機能的割線を有する即時放出用の乱用抑止性固体剤形

 

本開示は、少なくとも1機能的割線を有する即時放出性の、乱用抑止性固体医薬剤形を提供する。具体的には、即時放出性の、乱用抑止性固体剤形は、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系を含む。一局面において、本発明は、少なくとも1種類の医薬品有効成分(API)またはその薬学的に許容可能な塩、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系を含む固体医薬剤形を提供し、上記固体剤形は少なくとも1割線を含む。

 

 

関連出願の相互参照
本出願は、2013年3月15日に出願された米国特許仮出願第61/792,951号の利益を主張し、その内容の全体が本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
本開示は、概して、活性成分の即時放出及び乱用抑止(abuse deterrent)性を実現する割線入り固体剤形に関する。
処方薬(特にオピオイド)の乱用は、深刻な社会問題である。当該乱用は、医療費、職場費用、及び刑事裁判費用の増加から、社会に莫大な経済的負担を課す。乱用抑止性を導入することにより、オピオイド固体剤形の乱用を低下させる試みがなされてきた。1手法は、剤形にオピオイド拮抗薬を含めることであり、オピオイド拮抗薬は、経口では活性がないが、オピオイドを溶解してこれを非経口で投与しようとすると、オピオイドの鎮痛作用を実質的に遮断する。別の手法は、ゲル形成高分子量ポリマーを含めることであり、ゲル形成高分子量ポリマーは、剤形を、圧砕及び/または粉砕して粉末にしにくくする。しかしながら、これらの高分子量ポリマーは、剤形からの活性成分の放出を遅らせ、剤形が即時放出性の処方物に好適ではなくなる。
さらに、固体剤形に割線(または2等分)を有することにより、剤形をより少量に破砕することができ、したがって、多剤投与レジメンを評価可能にする。しかしながら、固体剤形に乱用抑止性を組み込むこと(例えば、圧砕強度を高めることにより)は、剤形を破砕困難にし、その結果、いかなる割線の機能をも取り除いてしまう場合がある。したがって、圧砕が困難であると同時に機能的な割線を有する乱用抑止性の即時放出性固体剤形が必要とされている。
本開示の様々な態様の中でも、少なくとも1医薬品有効成分(API)またはその薬学的に許容可能な塩、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系(effervescent system)を含む固体医薬剤形を提供し、固体剤形は少なくとも1割線を含む。
本開示の他の態様及びイテレーションを、より詳細に以下に記載する。
図1は、E型割線を有する長円形錠剤の図である。(A)は正面図を示し、(B)は側面図を示す。 図2は、C型割線を有する長円形錠剤の正面図を示す。
本開示は、少なくとも1割線をも含む乱用抑止性を有する即時放出性固体医薬剤形を提供する。固体剤形の全用量を所望しない場合に、割線により固体剤形の分割が可能となる。割線は、固体剤形を最小の質量損失で等量に分割する場合に機能的であり,その際、分割された部分は活性成分の等量を含有し、未分割(intact)固体剤形の即時放出性及び乱用抑止性を保持している。また、割線を施した、即時放出性の、乱用抑止性固体剤形の作製方法もまた提供する。
(I)固体医薬剤形
本開示の1つの態様は、少なくとも1割線をも含む、即時放出性及び乱用抑止性を有する固体医薬剤形を提供する。割線入り固体剤形及びその一部の特性、固体剤形の構成成分、固体剤形の放出特性、及び固体剤形の乱用抑止性を以下に詳細に示す。
(a)割線
少なくとも1割線を有する固体剤形の形状は変動してもよい。例えば、固体剤形は、これに限定されないが、実質的に長円形、楕円形、長方形、円盤形、円形、正方形、三角形、または六角形であってもよい。固体剤形の形状は、固体剤形が上面及び下面を有するようにする。上面及び/または下面は、実質的に平坦(平面的)であってもよい。あるいは、上面及び/または下面は、面の中心部が面の周辺端部と比較して高くなっている点で、凸状であってもよい。いくつかの実施形態では、固体剤形は、周方向帯(circumferential band)(腹帯)を有してもよい。好適な固体用量単位(solid dosage unit)の非限定的な例としては、錠剤、カプレット、及び丸薬が挙げられる。例示的な実施形態では、固体剤形は錠剤である。錠剤は、これに限定されないが、圧縮、成形(compacted)、鋳型成形(molded)、圧迫、一体化、層状化、多粒子化(multiparticle)、押出成形、未被覆、または被覆してもよい。
固体剤形での割線の種類は変動してもよい。例えば、割線は、標準的な割線(E型;図1を参照のこと)、漸減割線(C型;図2を参照のこと)、標準的隆起割線(A型)、感圧割線(G型)、切断(cut through)割線(D型)、短割線(B型)、または部分的割線(H型)であってもよい。割線の形状は変更してもよい。例えば、割線は、V字型の溝、U字型の溝、その組合せまたは変形であってもよい。溝の内角は、約30°〜約150°であってもよい。1つの実施形態では、溝は約90°の内角であるV字型であってもよい。溝の深さもまた、変動してもよい。様々な実施形態では、溝の深さは、固体剤形の総厚の約2%〜約30%であってもよい。
いくつかの実施形態では、固体剤形は1割線を有してもよく、割線は剤形の上面または下面のいずれかに位置する。あるいは、固体剤形は、上面の第1割線、及び下面の第2割線を有してもよい(図1Bを参照のこと)。固体剤形が単一の割線を片面または両面に有する実施形態では、割線は、割線入り固体剤形を分割することにより2つの同サイズの固体剤形部分(または半分)が得られるように中心に位置する。概して、割線は、固体剤形の最短の軸と平行である。
他の実施形態では、固体剤形は、上面及び/または下面に2以上の割線を有してもよい。例えば,片面または両面が、2、3、4、5、6、7、またはそれ以上の割線を有してもよい。固体剤形が2つの平行な割線を片面または両面に有する場合には、割線入り固体剤形を分割することにより、3つの同サイズの固体剤形部分(または3等分)が得られる。固体剤形が片面または両面に2つの交差した割線(intersecting sore)または3つの平行な割線を有する場合、割線入り固体剤形を分割することにより、4つの同サイズの固体剤形部分(または4等分)が得られる。
概して、固体剤形の割線は、機能的割線である。割線は、固体剤形が手動で(すなわち手で)分割または機械的に(すなわち錠剤スプリッタを用いて)分割されて、最小の質量損失で同サイズの固体剤形部分を形成する場合に、機能的である。分割された固体剤形部分は、ほぼ同じ重量及びほぼ同じ含有量を有する(すなわち、各分割した固体剤形部分は未分割固体剤形に存在する活性成分の同等の比率を有する)。例えば、分割された固体剤形部分の平均重量の相対標準偏差(RSD)は、約5%未満であってよい。概して、分割直後の質量損失は3.0%未満である。いくつかの実施形態では、分割直後の質量損失は、約2.8%、2.6%、2.4%、2.2%、2.0%、1.8%、1.6%、1.4%、1.2%、1.0%、0.8%、0.6%、0.4%、0.2%、0.1%、0.08%、0.06%、0.04%、0.02%、または0.01%未満である。分割された固体剤形部分は、概して、約1%未満の摩損度を有する。様々な実施形態では,分割された固体剤形部分は、約0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.08%、0.06%、0.04%、0.02%、0.01%、0.005%、または0.001%未満の摩損度を有してもよい。
分割された固体剤形部分はまた、未分割固体剤形と同様の溶出プロファイル及び乱用抑止性を呈する。In vitroでの溶出は、以下の節(I)(c)で詳述するように測定されてもよい。いくつかの実施形態では、分割された固体剤形部分は、水中で、45分以内にAPIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有してもよい。他の実施形態では、分割された固体剤形部分は、水中で、30分以内にAPIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有してもよい。
未分割固体剤形と同様に、分割された固体剤形部分は、圧砕、粉砕、または微粉砕して小粒子を含む粉末を形成しにくいため、吸入剤乱用を阻止する。耐圧砕、耐粉砕、または耐微粉砕性を決定する手段を、以下の節(I)(d)に詳述する。分割された固体剤形部分を高剪断破砕機での粉砕を6分間実施して粒子を形成する実施形態では、粒子の20%超、30%超、40%超、50%超、60%超,70%超、80%超、90%超、または95%超が少なくとも約250マイクロメートルの平均径を有する。
同様に、分割された固体剤形部分はまた、好適な溶媒の少量と接触すると、分割された固体剤形部分またはその断片が粘着性の混合物またはゲルを形成するため、摂取(extraction)または注射により乱用し難くする(以下の節(I)(d)に詳述する)。
(b)構成成分
本明細書に開示の固体医薬剤形は、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系を含む。異なる分子径の親水性ポリマーの組合せ及び発泡系により、機能的な乱用抑止性の即時放出性固体医薬剤形が得られる。
(i)親水性ポリマー
本明細書に開示の固体医薬剤形は、異なる分子量の親水性ポリマーを含む。用語「親水性ポリマー」は、水に対して親和性を有するポリマーを指し、したがって前記ポリマーは水または水溶液に迅速に吸収及び/または溶出する。親水性ポリマーは水または水溶液に溶解性を有する、及び/または水または水溶液に膨潤性を有してもよい。水または水溶液で膨潤するポリマーを、ゲル化ポリマーと称してもよい。
様々な親水性ポリマーが、固体医薬剤形の使用に好適である。親水性ポリマーは、天然由来、半合成、または合成のものであってよい。いくつかの実施形態では、親水性ポリマーは、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド、その組合せ、またはその共重合体等のポリアルキレンオキシドであってもよい。他の実施形態では、親水性ポリマーは、セルロースエーテル(ヒドロキシ基の水素原子をアルキル基で置き換えたセルロース誘導体)であってもよい。好適なセルロースエーテルの非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等が挙げられる。さらに他の実施形態では、親水性ポリマーは、ポリエチレングリコール(PEG)(例えば、PEG1000、PEG2000、PEG3300、PEG4000、PEG5000、PEG6000、PEG8000、PEG10,000、PEG20,000、PEG30,000)、その誘導体、その組合せ、及びその共重合体等のポリアルキレングリコールであってもよい。さらなる実施形態では、親水性ポリマーはポロキサマーであってもよく、これは二官能性の、エチレンオキシド及びポリプロプリレンオキシド(polyproplylene oxide)のトリブロック共重合体である(商品名KOLLIPHOR(商標)またはPLURONIC(登録商標)で入手可能)。入手可能なポロキサマーとしては、ポロキサマー101、105、108、122、123、124、181、182、183、184、185、188、212、215、217、231、234、235、237、238、282、284、288、331、333、334、335、338、401、402、403、及び407が挙げられ、この際、最初の2桁を100倍するとおよその分子量となり、最後の桁を10倍するとポリオキシエチレンオキシド含有量のパーセントとなる。1つの実施形態では、親水性ポリマーはポロキサマー407であってもよい。さらに他の実施形態では、親水性ポリマーは多糖類であってもよい。好適な多糖類としては、これに限定されないが、セルロース、デンプン、ペクチン、キチン、ガム(すなわち、植物または微生物に由来する多糖類)、その組合せ、及びその誘導体が挙げられる。好適なガムの非限定的な例としては、キサンタンガム、アカシアガム,デュータンガム、ゲランガム、グアーガム、フェヌグリークガム、ローカストビーンガム、プルラン、ウェランガム、またはその組合せが挙げられる。追加の実施形態では、親水性ポリマーは、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−コ−アクリルアミド、ポリメタクリレート(polymethacrylate)、ポリヒドロキシエチルメタクリレート(polyhydroxyethyl methacrylate)、その組合せ、またはその共重合体等のポリカルボン酸であってもよい。他の実施形態では、親水性ポリマーは、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン等のポリアミンであってもよい。さらなる実施形態では、親水性ポリマーは、ゼラチン、アルブミン、ポリリジン、大豆タンパク質等のポリペプチドであってもよい。なおさらなる実施形態では、親水性ポリマーは、ポリオレフィンアルコール(ポリビニルアルコール等)、またはポリビニルラクタム(例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム(polyvinyl caprolactam)等)であってもよい。親水性ポリマーはまた、上述のいずれかの組合せまたは共重合体であってもよい。
(ii)低分子量親水性ポリマー
固体医薬剤形は、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマーを含む。本明細書で用いられる場合、用語「低分子量ポリマー」は、約250,000Da以下の平均分子量を有するポリマーを指す。様々な実施形態では、低分子量ポリマーの平均分子量は、約250,000〜約200,000Da、約200,000〜約150,000Da、約150,000〜約125,000Da、約125,000〜約100,000Da、約100,000〜約75,000Da、約75,000〜約50,000Da、約50,000〜約25,000Da、または約25,000〜約1000Daであってよい。いくつかの実施形態では、固体医薬剤形は、約250,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。他の実施形態では、固体医薬剤形は約250,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は約100,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。さらに他の実施形態では、固体医薬剤形は約30,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。
1つの実施形態では、固体医薬剤形は約250,000Da以下の平均分子量を有する1種類の親水性ポリマーを含む。別の実施形態では、固体医薬剤形は各々約250,000Da以下の平均分子量を有する2種類の親水性ポリマーを含む。なお別の実施形態では、固体医薬剤形は各々約250,000Da以下の平均分子量を有する3種類の親水性ポリマーを含む。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は各々約250,000Da以下の平均分子量を有する4種類の親水性ポリマーを含む。さらに別の実施形態では、固体医薬剤形は各々約250,000Da以下の平均分子量を有する5種類の親水性ポリマーを含む。好適な親水性ポリマーの例は、上記節(I)(a)(i)に詳述される。
1つの実施形態では、固体医薬剤形は約100,000Daの平均分子量、または約200,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。別の実施形態では、固体医薬剤形は約100,000Da、約150,000、または約200,000〜約220,000Daの平均分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。さらに別の実施形態では、固体医薬剤形は、約30,000Daの平均分子量、または約90,000Daの平均分子量を有するカルボキシメチルセルロース(ナトリウム)を含む。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は約3,300Da、約5,000Da、または約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレングリコールを含む。さらに別の実施形態では、固体医薬剤形は約10,000Da以下の平均分子量を有するポロキサマーを含む。
固体医薬剤形に存在する低分子量親水性ポリマーの量は、医薬組成物の所望される特性、ならびに剤形に存在する他の構成成分の同一性及び量に応じて変動し得、また変動するものである。概して、存在する低分子量親水性ポリマーの量は、固体医薬剤形の約5%〜約50重量%であってよい。様々な実施形態では、低分子量親水性ポリマーの量は、固体医薬剤形の約5%〜約10%、約10%〜約15%、約15%〜約20%、約20%〜約25%、約25%〜約30%、約30%〜約40%、または約40%〜約50重量%であってよい。1つの実施形態では、存在する低分子量ポリマーの量は、固体医薬剤形の約15%〜約45重量%であってよい。例示的な実施形態では、存在する低分子量ポリマーの量は、固体医薬剤形の約20%〜約40重量%であってよい。
(iii)高分子量親水性ポリマー
本明細書に開示の固体医薬剤形はまた、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマーを含む。「高分子量ポリマー」は、本明細書で用いられる場合、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有するポリマーを指す。概して、高分子量ポリマーの平均分子量は約400,000〜約15,000,000Daであってよい。例えば、高分子量ポリマーは、約400,000〜約600,000Da、約600,000〜約800,000Da、約800,000〜1,000,000Da、約1,000,000〜約4,000,000Da、約4,000,000〜約8,000,000Da、約8,000,000〜約12,000,000Da、または約12,000,000〜約15,000,000Daである平均分子量を有してもよい。いくつかの実施形態では、固体医薬剤形は、少なくとも約4,000,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。他の実施形態では、固体医薬剤形は、少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は、少なくとも約800,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。
1つの実施形態では、固体医薬剤形は、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する1種類の親水性ポリマーを含む。別の実施形態では、固体医薬剤形は、各々少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する2種類の親水性ポリマーを含む。さらに別の実施形態では、固体医薬剤形は各々少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する3種類の親水性ポリマーを含む。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は各々少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する4種類の親水性ポリマーを含む。好適な親水性ポリマーの例は、上記節(I)(a)(i)に詳述される。
1つの実施形態では、固体医薬剤形は少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。別の実施形態では、固体医薬剤形は約4,000,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。さらなる実施形態では、固体医薬剤形は少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有するキサンタンガムを含む。さらに別の実施形態では、固体医薬剤形は少なくとも約800,000Daの平均分子量を有するヒドロキシプロピルセルロースを含む。
固体医薬剤形に存在する高分子量親水性ポリマーの量は、医薬組成物の所望される特性、ならびに組成物に存在する他の構成成分の同一性及び量に応じて変動し得、また変動するものである。概して、存在する高分子量ポリマーの量は、固体医薬剤形の約0.1%〜約30重量%であってよい。様々な実施形態では、高分子量ポリマーの量は、固体医薬剤形の約0.1%〜約0.3%、約0.3%〜約1%、約1%〜約3%、約3%〜約10%、または約10%〜約30重量%であってよい。1つの実施形態では、存在する高分子量親水性ポリマーの量は、固体医薬剤形の約1%〜約15重量%であってよい。例示的な実施形態では、存在する高分子量親水性ポリマーの量は、固体医薬剤形の約2%〜約10重量%であってよい。
(iv)発泡系
本明細書に開示の固体医薬剤形はまた、発泡系を含む。本明細書で用いられる場合、「発泡系」は、概して酸成分及び塩基成分を含む系を指し、この際、系は水溶液に接触すると二酸化炭素を放出する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、発泡系により、低分子量及び高分子量親水性ポリマーの組合せを含む組成物からのAPIの迅速な溶出が促進されると考えられる。
発泡系の酸成分は、有機酸、無機酸、またはそれらの組合せであってもよい。好適な酸の非限定的な例としては、アジピン酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、グルタル酸、乳酸、ラウリン酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、フタル酸、ソルビン酸、コハク酸、酒石酸、リン酸アンモニウム、酒石酸水素カリウム、リン酸カリウム、リン酸二カリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム(sodium acid pyrophosphate)、リン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、及びそれらの組合せが挙げられる。例示的な実施形態では,発泡系の酸成分が有機酸であってもよい。1つの例示的な実施形態では、酸成分は酒石酸であってもよい。他の実施形態では、発泡系の酸成分は無機酸であってもよい。
いくつかの実施形態では、発泡系の酸成分は、ポリアルキレングリコールまたはポロキサマーと共処理されてもよい。好適なポリアルキレングリコール及びポロキサマーを上記節(I)(a)(i)に詳述する。酸及びポリアルキレングリコール/ポロキサマーが、様々な手段により、これに限定されないが、熱溶融造粒(hot melt granulation)、流動型熱溶融造粒(fiuidized hot melt granulation)、熱溶融混練(hot melt mixing)、湿式造粒、液体噴霧混練(liquid spray mixing)等により、共処理されてもよい。酸と共処理されたポリアルキレングリコール/ポロキサマーの量は、変動し得、また変動するものである。概して、酸とポリアルキレングリコール/ポロキサマーの重量−重量比は、約1:0.01〜約1:0.5であってもよい。
発泡系の塩基成分は、重炭酸塩、炭酸塩、またはそれらの組合せであってもよい。様々な実施形態では、塩基は、アルカリ金属重炭酸塩(alkali metal bicarbonate)、アルカリ土類金属重炭酸塩(alkaline earth metal bicarbonate)、アルカリ金属炭酸塩、有機炭酸塩、またはそれらの組合せであってもよい。好適な塩基の非限定的な例としては、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム,炭酸アルギニン、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、リジン炭酸塩、炭酸マグネシウムカリウム、炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸亜鉛、及びそれらの組合せが挙げられる。例示的な実施形態では、塩基はアルカリ金属重炭酸塩であってもよい。一例示的実施形態では、塩基は炭酸水素ナトリウムであってよい。別の例示的な実施形態では、塩基は加熱処理された炭酸水素ナトリウム(例えばEfferSoda(登録商標)12)であってもよい。
発泡系での酸成分と塩基成分のモル対モル比はまた、例えば酸及び塩基の同一性に応じて変動してもよい。概して、発泡系での酸成分と塩基成分のモル対モル比は、約1:0.2〜約1:5であってよい。例えば、発泡系での酸成分と塩基成分のモル対モル比は、約1:0.2、約1:0.25、約1:0.33、約1:0.5、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5またはその間のいずれかの比であってもよい。一例示的実施形態では、発泡系での酸成分と塩基成分のモル対モル比は、約1:1〜約1:3であってもよい。別の例示的実施形態では、発泡系での酸成分と塩基成分のモル対モル比は、約1:2であってもよい。
固体医薬剤形に存在する発泡系の量は、他の構成成分の同一性及び医薬組成物の所望される特性に応じて変動し得、また変動するものである。概して、存在する発泡系の量は、固体医薬剤形の約20%〜約90重量%である。様々な実施形態では、存在する発泡系の量は、固体医薬剤形の約20%〜約30%、約30%〜約40%、約40%〜約50%、約50%〜約60%、約60%〜約70%、約70%〜約80%、または約80%〜約90重量%であってもよい。ある実施形態では、存在する発泡系の量は、固体医薬剤形の約40%〜約80重量%であってもよい。一例示的実施形態では、存在する発泡系の量は、固体医薬剤形の約50%〜約70重量%であってもよい。
(v)API
本明細書に開示の固体医薬剤形は少なくとも1種類のAPIまたはその塩を含む。好適なAPIとしては、これに限定されないが,以下のものが挙げられる:オピオイド鎮痛剤(例えば、アズルミン、アルフェンタニル、アロクリプトピン、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、アポルフィン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ビククリン、ビクシン(bicucine)、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブルボカプニン(bulbocaprine)、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアムブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアムブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメサドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メサドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメサドン、ナロルフィン、ナルブフェン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルフォン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、タペンタドール、チリジン、及びトラマドール);非オピオイド鎮痛剤(例えば、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、パラセタモール、イブプロフェン、ケトプロフェン、インドメタシン、ジフルニサル(diflunisol)、ナプロキセン、ケトロラク、ジクロフェナク、トルメチン、スリンダク、フェナセチン、ピロキシカム、及びメフェナム酸(mefamanic acid));抗炎症剤(例えば、アルクロメタゾン、フルオシノニド、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン及びデキサメタゾン等のグルココルチコイド);非ステロイド性抗炎症剤、例えばセレコキシブ、デラコキシブ、ケトプロフェン、ルミラコキシブ、メロキシカム、パレコキシブ、ロフェコキシブ、及びバルデコキシブ等);鎮咳剤(例えば、デキストロメトルファン、コデイン、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンタン、及びデキストロメトルファン);解熱剤(例えば、アセチルサリチル酸及びアセトアミノフェン);抗生剤(例えばアミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、ストレプトマイシン、及びトブラマイシン等のアミノグリコシド;ロラカルベフ等のカルバセフェム(carbecephem);エルタペネム(certapenem),イミペネム、及びメロペネム等のカルバペネム;セファドロキシルセファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セファマンドール、セファレキシン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、及びセフトリアキソン等のセファロスポリン;アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、及びトロレアンドマイシン等のマクロライド;モノバクタム;アモキシシリン、アンピシリン、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリンG、ペニシリンV、ピペラシリン、及びチカルシリン等のペニシリン;バシトラシン、コリスチン、及びポリミキシンB等のポリペプチド;シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、及びトロバフロキサシン等のキノロン;マフェニド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルファサラジン,スルフイソキサゾール、及びトリメトプリム−スルファメトキサゾール等のスルホンアミド;デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、及びオキシテトラサイクリン等のテトラサイクリン);抗微生物剤(例えば、ケトコナゾール、アモキシシリン、セファレキシン、ミコナゾール、エコナゾール、アシクロビル、及びネルフィナビル);抗ウイルス剤(例えば、アシクロビル、ガングシクロビル(gangciciovir)、オセルタミビル、及びリレンザ);ステロイド(例えば、エストラジオール、テストステロン、コルチゾール、アルドステロン、プレドニゾン、及びコルチゾン);アンフェタミン刺激剤(例えば、アンフェタミン及びアンフェタミン様薬物);非アンフェタミン刺激剤(例えば、メチルフェニデート、ニコチン、及びカフェイン);緩下剤(例えば、ビサコジル、カサンスラノール、センナ、及びヒマシ油);制吐剤(例えば、ドラセトロン、グラニセトロン、オンダンセトロン、トロピセトロン、メクリジン、及びシクリジン);食欲抑制剤(例えば、フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、マジンドール、フェンテルミン、及びアミノレックス);抗ヒスタミン剤(例えば、フェンカロール、セチリジン、シンナリジン、エタミジンドール(ethamidindole)、アザタジン、ブロムフェニラミン、ヒドロキシジン、及びクロルフェニラミン);抗喘息剤(例えば、ジレウトン、モンテルカスト、オマリズマブ、フルチカゾン、及びザフィルルカスト);抗利尿剤(例えば、デスモプレシン、バゾプレシン、及びリプレシン);抗片頭痛剤(例えば、ナラトリプタン、フロバトリプタン、エレトリプタン、ジヒドロエルゴタミン、ゾルミトリプタン、アルモトリプタン、及びスマトリプタン);鎮痙剤(例えば、ジサイクロミン、ヒオスシアミン、及びハッカ油);抗糖尿病剤(例えば、メトホルミン(methformin)、アカルボース、ミグリトール、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、ナテグリニド、レパグリニド、ミチグリニド、サクサグリプチン、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリブリド、トラザミド、及びトルブタミド);呼吸器系薬(respiratory agent)(例えば、アルブテロール、エフェドリン、メタプロテレノール、及びテルブタリン);交感神経様作用剤(例えば、プソイドエフェドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、及びエフェドリン);H2遮断剤(例えば、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、及びラニチジン);抗高脂血症剤(例えば、クロフィブラート、コレスチラミン、コレスチポール、フルバスタチン、アトルバスタチン、ゲンフィブロジル、ロバスタチン、ナイアシン、プラバスタチン、フェノフィブラート、コレセベラム、及びシンバスタチン);抗高コレステロール剤(例えば、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、コレスチラミン、コレスチポール、コレセベラム、ニコチン酸、ゲムフィブロジル、及びエゼチミベ);強心剤(例えば、ジギタリス、ユビデカレノン、及びドーパミン);血管拡張剤(例えば、ニトログリセリン、カプトプリル、ジヒドララジン、ジルチアゼム、及び二硝酸イソソルビド);血管収縮剤(例えば、ジヒドロエルゴトキシン及びジヒドロエルゴタミン);抗凝血剤(例えば、ワルファリン、ヘパリン、及び第Xa因子阻害剤);鎮静剤(例えば、アモバルビタール、ペントバルビタール、セコバルビタール、クロメチアゾール、ジフェンヒドラミン塩酸塩、及びアルプラゾラム);催眠剤(例えば、ザレプロン、ゾルピデム、エスゾピクロン、ゾピクロン、抱水クロラール、及びクロメチアゾール);抗痙攣剤(例えば、ラモトリギン(lamitrogene)、オキシカルバマゼピン(oxycarbamezine)、フェニトイン、メフェニトイン、エトスクシミド、メトスクシミド、カルバマゼピン、バルプロ酸、ガバペンチン、トピラメート、フェルバメート、及びフェノバルビタール);筋弛緩剤(例えば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、ダントロレンナトリウム、メタキサロン、オルフェナドリン、臭化パンクロニウム、及びチザニジン);抗精神病剤(例えば、フェノチアジン、クロルプロマジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、チオリダジン、トリフルロペラジン、ハロペリドール、ドロペリドール、ピモジド、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、ジプラシドン、メルペロン、及びパリペリドン);抗不安剤(antianxiolitic agent)(例えば、ロラゼパム、アルプラゾラム、クロナゼパム、ジアゼパム、ブスピロン、メプロバメート、及びフルニトラゼパム);抗多動作用剤(例えば、メチルフェニデート、アンフェタミン、及びデキストロアンフェタミン);血圧降下剤(例えば、α−メチルドーパ、クロルタリドン、レセルピン、シロシンゴピン、レシンナミン、プラゾシン、フェントラミン、フェロジピン、プロパノロール、ピンドロール、ラベタロール、クロニジン、カプトプリル、エナラプリル、及びリシノプリル(lisonopril));抗新生物剤(例えば、タキソール、アクチノマイシン、ブレオマイシンA2、マイトマイシンC、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、及びミトキサントロン);睡眠剤(例えば、酒石酸ゾルピデム、エスゾピクロン、ラメルテオン、及びザレプロン);精神安定剤(例えば、アルプラゾラム、クロナゼパム、ジアゼパム、フルニトラゼパム、ロラゼパム、トリアゾラム、クロルプロマジン、フルフェナジン、ハロペリドール、コハク酸ロキサピン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、チオチキセン、及びトリフルオロペラジン);充血緩和剤(例えば、エフェドリン、フェニレフリン、ナファゾリン、及びテトラヒドロゾリン);β遮断剤(例えば、レボブノロール、ピンドロール、マレイン酸チモロール、ビソプロロール、カルベジロール、及びブトキサミン);α遮断剤(例えば、ドキサゾシン、プラゾシン、フェノキシベンザミン、フェントラミン、タムスロシン、アルフゾシン、及びテラゾシン);非ステロイド性ホルモン(例えば、コルチコトロピン、バゾプレシン、オキシトシン、インスリン、オキセンドロン、甲状腺ホルモン、及び副腎ホルモン);勃起不全改善剤;薬草剤(例えば、甘草、アロエ、ニンニク、ブラッククミン、ラウオルフィア、セントジョーンズワート、及びバレリアン);酵素(例えば、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、ラクターゼ、リゾチーム、及びウロキナーゼ);液性剤(例えば、プロスタグランジン、天然の及び合成、例えば、PGE1、PGE2α、PGF2α、及びPGE1類似体ミソプロストール);精神賦活剤(例えば、3−(2−アミノプロピ(aminopropy))インドール及び3−(2−アミノブチル)インドール);栄養剤;必須脂肪酸;非必須脂肪酸;ビタミン;ミネラル;ならびにこれらの組合せ。
上述のAPIのいずれもが、本明細書に記載の固体医薬剤形に、いずれの好適な形態で、例えば薬学的に許容可能な塩、非荷電性または荷電性分子、分子複合体、溶媒和物または水和物、プロドラッグ、及び、該当する場合、異性体、光学異性体、ラセミ混合物、及び/またはそれらの混合物等、の形態で取り込まれてもよい。さらに、APIは、結晶、半結晶、非晶質、または多形性形態のうちいずれかであってもよい。
1つの実施形態では、固体医薬剤形に存在するAPIは、乱用の可能性を有する場合がある。例えば、APIは、オピオイド鎮痛剤、興奮剤、鎮静剤、催眠剤、抗不安剤、または筋弛緩剤であってもよい。
別の実施形態では、固体医薬剤形に存在するAPIは、オピオイド鎮痛剤及び非オピオイド鎮痛剤の組合せであってもよい。好適なオピオイド及び非オピオイド鎮痛剤は上述に列挙する。
好ましい実施形態では、固体医薬剤形中のAPIは、オピオイド鎮痛剤であってもよい。例示的なオピオイド鎮痛剤としては、オキシコドン、オキシモルフォン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、コデイン、及びモルヒネが挙げられる。一例示的実施形態では、APIは、オキシコドン塩酸塩であってもよい。別の例示的実施形態では,APIは、オキシモルフォン塩酸塩であってもよい。
固体医薬剤形でのAPIの量は、活性薬剤に応じて変動し得、また変動するものである。APIがオピオイド鎮痛剤である実施形態では、固体医薬剤形でのオピオイドの量は、約2mg〜約160mgであってもよい。様々な実施形態では、固体医薬剤形でのオピオイドの量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約40mg、約40mg〜約80mg、または約80mg〜約160mgであってもよい。ある実施形態では、固体医薬剤形でのオピオイドの量は、約5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、37.5mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、100mg、120mg、140mg、または160mgであってもよい。
オピオイドがオキシコドン塩酸塩である実施形態では、固体医薬剤形に存在するオキシコドン塩酸塩の総量は、約2mg〜約80mgであってもよい。ある実施形態では、固体医薬剤形でのオキシコドン塩酸塩の量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約30mg、または約30mg〜約80mgであってもよい。例示的実施形態では、固体医薬剤形に存在するオキシコドン塩酸塩の量は、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約30mg、約40mg、約60mg、または約80mgであってもよい。
オピオイドがオキシモルフォン塩酸塩である実施形態では、固体医薬剤形に存在するオキシモルフォン塩酸塩の総量は、約2mg〜約80mgであってもよい。ある実施形態では、固体医薬剤形に存在するオキシモルフォン塩酸塩の量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約30mg、または約30mg〜約80mgであってもよい。好ましい実施形態では、固体医薬剤形に存在するオキシモルフォン塩酸塩の量は、約5mg、約10mg、約20mg、約30mg、または約40mgであってもよい。
(vi)潤滑剤
本明細書に開示の固体医薬剤形はまた、潤滑剤を含んでもよい。好適な潤滑剤の非限定的な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、コロイド状二酸化ケイ素、硬化植物油、ステロテックス、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(polyoxyethylene monostearate)、ポリエチレングリコール、フマル酸ステアリルナトリウム、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、軽油、及びそれらの組合せ等のステアリン酸金属塩が挙げられる。例示的実施形態、潤滑剤はステアリン酸金属塩であってもよい。一例示的実施形態では、潤滑剤はステアリン酸マグネシウムであってもよい。
固体医薬剤形に存在する潤滑剤の量は、医薬組成物中の他の構成成分の同一性及び量に応じて変動し得、また変動するものである。概して、存在する潤滑剤の量は固体医薬剤形の約0.1%〜約3重量%であってもよい。様々な実施形態では、存在する潤滑剤の量は、固体医薬剤形の約0.1%〜約0.3%、約0.3〜約1%、または約1%〜約3重量%であってもよい。例示的実施形態では、存在する潤滑剤の量は固体医薬剤形の約0.0.1%〜約2重量%であってもよい。一例示的実施形態では、存在する潤滑剤の量は固体医薬剤形の約0.3%〜約1重量%であってもよい。
(vii)随意の不活性成分(excipient)
様々な実施形態では、本明細書に開示の固体医薬剤形はさらに、少なくとも1種類のさらなる薬学的に許容可能な賦形剤を含んでいてもよい。好適な賦形剤の非限定的な例としては、粘土鉱物、結合剤、充填剤、希釈剤、酸化防止剤、キレート剤、着香剤、着色剤、矯味剤、及びそれらの組合せが挙げられる。
1つの実施形態では、賦形剤は粘土鉱物であってもよい。粘土鉱物は、不溶性の小粒子を有する水和したフィロケイ酸塩(aluminum phyllosilicate)または水和したマグネシウムケイ酸塩(magnesium silicate)を指す。粘土鉱物を好適な溶媒と混合すると、小粒子のコロイド分散が形成され、堆積物を形成しない。好適な粘土鉱物の非限定的な例としては、タルク、ベントナイト、カオリナイト、ノントロナイト、モンモリロナイト、パイロフィライト、サポナイト,ソーコナイト、バーミキュライト,及びそれらの組合せが挙げられる。あるイテレーションでは、粘土鉱物は粉末状タルクまたは微粉化タルクであってもよい。
さらなる実施形態では、賦形剤は結合剤であってもよい。好適な結合剤としては、これに限定されないが、デンプン、α化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン(polyvinyloxoazolidone)、ポリビニルアルコール、C12−C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、単糖類、オリゴ糖、ポリペプチド、ペプチド、及びそれらの組合せが挙げられる。
別の実施形態では、不活性成分は充填剤であってもよい。好適な充填剤としては、炭水化物、無機化合物、及びポリビニルピロリドンが挙げられる。様々な実施形態では、充填剤は、硫酸カルシウム,リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース、デンプン、加工デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトールまたはそれらの組合せであってもよい。
別の実施形態では、賦形剤は、希釈剤を含んでもよい。使用に好適な希釈剤の非限定的な例としては、薬学的に許容可能な、スクロース、デキストロース、ラクトース、微結晶セルロース、フルクトース、キシリトール、及びソルビトール等の単糖類;多価アルコール;デンプン;予め製造された直接打錠用希釈剤(pre−manufactured direct compression dilluent);及び上述のうちいずれかの混合物が挙げられる。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、酸化防止剤であってもよい。好適な酸化防止剤としては、これに限定されないが、パルミチン酸アスコルビル、ブチルヒドロキシアニソール、2及び3tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソールの混合物、ブチル化ヒドロキシトルエン、イソアスコルビン酸ナトリウム、ジヒドログアヤレチン酸(dihydroguaretic acid)、ソルビン酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム(sodium metabisulfate)、ソルビン酸、アスコルビン酸カリウム、ビタミンE、4−クロロ−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール(4−chloro−2,6− ditertiarybutylphenol)、αトコフェロール、及び没食子酸プロピルが挙げられる。
代替の実施形態では、賦形剤はキレート剤であってもよい。好適なキレート剤の非限定的な例としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩、N−(ヒドロキシ−エチル)エチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸(NIA)、エチレン−ビス(オキシエチレン−ニトリロ)四酢酸、1,4,7,10−テトラアザシクロド−デカン−N,N,N”,N’’’−四酢酸、1,4,7,10−テトラアザ−シクロドデカン−N,N’,N”−三酢酸、1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−10−(2’−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアゾシクロデカン(tetraazocyclodecane)、1,4,7−トリアザシクロナン(triazacyclonane)−N,N’,N”−三酢酸、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラ−デカン−N,N’,N”,N”−四酢酸;ジエチレントリアミン−五酢酸(DTPA)、エチレンジシステイン、ビス(アミノエタンチオール)カルボン酸、トリエチレンテトラアミン−六酢酸、及び1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸が挙げられる。
さらなる実施形態では、賦形剤は着香剤であってもよい。着香剤は、合成香味油及び香味芳香族(flavoring aromatic)及び/または天然油、植物、葉、花、果実からの抽出物、及びそれらの組合せから選択されてもよい。
さらに別の実施形態では、賦形剤は着色剤であってもよい。好適な着色添加物としては、食品、医薬品及び化粧品用の色素(FD&C)、医薬品及び化粧品用の色素(D&C)、または外部薬品及び化粧品用の色素(Ext.D&C)が挙げられる。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、矯味剤であってもよい。矯味材料としては、セルロースエーテル;ポリエチレングリコール;ポリビニルアルコール;ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコール共重合体;モノグリセリドまたはトリグリセリド;アクリルポリマー;アクリルポリマーとセルロースエーテルとの混合物;酢酸フタル酸セルロース;ならびにそれらの組合せが挙げられる。
固体医薬剤形での1以上の追加の賦形剤の量は、賦形剤の同一性と、医薬組成物中の他の構成成分の同一性及び量に応じて変動し得、また変動するものである。
(viii)随意の膜被覆剤
いくつかの実施形態では、固体医薬剤形はさらに、随意の膜被覆剤を含んでもよい。典型的には、膜被覆剤は、少なくとも1種類の親水性ポリマーを含み、また、被覆剤は固体医薬剤形の即時放出性または不正開封防止特性に悪影響を及ぼさない。膜被覆剤により、湿気防止、改良された外観、増大した機械的完全性、改良された嚥下性(swallowability),改良された味及び/または臭気のマスキングが得られる。
膜被覆剤は、当技術分野で周知であり、例えば、商品名OPADRY(登録商標)で市販されている。典型的には、膜被覆剤は、少なくとも1種類の親水性ポリマー及び少なくとも1種類の可塑剤を含む。好適なポリマーの非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルメチセルロース(hydroxypropyimethy cellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、微結晶セルロース及びカラギーナン、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、メタクリル酸のアニオン系及びカチオン系ポリマー、メタクリレートの共重合体、アクリレートとメタクリレートの共重合体、エタクリレートとメチルメタクリレートの共重合体、フタル酸酢酸ポリビニル(polyvinylacetate phthalate)、及びシェラックが挙げられる。好適な可塑剤の例としては、これに限定されないが、クエン酸トリエチル(TEC)、クエン酸アセチルトリエチル(ATEC)、アセチルトリ−n−ブチルシトレート(ATBC)、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、及びトリアセチンが挙げられる。膜被覆剤は、随意に、着色剤、充填剤、着香剤、矯味剤、界面活性剤、タッキング防止剤(anti−tacking agent)、及び/または消泡剤等の追加薬剤を含んでもよい。これらの薬剤の好適な例は、当技術分野で周知であり、及び/または上記に詳述される。
(ix)例示的実施形態
例示的実施形態では、固体医薬剤形は錠剤である。錠剤の質量は、約300mg〜約600mgまたは約400mg〜約500mgであってもよい。錠剤は、約0.2インチ〜約0.4インチの幅、及び約0.45インチ〜約0.75インチの全長であってよい。一例示的実施形態では、錠剤は、上面に、錠剤の短軸に平行な中心に位置する単一の割線を有する。別の例示的実施形態では、錠剤は中心に位置する割線を上面及び下面の各々に有してもよく、各割線は錠剤の短軸に平行である。錠剤は、約250,000Da以下の平均分子量を有する、ポリエチレンオキシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコール、ポロキサマー、及びそれらの組合せより選択される親水性ポリマーの約20重量%〜約40重量%;少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する、ポリエチレンオキシド、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの組合せより選択される親水性ポリマーの約2重量%〜約10重量%;酸成分及び塩基成分を含む発泡系の約50重量%〜約70重量%;ならびに、オキシコドン、オキシモルフォン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、コデイン、及びモルヒネより選択されるAPI、を含んでもよい。錠剤はさらに、膜被覆剤を含んでもよい。
(c)in vitroでの放出特性
本明細書に開示の固体医薬剤形は、組成物中のAPIが迅速に放出されるように処方される。したがって、組成物は即時放出性医薬組成物と称される。本明細書で用いられる場合、「即時放出」は、概して、水中で、45分以内に、APIの少なくとも70%の平均放出を指す。多くの即時放出性組成物とは異なり、本明細書に開示の固体医薬剤形は、高分子量及び低分子量親水性ポリマーの混合物を含む。開示の組成物は一方でまた,APIの溶出と迅速な放出を促進する発泡系を含む。
本明細書に開示の固体剤形からのAPIのin vitroでの溶出は、承認されたUSP手順を使用して測定してもよい。例えば、溶出は、USP承認のII型パドル装置を使用して、50rpmまたは100rpmのパドル速度で、及び37±0.5℃の一定温度で測定されてもよい。溶出試験は、好適な溶出媒体(例えばpH1.0〜6.8)の500mL、900mL、または1,000mLの存在下で実施されてもよい。好適な溶出媒体の非限定的な例としては、水、リン酸緩衝液(pH6.8)、酢酸緩衝液(pH4.5)、及び0.1N HClが挙げられる。
本明細書に開示の固体医薬剤形は、APIの即時放出をもたらす。いくつかの実施形態では、固体医薬剤形は、水中で、45分以内にAPIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有してもよい。他の実施形態では、固体医薬剤形は、水中で、30分以内にAPIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有してもよい。
(d)乱用抑止性
本明細書に開示の固体医薬剤形はまた、乱用抑止性を有する。親水性ポリマー及び発泡系の混合物は、固体剤形に十分な機械的完全性(すなわち、強度、硬度等)を与え、その結果、小粒子を含む粉末を形成する圧砕、粉砕、切断、または微粉砕し難くする。さらに,組成物の親水性ポリマーの一部は、ゲル化ポリマーであるため、少量の好適な溶媒との接触により、粘着性混合物またはゲルの形成が生じる。
固体医薬用量(solid dosage)の機械的完全性は、固体剤形の硬度または圧砕強度を測定することにより評価されてもよい。固体剤形の硬度は、当技術分野で周知の、多数の硬度試験機のうちいずれかを使用して測定してもよい。概して、固体用量組成物(solid dosage composition)は、少なくとも10キロポンド(kp)の硬度または圧砕強度を有する。様々な実施形態では、固体用量組成物は、約10kp〜約20kp、約20kp〜約30kp、約30kp〜約40kp、または約40kp超の硬度または圧砕強度を有してもよい。ある実施形態では、固体用量組成物の硬度または圧砕強度は、約50kp未満である。
固体剤形の機械的完全性はまた、好適な装置で、特定期間、組成物を圧砕、粉砕、または微粉砕後に粒径分布を測定することにより評価されてもよい。いくつかの実施形態では、未分割固体剤形またはその一部(例えばかみそりの刃、ナイフ、ハサミ、錠剤スプリッタ、ハンマー、木槌,乳鉢と乳棒、プライヤ、ロッキングプライヤ、バイスグリップ、または他の一般に入手可能な器具の使用を含む手動または機械的切断手段により作製)は、コーヒー粉砕器、香辛料粉砕器、ナッツ粉砕器、コーヒーミル、ミキサー、高剪断破砕機、球入破砕機(ball mill)、同時製粉機(co−mill)、錠剤圧砕機(pill crusher)、錠剤粉砕器(tablet grinder)、または別の粉砕/破砕装置で粉砕または破砕してもよい。 粉砕/破砕時間(すなわち,装置が積極的に粉砕/破砕している合計時間)は変動してもよい。様々な実施形態では、粉砕/破砕時間は、少なくとも3分、少なくとも6分、少なくとも12分、少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも30分、少なくとも45分、または少なくとも60分であってもよい。粉砕/破砕時間は、継続的であってよく、または断続的であってもよい。固体剤形の粉砕/破砕直後は、微粉末は形成しない。むしろ,固体剤形の機械的完全性のため、固体剤形またはその一部の粉砕/破砕は、複数の粒子を形成する。様々な実施形態では、粒子の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約50%、または少なくとも約70%が、少なくとも約250マイクロメートルの平均径を有する。本明細書に開示の固体医薬剤形は圧砕、粉砕または微粉砕により微粉末を形成しにくいことから、前記固体医薬剤形は吸入による乱用を阻止する。
さらに、本明細書に開示の固体医薬剤形は、全てが平坦化、破砕、圧砕、または微粉砕されたかにかかわらず、少量の好適な溶媒と混合すると粘着性の混合物またはゲルを形成する。その量は約3mL、5mL、または10mLであってもよい。好適な溶媒としては、水,アルコール(例えばエタノール等)、酸(例えば酢酸等)、果汁飲料、及び上述のうちいずれかの混合物が挙げられる。ゲルの粘性は、材料が注射針から引き出されるのを妨げる。その結果、本明細書に開示の固体医薬剤形は、摂取、吸引、及び/または注射により乱用しにくい。
(II)割線入り固体剤形の作製方法
本開示の別の態様は、少なくとも1割線を有する固体剤形の作製方法を包含する。本方法は、以下を含む:(a)少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系を含む混合物を形成すること;(b)前記混合物を、割線入り固体用量単位(solid dosage unit)に形成すること;及び(c)前記割線入り固体用量単位を加熱して割線入り固体剤形を形成すること。割線入り固体剤形は随意に、膜被覆剤で被覆されてもよい。
(a)混合物の形成
本方法の第1段階は、固体剤形の構成成分(上記節(I)(b)に詳述)を含む混合物を形成することを含む。概して、本混合物は、少なくとも1種類のAPI、約250,000Da以下の平均分子量を有する少なくとも1種類の親水性ポリマー、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する少なくとも1種類の親水性ポリマー、酸成分及び塩基成分を含む発泡系,ならびに潤滑剤を含む。構成成分は、任意の順序で組み合わされてもよく、または、様々な組合せで、共に組み合わされる前に予め混合してもよい。例えば、1つの実施形態では、発泡系の酸成分は、構成成分のうち他の成分と混合する前に、ポリアルキレングリコールまたはポロキサマーで予め処理されてもよい。別の実施形態では、APIは、構成成分のうち他の成分と混合する前に、その構成成分のいくつかと組み合わせてもよい。したがって、様々な順序の混合スキームが可能である。
医薬組成物の構成成分を含む混合物は、混合、ローラー混合(roller mixing)、ドラム混合(drum mixing)、剪断混合、乾式混合、チョッピング(chopping)粉砕、ローラー粉砕、造粒、乾式造粒(例えば、スラッギングまたはローラーコンパクティング)、湿式造粒(例えば、流動造粒、高剪断造粒)、及び当技術分野で既知の他の混合手法により形成されてもよい。
(b)割線入り固体用量単位の形成
本方法はさらに、段階(a)から得られた混合物を割線入り固体用量単位へと形成することを含む。割線(1つまたは複数)を、適切なダイス及び/またはパンチを選択することにより固体用量単位に施し得る。固体用量単位の形成手段は、当技術分野に周知である。例えば、Gennaro, A. R., editor. “Remington: The Science & Practice of Pharmacy”, 21st ed., Williams & Williams,and in the ”Physician’s Desk Reference”, 2006, Thomson Healthcareを参照のこと。好適な固体用量単位は、上記節(I)(a)に記載される。概して、固体剤形は経口投与用に処方される。
(c)割線入り固体用量単位の加熱
本方法はさらに、割線入り固体用量単位を加熱することを含む。この加熱段階は割線入り固体剤形を乾燥及び硬化するが、その際、硬化した固体剤形は未硬化の固体剤形と比較して特性及び特徴が改善したものであってよい。例えば、加熱段階は、固体剤形から水分を取り除いてもよく、これにより時期尚早な発泡から発泡系を保護する。さらに、加熱段階はポリマーの一部を可塑化してもよく、これにより耐圧砕性/耐微粉化性を向上させ、、かつ、APIのより迅速な放出を促進する。
概して、加熱段階は、約90℃未満の温度で生じる。様々な実施形態では、割線入り固体用量単位は、約30℃〜約35℃、約35℃〜約40℃、約40℃〜約45℃、約45℃〜約50℃、約50℃〜約55℃、約55℃〜約60℃、約60℃〜約65℃、約65℃〜約70℃、約70℃〜約75℃、約75℃〜約80℃、約80℃〜約85℃、または約85℃〜約90℃の温度で加熱されてもよい。例示的実施形態では、加熱温度は約50℃〜約80℃であってもよい。
加熱段階の持続時間は、固体剤形の構成成分及び加熱温度に応じて変動し得、また変動するものである。加熱段階の持続時間は、約10分〜約10時間であってもよい。概して、温度が高温なほど,加熱段階での持続時間は短くなる。例示的な実施形態では、錠剤は、約65℃〜約75℃の温度で、約1〜約2時間で加熱されてもよい。
(d)割線入り固体剤形の随意の被覆
割線入り固体剤形は膜被覆剤で被覆されてもよい。好適な膜被覆剤は上記の節(I)(b)(viii)に詳述される。
定義
本明細書に記載の実施形態の構成成分を説明する場合,冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」及び「前記(said)」は、要素が1以上存在することを意味することを意図する。用語「含むこと(comprising)」、「含むこと(including)」及び「有すること(having)」は、包括的であることを意図し、また、列挙された構成成分の他にさらなる構成成分が存在することを意味する。
本明細書に記載の構成成分が不斉中心を有する場合、特定の立体化学または異性体に別段の指定がない限り、構造の全てのキラル、ジアステレオマー、ラセミ体及び全ての幾何異性体を意図する。
本発明の説明を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の権利範囲を逸脱しない範囲で、変更及び変形が可能であることは明らかである。
これに限定されないが、特許権を主張する医薬組成物及び製造方法を説明するために、以下の実施例が含まれる。
実施例1.片面に割線を施した乱用抑止性円形錠剤
表1は、この実施例で使用された即時放出性の、乱用抑止性処方物を詳述する。酒石酸を、高剪断造粒機で混合することによりKolliphor P407と共処理し、その間、温度を65℃まで上昇させた。酒石酸とKolliphorの比率は18.1:1.0(w/w)であった。熱融解工程の終了後、ボウルを室温まで冷却し、20メッシュの篩網で篩過した。篩網を通過する材料を、Vブレンダーを使用して錠剤構成成分の他の成分と混合した。円形錠剤は、ロータリー式錠剤機を使用して作製した。錠剤片面に割線を有する錠剤は0.3740インチの直径であった。錠剤を70〜75℃で、パンコーター(pan coater)で硬化させ,その後、Colorcon,Inc.より販売されるOpadry被覆剤(coating material)で被覆した。被覆前及び被覆後の未分割錠剤の重量はそれぞれ425mg及び443mgであった。

錠剤を、FDA(Draft Guidance for Industry Tablet Scoring: Nomenclature, Labeling, and Data for Evaluation, CDER, FDA, August, 2011)に記載のガイドライン及び基準を用いて評価した。錠剤を、手動で、または錠剤スプリッタを使用して機械的に分割した。20錠剤の総重量、手動で分割し除塵した40半錠の総重量、及び機械的に分割し除塵した40半錠の総重量を計測することにより、重量損失を決定した。分割後の重量損失が3.0%未満である場合は、したがって錠剤は分割試験に合格とした。摩損度を、USP摩損度試験(100回転)を用いて、手動または機械的分割された40半錠で測定した。錠剤重量を、試験前及び試験後に測定し,摩損度は、事前重量の損失%として表される。USP摩損度要件は1.0%(またはそれ以下)である。
上記の作製された円形錠剤は、手動のものは破砕しなかったが、錠剤スプリッタを使用したものは破砕した。機械的に分割した錠剤の重量損失は0.20%であった。機械的に分割された錠剤の摩損度スコアは0.06%であった。含量均一性または溶出データは、破砕した錠剤について回収されなかった。これらのデータにより、円形の乱用抑止性オキシコドンHCl錠剤での割線は、上述に引用のFDAガイドラインに記載の全ての基準を満たさなかったことが示唆される。
実施例2.片面に割線を施した乱用抑止性長円形錠剤
錠剤が片面に割線を施した長円形型(幅0.2559インチ及び全長0.5512インチ)であること以外は、実施例1に記載したように錠剤を作製した(図1A及び図2を参照のこと)。試験前に錠剤を硬化し被覆した。未分割被覆錠剤の重量は441mgであった。
重量損失及び摩損度を上記の実施例1に記載のように測定した。表2は、手動で分割及び機械的に分割された錠剤に関するデータを表す。錠剤は重量損失及び摩損度の基準を満たした。

含量均一性は、用量単位の中でも活性成分量の均一性の程度を指す。オキシコドン塩酸塩の量は、未分割錠剤及び分割錠剤の半分で、HPLC法を使用して測定された。これらの錠剤についてのUSP規格は、15.0以下の合格判定値(AV)である(レベル1)。表3に示すように、錠剤はレベル1基準を満たしていた。

未分割錠剤、手動で分割した錠剤半分、及び機械的に分割した錠剤半分を、in vitroでのオキシコドン塩酸塩の溶出について試験を行った。溶出は、500mL水で、USPのII型装置、パドルを使用して、50rpm、37±0.5℃で測定した。オキシコドン含有量は、溶出用溶媒で45分後に、HPLC法を使用して測定した。表4は溶出データを示す。錠剤は、活性成分の少なくとも70%が45分以内で放出される規格基準(レベル1)を満たした。

この実施例で作製された錠剤は、FDAガイドラインを満たし、割線がこれらの長円形型の乱用抑止性錠剤で機能的であることが示唆された。
実施例3.両面に割線を施した乱用抑止性長円形錠剤
錠剤を、表5に記載の処方を使用して作製した。酒石酸及びKolliphorを、共処理を行わずにそのまま使用し、構成成分を本質的には上記の実施例1に記載のように処理した。長円形錠剤を作製し(幅0.2765インチ及び全長0.5865インチ)、上面及び下面に割線を施した。図1Bを参照のこと。錠剤を2時間、70〜75℃で硬化し、上述のように被覆した。未分割被覆錠剤の重量は474mgであった。

重量を、62未分割錠剤を計量することにより測定した。20錠剤を、錠剤カッターを使用して分割し(機械的分割)、各半分を計量した。20錠剤を、手動で破砕し、それらの重量を記録した。データの概要を表6に示す。未分割錠剤の平均重量は、473.79mgであり、したがって、各半分の理論上の重量は236.90mg(473.79/2=236.90)であった。手動で分割された錠剤では、平均重量は237.25mgであった。理論上のパーセントで表すと、半分の錠剤半分の平均重量は100.1%(237.25×100/236.90=100.1%)であった。

重量損失及び摩損度を、上記の実施例1に記載のように測定した。表7は、手動で分割及び機械的に分割した錠剤に関するデータを示す。

含量均一性を、上記の実施例2に記載のように測定し、そのデータを表8に示す。錠剤はレベル1基準を合格した。

溶出試験を、未分割、手動で分割、及び機械的に分割した錠剤で、本質的には上記の実施例2に記載のように実施した。データを表9に示す。錠剤はレベル1基準を満たしていた。

この例により、割線がこの長円形型乱用抑止性錠剤で機能的であることが示された。



  1. 少なくとも1種類の医薬品有効成分(API)またはその薬学的に許容可能な塩、少なくとも1種類の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種類の高分子量親水性ポリマー、及び発泡系を含む固体医薬剤形であって、前記固体剤形が少なくとも1割線を含む、前記固体医薬剤形。

  2. 即時放出用に処方される、請求項1に記載の固体医薬剤形。

  3. 前記割線が機能的割線である、請求項1または請求項2に記載の固体医薬剤形。

  4. 上面または下面のいずれかに1割線を有する、請求項1〜3のうちいずれか1つの記載の固体医薬剤形。

  5. 2割線を有し、上面に第1割線及び下面に第2割線を有する、請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  6. 随意に長円形の錠剤である、請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  7. 膜被覆をさらに有する、請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  8. 前記固体剤形を分割して分割された固体剤形部分を得た直後に、前記分割された固体剤形部分が約3.0%未満の質量損失及び約1.0%以下の摩損度を有する、請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  9. 前記分割された固体剤形部分が、USP承認手順を使用して測定した場合に、45分以内でAPIの少なくとも約70%、または少なくとも約85%のin vitroでの溶出速度を有する、請求項8に記載の固体医薬剤形。

  10. 前記固体剤形またはその一部を粉砕して粒子を形成させた後、粒子の少なくとも約10%が約250マイクロメートル超の平均径を有する、請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  11. 前記APIがオピオイドまたはオピオイドと非オピオイド鎮痛剤の組合せであり,前記オピオイドがオキシコドン、オキシモルフォン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、コデイン、またはモルヒネである、請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  12. 前記低分子量親水性ポリマーが約250,000ダルトン以下の平均分子量を有し;前記低分子量親水性ポリマーがポリエチレンオキシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコール、ポロキサマー、またはそれらの組合せであり;かつ、前記低分子量親水性ポリマーが前記固体剤形の約5重量%〜約50重量%の量で存在する、請求項1〜11のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  13. 前記高分子量親水性ポリマーが少なくとも約400,000の平均分子量を有し;前記高分子量親水性ポリマーがポリエチレンオキシド、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組合せであり;かつ、前記高分子量親水性ポリマーが前記固体剤形の約0.1重量%〜約30重量%の量で存在する、請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  14. 前記発泡系が酸成分及び塩基成分を含み;前記酸成分が有機酸、無機酸、またはそれらの組合せであり;前記塩基成分がアルカリ金属重炭酸塩、アルカリ土類金属重炭酸塩、アルカリ金属炭酸塩、有機炭酸塩、またはそれらの組合せであり;かつ、前記発泡系が前記固体剤形の約20重量%〜約90重量%の量で存在する、請求項1〜13のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

  15. 前記低分子量親水性ポリマーが前記固体剤形の約20重量%〜約40重量%の量で存在し;前記高分子量親水性ポリマーが前記固体剤形の約2重量%〜約10重量%の量で存在し;及び前記発泡系が前記固体剤形の約50重量%〜約70重量%の量で存在する、請求項1〜14のうちいずれか1つに記載の固体医薬剤形。

 

 

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