人体および動物からの組織塊切除用電気外科治療器具

 

【課題】ヒトまたは動物の体(B)から組織塊(M)を切除するための治療用電気外科治療器具(10)を提供する。
【解決手段】前記器具は、以下からなる:
− 無線周波数電気信号を発生させる発生器システム(12)、および
− オペレータによって把持されるハンドピース(14)で、前記発生器システム(12)に電気的に接続された単一の活性電極(18)を取付けた端部(16)を含み;
前記信号は、活性電極(18)は、組織塊(M)が近傍にあるとき、前記活性電極(18)及び前記組織塊(M)の間にグロープラズマ放電(19)を発生するように活性電極(18)を分極する能力があり;
前記器具は、電気信号のパ電力が1Wと等しいか、低く、前記プラズマ放電が、患者または罹患動物の体(B)を通して電流の伝播が起こることなしに、大気中で起こる。
【選択図】図2

 

 

本発明は、電気治療用器具、特に人体および動物からの組織塊切除用電気外科治療器具に関する。
この分野では、高周波電気信号を生成するように構成された発生器システム、及び操作者によって把持されるハンドピースを含み、また、電気的に接続された前記発生器システムに接続された、活性電極を取り付けた端部を備えた電気外科器具を使用することが広く知られている。
しかしながら、上記の種類の器具は、いくつかの欠点がある。
米国特許公開2006年293649号には、患者の身体上の切除を行うためには、例えば300Wまでの高い分極電力が必要で、前記公報に添付された独立請求項の前文に従って設計された器具が開示されている。また、前記器具は、活性電極に加えて、さらに患者の身体上に置かれる電極(‘リターンプレート’とも呼ばれる)を要し、こうして、電極間に発生するプラズマ放電は、人体を流れる電流を引き起こすので、後者の電極に対して浸潤性である。したがって、このタイプの器具は、患者の特定の類型など、例えば、ペースメーカーのキャリアなどとの親和性の問題があり、痛みの感覚を著しく増加させる。さらに、前記器具は、90℃に達する平均温度で動作することがあり、こうして、特に、例えば粘膜等の軟組織のために、凝固を防止し、細胞壊死を促進する。
米国特許公開2011/319887号には、プラズマ放電が不活性ガスのイオン化によって作られる器具を開示し、リターンプレートが用いられている。加えて、前記特許公報は、タングステンの如き特殊材料から製造された不活性ガスの出口ノズルの使用を提供する。
国際公報2011/055368号には、特に、プラズマ放電によって深切りを着想した器具を開示する。殊に、前記器具は、2個の接近した電極を備え、そのような電極近くに運ばれる気体流をイオン化するために必要なエネルギーを作るようにされた、特定のハンドピースの採用に基づく。
米国特許公報2003/125727号には、光源(紫外線)の組合せ使用に用いられる器具を提案し、それは、腹腔鏡検査用途を主に意図されている。
米国特許公報2012/083782号には、ハンドピースの特定の構造を有するプラズマ放電の特性を改善することを可能にする、特殊な炭素シリンダーなどを含む器具を開示する。具体的には、活性電極の作用は、ハンドピースの端を介して生理食塩水を送液することによって提供される。
本発明の目的の1つは、公知技術の欠点を克服する電気外科治療器具を提供することである。
本発明のさらなる目的は、兎に角、簡易で経済的な方法によって製造される改善された、信頼性の高い電気治療器具を提供することである。
本発明によれば、上記目的は、特許請求の範囲に記載された特徴を備えた、電気治療器具を介して達成される。
添付された特許請求の範囲は、本発明の以下の詳細な説明において提供される技術的教示の不可欠な部分であることを理解されたい。特に、添付の従属請求項は、いくつかの任意の技術的特徴を含む、本発明のいくつかの好ましい実施態様を定義する。
本発明の別の態様によれば、この方法は、以下の操作ステップを含む、ヒトまたは動物の身体から組織塊を切除するために提供される。
- 活性電極を装着した末端を含むハンドピースを提供する。
- 高周波電気信号を発生する。
-前記活性電極を前記信号に供給し、それによって分極させ、そうして
-ハンドピースを移動して、組織塊近くの活性電極を分極させ、および患者の体を介して流れる電流を伝播せずに、前記電極及び組織塊間の大気中にグロープラズマ放電を発生するようにする。
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の添付図面を参照して、非限定的実施例によって提供される、詳細な記載から明らかである。そこには:
本発明の例示の実施態様に従って、器具10を表すブロック図である。 図1に示された器具のハンドピースの概念図である。 操作中の図2に示されたハンドピースの概念図である。 上記図面に示されたハンドピースの例示的実施態様の概念図である。
図面に示した実施態様を参照すると、符号10は、特にプラズマ発生によるヒトまたは動物の体内から組織塊の除去のために、全体として電気外科器具を示す。
器具10は、ラジオ周波数の電気信号を産出するように構成された、発生システム12を備える。器具20は、さらに、操作者に把持されるハンドピース14を備え、前記発生システム12に取り付けられる端部16を備える。
活性電極18および組織質量Mとの間の雰囲気中でグロープラズマ放電19を発生するように、発生器器具12によって発生される前記信号は、活性電極18が患者の身体Bを通る電流の伝播なしに組織塊の近傍にあるとき、切除に付される活性電極18を分極させることが可能である。
換言すれば、器具10は、大気の断熱結合の絶縁破壊をもたらすために活性電極18と患者の身体との間に存在する電位差を利用することにより、端部16と患者の身体との間の唯一の大気をイオン化することを提供する。この効果を達成するために、器具は、プラズマ放電を発生させるために電気外科、例えば、イオン化アルゴンガスの流れを利用するデバイスの他のタイプとは違って、ハンドピースを通して放出される希ガスの流れを使用しない。
また、電気外科治療機器のような他のタイプにおいて、電荷及び電流は、典型的には、人体を通って流れるように生成される。このため、そのような他のタイプの器具では、リターン電極または放熱板は、一般的に、ハンドピース14が使用される領域の反対側に、患者の体の上に塗布することによって用いる必要がある。本発明によれば、その代わりに、目に見える電気火花を介してそれ自体を明らかにするグロープラズマ放電では、患者の体に特有である能力のおかげで分散され、したがって、リターン電極または放熱板を使用する必要はない。
周囲大気のために熱散逸の影響を介して、グロープラズマ放電によって生成したエネルギーは、患者の体内の組織塊において、100°Cを超える温度で切断するモードで通常操作する他の電気外科用ナイフより低い温度(例えば、60℃未満、特に、約55℃)を誘導し、それによって、一般的には、(患者の体に生成するケロイドの高いリスクで)細胞壊死を引き起こす。その代わりに、器具10で以って引き起こされる前記より低い温度は、痛みを伴わず、細胞の爆発を回避して、所望の組織塊の蒸発または昇華を得るのに十分である。これは、器具10が、麻酔なしで、患者の身体に外科手術を実行することを可能にする。
さらなる利点は、組織に移転される低温度は、優れた止血効果(凝集)に役立つ。
好ましくは、電気信号は、約50kHz〜約166kHzの周波数を有する。特に、前記信号は、20μ秒〜60μ秒の活性サイクル(所謂「デューティ・サイクル」)の期間を有する。
好ましくは、電気信号は、1つのピーク(クレストまたはスルー)から次のピーク(スルーまたはクレスト)に測定された電圧、約2000Vを有し、ピーク・ツー・ピ−クと呼ばれる。
好ましくは、活性電極18に供給される電気信号は、正弦波形を有する。
好ましくは、器具10は、約0.0005Aと同じか低いアウトプット電流を生成する。
好ましくは、器具10の吐出電力は、1Wと同じか低い。
例示した実施態様においては、器具10は、電気配電ネットワークによって、220V、50Hzの交流電源の如くに電力供給されるようになる。
例示の実施態様では、活性電極18と組織塊Mは間の距離が互いに約0.5mm〜約2mmであるときにグロープラズマ放電が発生する。有利には、活性電極18と組織質量Mとの間の偶発的な接触が自動的に、プラズマ放電を消し、組織が損傷を受けることができないようにされる。
好ましくは、発生器器具12は、外周ケース(図示せず)で覆われ、外部環境とその要素が分離される。
例示の実施態様では、発生器システム12とハンドピース14との間の電気的接続は電気ケーブル(電線)によって確立され、ハンドピース14が遠隔位置か、発生器システム12からの距離の何処かで操作されることを可能にする。
例示の実施態様では、器具10は、調整手段20(例えば、侵入および/またはタッチスクリーンなどのデータを表示するための器具)を備え、特に、患者の体から組織塊を除去することを所望するオペレータによって入力に際し、予め設定された動作構成のうち発生器システム12を切り替えるためようにプログラム化されている。動作構成のそれぞれにおいて、電気信号は以下を想定する:
周波数値のそれぞれの所定の範囲、および
デューティ・サイクル(システムの作動周期)の期間の値のそれぞれの所定の範囲。
このようにして、実行すべき手術の種類に応じてデバイスの動作パラメータを変更することが可能である。具体的には、一方では、周波数が高いほど、器具10によってより深く切除される。一方、デューティ・サイクルが長ければそれだけ、エネルギー出力は高い。特に、デューティ・サイクルの持続時間を長くすることによって、固体及びコンパクトな組織塊を切除することが可能であり、一方で、前記持続時間を短くさせることによって、それだけ少ない耐性と軟らかい組織塊を切除することが可能になるに過ぎない。要するに、一方が適切に患者の身体から除去する組織塊のタイプとコンパクトさの関数としてのデューティ・サイクルの持続時間を適当に調整することによって、最適な切除処置を設定することができる。
例示の実施態様では、発生器システム12は、以下を含む群から選択される(具体的には器具10の応用分野用に定義された)プリセット動作構成のうちの少なくともいずれかに設定することができる:
- (婦人科、耳鼻咽喉科、泌尿器科)約100 kHzから約166 kHzの間に含まれる周波数値の所定の範囲、および約20マイクロ秒と約35マイクロ秒の間に含まれるデューティ・サイクル期間の値の所定の範囲;
- (皮膚科や美容医学)約75 kHzから約120 kHzの間に含まれる周波数値の所定の範囲、および約25マイクロ秒と約40マイクロ秒の間に含まれるデューティ・サイクル期間の値の所定の範囲;
- (歯科)約50 kHzから約150 kHzの間に含まれる周波数値の所定の範囲、および約20マイクロ秒と約40マイクロ秒の間に含まれるデューティ・サイクル期間の値の所定の範囲;および
- (インプラントと整形外科)約50 kHzから約100 kHzの間に含まれる周波数値の所定の範囲、および約35マイクロ秒と約60マイクロ秒の間に含まれるデューティ・サイクル期間の値の所定の範囲。
好ましくは、調整手段20はさらに、発生器システムが設定されている動作構成に関連する周波数値の所定の範囲内の電気信号によって想定される周波数を変化させるように、発生器システム12を制御することができる。
また好ましくは、調整手段20は、発生器システム12が設定されている動作設定に関連付けられたデューティ・サイクルの期間の値の所定の範囲内の電気信号によって想定されるデューティ・サイクルの持続時間を変化させるように、制御発生器システム12をさらに制御できる。
例示の実施態様では、調整手段20は、周波数と実際に発生器システム12が設定されている動作設定に関連付けられた所定の値の範囲内の電気信号によって想定されるデューティサイクルの持続時間を変化させるように、制御発生器システム12をさらに制御することができる。
例示の実施態様では、発生器システム12は、前記動作構成のそれぞれのための周波数及び/又はデューティ・サイクルの期間の値の所定の範囲を記憶するメモリ22を備えてなる。
例示の実施態様では、発生器システム12は、さらに、特に電力およびデューティ・サイクルの観点では、活性電極18を分極するための電気信号の発生を制御する発振器24を含んでなる。
例示の実施態様では、発生器システム12は、さらに、特に電気信号に周波数及び/又はデューティ・サイクルの持続時間の適切な値を割り当てるために、発振器24を制御するように適合されたプロセッサ26を含む。好ましくは、プロセッサ26は、特に、外科手術の特定のタイプに適した、患者の身体上で実行されるように、操作者によって選択された動作設定を示す制御情報を、調整手段20から、受信するように構成されている。さらに、プロセッサ26は、特に調整手段20から受信した制御情報20の関数としての発振器24を制御するように適合されている。
例示の実施態様では、発生器システム12は、音響および/または視覚警報28が検出し、調整手段20が含む場合、および/または器具10、特に内部温度発振器の動作に関連する任意の障害を通知するように適合手段を含む。もし調整手段20がタッチスクリーンを備えれば、警告手段28はオペレータによって知覚される方法で、視覚的に障害状態を通知するタッチスクリーンと協働することができる。
好ましくは、発生器システム12は、スイッチング電源30を介して、配電網のような、外部電源によって電力を供給することができる。電源25のスイッチングは、例えば、調整手段20、発振器24、プロセッサ26、及び警告28のうちの少なくとも一つに電気的に接続される。
例示の実施態様では、発振器24と活性電極18との間に、発生器システム12は、活性電極18、特にグロー放電プラズマを発生させるための分極電位を供給するようにされる複数の出力成分を含み、
下流の発振器24と接続された半導体素子(例えば、MOSFETの如きトランジスタ)を含む、特に、整流子またはスイッチ32;
スイッチ32の下流に接続された、変圧器34、特にAF変圧器(例えばフェライトコア付き);並びに
少なくとも1つの容量デカップリングの段階で、特に段階36aと36bの対は、AFトランス34の下流と活性電極18の上流に接続される。
例示の実施態様では、発振器24は、切り替えスイッチ32に周期信号、特に方形波信号を出力するようにされる。スイッチ32は、発振器24からの周期信号をパルス発振し、それを変圧器34に供給する。続いて、変圧器34が電圧を上げ、ヒステリシス効果によって、正弦波になるように信号を生じさせ、その後で容量デカップリング段階36a、36bに供給され、その結果、エネルギーは出力電極18へ転送される。
上記の代替として、異なる構造が、周期的な信号(例えば正弦波)を生成し、少なくとも1つの最後の容量段階へ送信する可能性が依然として存在することを条件として、前記複数の出力成分の危惧として受け止められることは、当業者には明らかであろう。その結果、前記容量段階は活性電極に適した電気信号を供給することができる。
例示の実施態様では、ハンドピース12は、端部16(好ましくは、細長いテーパー形状を有する)の反対側に、切除されるべき組織塊の近傍の電極18に導くためにオペレータによって把持されるグリップ部38を備える。
好ましくは、器具10は、オペレータによって操作可能な制御手段40が装備されているが、それを通して、発生器システム12から活性電極18へ電位出力を制御することが可能である。より好ましくは、制御手段40は、ハンドピース14、例えばグリップ部38に存在する。
特には、制御手段40は、選択的に、発生器システム12によって活性電極18の分極を停止し、可能にするようにされる。この目的のために、例えば、制御手段40は、圧力作動スイッチ部40a(例えば、プッシュボタン、有利には双安定型のものによって制御可能で)を備え、活性電極18への分極電位の供給を開始および停止するために、オペレータによって押圧されるようになっている。起動スイッチ40aの各起動において(例えば、プッシュボタンに関連して作用する一時的な衝動圧力を介して、)、それが交互に切り替わり、活性電極18の分極を許容する活性状態、及び分極が許可されていない失活状態において、安定性を維持する。唯一再び起動スイッチ14aを押して、オペレータが継続的に所望の状態でそれを維持するために起動スイッチを操作することなく、活性化(または不活性化)状態から他の不活性化(または活性化)状態に再び切り替えることが可能となる。
例示された実施態様において、起動スイッチ40aは、ハンドピース14、例えばグリップ部38にある。
好ましくは、制御手段40は、例えば、発生器システム12から活性電極18に到達した電気エネルギーの流れを、一時的に増加、例えば倍増するようにされ(特に、発生器システムが現在ある動作設定においてそれに割り当てられた、それぞれの範囲の値を超えた周波数及び/またはデューティ・サイクルの持続時間を増加させることにより)、こうしていわゆる「ブースター」効果を創出する。このアプリケーションは、特に、外科手術中に発生する特定のニーズを グロープラズマ放電のエネルギーの流れがすぐに調整されねばならないときに(例えば、毛細血管を凝固させることが急に必要になった場合に、または現在手術中のものよりコンパクトで、より硬い組織塊を除去することが必要になった場合に)発生器システム12などの動作設定を変更することなく、例えば調整手段20を介して、または別の独立した電気外科器具を使用することがなく、有利である。
このため、例えば、制御手段40は、昇圧スイッチ40bを備え、活性電極18に分極する電位供給の一時的な増加をもたらすために、オペレータによって押圧されるようにされる(例えば、プッシュボタンの、任意に単安定型の手段によって、制御可能である)。例示の実施態様では、昇圧スイッチ40bは、ハンドピース14、例えばグリップ部38上に配置される。特に、分極電力の出力は、昇圧スイッチ40bがオペレータによって継続的に作動されたままである限り(関連するプッシュボタンに一定の圧力を加えることによって)、増加される。オペレータがそれを作動停止すると、ブースタースイッチ40bは、自動的に発生器システム12が想定している動作設定の通常値に分極電力の設定を戻す。
昇圧スイッチ40bが操作されたとき、一例として、プロセッサ26は、適切に、上記の「ブースター」効果を得るためには、発振器26の動作パラメータを制御するように作動する。
好ましくは、起動スイッチ40aと昇圧スイッチ40bが並んで配置されている。
特に図4を参照して、先の図に示されるハンドピース14の実施態様が示されている。前記ハンドピース14は、システム12などからの電気ケーブルを介して、例えばコネクタ44を介して接続される。前記ケーブルは、電気的に第1の容量ステージ36Aと並列に接続された変圧器34に接続されている。変圧器34に直列にかつ第1の容量ステージ36aに接続された第2の容量ステージ36bは、また存在する。その一方、第2の容量ステージ36bは電気的に、起動スイッチ40aが閉じたときに、電力が活性電極40aに供給されて活性電極18に、少なくとも一つの作動スイッチ40aを介して、接続される。
好ましくは、ハンドピース14は、一方の側は、第2の容量ステージ36bに、他方の側は起動スイッチ40bに直列に電気的に接続される抵抗46を含む。
例示の実施態様では、ハンドピース14は、さらに、抵抗器46に並列に接続された昇圧スイッチ40bを備える。このように、起動スイッチ40aと昇圧スイッチ40bが同時に閉じたときに、抵抗器46は、電流がシステム12から来る経路から除外され、器具は‘ブースター’モードで動作することができる。
上記の詳細な説明に照らして、器具10は、良い導電体、例えば湿潤組織、および悪い導電体、例えば骨や軟骨の両組織上で操作することができる。
また、器具10はさらに、皮膚腫瘍の切除処置の懸念として、ヒトおよび獣医学的適用に適している。
更に、本出願人は、上述に説明され、本発明の例示の実施態様に係る器具を使用することから、以下を含む、多くの利点及び利益を得ることができることを見出した旨、指摘しなければならない:
- 外科手術中の痛みが実質的に存在しない、
- 低失血で処理された領域(施術部位)の高速マイクロ凝集、
- 寄生のラジオ周波数エネルギーによる火傷が実質的に存在しない、
- 人体への電磁界の転送が無視できるか、またはない。
- 電流浸潤が無視できるまたはない、
- 組織刺激によって、術後の回復時間に対してより良い反応、
- 傷やケロイドが無視できる、あるいはまったくない、並びに
- 外来患者の治療のための実用性。
もちろん、本発明の原理を損なうことなく、実施態様および実施の詳細は、本発明の添付した特許請求の範囲から逸脱することなく、非限定的な例として、本明細書に記載され、示されているものから、拡大的に変更し得る。
本発明に係る信号発生器システムは、ヒトまたは動物の体から組織塊を切除するための治療用電気外科治療器具として用いられる。



  1. ヒトまたは動物の体(B)から組織塊(M)を切除するための治療用電気外科治療器具(10)で、当該器具は以下からなる:
    − 無線周波数電気信号を発生させる発生器システム(12)、および
    − オペレータによって把持されるハンドピース(14)で、前記発生器システム(12)に電気的に接続された単一の活性電極(18)を取付けた端部(16)を含み;
    前記信号は、活性電極(18)は、組織塊(M)が近傍にあるとき、前記活性電極(18)及び前記組織塊(M)の間にグロープラズマ放電(19)を発生するように活性電極(18)を分極する能力があり;
    前記器具は、電気信号の電力が概ね1Wと等しいか、低く、前記プラズマ放電が、患者または罹患動物の体を通して電流の伝播が起こることなしに、大気中で起こる。

  2. 前記プラズマ放電が、リターン電極で、前記ヒトまたは動物の体(B)を通って閉止することなしに起こる、請求項1の器具。

  3. 前記プラズマ放電が、不活性ガスや前記ハンドピース(14)を刺激する生理食塩水溶液を運搬するようになっていない空気のみをイオン化する、請求項1または2の器具。

  4. 前記発生器システム(12)は、少なくとも以下の1つのパラメータを有する電気信号を発生させるようにされることを特徴とする:
    − 電流密度が、0.0005A以下、
    − 周波数が、50kHz〜166kHz、
    − デューティ・サイクルが、20μ秒〜60μ秒
    請求項1〜3のいずれかの器具。

  5. 前記発生器システム(12)が、さらに、前記活性電極(18)を分極するための前記電気信号の発生を制御するための発振器を備える、請求項1〜4の何れかの器具。

  6. 前記発振器(14)および前記活性電極(18)間に、前記発生器システムが、以下を備える:
    − 発振器(24)の下流方向に接続された整流器またはスイッチ(32)
    − 前記整流器またはスイッチの下流方向に接続された変圧器(34)
    − 前記整流器の下流で、前記活性電極の上流に接続された、少なくとも1つの容量性デカップリングステージ(36a、36b)
    請求項5の器具。

  7. 前記ハンドピース(14)が前記変圧器(34)、および前記少なくとも1つの容量性デカップリング段階(36a、36b)を含む、請求項6の器具。

  8. 少なくとも1つの容量デカップリング段階が以下から構成される、請求項6または7に記載の器具:
    - 前記変圧器(34)と並列に接続された第1の容量ステージ(36a);
    - 第2の容量ステージ(36b)で、一方では前記変圧器(34)および前記第1の容量ステージ(36a)を直列に接続し、他方では、活性電極(18)と電気的に接続され、好ましくは、少なくとも1つの起動スイッチ(40a)を介する。

  9. 前記器具が、オペレータによってインプットされる際に、前記信号の周波数および/またはデューティ・サイクルを変化させる調整手段(20)を備えた、請求項1〜8の何れかの器具。

  10. 動作構成信号が取り得る前記調節手段(20)は、予め設定された動作構成のうち前記発生器システム(12)を切り換えるようにプログラムされている、請求項9に記載の器具:
    それぞれ所定の周波数の間隔または範囲、及び
    それぞれ所定のデューティ・サイクルの間隔または範囲。

  11. 前記調整手段(20)は発生器システム(12)を、前記発生器システム(12)が設定される、操作範囲と関連させて所定範囲内に、実際に前記電気信号によって想定される、少なくとも1つの周波数およびデューティ・サイクルを変化させるように制御する、請求項10に記載の器具。

  12. 少なくとも1つの活性電極(18)及び組織塊(M)の距離が、互いに約0.5mm〜約2mmのときに、グロープラズマ放電(19)が発生することを特徴とする、請求項1〜11の何れかに記載の器具。

  13. 切除される組織塊(M)の温度を60℃未満に誘導する、グロープラズマ放電(19)を生成することができる、請求項1〜12の何れかに記載の器具。

  14. オペレータによって操作可能である制御手段(40)をさらに備え、前記制御手段は、発生器システム(12)から活性電極(18)へ出力される電位を制御すし、前記制御手段 (40)は、好ましくは、ハンドピース(14)上に配置される、請求項1〜13の何れかに記載の器具。

  15. 制御手段は、以下の動作のうちの少なくとも一つを実行するようにされる、請求項14に記載の器具:
    -前記発生器システム(12)によって、活性電極(18)の分極を選択的に停止または可能にする。および
    -前記発生器システム(12)によって、活性電極(18)に供給される電気エネルギーの流れを一時的に増加させる。

  16. 発生器システム(12)から想定される動作設定と関連した、それぞれ範囲の値を超えた少なくとも一つの周波数およびデューティ・サイクルの持続時間を増加させることにより、制御手段(40)が、電気エネルギーの流れを一時的に増加するようにされる、請求項6に従属する請求項15の器具。

 

 

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カテーテル(12)用の力検知チップ(14)・アセンブリは、チップ・シェル(42)、音響トランスデューサ(16)、第1のターゲット(18)および第1のばね(17)を備える。チップ・シェル(42)は、カテーテル(12)に接合するためのものである。音響トランスデューサ(16)は、チップ・シェル(42)内に配置され、音響ピンを発生させることができる。第1のターゲット(18)は、チップ・シェル(42)内の音響トランスデューサ(16)から離間される。第1のばね(17)はチップ・シェル(42)内にあるとともに、音響トランスデューサ(16)と第1のターゲット(18)の間の相対的位置をある範囲にわたって変更できるように構成されている。第1のターゲット(18)は、音響ピンの少なくとも一部分を反射し、その範囲の少なくとも一部分にわたって音響トランスデューサ(16)に第1のエコーとして戻すように形作られかつ配置されている。
電気手術デバイス(2):第1の動作アーム(6)、第2の動作アーム(6)を有する鉗子(4)であって、電気手術デバイス(2)は、鉗子(4)が第1の動作アーム(6)と第2の動作アーム(6)との間に流れる第1の治療電流を送達するように、第1の動作アーム(6)および第2の動作アーム(6)が対向する位置にある第1の電気手術構成(100,102)を有し;第1の動作アーム(6)と第2の動作アーム(6)の一方が他方に対して延出され、かつ第2の治療電流が第1の動作アーム(6)から遠隔電極に送達されるように、第1の動作アーム(6)と第2の動作アーム(6)の一方または両方が相手に対して再配置可能である場合、電気手術デバイス(2)は第2の電気手術構成(100,102)を有する。
医療装置と、医療装置を用いるための方法とが開示される。医療装置の一例は、開放灌注式アブレーションカテーテルを含むことができる。開放灌注式アブレーションカテーテルは、カテーテル本体と、遠位端に灌注ポートを備えた電極チップ本体と、冷却剤導管とを含むことができる。冷却剤導管の遠位端は、電極チップ本体の近位部内に延びてもよい。冷却剤導管からの流体の流れは、導管の閉じられた遠位端の近位の一つ以上の開口部によって、あるいは導管の開放された遠位端からの流れを遮断し、迂回させる構造によって、近位、及び電極チップ本体の壁に向かう方向の少なくとも一方に迂回させることができる。
医療用デバイス、ならびにこれを製造および使用する方法が開示されている。医療用デバイスは、腎神経アブレーションのための医療用デバイスを含み得る。医療用デバイスは、遠位領域を有するカテーテル・シャフトを備え得る。拡張可能バルーンは、遠位領域に結合され得る。電極アセンブリは、バルーンに結合され得る。電極アセンブリは、1または複数本の電極を有する第1の電極パッドを備え得る。第1の電極パッドは、第1の引込縁部、第1の突出縁部、および第1の引込縁部と第1の突出縁部の間に配置された連続して変化する湾曲を有する第1の遷移領域を有し得る。
【課題】損傷深度を探知できる能力を向上させた新しい光学的手法を提供する。
【解決手段】インヴィボ心臓組織の損傷を作出させ;損傷を生じさせる工程とともに、誘起照射を生じさせるためにインヴィボ心臓組織の第1組織面へ光学呼掛照射波を案内させ;時間対強度の少なくとも一つの信号時間プロファイルを備える集積照射を生じさせるために、誘起照射を集積させ;少なくとも一つの定量化パラメータ(QP)を生じさせるため、少なくとも一つの信号時間プロファイルからの信号データと、少なくとも一つの参照時間プロファイルからの参照データとの間の差を定量化させ;更に、QPから、インヴィボ心臓組織の少なくとも一つの即時的状態を決定する工程、を備える。
【選択図】図2A
本発明は、検査空間116に位置付けられた関心のある被検体120の少なくとも一部の画像表現を提供する磁気共鳴(MR)イメージングシステム110と、関心のある被検体120の一部の中のターゲットゾーンを局所的に加熱するハイパーサーミア装置111と、MRイメージングシステム110及びハイパーサーミア装置111を制御する制御ユニット126と、を有し、診断イメージングシステム100は、それぞれ異なる温度で得られたターゲットゾーンの画像表現を相関付けることによって、関心のある被検体120の一部の診断画像表現を提供するように適応され、診断画像表現は、関心のある被検体120の代謝の温度依存変化に関する情報を含む、診断イメージングシステム100を提供する。本発明は更に、上述の診断イメージングシステム100と、ターゲットゾーン内の細胞を破壊するために関心のある被検体120に処置を適用する処置モジュール146と、診断イメージングシステム100によって得られた診断画像表現に基づいて処置を適用するために処置モジュール146を制御する制御モジュール126と、を有する処置システムを提供する。従って、関心のある被検体の代謝変化は、細胞が所望の通りにまだ破壊されていないこのような領域に処置を向けるために評価されることができる。第1及び第2の温度の間の上述の測定の差を比較することによって、処置の効率が評価されることができ、更なる処置が、代謝変化に基づいて適応されることができる。
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