の添加によりクエンチして、生成物をDCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:56%(30mg)。LC/MS: (方法B) 386.2 (M+H).
工程6:無水1、4−ジオキサン(1mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエチル(30mg、1当量)の溶液に、0℃でジオキサン/HCl(1mL)を加えた。この反応混合物を次にRTで12時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することにより、N−エチル−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−アミンの塩酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:80%(18.3mg)。LC/MS: (方法A) 286.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 5.41 min, 99.6%, (Max), 99.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.9 (s, 1H), 8.6 (s, 1H), 7.35-7.30 (m, 2H), 7.26-7.20 (m, 3H), 4.5 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.50-3.47 (m, 2H), 3.30-3.27 (m, 2H), 3.08-3.01 (m, 2H), 2.81-2.75 (m, 1H), 2.01-2.05 (m, 4H), 1.2 (t, J = 4.0 Hz, 3H).
実施例5−1:
N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
実施例1に続いて、DCM(30mL)中の5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン塩酸塩(2.2g、0.007mol)の溶液に、0℃でピリジン(2.86mL、0.0355mol)を加え、続いて塩化アセチル(0.8mL、0.0113mol)を5分かけて滴下により加えた。この反応混合物をRTで1時間撹拌させた。反応進行はTLCにより追跡した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水中の10% NaHCO3で中和した。生成物を酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機相は、水及び食塩水で連続洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。残渣は、石油エーテル/酢酸エチルを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィー(60〜120メッシュシリカ)に付すことにより、N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(1.2g、53.8%)を淡黄色の固体として得た。TLC(石油エーテル/酢酸エチル、5:5、Rf=0.2)。LC/MS: (方法A) 316 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.7 min, 97%.
1H NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 11.94 (bs, 1H), 7.28-7.21 (m, 5H), 7.18-7.14 (m, 1H), 3.64 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.49-2.42 (m, 4H), 2.10-1.97 (m, 2H), 1.73-1.70 (m, 4H).
実施例5−4:
N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アクリルアミドの調製
実施例1に続いて、ジクロロメタン(5mL)中の5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン塩酸塩(100mg、1当量)の溶液に、−20℃で塩化アクリロイル(29mg、1当量)、及びEt3N(96mg、3当量)を加えた。この反応物を−20℃で1時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水を加えて、生成物をDCMで抽出した。有機相は、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−アクリルアミドをオフホワイト色の固体として得た。収率:14%(16mg)。LC/MS: (方法A) 328.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.96 min, 96.2%, (極大), 92.5% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.6 (s, 1H), 9.5 (s, 1H), 7.7 (s, 1H), 7.67-7.20 (m, 5H), 6.57-6.50 (m, 1H), 6.44-6.39 (m, 1H), 5.9 (dd, J = 4.0, 8.0 Hz, 1H), 4.6 (dd, J = 8.0 Hz, 2H), 3.5 (dd, J = 12.0 Hz, 2H), 3.07-3.01 (m, 2H), 2.82-2.76 (m, 1H), 2.01-2.15 (m, 2H), 1.85-1.92 (m, 2H).
実施例5−5:
N−エチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンの調製
工程1:実施例1、工程3に続いて、DMF(5mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルの撹拌溶液に、NaH(80mg、1.5当量)を加えた。この反応混合物を次にヨウ化エチル(0.08mL、1.5当量)で処理して、65℃まで90分間加熱した。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を加えて、生成物をDCMで抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:45%(100mg)。LC/MS: (方法A) 402.2 (M+H).
工程2:無水ジオキサン(2mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエチルの撹拌溶液に、ジオキサン(5mL)中のHClを加えて、この反応混合物をRTで12時間撹拌した。反応の終了後、反応混合物は減圧下で濃縮することによりN−エチル−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。収率:22%(7.3mg)。LC/MS: (方法B) 302.2 (M+H). HPLC: (方法B) RT.: 5.89 min, 99.5%, (極大), 99.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.4 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 7.28-7.16 (m, 5H), 6.8 (s, 1H), 3.5 (s, 2H), 3.32-3.14 (m, 2H), 2.9 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 2.46-2.45 (m, 1H), 2.0 (t, J = 4.0 Hz, 2H), 1.7 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 1.63-1.57 (m, 2H), 1.1 (t, J = 12.0 Hz, 3H).
実施例5−6:
5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−プロピルチアゾール−2−アミンの調製
5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−N−プロピルチアゾール−2−アミンは、N−エチル−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン(実施例5−5)について記載されたのと同様の方法で、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル及び1−ヨードプロパンから出発して調製した。収率:14%(8mg、オフホワイト色の固体)。LC/MS: (方法B) 316.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.59 min, 99.6%, (極大), 99.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.4 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28-7.14 (m, 5H), 6.8 (s, 1H), 3.5 (s, 2H), 3.13-3.08 (m, 2H), 2.9 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 2.45-2.42 (m, 2H), 2.01-1.96 (m, 2H), 1.73-1.70 (m, 2H), 1.64-1.48 (m, 4H), 0.9 (t, J = 12.0 Hz, 3H).
実施例5−9:
N−メチル−N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
実施例5aに続いて、ピリジン(3mL)中のN−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン(50mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃で塩化アセチル(0.05mL、6当量)及びDMAP(触媒量)を加えた。この反応混合物を次にRTで12時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を加えて、生成物をDCMで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことによりN−メチル−N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:13%(10mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.91 min, 98.9%, (極大), 95.0% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.32-7.21 (m, 4H), 7.17-7.14 (m, 1H), 3.7 (s, 2H), 3.6 (s, 3H), 2.9 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.49-2.45 (m, 1H), 2.4 (s, 3H), 2.06-2.01 (m, 2H), 1.73-1.60 (m, 4H).
実施例5−10:
1−メチル−3−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)尿素の調製
実施例1に続いて、無水THF(5mL)中の5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン塩酸塩(400mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃でEt3N(261mg、2.0当量)及びホスゲン(0.35当量)を加えた。この反応混合物を次にRTで30分間撹拌させた。反応混合物を再び0℃に冷却し、次にTHF中のCH3NH2(2M、1.2当量)で処理した。反応混合物をRTで2時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。水を加えて、生成物をDCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、1−メチル−3−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)尿素のトリフルオロ酢酸塩を淡黄色の固体として得た。収率:5%(16mg)。LC/MS: (方法A) 331.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.87 min, 95.2%, (極大), 95.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.2 (s, 1H), 7.28-7.22 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 1H), 7.1 (s, 1H), 6.4 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.6 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.67-2.66 (m, 3H), 2.46-2.43 (m, 1H), 2.05-2.02 (m, 2H), 1.73-1.57 (m, 4H).
実施例5−13:
N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−オキサゾール−2−イル]−アセトアミドの調製
工程1:実施例5b、工程4に続いて、無水DCM(10mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(80mg、1当量)の溶液に、0℃でDMAP(12mg、0.5当量)及び塩化アセチル(0.02mL、1.5当量)を加えた。この反応混合物をRTで12時間撹拌させた。反応の終了後、氷冷水の添加により反応物をクエンチして、DCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルアセチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:48%。LC/MS: (方法A) 400.2 (M+H).
工程2:無水1,4−ジオキサン(5mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルアセチル(1当量)の溶液に、0℃でジオキサン/HCl(1mL)を加えた。この反応混合物を次にRTで2時間撹拌させた。反応物の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣は分取HPLCに付すことにより、N−(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)オキサゾール−2−イル)アセトアミドのトリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:19%(12.2mg)。LC/MS: (方法A) 300.3 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.36 min, 97.5%, (極大), 98.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.1 (s, 1H), 7.28-7.14 (m, 5H), 6.9 (s, 1H), 3.5 (s, 2H), 2.9 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.41-2.40 (m, 1H), 2.09-1.99 (m, 5H), 1.73-1.57 (m, 4H).
実施例6−17:
1−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−プロパン−2−オンの調製
実施例1−7に続いて、無水THF中の2−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール(200mg、0.73mmol)の撹拌溶液に、−78℃でn−BuLi(ヘキサン中1.6M、0.5mL、0.807mmol)を加えた。この反応混合物を次に15分間撹拌した。EtOAc(0.12mL、1.7当量)を次に加え、−78℃で3時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物は、飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、DCM(10mL)で抽出し、乾燥して、減圧下で溶媒を留去した。粗生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、淡黄色の固体を得た。収率:35%(75mg)。LC/MS: (方法A) 315.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.66 min, 93.7%, (極大), 90.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.54 (s, 1H), 7.28-7.14 (m, 5H), 4.21 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.46-2.45 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.08-2.03 (m, 2H), 1.73-1.65 (m, 4H).
実施例6−18:
1−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−ブタン−2−オンの調製
実施例1−7に続いて、無水THF中の2−メチル−5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール(150mg、0.5mmol)の撹拌溶液に、−78℃でn−BuLi(ヘキサン中1.6M、0.5mL、0.807mmol)を加えて15分間撹拌した。プロピオン酸メチル(0.12mL、1.1mmol)を次に加えて、この反応混合物を−78℃で3時間撹拌させた。反応の終了後、反応物は、飽和NH4Cl水溶液の添加によりクエンチし、DCM(10mL)で抽出し、乾燥して、減圧下で溶媒を留去した。粗生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、淡黄色の固体を得た。収率:44%(57mg)。LC/MS: (方法A) 329.0 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.96 min, 98.7%, (極大), 97.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.54 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 5H), 4.19 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.59-2.43 (m, 3H), 2.08-2.02 (m, 2H), 1.73-1.65 (m, 4H), 1.84 (t, J = 4.0 Hz, 3H).
実施例7−2:
[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−カルバミン酸メチルエステルの調製
[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−カルバミン酸メチルエステルは、スキーム7の特殊性を加えた、実施例5−1に記載されたのと同様の方法で調製した。
実施例7−11:
N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−メタンスルホンアミドの調製
ピリジン(2mL)中の(5−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−アミン塩酸塩(20mg、1当量)の撹拌溶液に、0℃でメタンスルホニルクロリド(10mg、1.1当量)及びDMAP(触媒量)を加えた。この反応混合物を次にRTで3時間撹拌させた。反応の終了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、水を加えた。生成物をDCMで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣はフラッシュクロマトグラフィーに付すことにより、N−[5−(4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−チアゾール−2−イル]−メタンスルホンアミドをオフホワイト色の固体として得た。収率:80%(19.4mg)。LC/MS: (方法A) 352.2 (M+H). HPLC: (方法A) RT.: 2.55 min, 94.2%, (極大), 92.0% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.2 (s, 1H), 7.29-7.14 (m, 6H), 3.5 (s, 2H), 2.96-2.87 (m, 5H), 2.09-2.04 (m, 2H), 1.75-1.62 (m, 4H).
実施例8
N−(5−(1−(4−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(化合物番号40)の調製
工程1:無水THF(20mL)中のN−(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(1g、0.58mmol)の撹拌溶液に、−78℃でMeMgBr(11.7mL、11.7mmol)を加えた。この反応混合物をRTで5時間撹拌させた。反応の終了後、飽和NH4Cl水溶液の添加により反応物をクエンチし、次に混合物をDCMで抽出した。有機層は分離してNa2SO4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮することにより、粗生成物のN−(5−(1−(4−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを得たが、これは更に精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.90 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 5.47 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.92-4.86 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 1.40 (d, J = 4.5 Hz, 3H).
工程2:無水THF(10mL)中のN−[5−(1−ヒドロキシ−エチル)−チアゾール−2−イル]アセトアミド(0.27g、1.34mmol)の撹拌溶液に、PPh3(0.52g、1.20mmol)及びDIAD(0.4mL、2.01mmol)を加えた。この反応混合物をRTで12時間撹拌させた。反応の終了後、H2O溶液の添加により反応混合物をクエンチしてDCMで抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣はカラムクロマトグラフィーに付すことにより、N−(5−(1−(4−フェニルピペリジン−1−イル)エチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを無色のゴム状液体として得た。収率:54%(22mg)。LC/MS: (方法A) 330.2 (M+H). HPLC: 方法A) RT.: 2.83 min, 98.5%, (極大), 98.8% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.91 (s, 1H), 7.29-7.14 (m, 6H), 3.97-3.92 (m, 1H), 2.96-2.81 (m, 2H), 2.50-2.49 (m, 1H), 2.20-2.10 (m, 5H), 1.76-1.60 (m, 4H), 1.32-1.29 (m, 3H).
実施例9
スキーム9(手順C) 5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル中間体へのアミン付加のための一般的手順
無水アセトニトリル(5〜10mL)中のアミン(0.5〜1.2当量)の撹拌溶液に、(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)中間体(1〜2当量)及びTEA又はDIPEA(2〜4当量)をRTで加えた。生じた溶液を80℃で6時間加熱した。この反応混合物を真空濃縮して、生じた残渣をDCM(20〜50mL)で希釈した。DCM層を食塩水(5〜10mL)、水(5〜10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して真空濃縮した。粗生成物は、カラムクロマトグラフィーか、結晶化か、又は沈降により精製することによって、純粋な生成物を得た。
実施例9a:
N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(中間体)の調製
工程1:DCM(100mL)中の2−アミノチアゾール−5−カルボン酸エチル(10.0g、58.1mmol)、ピリジン(9.47mL、116.27mmol)及びDMAP(200mg、1.6mmol)の撹拌溶液に、無水酢酸(8.89g、87.20mmol)を0℃で加えて2時間還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮して、HCl(水中1.5N、50mL)を加えた。混合物を10分間撹拌した。生じた沈殿物は、濾過して、水(250mL)及びヘキサン(50mL)で洗浄することにより、2−アセトアミドチアゾール−5−カルボン酸エチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:98%(12.1g)。LC/MS: (方法C) 215.0 (M+H), RT. 2.77 min, 97.11% (極大).
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.10 (s, 1H), 4.24 (q, J = 6.2, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.26 (t, J = 6.2 Hz, 3H).
工程2:無水トルエン(110mL)中の2−アセトアミドチアゾール−5−カルボン酸エチル(4.0g、18.6mmol)の撹拌溶液に、水素化トリエチルホウ素リチウム(36.0mL、37.3mmol、THF中1M溶液)を0℃でゆっくり加えた。この反応混合物をRTで2時間撹拌した。TLCにより反応の終了を追跡した。反応混合物をMeOH(2.0mL)でクエンチした。水(20mL)を加えて、この溶液を10分間撹拌した。二層を分離して、水層をヘキサン(3×25mL)で洗浄した。水層をAcOH(4mL)で酸性にした。生じた沈殿物は、濾過により回収し、水(10mL)及びヘキサン(20mL)で洗浄することにより、N−(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを白色の固体として得た。収率:84%(2.7g)。LCMS: (方法C) 173.0 (M+H), RT. 2.02 min, 99.89% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.86 (s, 1H), 7.23 (br.s, 1H), 5.32 (s, 1H), 4.54 (s, 2H), 2.09 (s, 3H).
工程3:無水DCM(27mL)中のN−(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(10.0g、58.1mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(12.9mL、174.4mmol)を0℃でゆっくり加え、3時間還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。生じた残渣はDCM(2×50mL)及びEt2O(50mL)で共蒸留することにより、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドを淡黄色の固体として得た。収率:92%(10.2g)。LCMS: (方法C) 187.0 (M+H), RT. 1.77 min, 90.36% (極大)(分析用試料をMeOH中で調製したため、MSに見られるメトキシ付加物が形成した)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.18 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 5.02 (s, 2H), 2.14 (s, 3H).
実施例9−46:
N−(5−((4−(4−クロロベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
N−(5−((4−(4−クロロベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドは、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(139mg、0.73mmol)、4−[(4−クロロフェニル)ピペリジン塩酸塩(150mg、0.61mmol、HDH Pharma)、DIPEA(315mg、2.44mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物は分取HPLC(方法C)により精製することによって、目的化合物をオフホワイト色の固体として得た。収率:9%(20mg)。LC/MS: (方法C) 364.0 (M+H). HPLC: (方法C) RT. 3.40 min, 95.9% (極大), 97.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.19 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.1 (s, 1H), 3.57 (s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.58-2.51 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.88-1.83 (m, 2H), 1.51-1.45 (m, 3H), 1.24-1.15 (m, 2H).
実施例9−48:
N−(5−((4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(300mg、1.57mmol)、4−[(4−フルオロフェニル)メチルピペリジン(152mg、0.786mmol、ISDI Inc. Chemicals)、TEA(636mg、6.29mmol)及びACN(4.5mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を黄色の固体として得た。収率:15%(84mg)。LC/MS: (方法C) 348.0 (M+H), HPLC: (方法C RT. 3.07 min, 97.6% (極大), 95.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.21-7.16 (m, 3H), 7.01-7.05 (m, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.50-2.47 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.88-1.82 (m, 2H), 1.52-1.44 (m, 3H), 1.19-1.15 (m, 2H).
実施例9−55:
N−(5−((4−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(240mg、1.24mmol)、4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.24mmol、Gencore Biopharm)、DIPEA(518mg、3.73mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を白色の固体として得た。収率:5%(22mg)。LC/MS: (方法C) 360.2 (M+H), HPLC: (方法C RT. 2.93 min, 97.6% (極大), 96.5% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.92 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.56 (s, 2H), 2.81-2078 (m, 2H), 2.42 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.88-1.82 (m, 2H),1.52-1.40 (m, 3H), 1.15-1.13 (m, 2H).
実施例9b:
4−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オン(中間体)の調製
工程1:48% HBr(75mL)中の2−アミノチアゾール−5−カルボン酸エチル(10.0g、46.45mmol、Combi block)の撹拌溶液に、水(50mL)に溶解した亜硝酸ナトリウム(4.80g、69.68mmol)を0℃で滴下により加え、この反応混合物を0℃で15分間撹拌した。次に48% HBr(75mL)中の臭化銅(I)(6.66g、46.45mmol)を0℃で滴下により加えて、生じた反応混合物をRTで4時間撹拌した。反応混合物をDCM(200mL)で希釈して、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。生じた粗生成物はフラッシュクロマトグラフィー(100% CHCl3)により精製することによって、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸エチルを黄色の液体として得た。収率:50%(5.5g)。LCMS: (方法A) 235.9 (M+H), RT. 3.85 min, 98.6% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.16 (s, 1H), 4.38 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
工程2:無水DMF(6mL)中の2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸エチル(0.75g、3.17mmol)の撹拌溶液に、2−オキサピペラジン(0.318g、3.17mmol)及びトリエチルアミン(0.642g、6.3mmol)をRTで加えて、この反応混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して、生じた粗生成物を5% MeOH−DCMに溶解した。有機層は水、食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮することにより、2−(3−オキソピペラジン−1−イル)チアゾール−5−カルボン酸エチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:75%(0.61g)。LCMS: (方法A) 256.0 (M+H), RT. 2.38 min, 99.4% (極大).
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.26 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 4.24-4.17 (m, 2H), 4.00 (s, 2H), 3.70-3.67 (m, 2H), 3.35-3.30 (m, 2H), 1.23 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
工程3:無水THF(10mL)中の2−(3−オキソピペラジン−1−イル)チアゾール−5−カルボン酸エチル(0.5g、1.95mmol)の撹拌溶液に、水素化トリエチルホウ素リチウム(3.9mL、3.91mmol、THF中の1M溶液)を0℃でゆっくり加えた。この反応混合物をRTで2時間撹拌した。TLCにより反応の終了を追跡した。反応混合物を0℃に冷却してメタノール(10mL)を用いてクエンチして減圧下で濃縮した。生じた粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オンをオフホワイト色の固体として得た。収率:50%(210mg)。LCMS: (方法A) 214.0 (M+H), RT. 0.39 min, 92.9% (極大).
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.13 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 5.26-5.22 (m, 1H), 4.42 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.58-3.54 (m, 2H).
工程4:無水DCM(1.8mL)中の4−(5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オン(180g、0.84mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(0.12mL、1.68mmol)を0℃でゆっくり加えて3時間還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。生じた残渣はDCM(2×10mL)と共蒸留することにより、4−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オンを黄色のゴム状物として得たが、これを更に精製することなく次の工程に使用した。収率:92%(0.18g)。LCMS: (方法A) 228.0 (M+H, MeOH 付加物), RT. 0.85 min, 84.7% (極大).
実施例9−59:
4−(5−((4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オンの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、4−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)ピペラジン−2−オン(0.18g、1.17mmol)、1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン塩酸塩(0.139g、0.62mmol)、TEA(0.235g、2.33mmol)及びACN(3.6mL)により合成した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物をオフホワイト色の固体として得た。収率:24%(87.49mg)。LC/MS: (方法C) 430.0 (M+H), HPLC: (方法C) RT 1.86 min, 97.1% (極大), 98.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.06 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.83 (s, 2H), 5.97 (s, 2H), 4.06 (s, 2H), 3.71-3.68 (m, 5H), 3.48-3.46 (m, 3H), 2.85-2.52 (m, 7H), 1.50 (s, 3H).
実施例9−61:
N−(5−((4−フェノキシピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(500mg、2.9mmol)、4−フェノキシピペリジン(250mg、1.45mmol、Gencore Biopharma)、TEA(1.17g、11.62mmol)及びACN(8mL)を用いて合成した。粗生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を黄色の固体として得た。収率:5%(43mg)。LC/MS: (方法A) 332.0 (M+H), HPLC: (方法A) RT. 2.77 min, 96.8% (極大), 95.1% (254nm).
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.27-7.23 (m, 3H), 6.93-6.87 (m, 3H), 4.38-4.35 (m, 1H), 3.64 (s, 2H), 2.69-2.66 (m, 2H), 2.31-2.23 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.63 (m, 2H).
実施例9−62:
N−(5−((4−フェネチルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(500mg、2.9mmol)、4−フェネチルピペリジン(270mg、1.45mmol、Fchemicals)、TEA(1.17g、11.62mmol)及びACN(8mL)を用いて合成した。粗生成物は滴定により精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:12%(12mg)。LC/MS: (方法C) 344.2 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.45 min, 98.9% (極大), 96.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.92 (s, 1H), 7.27-7.21 (m, 3H), 7.18-7.12 (m, 3H), 3.57 (s, 2H), 2.80 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 2.56-2.51 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.66 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 1.50-1.45 (m, 2H), 1.18-1.12 (m, 3H).
実施例10b:
4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:トルエン(10mL)中の5−(ブロモメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール(1g、4.65mmol)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(1.2g、4.65mmol)を加えた。この反応混合物を2時間還流した。TLCにより反応の終了を追跡した。次に反応混合物を真空濃縮して、ジエチルエーテルで粉砕した。得られた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して更に何ら精製することなく次の工程に供した。(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ブロモトリフェニル−ホスファンを白色の固体として単離した。収率:82%(1.8g)。LCMS: (方法C) 397.0 (M-Br), RT. 4.21 min, 97.2% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.94-7.90 (m, 3H), 7.79-7.74 (m, 6H), 7.70-7.64 (m, 6H), 6.81-6.79 (m, 1H), 6.47-6.44 (m, 2H), 5.98 (s, 2H), 5.07-5.03 (m, 2H).
工程2:THF(10mL)中の(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ブロモトリフェニル−ホスファン(1.0g、4.65mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(423mg、3.77mmol)を0℃で加えた。この反応混合物をRTで2時間撹拌した。THF(10mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(375mg、1.88mmol)を0℃で加えた。反応混合物をRTで2時間撹拌した。TLCにより反応の終了を追跡した。次に反応混合物を真空濃縮して、粗混合物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去した。これをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを淡褐色の固体として得た。収率:58%。LCMS: (方法C) 262.0 (M-t-Bu+H), RT. 5.58 min, 95.9% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 6.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.69 (dd, J = 1.2, 8.0 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 6.00 (s, 2H), 3.39 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.33-3.31 (m, 2H), 2.37 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.24 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H).
工程3:メタノール(10mL)中の4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(350mg、1.10mmol)の撹拌溶液に、10% Pd/C(100mg)を加えた。この反応混合物を減圧(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。これを次にCeliteを通して濾過し、真空濃縮して、粗混合物を更に何ら精製することなく次の工程に供した。4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として単離した。収率:80%(280mg)。LCMS: (方法C) 264.0 (M-t-Bu+H), RT. 5.61 min, 95.7% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6 ): δ 6.80-6.74 (m, 2H), 6.60-6.57 (m, 1H), 5.94 (s, 2H), 3.90-3.86 (m, 2H), 2.71-2.49 (m, 2H), 2.41-2.38 (m, 3H), 1.52-1.48 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.98-0.94 (m, 2H).
工程4:4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(280mg、319.4mmol)をジオキサン中のHCl溶液(1mL、4M)に溶解した。この反応混合物をRTで1時間撹拌した。反応の終了後、これは減圧下で濃縮することにより、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジンの塩酸塩を白色の固体として得た。収率:99%(220mg)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6 ): δ 6.82-6.76 (m, 2H), 6.63-6.58 (m, 1H), 5.97 (s, 2H), 3.94-3.89 (m, 2H), 2.73-2.51 (m, 2H), 2.41-2.38 (m, 3H), 1.52-1.48 (m, 2H), 0.98-0.94 (m, 2H).
実施例10−47:
N−(5−((−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(149mg、0.78mmol)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(220mg、0.78mmol)、DIPEA(302mg、2.34mmol)及びDMF(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を淡褐色の固体として得た。収率:7%(20mg)。LCMS: (方法C) 374.0 (M+H). HPLC: (方法C) RT. 2.91 min, 95.9% (極大), 97.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 6.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.59 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.95 (s, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.41-2.40 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.85-1.77 (m, 2H), 1.53-1.41 (m, 3H), 1.18-1.10 (m, 2H).
実施例10d:
4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(4.0g、16.7mmol)に、亜リン酸トリエチル(3.7mL、22.0mmol)をRTで加えて、この混合物を150℃で一晩還流した。反応混合物を冷却して、真空下で溶媒を留去した。粗生成物は、更に精製することなく次の工程に供した。臭化トリエトキシ(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ホスホニウムを無色の液体として単離した。収率:91%(6.1g)。LCMS: (方法C) 297.0 (M+H), RT. 4.35 min, 96.92% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.66 (d, J=12.0 Hz, 2H), 7.48 (d, J=8.0 Hz, 2H), 3.97-3.94 (m, 6H), 2.49-2.48(m, 2H), 1.23-1.21 (m, 9H).
工程2:無水THF(35mL)中の臭化トリエトキシ(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ホスホニウム(6.1g、15.0mmol)、15−クラウン−5エーテル(0.27g、1.2mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%、0.59g、14.4mmol)を0℃で加えて1時間撹拌した。次にTHF(25mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(2.5g、12.6mmol)を同温度で加えて、この混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を氷水でクエンチして、EtOAc(120mL)で抽出した。有機層を10% NaHCO3(20mL)、水(20mL)、食塩水(15mL)で洗浄して、Na2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色の固体として得た。収率:84%(4.3g)。LCMS: (方法C) 242.0 (M+H), RT. 6.24 min, 98.79% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.66 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.43 (s, 1H), 3.43-3.39 (m, 2H), 3.35-3.31 (m, 2H), 2.40-2.36 (m, 2H), 2.31-2.28 (m, 2H), 1.22 (s, 9H).
工程3:無水MeOH(100mL)中の4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.8g、11.1mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.380g、10%)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。次に反応混合物はCeliteを通して濾過して濃縮することにより、4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。収率:84%(3.2g)。LCMS: (方法C) 244.0 (M+H), RT. 6.25 min, 99.66% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.61 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.09-4.05 (m, 1H), 3.89-3.86 (m, 2H), 3.20-3.14 (m, 2H), 2.59-2.57 (m, 4H), 1.51-1.47 (m, 2H), 1.36 (s, 9H).
工程4:1,4−ジオキサン(6mL)中の4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.2g、9.3mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(30mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。生じた粗生成物をジエチルエーテルで洗浄して、更に精製することなく実施例10−49の合成にそのまま使用した。4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン塩酸塩をオフホワイト色の固体として単離した。収率:85%(2g)。LCMS: (方法C) 244.0 (M+H), RT. 3.41 min, 99.20% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.36 (m, 2H), 2.77-2.73 (m, 3H), 2.61 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.84-1.81 (m, 1H), 1.68-1.63 (m, 2H), 1.39-1.35 (m, 2H).
実施例10−49:
N−(5−((4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(490mg、2.57mmol)、4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン塩酸塩(600mg、2.15mmol)、DIPEA(867mg、6.89mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:1%(8mg)。LC/MS: (方法C) 398.0 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.71 min, 97.6% (極大), 96.9% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.21 (s, 1H), 3.57 (s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.59 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.88-1.83 (m, 2H), 1.52-1.49 (m, 3H), 1.23-1.18 (m, 2H).
実施例10e:
4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(2.3g、11.6mmol)に、亜リン酸トリエチル(2.7mL、15.3mmol)をRTで加えて、この混合物を150℃で一晩還流した。この反応混合物をRTまで冷却して、真空下で溶媒を留去した。粗生成物を更に精製することなく次の工程に供した。臭化トリエトキシ(3−フルオロベンジル)ホスホニウムを無色の液体として単離した。収率:76%(3.2g)。LCMS: (方法C) 247.0 (M-Et-Br+H), RT. 3.67 min, 97.58% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.35-7.34 (m, 1H), 7.10-7.09 (m, 3H), 3.96-3.95 (m, 6H), 3.31-3.24 (m, 2H), 1.23-1.20 (m, 9H).
工程2:無水THF(25mL)中の臭化トリエトキシ(3−フルオロベンジル)ホスホニウム(3.2g、9.03mmol)及び15−クラウン−5エーテル(0.16g、0.7mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%、0.33g、8.1mmol)を0℃で加えて1時間撹拌した。次にTHF(15mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(1.5g、7.71mmol)の溶液を加えて、混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を10% NaHCO3(20mL)、水及び食塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物はシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(3−フルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色の液体として得た。収率:55%(1.5g)。LCMS: (方法C) 192.2 (M-Boc+H), RT. 5.79 min, 98.67% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.38-7.36 (m, 1H), 7.07-7.02 (m, 3H), 6.3 (s, 1H), 3.42-3.40 (m, 2H), 3.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.40-2.39 (s, 3H), 2.40-2.39 (s, 3H). 2.40-2.37 (s, 2H). 2.30-2.27 (s, 2H), 1.41 (s, 9H).
工程3:無水MeOH(75mL)中の4−(3−フルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.5g、11.1mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.150g、10%)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。これはCeliteを通して濾過し、濃縮することにより、4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。収率:73%(1.1g)。LCMS: (方法C) 194.2 (M-Boc+H), RT. 5.82 min, 98.76% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.33-7.25 (m, 1H), 7.01-6.96 (m, 3H), 3.90-3.58 (m, 2H), 2.61-2.51 (m, 4H), 1.76-1.65 (m, 3H), 1.30 (s, 9H) 0.90-0.81 (m, 2H).
工程4:1,4−ジオキサン(6mL)中の4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.1g、3.7mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10mL、4M)をRTで加えて、この混合物を2時間撹拌した。これを濃縮した。粗生成物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、更に精製することなく実施例10−50の合成のためにそのまま使用した。4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩をオフホワイト色の固体として単離した。収率:90%(0.9g)。LCMS: (方法C) 194.0 (M+H), RT. 2.77 min, 90% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.35-7.28 (m, 1H), 7.04-6.98 (m, 3H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.79-2.71 (m, 2H), 2.51 (d, J = 9.4Hz, 2H), 1.81-1.75 (m, 1H), 1.68-1.63 (m, 2H) 1.30-1.25 (m, 2H).
実施例10−50:
N−(5−((4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(300mg、1.57mmol)、4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(350mg、1.53mmol)、DIPEA(740mg、4.6mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:13%(67mg)。LC/MS: (方法C) 348.2 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.09 min, 98.5% (極大), 96.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.33-7.27 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.01-6.97 (m, 3H), 3.57(s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.51-2.50 (m, 2H), 2.11 (s, 3H),1.89-1.84 (m, 2H),1.52-1.49 (m, 3H),1.21-1.13 (m, 2H).
実施例10f:
4−ベンジル−2−メチルピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:無水THF(20mL)中の臭化ベンジルトリフェニルホスホニウム(8.1g、18.7mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(2.0g、17.8mmol)をRTで加えた。生じた混合物を1時間撹拌した。次に2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.0g、9.3mmol)を同温度で加えて、この反応混合物を3時間撹拌した。溶媒を留去した。水(20mL)を生じた粗生成物に加えて、DCM(80mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5% EtOAc)により精製することによって、4−ベンジリデン−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色のゴム状液体として得た。収率:59%(1.4g)。LCMS: (方法C) 232 (M-t-Bu+H), RT. 6.05 min, 95.8% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.36-7.31 (m, 2H), 7.31-7.19 (m, 3H), 6.50-6.35 (m, 1H), 4.36-4.32 (m, 1H), 3.95-3.82 (m, 1H), 2.93 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 2.73-2.69 (m, 1H), 2.50-2.14 (m, 3H), 1.35 (s, 9H),1.01(d, J = 8.0 Hz, 3H).
工程2:無水MeOH(10mL)中の4−ベンジリデン−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.4g、4.87mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(200mg、10%、Aldrich)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。反応混合物は濃縮して、真空乾燥することにより、4−ベンジル−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを褐色の液体として得た。収率:80%(1.2g)。LCMS: (方法C) 234 (M-t-Bu+H), RT. 6.07 min, 96.68% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.26-7.24 (m, 2H), 7.27-7.23 (d, 3H), 3.68-3.51 (m, 1H), 3.51-3.49 (d, 1H), 3.33-3.11 (m, 1H), 2.58-2.55 (m, 1H), 2.47-2.44 (m, 1H), 1.76-1.55 (m, 4H),1.35 (s, 9H),1.12(s, 3H), 0.98-1.01(m, 1H).
工程3:1,4−ジオキサン(10mL)中の4−ベンジル−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.2g、4.15mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(20mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。粗生成物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、更に精製することなく実施例10−51の合成のために次の工程にそのまま使用した。4−ベンジル−2−メチルピペリジン塩酸塩を淡青色の固体として単離した。収率:98%(0.85g)。LCMS: (方法C) 190.02 (M+H), RT. 2.79 min, 95.04% (極大).
実施例10−51:
N−(5−((4−ベンジル−2−メチルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル9アセトアミド(300mg、1.57mmol)、4−ベンジル−2−メチルピペリジン塩酸塩(350mg、1.56mmol)、DIPEA(740mg、4.6mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:7%(32mg)。LC/MS: (方法C) 344.2 (M +H), HPLC: (方法C) RT. 3.11 min, 98.9% (極大), 97.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.28-7.22 (m, 3H), 7.18-7.13 (m, 3H), 3.95 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.55 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.77-2.74 (m, 1H), 2.50-2.44 (m, 2H), 2.11 (br. s, 5H), 1.97-1.91 (m, 1H), 1.49-1.39 (m, 3H), 1.08-1.06 (m, 4H).
実施例10g:
4−ベンジル−3−フルオロピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:無水DMF(50mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(20.0g、0.10mol、Spectrochem)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(33.5mL、0.24mol)を加え、続いて塩化トリメチルシリル(15.2g、0.12mol、Chempure)を加えた。反応塊を堅く密封して、80℃で20時間加熱した。反応塊から溶媒を留去し、酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去した。粗生成物を更に精製することなく次の工程に供した。4−((tert−ブチルシリル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルを褐色の液体として単離した。収率:92%(25.0g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 3.98-3.95 (m, 1H), 3.72 (t, J = 8.16 Hz, 2H), 2.96-2.89 (m, 1H), 1.51-1.47 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 0.16 (s, 9H).
工程2:無水アセトニトリル(200mL)中の4−((tert−ブチルシリル)オキシ)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(25.0g、0.09mol)の撹拌溶液に、ジテトラフルオロホウ酸1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン(Selectfluor)(35.8g、0.101mol)を加えた。反応塊をRTで1時間撹拌した。反応塊を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去した。粗生成物をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:73%(8.1g)。LCMS: (方法C) 118.2 (M-Boc+H), RT. 2.53 min, 96.5% (ELSD).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 4.92-4.89 (m, 1H), 4.76-4.73 (m, 1H), 4.21-4.17 (m, 1H), 3.30-3.20(m, 2H), 2.60-2.45 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
工程3:無水THF(20mL)中の臭化ベンジルトリフェニルホスホニウム(10.0g、18.3mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(2.0g、9.21mmol)をRTで1時間加えた。次に3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.8g、18.3mmol)を同温度で加えて、この反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。生じた粗混合物に、水を加えてDCM(80mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5% EtOAc)により精製することによって、4−ベンジリデン−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色の固体として得た。収率:57%(1.6g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7. 39-7.32 (m, 2H), 7.30-7.24 (m, 3H), 6.68 (s, 1H), 5.36 (d, J = 46 Hz, 1H), 4.43-4.07 (m, 2H), 3.11-2.60 (m, 4H), 1.50 (s, 9H).
工程4:無水MeOH(10mL)中の4−ベンジリデン−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.6g、5.4mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(200mg、10%、Aldrich)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。反応混合物を濾過して濃縮した。生じた粗混合物はフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中2〜5% EtOAc)により精製することによって、2種の異性体を得た。全収率:33%。
最初に溶出する異性体:14%(0.55g、無色の液体)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.31-7.28 (m, 2H), 7.23-7.14 (m, 3H), 4.08 (d, J = 13.2Hz, 1H), 2.68-2.61(m, 2H), 2.55 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.68-1.57 (m, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.27-1.15 (m, 2H).
2番目に溶出する異性体:19%(0.29g、無色の液体)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) Isomer 2: δ 7.32-7.29 (m, 2H), 7.23-7.13 (m, 3H), 4.45 (d, J = 46.8Hz, 1H), 2.90-2.80 (m, 2H), 2.65-2.63(m, 2H), 2.54-2.50 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.37-1.36 (m, 2H).2番目に溶出する異性体は次の工程に使用した。
工程5:1,4−ジオキサン(10mL)中の4−ベンジル−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2番目に溶出する異性体)(0.29g、1.5mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。生じた粗生成物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、実施例10−52の合成にそのまま単一異性体として使用した。4−ベンジル−3−フルオロピペリジン塩酸塩を白色の固体として単離した。収率:98%(0.18g)。LCMS: (方法C) 194.2 (M+H), RT. 2.5-2.6 min, 95.3% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.42 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.33-7.14 (m, 5H), 4.77-4.61 (s, 1H), 3.54-3.28 (m, 4H), 3.17-2.99 (m, 5H), 2.56-2.42 (m, 2H), 1.57-1.15 (m, 2H).
実施例10−52
N−(5−((4−ベンジル−3−フルオロピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(190mg、0.98mmol)、単一異性体としての4−ベンジル−3−フルオロピペリジン塩酸塩(150mg、0.65mmol)、DIPEA(125mg、1.98mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーと、これに続くMD Autoprep(方法B)により精製することによって、標題化合物を褐色の固体として単一異性体として得た。収率:2%(15mg)。LCMS: (方法C) 348.0 (M+H) HPLC: (方法C) RT. 2.89 min, 99.4% (極大), 98.2% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.31-7.27 (m, 2H), 7.24 (s, 1H), 7.20-7.19 (m, 3H), 4.46 (d, J = 47.6 Hz, 1H), 3.63 (s, 2H), 3.06-3.03 (m, 1H), 2.81 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.70-2.65 (m, 1H), 2.56-2.46 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.99-1.93 (m, 1H), 1.56-1.23 (m, 3H).
実施例10h:
4−ベンジル−3−メチルピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:無水THF(20mL)中の臭化ベンジルトリフェニルホスホニウムの撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(2.0g、17.8mmol)をRTで加えて、生じた混合物を1時間撹拌した。次に3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.0g、9.3mmol)をRTで加えて、この反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。生じた粗混合物に、水(20mL)を加えてDCM(80mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。生じた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−ベンジリデン−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色の液体として得た。収率:63%(1.7g)。LCMS: (方法C) 232.0 (M-t-Bu+H), RT. 6.03 min, 95.27% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.34-7.29 (m, 2H), 7.21-7.17 (m, 3H), 6.32 (s, 1H), 3.37-3.31 (m, 2H), 2.38-2.25 (m, 5H), 1.45 (s, 9H), 1.08 (d, J = 9.2 Hz, 3H).
工程2:無水MeOH(10mL)中の4−ベンジリデン−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.7g、5.9mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.180g、10%)を加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。反応混合物を濾過して濃縮した。生じた粗生成物は次の工程のためにそのまま使用した。4−ベンジル−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを褐色の固体として単離した。収率:82%(1.4g)。LCMS: (方法C) 234.0 (M-t-Bu+H), RT. 6.01 min, 60.01% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.28-7.23 (m, 2H), 7.18-7.12 (m, 3H), 2.97-2.93 (m, 2H), 2.48-2.47 (m, 2H), 1.88-1.83 (m, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.34-1.32 (m, 4H), 0.9 (d, J = 9.2 Hz, 3H).
工程3:1,4−ジオキサン(80mL)中の4−ベンジル−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.4g、4.8mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(20mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。生じた粗生成物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、更に精製することなく実施例10−53合成にそのまま使用した。4−ベンジル−3−メチルピペリジン塩酸塩をオフホワイト色の固体として単離した。収率:98%(0.85g)。LCMS: (方法C) 234.0 (M+H), RT. 2.85 min, 63.36% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.30-7.27 (m, 2H), 7.25-7.14 (m, 3H), 3.02-2.82 (m, 4H), 2.56-2.54 (m, 2H), 1.89-1.88 (m, 2H), 1.60-1.40 (m, 3H), 0.9 (d, J = 9.2 Hz, 3H).
実施例10−53:
N−(5−((4−ベンジル−3−メチルピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(400mg、2.1mmol)、4−ベンジル−3−メチルピペリジン塩酸塩(300mg、1.3mmol)、DIPEA(740mg、4.6mmol)及びACN(20mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を白色の固体として得た。収率:5%(21mg)。LC/MS: (方法D) 344.0 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.27 min, 98.7% (極大), 98.6% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.92 (s, 1H), 7.28-7.24 (m, 2H), 7.21 (s, 1H), 7.18-7.16 (m, 3H), 3.58 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.48 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 2.76-2.73 (m, 1H), 2.46-2.43 (m, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.04-2.02 (m, 1H), 1.94-1.90 (m, 1H), 1.68 (br s, 2H), 1.42-1.37 (m,1H), 1.31-1.28 (m, 1H), 0.95-0.94 (d, J = 4.0 Hz, 3H).
実施例10i:
4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(2.0g、10.2mmol)に、亜リン酸トリエチル(2.3mL、13.4mmol)をRTで加えて150℃で一晩還流した。この反応混合物を冷却して真空下で溶媒を留去した。粗生成物は更に精製することなく次の工程に供した。収率:84%(3.1g、無色の液体)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.77 (d, J =10.68 Hz, 2H), 7.46(d, J = 10.68 Hz, 2H), 3.99-3.88 (m, 6H), 3.40 (s, 2H), 1.24-1.02 (m, 9H).
工程2:無水THF(25mL)中の臭化(4−シアノベンジル)トリエトキシホスホニウム(3.1g、8.56mmol)、15−クラウン−5エーテル(0.15g、0.68mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%、0.31g、7.7mmol)を0℃で加えて1時間撹拌した。次にTHF(15mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(1.43g、7.1mmol)を加えてRTで一晩撹拌した。反応混合物を氷水でクエンチして酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を10% NaHCO3(10mL)、水(10mL)及び食塩水(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(4−シアノベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色の固体として得た。収率:56%(4.3g、白色の固体)。LCMS: (方法C) 199.2 (M-Boc+H), RT. 5.39 min, 98.42% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.77 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 6.42 (s, 1H), 3.38-3.35 (m, 4H), 2.34-2.32 (m, 4H), 1.40 (s, 9H).
工程3:無水MeOH/THF(60mL、1:1)中の4−(4−シアノベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.4g、4.69mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.15g、10%)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで1時間撹拌した。反応混合物は、Celiteを通して濾過し、濃縮することにより、4−(4−メチルベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:78%(1.1g)。LCMS: (方法C) 190.2 (M-Boc+H), RT. 6.11 min, 75.33% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.35-7.30 (m, 1H), 7.04-7.03 (m, 3H), 3.86 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.59 (m,2H), 2.49-2.48 (m, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.59-1.56 (m, 3H), 1.367(s, 9H).
工程4:1,4−ジオキサン(6mL)中の4−(4−メチルベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.1g、3.6mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。粗混合物は、ジエチルエーテル(10mL)で洗浄することにより、4−(4−メチルベンジル)ピペリジンをオフホワイト色の固体として得た。これは実施例10−54の合成にそのまま使用した。収率:88%(0.75g)。LCMS: (方法C) 190.2 (M+H), RT. 3.00 min, 86.43% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 7.06-7.04 (m, 4H), 3.20-3.16 (m, 3H), 2.76-2.72 (m, 3H), 2.24 (s, 3H), 1.72-1.63 (m, 4H), 1.35-1.32 (m, 2H).
実施例10−54:
N−(5−((4−(4−メチルベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(290mg、1.53mmol)、4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.27mmol)、DIPEA(518mg、3.82mmol)及びACN(10mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物をオフホワイト色の固体として得た。収率:3%(14mg)。LC/MS: (方法C) 344.2 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.33 min, 97.1% (極大), 95.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.92 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.06 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.44 (d, J = 6.4 Hz, 2H ), 2.25 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.87-1.82 (m, 2H), 1.52-1.42 (m, 3H), 1.19-1.11(m, 2H).
実施例10k:
4−(ナフタレン−2−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(中間体)
工程1:無水トルエン(25mL)中の2−ブロモメチルナフタレン(2.5g、11.3mol、Spectrochem)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(2.66g、10.1mmol、Spectrochem)をRTで加えて16時間還流した。この反応混合物をRTまで冷却して、真空下で溶媒を留去した。粗生成物をジエチルエーテルで洗浄して真空乾燥した。粗生成物を白色の固体として単離した。これは更に精製することなく次の工程に供した。収率:70%(5g)。LCMS: (方法C) 403.2 (M-Br), RT. 4.66 min, 99.07% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.91-7.89 (m, 4H), 7.88-7.75 (m, 13H), 7.73-7.68 (m, 4H), 7.07-7.05 (m, 1H), 5.37-5.34 (m, 2H).
工程2:無水THF(10mL)中の臭化ナフチルトリフェニルホスホニウム(4.8g、10.0mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.0g、10.0mmol)をRTで加えて、この混合物を1時間撹拌した。次に1−Bocピペリジン−4−オン(1.0g、5.02mmol、GLR scientific)を加えて、反応混合物を3時間撹拌した。これを濃縮した。水(20mL)を加えて、DCM(50mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3% EtOAc)により精製することによって、4−(ナフタレン−2−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色の固体として得た。収率:56%(0.91g)。LCMS: (方法C) 268 (M-t-Bu+H), RT. 6.18 min, 95.39% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.84 (t, J = 7.8 Hz, 3H), 7.72 (s, 1H), 7.50-7.39 (m, 2H), 7.38-7.35 (m, 1H), 6.51 (m, 1H), 3.45-3.31 (m, 4H), 2.34-2.25 (m, 4H), 1.40 (s, 9H).
工程3:無水MeOH(10mL)中の、4−(ナフタレン−2−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.91g、2.8mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.09g、10%、Aldrich)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して真空乾燥した。粗生成物を白色の固体として単離した。これは更に何ら精製することなく次の工程に使用した。収率:55%(0.55g)。LCMS: (方法C) 270.0 (M-t-Bu+H), RT. 6.22 min, 95.4% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.87-7.82 (m, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.50-7.43 (m, 2H), 7.43-7.37 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 2.67-2.51-1.57 (m, 3H), 1.58-1.55 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.11-1.03 (m, 2H).
工程4:1,4−ジオキサン(10mL)中の4−(ナフタレン−2−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.55g、1.6mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(20mL、4M)をRTで加えて、この混合物を2時間撹拌した。これを濃縮した。粗生成物をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、オフホワイト色の固体として単離した。粗4−(ナフタレン−2−イルメチル)ピペリジン塩酸塩を更に何ら精製することなく実施例10−56の合成に使用した。収率:90%(0.5g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.74 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.83(d, J = 9.0Hz, 3H), 7.45(s, 1H), 7.35 (d, J =11.2 Hz, 1H), 7.02-6.82 (m, 1H), 3.22-3.18 (m, 3H), 2.83-2.67 (m, 4H), 1.86(s, 1H), 1.73-1.68 (m, 2H),1.42-1.25 (m, 2H).
実施例10−56:
N−(5−((4−(ナフタレン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(180mg、0.95mmol)、4−(ナフタレン−2−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(250mg、0.95mmol)、DIPEA(365mg、2.8mmol)及びDMF(10mL)を用いて合成した。粗生成物はMD Autoprep(方法B)により精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:5%(12mg)。LC/MS: (方法C) 380.2 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 3.64 min, 97.9% (極大), 98.5% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.90 (s, 1H), 7.86-7.81 (m, 3H), 7.65 (s, 1H), 7.48-7.41 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 2.8, 8.4 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 3.57 (s, 2H), 2.82-2.79 (m, 2H), 2.67-2.66 (m, 2H), 2.11(s, 3H), 1.90-1.84 (m, 2H),1.57-1.55 (m, 3H), 1.28-1.22(m, 2H).
実施例10l:
6−(ピペリジン−4−イルメチル)キノキサリン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:窒素下の無水THF(40mL)中の臭化メチルトリフェニルホスホニウム(14.3g、40.02mmol)の撹拌溶液に、n−BuLi(12.0mL、30.15mmol)を−78℃で滴下により加えて、この混合物を同温度で1時間撹拌した。次にTHF(20mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(4.0g、20.1mmol)を加えて、この混合物をRTで1時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却して、飽和NH4Clでクエンチした。生成物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。生じた粗生成物はカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−メチレンピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色の液体として得た。収率:67%(2.6g)。LCMS: (方法C) 98.2 (M-Boc+H), RT. 4.83 min, 93.41% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 4.73 (s, 2H), 3.30 (t, J = 12.0 Hz, 4H), 2.08 (t, J = 12.0 Hz, 4H), 1.38 (s, 9H).
工程2:無水THF(10mL)中の4−メチレンピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.6g、3.04mmol)の脱気試料に9−BBN(6.1mL、3.04mmol)を加えた。生じた混合物を1時間還流した。RTまで冷却後、6−ブロモキノキサリン(0.55g、2.78mmol)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(0.15g、0.18mmol)、DMF(10mL)、水(1mL)及びK2CO3(0.6g、4.5mmol)をRTで加えた。生じた混合物を60℃で3時間加熱した。次にこの反応混合物をRTまで冷却し、水(20mL)で希釈した。10% NaOH水溶液でpHを11に調整して、この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥して濃縮することにより、粗生成物を無色の液体として得た。4−(キノキサリン−6−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは更に精製することなく次の工程に使用した。収率:24%(0.23g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.89-8.86 (m, 2H), 8.04-8.01 (m, 3H), 2.73-2.67 (m, 2H), 2.25 (m, 9H), 1.13 (s, 9H).
工程3:1,4−ジオキサン(5mL)中の4−(キノキサリン−6−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.3g、0.7mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10mL、4M)をRTで加えて、生じた混合物を2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。生じた粗生成物はジエチルエーテル(5mL)で洗浄することにより、6−(ピペリジン−4−イルメチル)キノキサリン塩酸塩を灰色の固体として得た。これは更に何ら精製することなく実施例10−63の合成に使用した。収率:77%(0.2g)。LCMS: (方法C) 228.2 (M+H), RT. 1 min, 96.98% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.90 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 8.02-7.90 (m, 3H), 3.24-3.20 (m, 2H), 2.82-2.80 (m, 4H), 2.25 (m, 4H).
実施例10−63:
N−(5−((4−(キノキサリン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、無水アセトニトリル中の6−(ピペリジン−4−イルメチル)キノキサリン塩酸塩(0.1g、0.38mmol)、(10mL)、DIPEA(0.3mL、1.14mmol)、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(0.11g、0.57mmol)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:16.8%(75mg)。LCMS: (方法C) 382.2 (M+H). HPLC: (方法C) RT. 2.21 min, 99.69% (極大), 99.01% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.98 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7,88 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 3.58 (br.s, 2H), 2.79 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.09 (s, 1H), 1.99-1.88 (m, 2H), 1.58 (m, 3H), 1.26-1.23 (m, 2H).
実施例10m:
4−(3,5−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:臭化3,5−ジフルオロベンジル(3g、14.4mmol)に亜リン酸トリエチル(3.4mL、19.1mmol)をRTで加えて、150℃で一晩還流した。この反応混合物を冷却して、真空下で溶媒を留去した。粗生成物を無色の液体として単離して、更に精製することなく次の工程に供した。収率:95%(5.2g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.14-7.07 (m, 1H), 7.00-6.98 (m,2H), 4.03-3.90 (m, 6H), 3.34-3.14 (m, 2H), 1.26-1.22 (m, 9H).
工程2:無水THF(35mL)中の臭化(3,5−ジフルオロベンジル)トリエトキシホスホニウム(5.2g、13.9mmol)、15−クラウン−5エーテル(0.24mL、1.1mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%、0.5g、12.5mmol)を0℃で加えて1時間撹拌した。次にTHF(25mL)中の1−Bocピペリジン−4−オン(2.3g、11.7mmol)を加えて、RTで一晩撹拌した。反応混合物を氷水でクエンチして、酢酸エチル(100mL)で抽出して10% NaHCO3、水及び食塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(3,5−ジフルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色の液体として得た。収率:57%(2g)。LCMS: (方法C) 254.0 (M-t-Bu+H), RT. 5.65 min, 99.6% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.11-7.06 (m, 1H), 6.94 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 3.42-3.32(m, 4H), 2.40 (t, J = 3.4 Hz, 2H), 2.39 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H).
工程3:無水MeOH(80mL)中の4−(3,5−ジフルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2g、6.4mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.20g、10%)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。次にこれをCeliteを通して濾過し、濃縮して次の工程のためにそのまま使用した。収率:95%(0.9g、白色の固体)。LCMS: (方法C) 256.0 (M-t-Bu+H), RT. 5.60 min, 99.73% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.04-6.98 (m, 1H), 6.94-6.91 (m, 2H), 3.89 (d, J = 10.6 Hz, 2H). 2.65 (t, J = 1.8 Hz, 2H). 2.50 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.72-1.65 (m, 1H), 1.51-1.47 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.05-0.95 (m, 2H).
工程4:1,4−ジオキサン(6mL)中の4−(3,5−ジフルオロベンジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.9g、6.1mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(20mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した。生じた粗生成物はジエチルエーテル(5mL)で洗浄することにより、4−(3,5−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩をオフホワイト色の固体として得た。これは更に何ら精製することなく実施例10−64の合成に使用した。収率:93%(1.4g)。LCMS: (方法C) 212.0 (M+H), RT. 2.84 min, 99.69% (極大).
実施例10−64:
N−(5−((4−(3,5−ジフルオロベンジル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、無水ACN(20mL)中のN−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(0.35g、1.82mmol)、4−(3,5−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.3g、1.21mmol)、DIPEA(0.7mL、3.6mmol)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:16.8%(75mg)。LCMS: (方法C) 366.0 (M+H). HPLC: (方法C) RT 3.27 min, 98.9% (極大), 96.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.93 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.03-6.98 (m, 1H), 6.91 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.57 (s, 2H), 2.81-2.78 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.51-1.48 (m, 3H), 1.23-1.13 (m, 2H).
実施例10n:
4−(ナフタレン−1−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:無水トルエン(25mL)中の1−ブロモメチルナフタレン(1.97g、8.9mol、Combiblocks)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(2.1g、8.02mmol、Spectrochem)をRTで加えて、16時間還流した。次にこの反応混合物をRTまで冷却して、真空下で溶媒を留去した。生じた粗生成物をジエチルエーテルで洗浄して、更に精製することなく次の工程のためにそのまま使用した。収率:87%(3.5g、白色の固体)。LCMS: (方法A) 403.2 (M-Br), RT. 4.43 min, 97.5% (極大).
工程2:無水THF(10mL)中の臭化(ナフタレン−1−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(3.5g、7.24mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.813g、7.24mmol)をRTで加えて1時間撹拌した。次に1−Boc−ピペリジン−4−オン(0.722g、3.62mmol、GLR scientific)を同温度で加えて更に3時間撹拌した。この反応混合物を水(20mL)でクエンチして、DCM(50mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥して濃縮した。生じた粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3% EtOAc)により精製することによって、4−(ナフタレン−1−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイト色の固体として得た。収率:34%(0.4g)。LCMS: (方法A) 268.1 (M-t-Bu+H), RT. 5.85 min, 45.9% (極大).
工程3:無水MeOH(20mL)中の4−(ナフタレン−1−イルメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.4g、1.23mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(0.04g、10%、Aldrich)を窒素下で加えた。この反応混合物を水素圧力(2kg/cm3)下でRTで2時間撹拌した。反応混合物をCeliteを通して濾過して真空濃縮した。生じた粗生成物は更に精製することなく次の工程にそのまま供した。収率:87%(0.35g、無色の液体)。LCMS: (方法A) 270.0 (M-t-Bu+H), RT. 5.78 min, 58.0% (極大).
工程4:1,4−ジオキサン(10mL)中の4−(ナフタレン−1−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、1.07mmol)の撹拌溶液に、HClジオキサン(10mL、4M)をRTで加えて2時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮した。生じた粗生成物をジエチルエーテル(5mL)と共蒸留して、次の工程のためにそのまま使用した。収率:89%(0.25g、白色の固体)。LCMS: (方法A) 226.2 (M+H), RT. 3.22 min, 88.8% (極大).
実施例10−65:
N−(2−((4−(ナフタレン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)チアゾール−5−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(79mg、0.42mmol)、4−(ナフタレン−1−イルメチル)ピペリジン塩酸塩(110mg、0.42mmol)、DIPEA(0.163mg、1.26mmol)及びACN(5mL)を用いて合成した。粗生成物はMD-Auto prepによりオフホワイト色の固体として精製した。収率:2.1%(5.7mg)。LCMS: (方法A) 380.0 (M+H), RT. 3.62 min, 98.8% (極大), 98.3 (220 nm). HPLC: (方法A) RT. 3.58 min, 99.22% (極大), 99.18% (220 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6 : δ 12.6 (s, 1H), 7.92-7.86 (m, 2H), 7.74 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 7.53-7.49 (m, 2H), 7.40 (t, J = 7.2 Hz,1H), 4.33 (s, 2H), 3.51-3.46 (m, 2H), 3.10-3.03 (m, 1H), 2.70-2.56 (m, 2H), 2.34-2.32 (m, 2H), 2.19-2.16 (m, 2H), 1.89-1.85 (m, 2H), 1.59-1.50 (m, 2H),1.26-1.20 (m, 2H).
実施例11a:
1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン塩酸塩(中間体)の調製
工程1:無水MeOH(200mL)中の3,4−メチレンジオキシアセトフェノン(10.0g、60.91mmol、Alfa Aesar)の撹拌溶液に、NaBH4(2.7g、71.3mmol、Loba chemie)を0℃でゆっくり加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に反応混合物を真空濃縮して、DCMで希釈した。DCM層を水、食塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥した。減圧下で溶媒を除去して、生じた粗アルコールは次の工程にそのまま使用した。収率:99%(10.0g、無色の液体)。LCMS: (方法D) 149.0 (M-H2O+H), RT. 2.513 min, 98.6% (極大), 97.7% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 6.89 (s, 1H), 6.89-6.75 (m, 2H), 5.95 (s, 2H), 4.81 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 1.46 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
工程2:無水DCM(27mL)中の1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エタン−1−オール(10.0、60.2mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(23.4g、180.72mmol)を0℃でゆっくり加えて、生じた混合物を3時間還流した。次にこれを減圧下で濃縮した。生じた残渣はDCMと共蒸留することにより、5−(1−クロロエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを褐色の液体として得た。収率:72%(6.3g)。LCMS: (方法D) 149.0 (M-HCl+H), RT. 3.705 min, 80.15% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 7.06 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.0 Hz. 1H), 6.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.01 (s, 2H), 2.49 (q, J = 8.9 Hz, 1H), 1.74 (d, J = 8.9 Hz, 3H).
工程3:無水ACN(100mL)中の1−Boc−ピペラジン(6.5g、34.0mmol)の撹拌溶液に、5−(1−クロロエチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール(6.39、34.7mmol)及びDIPEA(13.45g、104.0mmol)をRTで加えて80℃で一晩加熱した。この反応混合物を真空濃縮して、生じた残渣をEtOAcで希釈した。有機層を水、食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して真空濃縮した。粗生成物は、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色のゴム状液体として得た。収率:20%(2.0g)。LCMS: (方法C) 335.2 (M+H), RT. 3.10 min, 93.15% (極大), 96.06% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 6.85-6.82 (m, 2H), 6.74-6.71 (m, 1H), 5.98 (d, J = 1.6 Hz, 2H,), 3.37-3.36 (m, 1H), 3.27 (m, 4H), 2.28-2.21 (m, 4H), 1.37 (s, 9H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
工程4:無水ジオキサン(10mL)中の4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.0g、5.9mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(20mL、4M)を加えて、この反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、粗生成物はジエチルエーテルでの再結晶により精製することによって、1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン塩酸塩をオフホワイト色の固体として得た。収率:82%(1.2g)。LCMS: (方法D) 235.0 (M+H), RT. 4.2 min, 98.56% (極大), 97.3% (220 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.09 (m, 1H), 9.43 (m, 1H), 9.20 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.08 (s, 2H), 4.55 (m, 1H), 3.82(m, 1H), 3.50-3.39 (m, 3H), 3.17-2.96 (m, 2H), 1.68 (s, 3H),.
実施例11−58:
N−(5−((4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
標題化合物は、一般的手順Cに従い、N−(5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド(0.28g、1.48mmol)、1−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン塩酸塩(0.4g、1.48mmol)、DIPEA(0.57g、4.44mmol)及びACN(5mL)を用いて合成した。粗生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、標題化合物を褐色の固体として得た。収率:2%(3.71mg)。LC/MS: (方法C) 389.0 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 2.09 min, 92.6% (極大), 91.1% (254 nm).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.94 (s, 1H), 6.83-6.81(m, 3H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 3.58 (s, 2H), 3.35-34 (m, 1H), 2.33-2.32 (m, 7H), 2.10 (s, 3H),1.23 (d, J = 2.8 Hz, 3H).
実施例11−57及び11−60:
(S)−N−(5−((4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミド及び(R)−N−(5−((4−(1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾール−2−イル)アセトアミドの調製
実施例58の2種のエナンチオマーをキラルHPLC(Chiralcell OJ-Hカラム(250×4.6mm、5μm);ヘキサン:IPA(90:10)中の0.1% DEAで溶出;流量1.0mL/分)により分離した。最初に溶出する化合物は濃縮することにより実施例60を白色の固体として得た。収率:3%(16mg)。LC/MS: (方法C) 389.0 (M+H), HPLC: (方法C) RT. 2.12 min, 98.9% (極大), 99.2% (254 nm). HPLC キラル純度: (方法C) RT. 16.97 min, 100.0% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.95 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 1.2 Hz, 2H), 3.57 (s, 2H), 3.31-3.28 (m, 1H), 2.33-2.32 (m, 8H), 2.10 (s, 3H), 1.22 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
2番目に溶出する化合物は濃縮することにより、実施例57を白色の固体として得た。収率:2%(13mg)。LC/MS: (方法C) 389.0 (M+H). HPLC: (方法C) RT. 2.12 min, 99.7% (極大), 99.7% (254 nm). HPLC キラル純度: (方法C) RT. 29.60 min, 100.0% (極大).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.91 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 6.81 (s, 1H), (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 1.2 Hz, 2H), 3.56 (s, 2H), 3.30-3.29 (m, 1H), 2.32-2.31 (m, 8H), 2.09 (s, 3H), 1.22 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
両方の標題化合物のhOGA酵素阻害(IC50)は1〜10μMの間であった(「++」)。
実施例12
ヒトO−GlcNAcase酵素阻害アッセイ
TTP LabTech Mosquito液体操作機器により、100nLの100% DMSO中の適切な濃縮の阻害剤の溶液(用量反応曲線の算出用)を384ウェルプレート(Aurora Biotechnologies, Part # 30311)の各ウェルにピペットで入れた。以下の反応成分をMcIlvaine’s Buffer(pH6.5)に10μLの最終容量まで加えた:20nM His標識hOGA及び10μMフルオレセイン−モノ−β−D−(2−デオキシ−2−N−アセチル)グルコピラノシド(FL−GlcNAc;Marker Gene Technologies Inc, Part # M1485)。このプレートを室温で60分間インキュベートして、次に10μLの停止緩衝液(200mMグリシン、pH10.75)の添加により反応を終わらせた。プレートは、励起フィルター設定として485nm+ダンプナー及び放出フィルター設定として520nmの最上部ミラーを用いて、蛍光形式のEnvisionプラットフォーム上で読み取った。測定された蛍光の量を阻害剤の濃度に対してプロットすることにより、S字形用量反応曲線を作成して、ここからIC50を算出した。
実施例13
細胞内O−O−GlcNAc化アッセイ
B35ラット神経芽腫細胞(ATCC; CRL-2754)を96ウェルのポリ−D−リジン処理プレート(BD Falcon; 354640)に10,000細胞/ウェルの密度で90μl完全培地の総容量で蒔いた。翌日細胞を適切な濃度の阻害剤の溶液で37℃で5% CO2中で16時間処理した。細胞を100μlの4%パラホルムアルデヒド中で室温で15分間固定し、続いてPBS緩衝液中で3回洗浄した。次に細胞を0.1% Triton X-100で室温で60分間透過処理した。PBS中で3回洗浄後、細胞を10%ヤギ血清を含有するPBS緩衝液中の1% BSAにより室温で2時間ブロックした。次に細胞は、セリン400でO−O−GlcNAc化されたタウに特異的なモノクローナルウサギ抗体(Epitomics)と共に1:1000希釈で4℃で一晩インキュベートした。1次抗体を洗い落とし、細胞をヤギ抗ウサギAlexaFluor488結合2次抗体(Molecular Probes; A11034)と共にインキュベートして、Hoechst 33342核染色色素を1μg/mlの濃度で加えた。細胞はAcumen Explorer eX3プレートリーダーで読み取った。EC50を算出するために、総ピーク強度を阻害剤の濃度に対してプロットすることにより、S字形用量反応曲線を作成した。
実施例14
医薬品製剤
(A)注射用バイアル:3リットルの再蒸留水中の100gの本発明の活性成分及び5gのリン酸水素二ナトリウムの溶液を、2N塩酸塩を用いてpH6.5に調整し、無菌濾過し、注射用バイアルに移し、凍結乾燥して無菌条件下で密封した。各注射用バイアルは5mgの活性成分を含む。
(B)坐剤:20gの本発明の活性成分の混合物を100gのダイズレシチン及び1400gのカカオ脂と共に融解し、成形用型に注ぎ入れて冷却させた。各坐剤は20mgの活性成分を含む。
(C)液剤:液剤は、940mlの2回蒸留水中の1gの本発明の活性成分、9.38gのNaH2PO4・2H2O、28.48gのNa2HPO4・12H2O、及び0.1gの塩化ベンザルコニウムから調製した。pHを6.8に調整し、液剤を1リットルにして放射線照射により滅菌した。この液剤は点眼薬の剤形で使用できる。
(D)軟膏剤:500mgの本発明の活性成分を99.5gのVaselineと無菌条件下で混合した。
(E)錠剤:1kgの本発明の活性成分、4kgの乳糖、1.2kgのバレイショデンプン、0.2kgのタルク、及び0.1kgのステアリン酸マグネシウムの混合物は、各錠剤が10mgの活性成分を含むよう従来法で圧縮することにより、錠剤を得た。
(F)コーティング錠:錠剤は実施例Eと同様に圧縮し、そして次にショ糖、バレイショデンプン、タルク、トラガント、及び色素のコーティングにより、従来法でコーティングした。
(G)カプセル剤:2kgの本発明の活性成分を硬ゼラチンカプセルに、各カプセルが20mgの活性成分を含むように、従来法で導入した。
(H)アンプル:60リットルの2回蒸留水中の1kgの本発明の活性成分の液剤を無菌濾過し、アンプルに移し、無菌条件下で凍結乾燥して、無菌条件下で密封した。各アンプルは10mgの活性成分を含む。
(I)吸入スプレー:14gの本発明の活性成分を10リットルの等張NaCl液剤に溶解して、この液剤をポンプ機構付きの市販のスプレー容器に移した。この液剤は口腔内又は鼻内にスプレーすることができる。1回のスプレー(約0.1ml)は約0.14mgの用量に対応する。
実施例15
O−O−GlcNAc化の上昇は、タウオパシーのマウスモデルにおいて、その正常リン酸化に影響を及ぼすことなく病的タウを減少させる。
Tg4510マウスにおけるO−GlcNAc化及びリン酸化に対する、急性又は亜慢性チアメットG(Thiamet G)の作用。A、総O−GlcNAc化レベルは、チアメットGの単回投与後4時間目に、又はチアメットGによる14日間の毎日の反復処置後4時間目に、マウスヘミ前脳で増加した。B、14日間処置した動物においては、免疫沈降したタウ(HT7抗体)が、ビヒクル対照と比較して、S400で強くO−GlcNAc化された。C、タウのO−GlcNAc化タンパク質レベルは、チアメットGの単回処置後4時間目にマウスヘミ前脳でわずかに増加し、チアメットG(%)による14日間の毎日の処置の最後の4時間目にわずかに増加した。D.タウのリン酸化は、チアメットGの単回投与後4時間目に、エピトープS202/205、S262、及びS396で減少したが、チアメットGによる14日間の毎日の処置後、通常のレベルに戻った。チアメットGの単回投与及び繰り返し(14日間)投与後に、S356でのタウのリン酸化は有意に低下した(一元配置分散分析、*p<0.05)。ウエスタンブロットデータ(N=13〜15匹/群)は、平均±ビヒクル処置対照の標準誤差パーセントとして表される。一元配置分散分析;対照と比較して*p<0.05。 Tg4510マウスにおけるタウのO−GlcNAc化およ病的タウに対する、慢性チアメットGの作用。A、タウのO−GlcNAc化レベルは、チアメットGの4カ月間の投与後に、マウスヘミ前脳で増加したままである。B、過剰リン酸化病的タウ(64kD)は、チアメットGの4カ月間の投与後に、エピトープS202/205、pS400、pS356、及びpS262で劇的に低下する。C、過剰リン酸化した凝集タウを認識するO−GlcNAcタウ(Otau(S400)抗体;上のパネル)及びAT8(中央のパネル)の局所的発現が、Tg4510マウスの海馬のCA1領域で検出された。2重免疫染色を行なって、O−GlcNAcタウと病的タウの同時局在化は無い(下のパネル、63×画像)ことを示した。D.50〜60kDタウ種のリン酸化状態は、チアメットGの4カ月間の繰り返し投与後にも無変化のままであった。ウエスタンブロットデータ(N=13〜15匹/群)は、平均±ビヒクル処置対照の平均±標準誤差パーセントとして表される。一元配置分散分析;対照と比較して*p<0.05。 Tg4510マウスにおけるタウのO−GlcNAc化およ病的タウに対する、慢性チアメットGの作用。A、AT8陽性ニューロンは、チアメットGの4カ月間の投与後に、海馬のCA1及びCA3レグ中で有意に低下した。B、銀親和性繊維(Bielschowsky染色により測定される)は、チアメットGの4カ月間の投与後に、海馬のCA1領域で有意に低下したが、CA3領域ではそうではなかった。IHCとBielschowsky定量(N=13〜15匹/群)は、平均±ビヒクル処置対照の平均±標準誤差パーセントとして表される。
材料と方法
動物:既に記載されているように、Tg(tauP301L)4510マウスを作成した(Santacruz et al., 2005, Science 309: 476-481)。動物は、McLaughlin Research Institute (Great Falls, Montana)で飼育し収容した。すべての実験は、MRI Institutional Animal Care and Use Committee (IACUC)により承認された。雄と雌の3ヶ月齢のTg4510マウスで、チアメットGの急性(1日処置)及び亜慢性(14日処置)作用を評価した。雄と雌のTg4510マウスで、2ヶ月齢から始めて、チアメットGの慢性(4カ月)作用を評価した。チアメットGを水に溶解し、500mg/kg/日の濃度で経口投与した。
O−GlcNAcタウ特異抗体(Otau(S400)):セリン400でO−GlcNAc化されたタウに特異的なウサギモノクローナル抗体を作成するために、2N4Rヒトタウ上のアミノ酸393〜407に対応するペプチド(cVYKSPVV−(O−GlcNAc)S−GDTSPRH)で、ウサギを免疫した。高力価の抗血清を有するウサギ由来のリンパ球を単離し、ハイブリドーマを作成した。陽性のハイブリドーマサブクローンの上清から、IgG抗体を精製した。OGTとヒト2N4Rタウを同時発現するHEK293細胞からの組換えO−GlcNAc化タウと溶解物の試料を用いて、抗体の特異性をウェスタンブロットで確認した(データは示さず)。
タウ免疫沈降:脳溶解物からタウタンパク質を免疫沈降させるために、Crosslink免疫沈降キット(Pierce26147)を使用した。製造業者のプロトコルに従って、A/G樹脂を、10μgのHT7タウ抗体(Thermo Scientific MN1000)又は対照マウスIgG(Santa Cruz Biotech sc-2025)に架橋させた。以下に記載のように調製された250μgの脳溶解物を、樹脂結合タウ抗体と4℃で一晩インキュベートした。試料は、50μLの低pH溶出緩衝液で溶出し、直ちに5μlの1Mトリス、pH9.5を含むコレクションチューブに遠心分離した。下記のように免疫沈降タウをウェスタンブロッティングに付した。
ウェスタンブロット:O−GlcNAc化とリン酸化の変化を調べるために、急性又は亜慢性試験で注入の4時間後と慢性試験で最後の注入の24時間後に、動物を安楽死させた。ヘミ前脳を素早く解剖し、ドライアイスで凍結させた。組織試料をリン酸緩衝液(EMD Chemicals)でホモジナイズし、次に低速遠心分離(15,000g)して、細胞破片を除去した。生じた上清(低速上清、Lss)をアッセイして、Lowry法によりタンパク質濃度を測定した。4〜15% SDS−PAGE(トリス塩酸ゲル、Bio-Rad)に付した20μgのタンパク質試料でO−GlcNAc化とリン酸化を測定し、次にニトロセルロース膜(Invitrogen, IBlot system)に移した。膜をLicorブロッキング緩衝液で室温で1時間インキュベートし、1次抗体中で4℃で一晩インキュベートした。RL2抗体(1:500、ThermoScientific)を使用して総タンパク質O−GlcNAc化を検出し、Otau(S400)抗体(1:500)を使用してタウのO−GlcNAc化を検出し、AT8(1:500,ThermoScientific),pS396,pS262,pS356(1:500,Abcam),及びpS400(1:5000,GenScript)を使用してタウのリン酸化を検出した。GAPDH(1:1000,Abcam)又は総タウ(1:50,000,ThermoScientific)抗体は、内部ローディング対照として機能した。膜を、種特異的蛍光物質結合2次(1:10,000;Licor)抗体と室温で1時間インキュベートし、Licor Odysseyを使用して検出した。
タウ分画:50〜60kDタウ対64kDタウを分析するために、50〜60kDタウ種と64kDタウ種を含むLss画分を高速で遠心分離した(110,000gで15分)。50〜60kDタウタンパク質を含有する上清(S1画分)を取り出し、アッセイしてタンパク質濃度を決定した。50〜60kDタウと64kDタウの変化を分析するために、LssとS1画分を10%SDS−PAGE(トリス塩酸ゲル、Bio-Rad)に付し、次に上記したように移した。64kDタウは、全脳溶解物(Lss画分)中で見かけの質量が約64kDを有する1つのコンパクトなバンドとして現れたが、50〜60kDタウを64kDタウから分離する高速遠心分離後の上清(S1画分)中には存在しなかった(図2B)。50〜60kDタウは、見かけの質量が約50〜60kDの数個のバンドとして現れる。
免疫組織化学:もつれの病理の変化を調べるために、ヘミ脳を解剖し、10%中性緩衝化ホルマリンで24〜48時間浸漬固定し、次にパラフィンブロックに包埋した。10ミクロンの連続冠状切片をSuperfrost Plusスライドにマウントし、Bond Intense Rキットを使用して染色した。ジストロフィーAT8ニューロンを検出するために、マウントしたスライドを抗原回復溶液で10分間前処理し、次にBOND洗浄緩衝液で洗浄した。次に切片を、Bond Intense Rキット中の過酸化水素でクエンチし、M.O.M.ブロッキング緩衝液(M.O.M.免疫検出キット、Vector Laboratories)でブロックし、次にpS202/205 1次抗体(1:500;ThermoScientific)でインキュベートした。次に切片を、ビオチン化ロバ抗マウス2次抗体(1:200;Jackson Immunoresearch)、ストレプトアビジン−HRP、及び3,3’−ジアミノベンジジン(両方ともBOND Intense Rキット)で順次インキュベートした。銀親和性もつれを検出するために、切片を蒸留水で脱パラフィン化し、蒸留水で再水和し、ホルムアルデヒド(4%)で37℃で一晩処理した。切片を水道水で洗浄し、20%硝酸銀溶液中で暗所で15分間インキュベートし、アンモニア化銀溶液で洗浄し、暗所で15分インキュベートし、アンモニア水で洗浄し、現像液で処理した。次に切片をアンモニア水、蒸留水、チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、脱水し、マウントした。
免疫蛍光:O−GlcNAc化タウとAT8間の同時局在化を調べるために、切片を5%正常ヤギ血清(Jackson Immunoresearch)で1時間ブロックし、次にOtau(S400);(1:100,1時間)及びAT8(1:500,1時間)で逐次インキュベーションした。洗浄後、切片を、PBS中の2次FITC結合ヤギ抗ウサギ抗体及びテキサスレッド結合ヤギ抗マウス(Invitrogen)抗体と共に1時間インキュベートした。洗浄後、スライドをProlong Gold anti-fade試薬(Invitrogen)を用いてカバースリップをした。
統計解析:タンパク質O−GlcNAc化とリン酸化の変化を、2つのみの処置群を有する試験について、1因子分散分析、次にDunnets事後比較、又はt検定によって解析した。免疫組織化学はt−検定によって分析した。
結果
(i)急性及び亜慢性OGA阻害はタウのO−GlcNAc化を上昇させ、タウのリン酸化を一過性に減少させる。
Tg4510マウスモデルがヒトのタウオパシーを密接に模倣し、タウ関連神経変性疾患の研究のための重要なモデルであるため、タウのリン酸化に対するO−GlcNAc化上昇の影響を調べるために、このモデルを選択した。Tg4510マウスに、OGAインヒビターであるチアメットG又はビヒクルを、単回注入又は反復注入した。チアメットGは、約5nmのIC50を有するOGAの強力な阻害剤である。OGAは、タンパク質からのO−GlcNAc残基の除去を触媒し、従ってOGAの阻害は、タンパク質上のO−GlcNAc修飾の相対的な上昇を招く。CNS中の総タンパク質のO−GlcNAc化の有意な上昇が、チアメットGの単回注入(F(2、43)=20.98;ビヒクル処置と比較してP<0.01;図1A)後、又は14日間の投与(F(2、43)=12.57;P<0.01)後に観察された。14日間のチアメットG後の総タンパク質O−GlcNAc化の上昇は、単回注入後より有意に高かった(p<0.05)。
タウのO−GlcNAc化に対するチアメットG処置の作用を具体的に調べるために、セリン400でタウのO−GlcNAc化に特異的なウサギモノクローナル抗体(Otau(S400))を作成した。S400は、O−GlcNAc化(Yuzawa et al., 2010, Amino Acids 40: 857-868)により修飾することができ、タウ病理に関与するとされているリン酸化部位であるS396とS404との間に配置されている。Otau(S400)が実際にO−GlcNAc化タウを認識していることを確認するために、チアメットGで亜慢性に処置しておいたTg4510マウスの脳からの汎特異的タウ抗体(HT7)でタウを免疫沈降し、Otau(S400)抗体とプローブ結合させた。Otau(S400)抗体は、チアメットG処置した動物において、免疫沈降したタウを強く認識したが、ビヒクル処置動物では、その程度ははるかに小さかった(図1B)。興味深いことに、O−GlcNAc化タウは、タウの低分子量のバンドで検出され、タウのサブセットのみがO−GlcNAc化したことを示した、チアメットGの単回注入後に、タウのO−GlcNAc化のほんのわずかな上昇が検出された。しかし、チアメットGの反復注入は、タウのO−GlcNAc化で9倍の上昇をもたらした(F(2、42)=22.04;ビヒクル処置と比較してp<0.05;図1C)。これは、タウがO−GlcNAc化のための基質であり、OGA阻害が、タウ病理のマウスモデルにおいて、セリン400でタウ上のO−GlcNAcを確実に増大させることを確認している。
チアメットGの単回注入は、エピトープS202/205(F(2,43)=43.49;p<0.05)、S262(F(2,43)=27.36;p<0.05)、S356(F(2,43)=33.31;p<0.05)、及びS396(F(2,43)=22.48;p<0.05;図1D)におけるタウのリン酸化を低下させた。急性チアメットG処置は、S400におけるタウのリン酸化を変化させることはなく、O−GlcNAc化がこのエピトープでタウのリン酸化を制御しないことを示唆している。興味深いことに、チアメットGによる反復処置は、調べたエピトープにおいてタウのリン酸化の大きな低下を生成しなかった。S202/205、S262、及びS396の場合、14日間のチアメットG後にリン酸化は基礎レベルに戻り、一方、S356でのリン酸化はまだ有意に低下していた(F(2,43)=26.72;p<0.05)が、リン酸化が上昇する傾向を示した。
(ii)OGAの慢性阻害はタウ病理を低下させる。
タウ病理に対するチアメットGの慢性作用を調べるために、Tg4510動物に、2ヶ月齢で始めて、チアメットGを用いて4カ月間の処置を行なった。病的タウの蓄積と神経変性の兆候の前に治療パラダイムを開始するために、マウスをこの年齢で意図的に選択した。最後の注入の24時間後、ウェスタンブロットによるタウタンパク質分析ともつれの組織学的分析のために、脳組織を採取した。4ヶ月のチアメットG後の総タンパク質O−GlcNAc化のレベルは、14日間の処置後に生成されるものと同様(185%)であった(データは示さず)。さらに、4カ月間の投与後のタウのO−GlcNAc化は、14日間のチアメットG処置後のタウのO−GlcNAc化のレベルと匹敵して、9倍上昇したままであり、2週間のOGA阻害後に、タウのO−GlcNAc化が既に定常状態に達した(T27=18.95;p<0.0001;図2A)ことを示していた。注目すべきは、O−GlcNAc化が低分子量バンドのタウで現れ、病的タウである64kDバンドには存在しないことであり、非病的タウのみがO−GlcNAc化されたことを示唆している。病的タウがO−GlcNAc化されていないことを確証するために、チアメットG処置したTg4510マウスの脳切片について、Otau(S400)抗体(図2C、上のパネル)及びAT8抗体(図2C、中央のパネル)(これらは、過剰リン酸化した凝集タウを認識する)を用いて、2重標識免疫蛍光実験を行なった。海馬のCA1領域中の個々のニューロンは、細胞体及び神経突起(図2B、中央のパネル)で強いAT8−免疫反応性を示し、一方、O−GlcNAc−タウの免疫反応性は主に神経細胞体に局在化していた(図2C、上のパネル)。O−GlcNAc−タウと病的タウとの同時局在化が観察されず(図2C、下のパネル)、これは、病的タウ種がTg4510脳中でO−GlcNAc化されていないという生化学的分析と一致する。
Tg4510マウス由来の脳ホモジネートの差動遠心分離と、ホスホ−タウ特異抗体を用いる検出により、過剰リン酸化した病的タウは生化学的に同定された。病的タウは、全脳ホモジネート(低速回転画分;LSS)で約64kDに1つのコンパクトな高分子量バンドとして現れたが、病的タウから正常タウを分離する高速遠心分離後の上清(S1画分)には存在しなかった(図2B)。S1画分は、約50〜60kDの範囲の見かけの分子量を有するタウ種を含有した。タウのS202/205(T27=2.984;P<0.01)、S400(T27=2.769;P<0.01)、S356(T27=2.132;P<0.05)、及びS262(T27=3.030;P<0.01;図2B)に対するリン酸化特異抗体を用いて検出すると、チアメットGによる慢性処置は64kDタウを有意に低下させ、タウのO−GlcNAc化の持続的な上昇が、病的タウの蓄積を防止することを示している。
タウ凝集に関与するとされている種々のエピトープ、すなわちS202/205、S356、及びS262において、50〜60kDのタウ種(図2D)のリン酸化状態の変化はなかった。これは、O−GlcNAc化の持続的上昇が、50〜60kDタウ種のリン酸化を制御せず、従ってリン酸化レベルとは独立して、病的タウの蓄積を防ぐかも知れないことを示唆する。これは、チアメットGの単回注入後に観察されるタウのリン酸化の低下とは異なり、タウのリン酸化が、競合的又は隣接部位占有を介してO−GlcNAc化により直接制御されるという、当該分野の見解と一致しない。
タウ凝集に対するOGA抑制の作用を確認するために、チアメットG処置したTg4510マウスの脳切片で、タウ病理を組織学的に評価した。生化学的分析と一致して、チアメットGによる慢性処置は、海馬のCA1(T26=3.053、P<0.01)及びCA3(T25=3.046、P<0.01)領域におけるpS202/205(AT8)陽性ジストロフィーニューロンを有意に低下させた(図3)。さらに、AT8免疫反応性ニューロンが確かにもつれ担持ニューロンを反映していることを証明するために、チアメットG及びビヒクル処置動物の脳切片について、Bielschowsky染色を行なった。AT8免疫組織化学と一致して、海馬のCA1領域におけるもつれの病理の有意な低下が見出された(T(25)=2.309;P<0.05;図3B)。しかし、海馬のCA3領域では、もつれ負荷の差は観察されなかった。これは、早期タウ凝集物に対する方法間の感度の違いに起因する可能性がある。
まとめると、これらの結果は、タウ上のO−GlcNAcレベルの上昇が、Tg4510マウスモデルにおける病的タウ種の形成を弱めていることを示唆する。
考察
OGAの強力で選択的な阻害剤であるチアメットGによるTg4510タウマウスモデルの慢性の薬理学的処置は、生化学的及び病理学的に測定すると、タウ病理を顕著に低下させることが証明された。病的64kDタウの極めて顕著な低下は、チアメットG処置動物の脳ホモジネートで観察された、このタウ種は、明確な低速可溶性であるが、凝集タウの高速沈降性プールであり、タウダイマーとオリゴマーからなる可能性が高い。これらの早期タウ凝集物はNFT形成に先行し、Tg4510マウス脳中のサルコシル不溶性タウ又はNFTよりも、ニューロン機能不全及び変性とよく相関する。同様に、アルツハイマー病(AD)脳のある領域では、ニューロン喪失とNFT病理が、変性ニューロンの数とは組織分布的に異なってNFT担持ニューロンの数よりはるかに多く、NFTが疾患進行中の1次神経毒性物質である可能性は低いことを示唆する。さらに、Tg4510マウス中の病的64kDタウ種に構造が似ている異常タウが、ヒトのタウトパシーで見つかっており、これらの凝集したタウ中間体を治療的処置の標的候補としている。この試験により、タウの病的64kD種は、OGAの長期阻害により低下させることができ、OGAを薬物発見のための魅力的な分子標的としていることが、明瞭に証明された。この観察結果はまた、チアメットGで処置された動物において、病的タウ凝集物のマーカーであるAT8抗体と免疫反応性であるニューロンが有意に少ないことを示した免疫組織化学知見ともよく一致する。
重要なのは、慢性OGA阻害に応答して、タウの著しく強いO−GlcNAc化が見出され、これが、病的タウに対するより顕著な効果を説明することができるかも知れないことである。タウのO−GlcNAc化の差は、JNPL3マウスモデルよりも高いレベルでタウを遺伝子導入で発現するこの試験のTg4510タウマウスモデルの使用により説明できるかも知れない。さらに、部位特異的なO−GlcNAc−タウ抗体は、3925抗体としてS400でタウのO−GlcNAc化に対して高い親和性を有することができる。注目すべきは本研究では、S400でのO−GlcNAc修飾が、ポリアクリルアミドゲル上で低分子量で移動するタウでのみ見出され、AT8免疫陽性ニューロンからは欠如していたことであり、これは、非病理学的なタウのみがO−GlcNAc化されたことが示唆している、これは、O−GlcNAc化が、凝集を受けにくくする状態にタウを維持するという考えと一致する。一貫して、AD患者の脳から免疫精製された非病的タウは、過剰リン酸化された病的タウより、さらにO−GlcNAc化されていることが見出された。
慢性OGA阻害は、非病的タウのリン酸化レベルに影響を与えることなく、Tg4510マウスの脳内の病的タウ凝集物の存在量を減少させた。これは、O−GlcNAc化が、直接タウのリン酸化を制御するのではなく、リン酸化に依存しないメカニズムを介してタウ凝集を弱め得ることを示唆している。他のO−GlcNAc依存性メカニズムが、タウ凝集に及ぼす作用の原因であることを完全に除外することはできないが、末端切断型のO−GlcNAc修飾タウを用いてインビトロで証明されているように、タウのO−GlcNAc化が、そのオリゴマー化傾向を直接減少させている可能性がある。これに関連して、S400でのO−GlcNAc化が、タウオリゴマー化の阻害に主要な役割を果たしていると思われることに注意することが重要であり、これは、本研究で観察されているように、慢性OGA阻害に応答した、S400でタウのO−GlcNAc化の極めて大きな9倍の上昇と、タウ凝集の同時低下とに一致する。TAB1とアルファ−シヌクレインペプチドのO−GlcNAc化バージョンが、その修飾されていない対応物と比較してオリゴマー化を受けにくいように、タンパク質凝集に対するO−GlcNAc化のこの防御作用はタウに特異的ではない。O−GlcNAc化が、異なるタイプのアミロイド形成性タンパク質が凝集するのを防ぐように、OGA阻害は、ADを超えて、異常なタンパク質凝集により引き起こされる多数の疾患に対する治療戦略を提供できるかも知れない。
要約すると、これらのデータは、タウのO−GlcNAc化の慢性的上昇が、AD及び他のタウオパシーで観察される神経毒性に密接に関連している過剰リン酸化タウ凝集体の形成を防御していることを、初めて証明している。この研究は、AD及び他のタウオパシーにおけるタウ病理の進行を弱めるための疾患修飾的治療のための分子標的として、OGAを強く支持している。



  1. 式(I)
    [式中、
    1は、S又はOを表し;
    2、Wは、互いに独立にN又はCR6を表し;
    1、R3、R4は、互いに独立にYを表し;
    3、R4は、一緒に−(CY2p−を表し;
    2は、COY、Y、Alk、Cyc、(CY2nAr、COAlk、CO(CY2nAr、CONY2、CONYAlk、CONY(CY2nAr、COOY、COOAlk、COO(CY2nAr、SO2Y、SO2Alk、SO2(CY2nAr、CY2OY、又はCY2NY2を表し;
    5は、(CY2qAr、Cyc、Y、又はNY2を表し;
    6は、Y、OY、Hal、又はCNを表し;
    Lは、−CY2−、−CO−、又は−SO2−を表し;
    Yは、H又はAを表し;
    Aは、1〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Alkは、2〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルケニルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Cycは、3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Arは、3〜12個のC原子を有する、不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、(CY2n−OY、(CY2n−NY2、COOY、SO2Y、及びCNからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換することができ;
    Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
    m、n、p、qは、互いに独立に、0、1、2、又は3を表す]で表される化合物、及び/又は、その生理学的に許容し得る塩を含む、医薬であるが、ただし、(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステルは除外される、前記医薬。

  2. 1が、Sを表す、請求項1に記載の医薬。

  3. 2が、CYを表し;及び/又は
    Wが、N又はCHを表す、請求項1又は2に記載の医薬。

  4. Wが、Nを表し;
    2が、COY、COAlk、CONY2、又はCOOYを表し;及び/又は
    Lが、CY2を表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬。

  5. m、pが、互いに独立に1又は2を表し、及び/又は
    n、qが、互いに独立に0又は1を表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬。

  6. 亜式(IA)
    [式中、
    1は、S又はOを表し;
    2は、CR6又はNを表し;
    2は、COY、COAlk、CONY2、又はCOOYを表し;
    3、R4は、互いに独立にYを表し;
    3、R4は、一緒に−(CY2p−を表し;
    5は、(CY2qAr、Cyc、又はYを表し;
    6は、Y、OY、又はHalを表し;
    Yは、H又はAを表し;
    Aは、1〜10個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜7個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Alkは、2〜6個のC原子を有する非分岐又は分岐アルケニルを表し、ここで、1〜3個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Cycは、3〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Arは、4〜12個のC原子を有する、不飽和、又は芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、OY、COOY、及びCNからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換することができ;
    Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
    m、qは、互いに独立に、0、1、又は2を表し;
    pは、1、2、又は3を表す]の化合物、
    及び/又は、その生理学的に許容し得る塩を含む、請求項1に記載の医薬であるが、
    ただし、R3とR5がAを表すことは除外される、前記医薬。

  7. 亜式(IB)
    [式中、
    2は、CY又はNを表し;
    3、R4は、互いに独立にYを表し;
    3、R4は、一緒に−(CH2p−を表し;
    5は、(CH2qAr、Cyc、又はAを表し;
    Yは、H又はAを表し;
    Aは、1〜6個のC原子を有する非分岐又は分岐アルキルを表し、ここで、1〜4個のH原子は、互いに独立に、Halにより置換することができ;
    Cycは、4〜7個のC原子を有するシクロアルキルを表し;
    Arは、5〜10個のC原子を有する、芳香族の単環式又は2環式炭素環を表し、これは、Hal、A、OY、COOY、及びCNの群から選択される少なくとも1つの置換基により1置換又は2置換することができ;
    Halは、F、Cl、Br、又はIを表し;
    mは、0、1、又は2を表し;
    pは、1又は2を表し;
    qは、0又は1を表す]の化合物、
    及び/又は、その生理学的に許容し得る塩を含む、請求項6に記載の医薬。

  8. 以下:
    の群から選択される化合物;
    及び/又は、その生理学的に許容される塩を含む、請求項1に記載の医薬。

  9. 請求項1に記載の医薬の製造方法であって、
    (a)式(II)の化合物
    (式中、R7は、Hal、H、又はOHを表し;
    1、W、R1、R2、及びLは、請求項1で定義した意味を有する)に、式(III)の化合物
    (式中、X2、R3、R4、R5、及びmは、請求項1で定義した意味を有する)を反応させて、式(I)の化合物
    (式中、X1、X2、W、R1〜R5、L、及びmは、請求項1で定義した意味を有する)を得る工程と、
    任意選択的に
    (b)式(I)の化合物(式中、R2はHである)を、式(I)の別の化合物(式中、R2は、請求項1で定義したH以外の意味を有する)に変換する工程と、
    (c)式(I)の化合物の塩基又は酸を、その生理学的に許容し得る塩に変換する工程と、
    及び/又は
    (d)式(I)の化合物又は生理学的に許容し得る塩を医薬として明白にカスタマイズする工程と、を含む方法。

  10. 亜式(IE)
    (式中、X1、X2、W、R1、R3〜R5、L、及びmは、請求項1で定義した意味を有する)の中間体化合物であるが、ただし、5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イルアミンは除外される化合物。

  11. 活性成分として、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬を、医薬的に許容し得る補助剤及び/又は賦形剤とともに、任意選択的に、1つまたはそれ以上の追加の活性成分と組合せて含む医薬組成物。

  12. 神経変性疾患、糖尿病、癌、及びストレスからなる群から選択される症状の予防的又は治療的処置及び/又はモニタリングに使用される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬。

  13. 請求項12に記載の使用のための医薬であって、症状が、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知障害を有する筋萎縮性側索硬化症(ALSci)、銀親和性顆粒性認知症、Bluit病、大脳皮質変性(CBP)、ボクサー認知症、石灰化を伴う神経原線維変化、ダウン症候群、家族性英国型認知症、家族性デンマーク型認知症、染色体17に連関されたパーキンソンを有する前頭側頭型認知症(FTDP−17)、ゲルストマン−シュトロイスラー−シャインカー病、グアデループパーキンソニズム、Hallevorden-Spatz病(脳鉄蓄積型1を有する神経変性)、多系統萎縮症、筋緊張性ジストロフィー、ニーマンピック病(タイプC)、Pallido-ponto-nigral変性症、ガムのパーキンソン認知症複合体、ピック病(PID)、脳炎後パーキンソニズム(PEP)、プリオン病(クロイツフェルトヤコブ病(GJD)、変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)を含む)、致死性家族性不眠症、クールー、進行性上皮質グリオーシス、進行性核上性麻痺(PSP)、リチャードソン症候群、亜急性硬化性全脳炎、もつれ(tangle)のみの痴呆、ハンチントン病、及びパーキンソン病からなる群から選択される。最も好ましいのは、アルツハイマー病からなる群から選択される、医薬。

  14. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬が、タウノパシーの治療を必要とする哺乳動物に投与される、タウノパシーの治療方法。

  15. グリコシダーゼを阻害するための方法であって、グリコシダーゼを発現する系が、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物及び/又はその生理学的に許容し得る塩と、前記グリコシダーゼが阻害されるインビトロ条件下で接触させられる、方法。

 

 

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