ねじりばねの固定

 

本発明は、設定可能な用量の液剤を吐出する、ねじりばねベースの自動注射装置に関する。注射装置のばね機構は、ハウジングアセンブリと、ハウジングアセンブリに対して回転可能である用量設定アセンブリと、ハウジングアセンブリに対する用量設定アセンブリの回転時にねじりばね(1)が引っ張られるように、それらの間に設けられたねじりばね(1)とを備える。ねじりばね(1)は、螺旋状に巻かれて、長手方向(X)、及び螺旋状に連なる巻数部を有しており、遠位側巻数部(4)は遠位端(2)を有し、近位側巻数部(5)は近位端(3)を有し、各巻数部は、外表面(6)を有し、外表面(6)は一体となって長手方向(X)に平行なねじりばねの外表面を形成し、ハウジングアセンブリ及び用量設定アセンブリのいずれか又は両方は、ポリマー製のばね受容機構を備え、ばね受容機構は、螺旋状ねじりばね(1)の長手方向(X)に実質平行な第1表面(23)を備え、第1表面(23)は、螺旋状ねじりばね(1)の遠位端(2)又は近位端(3)と当接するように構成され、ばね受容機構は、螺旋状ねじりばね(1)の長手方向(X)に実質平行な第2表面(24)を更に備え、少なくとも遠位巻数部(4)の外表面(6)又は少なくとも近位巻数部(5)の外表面(6)を支持するように構成される。
【選択図】図1A

 

 

本発明は、設定可能な用量の液剤を吐出する、ねじりばねベースの自動注射装置に関する。特に、本発明は自動注射装置内にねじりばねを固定することに関し、詳細には、螺旋状に巻かれたねじりばねを、自動注射装置のポリマー部品に固定することに関する。
用量設定時にユーザ側で自動注射装置のねじりばねに引張を与えておいて、液剤を吐出する際にねじりばねに蓄えておいたトルクを利用する自動注射装置は、何十年も前から既知である。設定可能な用量を吐出する、この種の自動注射装置の初期の例は、例えばUS 5,104,380により提供されている。
この種の自動注射装置で使用するねじりばねは一般に、螺旋状ねじりばねである。螺旋状ねじりばねは通常、ハウジングと回転可能用量設定部材との間に配置され、用量設定部材を回転させることによって引っ張られる。WO 2006/045526には、遠位端がねじりばねをハウジングに固定するための外側屈曲部を有し、近位端がねじりばねを回転可能用量設定部材に取り付けるための内側屈曲部を有する、螺旋状ねじりばねが開示されている。
同様に、WO2007/063342の場合にも、ハウジングと一体的に成型された保持リングを介してハウジングを係合するフック状屈曲部が遠位に設けられ、用量設定ノブに回転可能に固定されたラチェット駆動シャフトを係合する内側への屈曲部を近位に有する、螺旋状ねじりばねが提供されている。かくして、ユーザが用量設定ノブを回転させると、ねじりばねが引っ張られる。
WO 2012/063061に開示されている螺旋状ねじりばねには、螺旋状ねじりばねの端の屈曲部が注射装置の部品に固定される構成についていくつかの例を記載している。
一般に、自動注射装置に使用するねじりばねの場合、ねじりばねの軸方向の長さを維持したままねじりばねにトルクを蓄積していって、用量設定中に注射装置から部品がはみ出さないようにして、構造体の中に組み込まれる。両端の屈曲部は、注射装置の軸方向の決まった位置に固定され、用量設定中に互いに回転方向でねじり合うことから、ねじりばねの直径は用量設定中に減少する。
螺旋状ねじりばねの製造時には、螺旋状ねじりばねの端部に屈曲部を作製するために追加的な費用が発生する。このため、端部に屈曲部を有する螺旋状ねじりばねは、屈曲部がない螺旋状ねじりばねよりも高価である。したがって、屈曲部がない螺旋状ねじりばねを自動注射装置に使用できれば、有益である。急切断端面を備えたねじりばねを有する注射装置の一例が、Novo Nordisk A/Sによる国際特許出願番号WO 2014/001318号に記載されており、参照により本書に組み込む。
この種の注射装置での用量設定では、螺旋状ねじりばねの両端の急切断端面が、互いに反対の回転方向にねじられ合うため、ねじりばねの直径は増大する。この場合も、両方の端面は、注射装置内で、軸方向に決まった位置に固定されている。
更に、ユーザが注射のためにほんの少しの用量を選択する場合、かかる小用量を吐出するに十分な力を送達するために、ある一定のトルクがねじりばねから利用可能になる必要がある。力は、投与機構内の摩擦を克服するに十分でなくてはならない。これにより、たとえ用量がまだ選択されていない時、すなわち、用量設定機構がその「ゼロ」位置にある時でも、ねじりばね内にある一定のトルクが存在するように、ねじりばねが、注射装置の製造段階において予め引っ張られていることが必要になる。予め引っ張られた(予歪の)ねじりばねを有することによってのみ、投与機構内の摩擦を克服し、小用量を吐出するに十分なトルクが存在する。数学的には、用量設定機構の「ゼロ」位置は、この「ゼロ」位置でもある一定のトルクがねじりばねから発生するように、ばね特性の上方の、ある一定の距離の位置にある必要がある。
WO 2014/001318において開示されているように、ねじりばねの遠位端とねじりばねの近位端の通常両方(又は両端部のうちの少なくとも一方)が、注射装置内のポリマー構成要素に固定される。しかしのこのことは、予め引っ張られたねじりばねを用いて作動する場合に問題を引き起こす。ねじりばね内に負荷されたトルクがねじりばねを固定するポリマー部品に応力を印加し、それにより、経時的にポリマークリープを発生させるからである。また、かかる自動注射装置は、相当の期間、そして時に変化する温度条件の下で保管されることがよくあり、そのことは、さらに進んで、予め引っ張られたばねからの応力下で、ポリマー構成要素を亀裂伝播に曝露する。
予め引っ張られたねじりばねを有する自動注射装置は、従って、ねじりばねのトルクが、相当の領域にわたりポリマー部品によって受け入れられることによって、ポリマー部品上の応力を低減するように、設計されることが必要である。
設定可能用量の液剤を割り振るための自動ねじりばね駆動式注射装置であって、ねじりばねの少なくとも一方の端部にある屈曲部を不要にして、製造費用を削減したものを提供することが、本発明の目的の1つである。更に、ねじりばねを装着するに際して、ねじりばねを固定するポリマー部品上の応力を低減するようにした方法を提供することも、目的の1つである。応力低減される応力は、用量設定中、すなわち、ねじりばねを引っ張っている際に発生する応力、又は、注射装置の保管中に予め引っ張られたねじりばねから発生する応力のいずれか、或いは、両者の組み合わせでありうる。
本発明は請求項1に記載される。すなわち、一態様において、本発明は、ハウジングアセンブリと、ハウジングアセンブリに対して回転可能な用量設定アセンブリとを備える、設定可能用量の液剤を吐出する、ねじりばねベースの自動注射装置に関するものである。
ねじりばねは、用量設定アセンブリがハウジングアセンブリに対して回転する際にはねじりばねが引っ張られるように、ハウジングアセンブリと用量設定アセンブリとの間に設けられる。
ねじりばねは螺旋状に巻かれたねじりばねであって、長手方向、及び螺旋状に連なる巻数部を有していて、遠位側巻数部は遠位端を有し、近位側巻数部は近位端を有する。これらの近位端及び遠位端の一方又は両方は、急切断部により平らな端面を形成する。遠位側巻数部と近位側を含む巻数部の各々は、外表面を有する。注射装置がペン型である場合、螺旋状ねじりばねと注射装置とは中心線が同一になる。
ハウジングアセンブリの少なくとも一部、又は用量設定アセンブリの少なくとも一部は、ポリマー材料製であり、ばね受容機構を備え、ばね受容機構は、螺旋状ねじりばねの長手方向に実質平行に延在する第1表面を備え、第1表面は、ポリマー材料から作成され、螺旋状ねじりばねの遠位端又は近位端の急切断部の平らな端面に当接するように構成され、ばね受容機構は、螺旋状ねじりばねの長手方向に実質平行な第2表面を更に備え、第2表面は、少なくとも遠位側巻数部の外表面又は少なくとも近位側巻数部の外表面を支持するように構成される。
その結果として、螺旋状ねじりばねの遠位端と近位端とが、第1表面との当接によって互いにねじれる際に、螺旋状ねじりばねの外径は増大し、ねじりばねの外表面は、第2表面に当接することになる。この当接中に、螺旋状ねじりばね内に蓄積されたトルクのうちの一部が、この第2表面との摩擦として伝導されるため、第1表面を応力から解放することになる。
螺旋状ばねの遠位端又は近位端のいずれか、又は両方は、急切断部の平らな端面を形成する。急切断部とは、ねじりばねを形成するワイヤの長さに対して実質的に垂直な方向で、ねじりばねを形成するワイヤが切断された構成のことである。しかも、切断部の端部は、ハウジングアセンブリ及び/又は用量設定アセンブリとの当接を強化なものにするために、屈曲され、一体に押圧されてもよい。用量サイズが増大していくなか、ばね受容機構の第1表面がねじりばねの端部表面を押圧するということが、重要な特徴になっている。
用量設定アセンブリは用量設定部材を備え、ハウジング要素はハウジング部材を備える。これら両部材の一方又は両方は、一体的に形成されたばね受容機構を有し、このばね受容機構により、用量設定部材とハウジング部材との間に張設された螺旋状ねじりばねの一方又は両方の端を受容する。
用量設定部材及びハウジング部材は、好ましくは、恒久軸方向距離に配設され、用量設定中及び用量吐出中にその恒久軸方向距離で維持されるため、螺旋状に巻かれたねじりばねは、自動注射装置の作動中にその軸方向長さを維持する。
更に、ばね受容機構は切り欠きを備える。しかしながら、ばね受容機構は、必ずしも、ハウジング部材及び/又は用量設定部材の中に物理的に切り込まれたものではない。切り欠きを含むばね受容機構は、好ましくは、成型プロセスにおいてポリマー材料から形成される。
切り欠きは、螺旋状に巻かれたねじりばねの一方又は両方の端部が当接する、第1表面を創出する。
一実施形態では、螺旋状に巻かれたねじりばねの端部を第1表面との当接へとガイドするための、ガイド表面が提供される。このガイド表面は、好ましくは、それがばねの端部に隣接したばねを遮って、端部を定位置へと持ち上げるように、螺旋状に巻かれたねじりばねの長手方向に対して実質的に垂直な方向に延在する。
螺旋状に巻かれたねじりばねの長手方向と第1表面との両方に同様に平行である第2表面は、一実施形態では、各巻数部を支持するために、ばねのワイヤの直径と実質的に等しい拡張部を有する各段を備えた、階段状構成を有する。各段は、各巻数部に対するより良好な把持力を提供するために、内側へと数度チルトしうる。
定義:
「注射ペン(injection pen)」とは、典型的には、書くための万年筆に幾分類似した長形の又は細長い形状を有する注射器具である。かかるペンは通常、管状断面を有するが、それらは、三角形、長方形又は正方形、或いはこれらの形状に近い任意の変形例などの、異なる断面を容易に有してよい。
本書において、「薬剤(drug)」という用語は、液体、溶液、ジェル又は微細懸濁液といった、制御された様態で中空針などの送達手段を通過することが可能な、任意の薬剤含有流動可能薬物を包含するものとする。代表的な薬剤は、固体(調剤されたもの)又は液体の両方の形態である、ペプチド、タンパク質(例えば、インシュリン、インシュリン類似体、及びCペプチド)、及びホルモン、生体由来の又は生物学的に活性な化学物質、ホルモン剤及び遺伝子に基づく化学物質、栄養処方物、並びに他の物質などの、薬を含む。
「スケールドラム」は、注射ペンのユーザに対して選択された用量のサイズを示すしるしを担持する、円筒形要素である。スケールドラムを構成する円筒形要素は、中実又は中空のいずれかであってよい。「しるし」は、任意の種類のプリントであってよく、或いは別様に設けられた記号、例えば刻印記号又は接着記号などであってよい。これらの記号は、好ましくは、アラビア数字の「0」から「9」までであるが、それだけには限らない。従来型の注射ペン構成では、しるしは、ハウジングに設けられたウインドウを通して視認可能である。
「カートリッジ」とは、薬剤を内包する容器を説明するために使用される用語である。カートリッジは通常、ガラスから作製されるが、任意の適切なポリマーから成型されることも可能である。カートリッジ又はアンプルは、好ましくは、「隔膜」と称される貫通可能な膜によって一端部で封止され、「隔膜」は、例えば注射針カニューレの後端部によって、突き通されうる。反対側の端部は、典型的には、ゴム又は適切なポリマーから作製されるプランジャ又はピストンによって閉じられる。プランジャ又はピストンは、カートリッジ内部で摺動可能に動くことが可能である。貫通可能な膜と可動プランジャとの間の空間は、プランジャが薬剤を保持する空間の容積を低減させる際に押し出される薬剤を、保持する。しかし、任意の種類の容器が、硬性であれ可撓性であれ、薬剤を内包するために使用されうる。
さらに、「注射針」という用語は、液体を送達又は除去する目的で、対象者の皮膚を突き刺すよう適合した、貫通部材を定義している。
公報、特許出願、及び特許を含む、本書に挙げられたすべての参照文献は、それら全体で、並びに、各参照文献が個別にかつ具体的に参照によって組み込まれることが示され、かつ、本書にその全体が記載されている場合と同程度まで、参照により組み込まれる。
全ての表題及び副題は、本書において便宜のためにのみ使用されており、いかなる方法においても発明を限定するものとして構成されるべきではない。
任意の例及び全ての例の使用、又は、本書で提供される例示的な文言(例えば「など」「のような」「といった」(such as))の使用は、単に発明の理解を容易にすることを意図するものであり、特許請求されない限り、発明の範囲に限定を課するものではない。明細書におけるいかなる文言も、特許請求されていない任意の要素が発明の実施にとって不可欠であることを示すと、解釈すべきではない。
本書中の特許文献の引用及び援用は、便宜上行われるにすぎず、かかる特許文献の有効性、特許性、及び/又は権利行使可能性のいかなる見解も反映しない。
この発明は、適用法令によって認められるように、本書に付随する特許請求の範囲の中で挙げられている主題の、全ての変形例及び等価物を含む。
本発明は、好ましい実施形態に関連して、かつ、以下の図面を参照して、下記でより詳細に説明される。
ねじりばね機構の断面図を示す。 図1Aのねじりばね機構の切断斜視図を示す。 図2Aから図2Bは、ハウジング部材を備えたねじりばねの取付部の(180度変位した)断面図を示す。図2Cは、ハウジング部材を備えたねじりばねの取付部の切断斜視図を示す。 図3Aから図3Bは、ハウジング部材の(180度変位した)断面図を示す。図3Cは、ハウジング部材の切断分解図を示す。 図4Aから図4Bは、ハウジング部材を備えた代替的なねじりばねの取付部の(180度変位した)断面図を示す。図4Cは、ハウジング部材を備えたねじりばねの取付部の切断斜視図を示す。 図5Aから図5Bは、代替的なハウジング部材の(180度変位した)断面図を示す。図5Cは、代替的なハウジング部材の切断分解図を示す。 図面は、明瞭化のために概略的にかつ単純化されており、それらが発明の理解にとって不可欠な詳細のみを示す一方で、他の詳細部分は省かれている。全体を通じて、全く同一の部品又は対応する部品に対して、同一の参照番号が使用されている。
以下において、「上部」と「下部」、「右」と「左」、「水平」と「垂直」、「時計回り」と「反時計回り」という用語、又は類似の関連表現が使用される場合、これらは付随する図面にのみ言及するものであり、実際の使用状況に言及するものではない。示されている図面は概略表現であり、そのため、種々の構造体の構成並びにそれらの相対寸法は、例示目的の役割を果たすことのみが意図されている。
以上の説明の文脈において、付随する図面における「遠位端部」という用語は、通常注射針を担持する、注射装置の端部を表すことを意図しており、一方、「近位端部」という用語は、注射針から離れた方を向いており、かつ通常用量ダイヤルボタンを担持する、反対側の端部を表すことを意図していると、定義することが都合が良いかもしれない。これらの方向は、図1Aにおいて矢印で示されている。
図1Aから図1Bは、本発明の第1実施形態によるねじりばね駆動式注射装置の一部を開示している。ねじりばね1は、その遠位端部2で、用量設定アセンブリの一部である用量設定部材10に取り付けられ、かつ、その近位端部3で、ハウジングアセンブリの一部であるハウジング部材20に接続される。
用量設定部材10は、ユーザが用量をダイヤル設定する時に用量設定部材10が回転しうるように、歯付接合部11を介して、図示されていない用量設定ボタンに更に接続される。ハウジング部材20は、ロック突起21を介して、図示されていないハウジングに回転式にロックされるが、代替的には、ハウジングと一体的に成型されることも可能である。
参照によって組み込まれる、Novo Nordisk A/SによるWO 2014/001318では、ハウジング部材(ばねベースと称されている)は「180」という番号を振られており、用量設定部材(駆動チューブと称されている)は「170」という番号を振られている。用量設定部材「180」は、ラチェット要素「185」を介して、遠位に配置された用量設定ボタン(「1004」という番号を振られている)に接続される。スケールドラム「160」は、用量設定部材「180」に摺動可能に接続される。本発明では、しるしを担持するスケールドラムが、上述の通り用量設定アセンブリの一部である用量設定部材10に、軸方向に摺動可能に接続されうる。
ユーザが用量設定ボタンを回転させることによって用量をダイヤル設定する時にはいつでも、用量設定部材10はそれと共に回転し、それによって、用量設定部材10とハウジング部材20との間に張設されたねじりばね1を引っ張る。
ハウジング部材20とねじりばね1との間の接続は、図2Aから図2C、図3Aから図3C、及び図4Aから図4Cで更に開示されている。
ねじりばね1は、螺旋状に巻かれており、かつ、遠位端部2で終端する遠位巻数部4、及び、近位端部3で終端する近位巻数部5を有する。これらの端部2、3は両方、急切断されて、図2B及び図2Cの遠位端部2において最もよく視認される平端部表面7、8を形成する。
更に、図2Cで開示されているように、ねじりばね1の各巻数部は外表面6を有する。ねじりばね1は1本の円形ワイヤから巻かれていることから、外表面6は螺旋状ばね1の長手方向(X)に平行に延在し、螺旋状ばね1もまた、注射装置の長手方向に平行である。
ハウジング部材20のばね受容機構が、図3Aから図5Cに更に示されている。類似したばね受容機構が、図1Aから図1Bに示すように、用量設定部材10内に提供されうる。
機構は、ユーザがねじりばね1を引っ張る時にねじりばね1の急切断近位表面8が第1表面23に当接するように、ねじりばね1の長手方向軸Xに対して平行であるこの第1表面23を有する、切り欠き22を有する。
遠位には、同様にねじりばね1の長手方向Xに平行である第2表面24が設けられた、ハウジング部材20が提供される。
ハウジング部材20に対する用量設定部材10の回転によってねじりばね1が引っ張られる時に、近位平端部表面8は第1表面23に当接し、用量設定部材10の更なる回転が、ねじりばね1の外径の増大を引き起こす。
ねじりばね1は、同一の恒久軸方向距離で提供された2つの類似した第1表面23(他方の表面は用量設定部材10の図示されていない第1表面である)の間に張設された、ねじりばね1の平端部表面7、8を両方有することから、2つの表面23が互いに対して回転して、ねじりばね1内にトルクを蓄積する際に、ねじりばね1の直径は増大することになる。
ねじりばね1の外径のこの増大は、少なくとも近位巻数部5の外表面6の、ハウジング部材20の第2表面24への当接を引き起こす。
ねじりばね1の外表面6と第2表面24との間に発生する摩擦は、引っ張られている間にねじりばね1内に蓄積されたトルクが、ハウジング部材20の広い領域にわたって分散され、それによって、第1表面23の応力付加が最小化されることを意味する。
第2表面24は、一実施形態では、図6で最も良く視認されるように階段状構成を有し、各段は連続的な巻数部の外表面6に当接するよう構成される。
第2表面24の各段は、代替的には、中心線Xに向かって内側へと若干の角度チルトすることが可能であり、それにより、連続的な巻数部の各々に対するより良好な把持力が提供されることになる。
図4Aから図4C、及び図5Aから図5Cは、第2表面24が、いかなる段も有さず、螺旋状ねじりばね(1)の長手方向の伸長(X)に対して平行である、代替的な実施形態を開示している。
また、図5B及び5Cで最も良く視認されるように、ねじりばね1の急切断平坦表面7、8を第1表面23との当接へとガイドするための、遠位に配置されたガイド表面25が設けられた、切り欠き22が提供される。
更に、図1Aから図1Bに示すように、用量設定部材10は、ねじりばね1がその遠位端部2とその近位端部3の両方において同一の様態で固定されるように、同じ方法で形成されうる。
いくつかの好ましい実施形態が上記に示されているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、下記の特許請求の範囲において定義される主題の範囲内で、他の方法においても具現化され得ることを、強調すべきである。




  1. 設定可能な用量の液剤を吐出する、ねじりばねベースの自動注射装置であって、
    ハウジングアセンブリと、前記ハウジングアセンブリに対して回転可能な用量設定アセンブリと、
    前記ハウジングアセンブリに対する前記用量設定アセンブリの回転時に引っ張られるようにして、前記ハウジングアセンブリと前記用量設定アセンブリとの間に設けられたねじりばね(1)とを備え、
    前記ねじりばね(1)は、螺旋状に巻かれていて、長手方向(X)、及び螺旋状に連なる巻数部を有し、遠位側巻数部(4)は遠位端(2)を有し、近位側巻数部(5)は近位端(3)を有し、前記遠位端(2)及び/又は前記近位端(3)は急切断部により平らな端面(7、8)を形成しており、各巻数部は外表面(6)を更に有し、
    前記ハウジングアセンブリ及び前記用量設定アセンブリのうち少なくとも一方は、少なくとも部分的にポリマー材料製であって、ばね受容機構を備え、前記ばね受容機構は、前記ねじりばね(1)の長手方向(X)に実質平行な第1表面(23)を有し、前記ねじりばね(1)の前記遠位端の端面(7)又は前記近位端の端面(8)に前記第1表面が当接するように構成され、前記ばね受容機構は、前記ねじりばね(1)の長手方向(X)に実質平行な第2表面(24)を更に備え、前記第2表面は、少なくとも前記遠位側巻数部(4)の外表面(6)又は少なくとも前記近位側巻数部(5)の外表面(6)を支持するように構成され、
    前記ハウジングアセンブリに対する前記用量設定アセンブリの回転により前記ねじりばね(1)が引っ張られる際に、前記ばね受容機構の第1表面(23)が、前記ねじりばね(1)の前記端面(7、8)に押圧されて前記ねじりばね(1)を引っ張って、前記遠位側巻数部(4)の外表面(6)及び/又は前記近位側巻数部(5)の外表面(6)が、前記第2表面(24)を押圧するように構成される、ねじりばねベースの自動注射装置。

  2. 前記用量設定アセンブリは、ポリマー製用量設定部材(10)を備え、前記ばね受容機構は前記ポリマー製用量設定部材(10)内に一体的に形成される、請求項1に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

  3. 前記ハウジングアセンブリは、ポリマー製ハウジング部材(20)を備え、前記ばね受容機構は前記ポリマー製ハウジング部材(20)内に一体的に形成される、請求項1又は2に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

  4. 前記ばね受容機構は切り欠き(22)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

  5. 前記第1表面(23)は前記切り欠き(22)の一部である、請求項4に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

  6. 前記切り欠き(22)は、前記螺旋状に巻かれたねじりばね(1)の前記長手方向(X)に対して実質的に垂直に延在する、遠位に配置されたガイド表面(25)を備える、請求項4又は5に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

  7. 前記第2表面(24)は階段状構成を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のねじりばねベースの自動注射装置。

 

 

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注射デバイスとともに使用するための補足デバイスは:各々使用時に注射デバイスの表面部分を異なる波長の光で照明するように構成された複数の光源と;表面部分から反射された異なる波長の光のそれぞれの強度を示すセンサ出力を生成する少なくとも1つのセンサと;プロセッサとを含み、プロセッサは:表面部分を第1〜第3の異なる波長の光で照明するように複数の光源を制御し;それぞれ第1〜第3の異なる波長に対応するセンサ出力に対する第1〜第3の値を取得し;少なくとも第1および第2の値を使用して1つまたはそれ以上の計算を実行し、1つまたはそれ以上のさらなる値を提供し;第1および第2の値ではなく第3の値および当該またはさらなる値を使用して注射デバイスの特性を決定する。
本発明は、手動で操作可能な注射デバイスのための補助デバイスに関する。そのデバイスは、本体と、注射デバイスの外側表面に対して特定の位置において本体を注射デバイスに解放可能に取り付けるように構成された嵌合ユニットとを有する。
補足デバイス(34)は、使用時に補足デバイス(34)を注射デバイス(10)に取り付けるように構成されたコネクタ(37)と;センサ(60)に当たる光の強度に依存するセンサ出力を生成するように構成され、使用時に注射デバイス(10)の表面領域(57)に向けられた視野を有し、表面領域(57)が補足デバイス(34)の外部に位置する、センサ(60)と;使用時に補足デバイス(34)から表面領域(57)上へ向けることができる照明を生成するように構成された光源(58)と;使用時に視野全体が表面領域(57)に向けられるようにセンサ(60)の視野を制限するように構成されたシールド(62)と;光源(58)からの照明が表面領域(57)から反射されるときに生成されるセンサ出力を使用して注射デバイス(10)の特性を決定するように構成されたプロセッサ(40)と:を含む。
注射デバイスの使用に関する情報を収集する補助デバイスであって:第1のカメラセンサ部分の視野内のシーンを示す第1のカメラ出力を生成する第1のカメラセンサ部分と;第2のカメラセンサ部分の視野内のシーンを示す第2のカメラ出力を生成する第2のカメラセンサ部分と;第1のカメラ出力を使用して視野内における物体の回転速度が速度閾値を超えているかどうかを判定し;物体の回転速度が速度閾値を超えていないと判定された場合、その物体上または他の物体上に設けられた特徴を識別するために第2のカメラ出力を処理し;物体の回転速度が速度閾値を超えていると判定された場合、特徴を識別しようと試みるのをやめるように構成される、少なくとも1つのプロセッサとを含む補助デバイス。
薬剤送達デバイスに取り付けられるように構成され、取り付けられたとき、薬剤送達デバイスを照明するように構成されたセンサデバイスであって:第1の表面と、第1の表面と反対側の第2の表面と、第1と第2の表面の間を延びる少なくとも1つの側部表面と、光が光ガイドに入力されたとき拡散光を第1の表面から発光させるように構成された光出力結合構造とを含む、光ガイドと;光を光ガイド内に入力結合するように構成された少なくとも1つの光源と;薬剤送達デバイスの表面から反射された光を受けるように配置された光学センサとを含むセンサデバイス。
本発明は、薬剤送達装置(1)の第1インターフェース部分(45)と薬剤送達装置(1)の第2インターフェース部分(22)と間の相対回転を誘導するためのエネルギーを放出するように適合された動力装置(10、110、210、310)を有する薬剤送達装置(1)に関する。動力装置(10、110、210、310)は、軸方向に延在する構造(11;111;211、285、281;311、385、1381、386、381)に沿って直列に配置される第1ぜんまいばね部材(15、115、215、315)と第2ぜんまいばね部材(16、116、216、316)を備える。
【選択図】図3
用量値が印付けられたスリーブを覆う用量窓(13)を含む、注射デバイスに取り付けるための補助デバイスが提供される。補助デバイスは、本体(20)と;注射デバイスと所定の位置関係にある、補助デバイスの本体を支持するための配置と;使用時に注射ペンの用量窓と位置合わせされる、本体の表面に位置する透明保護窓(80)と;本体内で支持され、保護窓に向けられたセンサを有するセンサ(25)配置とを含む。保護窓は、屈折力を有する。保護窓は、円筒形レンズまたはトーリックレンズであってよい。
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