リアルタイム又はプレイバック電気生理学的データ視覚化中の直近の心拍特性の持続的表示のための解剖学的マッピングシステム

著者らは特許

A61B5/00 - 診断のための検出,測定または記録(放射線診断A61B6/00;超音波,音波または亜音波による診断のための測定A61B8/00);個体の識別
A61B5/042 - 人体内に導入するもの
A61B5/044 - そのために特に適合させた表示装置

の所有者の特許 JP2016517774:

ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.

 

解剖学的構造をマッピングするためのシステム及び方法は、解剖学的構造内、あるいはその周辺に配置された複数の電極を用いて内因性生理活動の活性化信号を検出することを含む。選択された時点における最新の内因性事象は、検出された活性化信号に基づいて決定され、関連特性の持続的表示は、最新の内因性事象について検出された活性化信号に基づいて生成される。持続的表示は、後続の内因性事象の検出により更新される。

 

 

本願は心臓マッピングシステムに関する。より具体的には、本願は電気生理学的研究中に、持続的に視覚化データを表示するように構成された心臓マッピングシステムに関する。
心拍障害の診断及び治療は多くの場合、複数のセンサ又はプローブを有するカテーテルの、周辺の血管系を通した心室への挿入を伴う。センサは、心臓内のセンサ位置において心臓の電気的活動を検出する。この電気的活動は一般に、センサ位置における心臓組織を通した信号の伝搬を表す心電図信号の処理に用いられる。
システムは、心室においてリアルタイム方式で検出された電気信号を医師に表示するように構成することができる。しかしながら、活性化信号は一時的なものであるため、例えば心拍間の休止中の電気信号のような、関心のない活動を含む最新の電気的活動の表示に置き換えられる。これらの電気信号の時間的変化の視覚化は心臓の異常を診断する際に有用であり得るが、持続的方式で、あるいは電気信号の著しい変化が検出されるまで、電気信号の様々な特性を表示することが有益となり得る。
心臓カテーテルにより検出された心臓活性化信号の持続的表示を生成するための方法、並びにそのような方法を用いる解剖学的マッピングシステムの様々な実施形態が本明細書に開示される。
実施例1において、解剖学的構造をマッピングするための方法は、解剖学的構造内、あるいはその周辺に配置された複数の電極を用いて内因性事象の活性化信号を検出することと、検出された活性化信号に基づいて第一時点における最新の内因性事象を決定することと、最新の内因性事象について検出された活性化信号の少なくとも一つの関連特性の持続的表示を生成することと、後続の内因性事象の検出により持続的表示を更新することとを含む。
実施例2では、実施例1に記載の方法において、持続的表示は活性化信号が検出された時のリアルタイムで生成される。
実施例3では、実施例1又は2に記載の方法において、持続的表示は複数の活性化信号が記録された後にオフラインで生成され、最新の内因性事象は第一時点の前後にある。
実施例4では、実施例1〜3の何れかに記載の方法において、生成された持続的表示は、活性化マップ、最新の内因性事象の間の活動パターンを表すベクトル場、最新の内因性事象の間の等電位線の等高線マップ、及び最新の内因性事象の活性化信号の取得開始時間に関連する信頼性マップの少なくとも一つを含む。
実施例5では、実施例1〜4の何れかに記載の方法において、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定することと、決定された開始時間の平均値に基づいて平均開始時間を算出することと、算出された平均開始時間に従って後続の内因性事象を特定することとをさらに含む。
実施例6では、実施例1〜5の何れかに記載の方法において、複数の電極の各々について最新の活性化信号の平方平均値を算出することと、平方平均値の和からピーク値を決定することと、決定されたピーク値に従って後続の内因性事象を特定することとをさらに含む。
実施例7では、実施例1〜6の何れかに記載の方法において、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定することと、開始時間をガウス関数で畳み込むことと、畳み込みに従って後続の内因性事象を特定することとをさらに含む。
実施例8では、実施例1〜7の何れかに記載の方法において、各内因性事象の形態を決定することと、最新の内因性事象の形態を前の内因性事象と比較することと、最新の内因性事象と前の内因性事象との間の形態の変化に基づいて持続的表示を更新することとをさらに含む。
実施例9では、実施例1〜8の何れかに記載の方法において、持続的表示は複数の後続の内因性事象の検出により更新される。
実施例10において、心臓マッピングのための方法は、心筋組織内、あるいはその周辺に配置された複数の電極を用いて心臓活動の活性化信号を検出することと、検出された活性化信号に基づいて最新の心拍を検出することと、最新の心拍について検出された活性化信号に関連する少なくとも一つの関連特性の持続的表示を生成することと、後続の心拍の検出により持続的表示を更新することとを含む。
実施例11では、実施例10に記載の方法において、生成された持続的表示は、最新の心拍の間の活性化マップ、最新の心拍の間の活動パターンを表すベクトル場、最新の心拍の間の等電位線の等高線マップ、及び最新の心拍に関連する活性化信号の取得開始時間に関連する信頼性マップの少なくとも一つを含む。
実施例12では、実施例10又は11に記載の方法において、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定することと、決定された開始時間の平均値に基づいて平均開始時間を算出することと、算出された平均開始時間に基づいて後続の心拍を検出することとをさらに含む。
実施例13では、実施例10〜12の何れかに記載の方法において、複数の電極の各々について最新の活性化信号の平方平均値を算出することと、平方平均値の和からピーク値を決定することと、決定されたピーク値に基づいて後続の心拍を検出することとをさらに含む。
実施例14では、実施例10〜13の何れかに記載の方法において、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定することと、開始時間をガウス関数で畳み込むことと、畳み込みに従って後続の心拍を検出することとをさらに含む。
実施例15では、実施例10〜14の何れかに記載の方法において、各心拍の形態を決定することと、最新の心拍の形態を前の心拍と比較することと、最新の心拍と前の心拍との間の形態の変化に基づいて持続的表示を更新することとをさらに含む。
実施例16において、解剖学的マッピングシステムは、解剖学的構造内の内因性事象の活性化信号を検出するように構成された複数のマッピング電極を含み、複数のマッピング電極の各々は電極位置を有していることと、複数のマッピング電極に関連した処理システムを含み、処理システムは検出された活性化信号を記録し、且つ複数のマッピング電極の少なくとも一つと記録された各活性化信号とを関連付けるように構成され、処理システムは最新の内因性事象を決定し、最新の内因性事象について検出された活性化信号の少なくとも一つの関連特性の持続的表示を生成し、且つ後続の内因性事象の少なくとも一つの関連特性で持続的表示を更新するようにさらに構成される。
実施例17では、実施例16に記載の解剖学的システムにおいて、持続的表示は、最新の内因性事象の間の活動パターンを表すベクトル場、最新の内因性事象の間の等電位線の等高線マップ、及び最新の内因性事象の取得開始時間の信頼性マップの少なくとも一つを含む。
実施例18では、実施例16又は17に記載の解剖学的システムにおいて、最新の内因性事象を決定するため、処理システムは、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定し、且つ決定された開始時間の平均値に基づいて平均開始時間を算出するようにさらに構成される。
実施例19では、実施例16〜18の何れかに記載の解剖学的システムにおいて、最新の内因性事象を決定するため、処理システムは、複数の電極の各々について最新の活性化信号の平方平均値を算出し、且つ平方平均値の和からピーク値を決定するようにさらに構成される。
実施例20では、実施例16〜19の何れかに記載の解剖学的システムにおいて、最新の内因性事象を決定するため、処理システムは、複数の電極の各々において最新の活性化信号のための開始時間を決定し、且つ開始時間をガウス関数で畳み込むようにさらに構成される。
複数の実施形態が開示されているが、当業者には、本発明の例示的な実施形態を示して説明した以下の詳細な説明から、本発明のさらに他の実施形態が明らかとなるであろう。従って、図面及び詳細な説明は当然例示としてみなされるべきであり、限定的なものとみなされるべきではない。
診断及び治療目的のために体内の標的とする組織領域にアクセスするためのシステムの一実施形態の概略図である。 図1のシステムに関連して用いるためのバスケット機能要素支持構造を有するマッピングカテーテルの一実施形態の概略図である。 複数のマッピング電極を含むバスケット機能要素の一実施形態の概略側面図である。 第一時点において図1のシステムにより検出された活性化信号の関連特性の持続的表示を示す図である。 後続の時点における図4の持続的表示を示す図である。
本発明には様々な改変形態及び代替形態の可能性があるが、特定の実施形態が例として図面に示されており、且つ、以下に詳細に説明されている。しかしながら、本発明を記載された特定の実施形態に限定することは意図しない。それどころか、本発明は添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にある全ての改変形態、均等形態、及び代替形態を包含することを意図する。
図1は、診断又は治療目的のために体内の標的とする組織領域にアクセスするためのシステム10の概略図である。図1は一般に、心臓の左心室内に配置されたシステム10を示している。あるいは、システム10は左心房、右心房、又は右心室のような心臓の他の領域内に配置することもできる。図示の実施形態は心筋組織を焼灼するために用いられるシステム10を示しているが、システム10(及び、本明細書に記載された方法)はあるいは、前立腺、脳、胆嚢、子宮、及び身体の他の領域の組織を焼灼する行為のような、他の組織焼灼用途で用いられるように構成されてもよく、必ずしもカテーテルベースのシステムに限られない。
システム10は、マッピングプローブ14及びアブレーションプローブ16を含む。図1において、それぞれが別々に適切な経皮アクセスを介し、静脈又は動脈(例えば、大腿静脈又は大腿動脈)を通って選択された心臓領域12に挿入される。あるいは、マッピングプローブ14及びアブレーションプローブ16は、心臓領域12における同時挿入及び同時配置のための一体構造に組み込むことができる。
マッピングプローブ14は可撓性カテーテル本体18を有している。カテーテル本体18の先端は三次元複数電極構造20を支持している。図示の実施形態において、構造20は開放された内部空間22(図2参照)を定義するバスケットの形態をとるが、電極構造及び電極位置の幾何学的構造が知られている他の複数電極構造を用いることもできる。複数電極構造20は複数のマッピング電極24を支持しており、その各々が電極位置及びチャンネルを有している。各電極24は、焼灼行為を実行すべき解剖学的領域内の内因性生理活動を検出するように構成される。いくつかの実施形態において、電極24は、例えば心臓活動の活性化時間のような解剖学的構造内における内因性生理活動の活性化信号を検出するように構成される。
電極24は処理システム32に電気的に接続される。信号線(図示なし)がバスケット構造20上の各電極24に電気的に接続される。より詳細に後述するように、信号線はプローブ14の本体18を通って延び、各電極24を処理システム32の入力へ電気的に接続する。電極24は解剖学的領域、例えば心筋組織における内因性電気的活動を検出する。検出された活動、例えば活性化信号は、焼灼に適した心臓内の部位を特定するため、解剖学的マップ、例えば活動電位持続時間(APD)マップ又は活性化マップを生成することによって医師を支援するように、処理システム32により処理される。処理システム32は検出された活性化信号内において、近距離場信号成分、すなわち、局所的活動に関連し、且つマッピング電極24に隣接する組織から生じた活性化信号を、その妨害となる遠距離場信号成分、すなわち、非隣接組織から生じた活性化信号から識別する。例えば、心房に関する研究において、近距離場信号成分は心房心筋組織から生じた活性化信号を含み、遠距離場信号成分は心室心筋組織から生じた活性化信号を含む。病変の存在を発見するため、並びに病変治療のための焼灼、例えば焼灼治療に適した位置を決定するため、近距離場活性化信号成分をさらに分析することができる。
処理システム32は、取得された活性化信号について受信及び処理の少なくとも一方を行うため、専用回路(例えば、個別の論理素子及び一つ以上のマイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは特別に構成されたプログラマブルデバイス、例えばプログラマブルロジックデバイス(PLD)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等)を含む。いくつかの実施形態において、処理システム32は、受信された活性化信号に関連した情報を受信、解析、及び表示するための命令を実行する汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの少なくとも一方(例えば、活性化信号を処理するために最適化することのできるデジタルシグナルプロセッサ、すなわちDSP)を含む。このような実施形態においては、処理システム32は、実行されると、信号処理の一部を実行するようなプログラム命令を含むことができる。プログラム命令は、例えばマイクロプロセッサやマイクロコントローラによって実行されるファームウェア、マイクロコード、又はアプリケーションコードを含むことができる。上述の実施形態は単なる例示であり、読者には処理システム32が任意の適切な形態をとり得ることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態において、処理システム32は、電極24に隣接する心筋組織における内因性電気的活動を測定するように構成されてもよい。例えばいくつかの実施形態において、処理システム32は、マッピングされた解剖学的特徴における支配的ロータに関連した内因性電気的活動を検出するように構成される。研究によって、支配的ロータが心房細動の開始及び維持において特定の役割を果たし、ロータ経路及びロータコアの少なくとも一方の焼灼が心房細動の停止に有効となり得ることが示されている。何れの場合においても、処理システム32は、近距離場信号成分を分離し、分離された近距離場信号成分に基づいてAPDマップを生成するため、検出された活性化信号を処理する。APDマップは、焼灼治療に適した部位を特定する際に医師に利用されてもよい。
アブレーションプローブ16は、一つ以上のアブレーション電極36を支持する可撓性カテーテル本体34を含む。一つ以上のアブレーション電極36は、一つ以上のアブレーション電極36にアブレーションエネルギーを送達するように構成された無線周波数(RF)発生装置37に電気的に接続される。アブレーションプローブ16は構造20と同様に、治療すべき解剖学的特徴に対して移動可能である。アブレーションプローブ16は、一つ以上のアブレーション電極36が治療すべき組織に対して位置決めされるときに、構造20の複数の電極24の間に、あるいはこれらに隣接して位置決め可能である。
処理システム32は、医師によって参照されるため、生成されたAPDマップの表示を表示装置40に出力する。図示の実施形態において表示装置40は、CRT、LED、又は他の種類のディスプレイ、あるいはプリンタである。表示装置40は、APDマップを医師にとって最も有用な形式で表示する。さらに、処理システム32は、焼灼のために特定された部位において組織に接触するようにアブレーション電極36を誘導する際に医師を支援するような、表示装置40上に表示するための位置特定出力を生成することができる。
図2は、図1に示すシステム10において用いられるのに適した、先端に電極24を含むマッピングカテーテル14の一実施形態を示している。マッピングカテーテル14は可撓性カテーテル本体18と、マッピング電極又はセンサ24を支持するように構成された三次元構造20を支持する先端とを有している。マッピング電極24は心筋組織において内因性電気的活動、例えば活性化信号を検出し、検出された活動はその後、APDマップの生成及び表示を介して心拍障害又は他の心筋病変を有する部位を特定する際に医師を支援するため、処理システム32によって処理される。このプロセスは一般に、マッピングと呼ばれる。特定された部位に焼灼のような適切な治療を適用するための適切な位置を決定するため、且つ特定された部位に一つ以上のアブレーション電極36を誘導するため、この情報を用いることができる。
図示の三次元構造20はベース部材41及びエンドキャップ42を含み、その間において可撓性スプライン44は一般に、周方向に空間を形成した関係で延びている。上述のように、三次元構造20は開放された内部空間22を定義するバスケットの形態をとる。いくつかの実施形態において、スプライン44はニチノール金属又はシリコーンゴムのような弾力性のある不活性材料で形成され、接触する組織表面に沿って曲げられて適合するため、弾力性があり、予め緊張された状態で、ベース部材41及びエンドキャップ42の間に接続される。図示の実施形態において、8個のスプライン44が三次元構造20を形成している。他の実施形態においては、追加の、又はより少ないスプライン44を用いることができる。図示のように、各スプライン44は8個のマッピング電極24を支持している。三次元構造20の他の実施形態においては、追加の、又はより少ないマッピング電極24を各スプライン44上に配置することができる。図示の実施形態において、三次元構造20は比較的小さい(例えば、直径40mm以下)。代替実施形態においては、三次元構造20はさらに小さいか、より大きい(例えば、直径40mm以上)。
スライド可能なシース50は、カテーテル本体18の長軸に沿って移動可能である。シース50を前方に(すなわち、先端に向かって)移動させることによって、シース50に三次元構造20が詰められ、従って構造20は例えば心臓のような解剖学的構造の内部空間における挿入及び除去に適した、コンパクト且つロープロファイルな状態に潰される。対照的に、シース50を後方に(すなわち、基端に向かって)移動させることによって、三次元構造20を解放し、構造20が弾性的に拡張し、図2に示す予め緊張された状態をとることを許容する。三次元構造20の実施形態のさらなる詳細は、本明細書においてその全体が参考として取り入れられた「複数電極支持機構(Multiple Electrode Support Structures)」と題される米国特許第5,647,870号に開示されている。
信号線(図示なし)は、各マッピング電極24に電気的に接続される。信号線はマッピングカテーテル20の本体18を通ってハンドル54内に延長され、多ピンコネクタであり得る外部コネクタ56に接続される。コネクタ56はマッピング電極24を処理システム32に電気的に接続する。マッピングシステム、及び、マッピングカテーテルによって生成された信号処理のための方法のさらなる詳細は、「可動電極要素を複数電極構造体内で誘導するためのシステム及び方法(Systems and Methods for Guiding Movable Electrode Elements within Multiple−Electrode Structure)」と題される米国特許第6,070,094号、「心臓マッピング及びアブレーションシステム(Cardiac Mapping and Ablation Systems)」と題される米国特許第6,233,491号、「体腔の登録マップの精緻化のためのシステム及びプロセス(Systems and Processes for Refining a Registered Map of a Body Cavity)」と題される米国特許第6,735,465号に記載されており、これらの開示は本明細書において参考として取り入れられている。
ここで、他の複数電極構造をマッピングカテーテル14の先端に配置し得ることに留意されたい。また、複数のマッピング電極24が例えば図2に示す単一のマッピングカテーテル14ではなく、複数の構造上に配置されてもよいことに留意されたい。例えば、複数のマッピング構造によって左心房内でマッピングされる場合、複数のマッピング電極を支持する冠状静脈洞カテーテルと、左心房内に配置された複数のマッピング電極を支持するバスケットカテーテルとを含む構成が用いられてもよい。他の例として、複数のマッピング構造によって右心房内でマッピングされる場合、冠状静脈洞内に配置するための複数のマッピング電極を支持する10極カテーテルと、三尖弁輪の周辺に配置するための複数のマッピング電極を支持するループカテーテルとを含む構成が用いられてもよい。
マッピング電極24はマッピングカテーテル14のような専用のマッピングプローブによって支持されていると記載されているが、マッピング電極は非マッピング専用プローブ又は多機能プローブ上に支持されてもよい。例えば、アブレーションカテーテル16のようなアブレーションカテーテルは、カテーテル本体の先端上に配置され、且つ信号処理システム32及び誘導システム(図示なし)に接続された一つ以上のマッピング電極24を含むように構成することができる。他の例として、アブレーションカテーテルの先端のアブレーション電極は、マッピング電極としても動作するように、信号処理システム32に接続されてもよい。
システム10の動作を説明するため、図3は複数のマッピング電極24を含むバスケット構造20の一実施形態の概略側面図を示している。図示の実施形態において、バスケット構造は64個のマッピング電極24を含む。マッピング電極24は8個のスプライン(A、B、C、D、E、F、G、及びH)の各々の上の、8個の電極のグループ(1、2、3、4、5、6、7、及び8)に配置されている。64個のマッピング電極24の構成がバスケット構造20上に配置されて示されているが、マッピング電極24は代わりに異なる数、異なる構造、及び異なる位置の少なくとも一つにおいて配置されてもよい。また、複数のバスケット構造は異なる解剖学的構造から信号を同時に取得するため、同じ、又は異なる解剖学的構造内に配置することができる。
バスケット構造20が治療すべき解剖学的構造(例えば、心臓の左心房又は左心室)に隣接して配置された後、処理システム32は、解剖学的構造の内因性生理活動に関連した各電極24のチャンネルからの活性化信号を記録するように構成される。すなわち、電極24は、解剖学的構造の生理機能に固有の電気的活性化信号を測定する。
処理システム32は、表示装置40に出力するための持続的表示を生成するようにさらに構成される。持続的表示は、内因性事象に対応する関連特性が表示されたままとなるような、あるいは次の内因性事象まで持続するような、検出された活性化信号に係る関連特性を含む。持続的表示は後続の内因性事象が検出された時に更新されるため、複数の内因性事象の間の静止期間中は、活性化信号の関連特性は表示されない。内因性事象は、心臓の収縮又は拍動、心筋の電気的活動、神経経路内の電気信号、筋肉の収縮等を含むことができる。
図4及び5は、ある時点t、及びその後の時点であり、且つ後続の内因性事象が検出された時点である時点t+nの各々における持続的表示の一例を示している。リアルタイム処理の間、図4の表示は、後続の内因性事象が発生及び検出されるnの期間経過後まで維持されるであろう。処理システム32は、内因性事象を検出し、図5に示すように持続的表示を更新する。関連特性には、活性化マップ60a及び60b、伝搬パターン62a及び62bを示すベクトル場、ベクトル場を重ね合わせて示すが別個の表示とすることもできる等電位線64a及び64bの等高線マップのような電圧伝搬マップ、電極24の領域にわたって伝搬する位相を示す等電位線の等高線マップのような位相伝搬マップ、電極24の領域にわたる電圧の経時的変化を示す微分マップ、進行中の内因性事象の間の各電極チャンネルについての開始活性化信号の信頼性を示す二次元信頼性マップ(図示なし)、各電極チャンネルにおいて検出された活性化信号を示す電位図66a及び66b等の内の任意の一つを含むことができる。
持続的表示は、逆方向のプレイバックモードとして選択された時間tの前に、あるいは順方向のプレイバックモード、又はリアルタイムとして選択されたtの後に後続の内因性事象が検出されるまで、関連特性が持続的に表示されたままとされるような、リアルタイムモードではなくプレイバックモードで機能することができることに留意されたい。図4及び5に示す持続的表示のユーザインタフェースはまた、例えば様々な関連特性のどれを、いくつ表示するか、あるいは前の内因性事象と後の内因性事象(プレイバックモードの場合)のどちらを表示するかといった様々な選択可能なオプションを用いて構成可能とすることもできる。さらに、複数の関連特性を、例えば三つのベクトル場又は等高線マップについて、一つは前の内因性事象を表示するように指定し、もう一つは最新の内因性事象を表示するように指定し、残りの一つは後の内因性事象(プレイバックモードの場合)を表示するように指定するようにして表示することが可能である。他のオプションには、ベクトル場マップ又は等電位線の等高線マップにおける各活動を表す特性パターン間の相互相関に基づいた形態又は類似メトリックや、所与のチャンネル間の伝搬速度の変化率又はパターンに基づいた類似メトリック等に基づいて、関連特性、例えば電位図において、同様の内因性事象を強調することを含むことができる。持続的表示のための別のオプションには、様々な線の太さや色で前の内因性事象との関係を示すことができるようにベクトル場のベクトルを修飾することがある。ベクトル間の相互相関は、線の太さや色の変化を生成するため、処理システム32により利用され得る。
処理システム32は、選択された時間tの前後で最新の内因性事象を決定する。内因性事象は、心臓の収縮や心拍(心房又は心室の拍動)の観点から説明されるが、筋収縮、神経信号等を含むがこれらに限定されない患者の身体内の任意の測定可能な電気信号を含むことができる。処理システム32は、最新の心拍を決定するための多くの方法を用いることができる。いくつかの実施形態において、処理システム32は、検出された活性化信号の平均開始時間に従って最新の心拍を決定することができる。開始時間とは、活性化信号の開始を示す各活性化信号に関連したタイムスタンプのことを指す。心拍が開始すると、対象の心室における心筋細胞は同時には脱分極しない。従って、マッピング電極24は、例えば電気インパルスのノードに対する位置に応じた小さなウィンドウ内の様々な時点において活性化信号を検出するであろう。これらの活性化信号の平均開始時間をとることによって、処理システム32は、対応する心拍のタイムスタンプを近似することができる。タイムスタンプが前の心拍と同じだった場合、後続の心拍は検出されておらず、処理システムは持続的表示を更新しない。すなわち、表示される情報やデータは後続の心拍が検出されるまで持続する。処理システム32が前に検出された心拍の平均開始時間と異なる平均開始時間を検出すると、処理システム32は、現在の、又は最新の検出心拍に関連した活性化信号に由来する関連特性で持続的表示を更新する。
いくつかの実施形態において、処理システム32は最新の心拍を決定するため、複数のマッピング電極24のチャンネルにわたって活性化信号の二乗和を算出するように構成され、この結果得られた合成信号のピーク値は心拍のタイミングを示す。あるいは処理システム32は、各電極の一連の開始時間をガウス関数のような平滑化関数で畳み込むことに従って、最新の心拍を決定することができる。畳み込み関数は複数のマッピング電極24のチャンネルにわたって和をとることができ、加算又は合成された信号のピーク値は心拍のタイミングを示すことができる。
いくつかの実施形態において、処理システム32は、前の心拍と最新の心拍との活性化信号又は関連特性の間の形態比較に従って、最新の心拍を決定する。処理システム32によって形態の著しい変化が検出された場合、持続的表示の関連特性は最新の心拍に対応する活性化信号に基づいて更新されるであろう。
記載された例示的な実施形態に対して本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び追加を行うことができる。例えば、上述の実施形態は特定の特徴について述べているが、本発明の範囲にはまた、異なる特徴の組み合わせを有する実施形態、及び記載された特徴の全てを含まない実施形態も含まれる。従って、本発明の範囲は、その全ての均等形態とともに、特許請求の範囲内に入るような全ての代替、修正、及び変形形態を包含することを意図する。
信号線(図示なし)は、各マッピング電極24に電気的に接続される。信号線はマッピングカテーテル14の本体18を通ってハンドル54内に延長され、多ピンコネクタであり得る外部コネクタ56に接続される。コネクタ56はマッピング電極24を処理システム32に電気的に接続する。マッピングシステム、及び、マッピングカテーテルによって生成された信号処理のための方法のさらなる詳細は、「可動電極要素を複数電極構造体内で誘導するためのシステム及び方法(Systems and Methods for Guiding Movable Electrode Elements within Multiple−Electrode Structure)」と題される米国特許第6,070,094号、「心臓マッピング及びアブレーションシステム(Cardiac Mapping and Ablation Systems)」と題される米国特許第6,233,491号、「体腔の登録マップの精緻化のためのシステム及びプロセス(Systems and Processes for Refining a Registered Map of a Body Cavity)」と題される米国特許第6,735,465号に記載されており、これらの開示は本明細書において参考として取り入れられている。



  1. 解剖学的構造内の内因性事象の活性化信号を検出するように構成された複数のマッピング電極を含み、複数の前記マッピング電極の各々は電極位置を有していることと、
    複数の前記マッピング電極に関連した処理システムを含み、前記処理システムは検出された前記活性化信号を記録し、且つ複数の前記マッピング電極の少なくとも一つと記録された各活性化信号とを関連付けるように構成され、前記処理システムは最新の内因性事象を決定し、前記最新の内因性事象について検出された前記活性化信号の少なくとも一つの関連特性の持続的表示を生成し、且つ後続の内因性事象の少なくとも一つの関連特性で前記持続的表示を更新するようにさらに構成される解剖学的マッピングシステム。

  2. 請求項1に記載の解剖学的システムにおいて、前記持続的表示は、活性化マップ、活動パターンを表すベクトル場、電圧伝搬パターンを表す電圧伝搬マップ、位相伝搬パターンを表す位相伝搬マップ、電圧の経時的変化パターンを表す微分マップ、及び前記活性化信号の取得開始時間に関連した信頼性パターンを表す信頼性マップの少なくとも一つを含む解剖学的システム。

  3. 請求項1に記載の解剖学的システムにおいて、前記最新の内因性事象を決定するため、前記処理システムは、複数の前記電極の各々において最新の前記活性化信号のための開始時間を決定し、且つ決定された前記開始時間の平均値に基づいて平均開始時間を算出するようにさらに構成される解剖学的システム。

  4. 請求項1に記載の解剖学的システムにおいて、前記最新の内因性事象を決定するため、前記処理システムは、複数の前記電極の各々について最新の前記活性化信号の平方平均値を算出し、且つ複数の前記マッピング電極にわたる前記平方平均値の和からピーク値を決定するようにさらに構成される解剖学的システム。

  5. 請求項1に記載の解剖学的システムにおいて、前記最新の内因性事象を決定するため、前記処理システムは、複数の前記電極の各々において最新の前記活性化信号のための開始時間を決定し、前記開始時間を平滑化関数で畳み込み、且つ複数の前記電極にわたる平滑化された信号の和からピーク値を決定するようにさらに構成される解剖学的システム。

 

 

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完全密封されたキャビティを有し、熱損失を減少させ、調理時間を短縮し、オーブンの動作エネルギーを節約する加圧式オーブンを提供する。この加圧式オーブンは、キャビティコンポーネントと、ドア組立体と、加熱要素と、キャビティ上のリリーフバルブを含む制御システムとを含む。リリーフバルブは、バルブ重り及び通気用スタブを含み、バルブ重りは通気用スタブ上に着座する。圧力がバルブ重りを持上げるのに十分でないとき、通気用スタブ上に配置されたバルブ重りは閉じたままであり、気体は放出されない。オーブン内の圧力がバルブ重りを持上げるのに十分なとき、バルブ重りブロックが持上げられ、バルブが開き、気体が放出されて圧力が低下する。圧力がバルブ重りよりも小さくなると、バルブが閉じてそれ以上気体は放出されない。
本発明は、抗コネキシン剤(特に、抗コネキシン43アンチセンスポリヌクレオチド)の投与を通じて慢性創傷を処置するための、改善された方法、使用およびキットに関する。本発明の方法、使用、およびキットは、前処置段階の間に所定の量を超えてサイズが増大も低減もしない慢性創傷が、上記前処置段階の間に標的範囲外でサイズが変動する創傷よりも、成功裡の処置に、よりよく反応するという、驚くべきかつ予測外の知見に基づく。
関心領域における血流分布を決定する非侵襲の方法を提供する。この方法は、対象の関心領域をコヒーレントな光源で照射するステップと、関心領域の少なくとも2つのスペックル画像を順次取得するステップであって、対象の心臓の動きに同期して少なくとも2つのスペックル画像を取得するサブステップを含む、ステップと、少なくとも2つの取得スペックル画像における画素強度の時間的変化に基づいて少なくとも2つの取得スペックル画像を電子的に処理することにより、レーザスペックルコントラスト撮像(LSCI)画像を生成し、主要な血管中の血流速度の分布を決定し、LSCI画像により関心領域の組織中の灌流分布を定量化するステップとを含む。LSCI画像は、異なる血流速度の検出を可能にする。
被験者が病状に侵される可能性があるときを識別するシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体が開示される。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、被験者の外部の軟組織画像を反映した情報を受信するように構成されてもよい。プロセッサはまた、外部の軟組織画像情報の評価を実行し、評価の少なくとも一部に基づいて、評価結果情報を生成するように構成されてもよい。プロセッサはまた、評価結果情報の少なくとも一部に基づいて、被験者が病状に侵される尤度を予測するように構成されてもよい。
ビリルビンレベルを推定するためのシステム、方法、およびデバイスが、提供される。一側面では、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法は、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関する画像データを受信するステップを含む。皮膚領域に関する色平衡化画像データは、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成される。患者におけるビリルビンレベルは、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて推定される。
ボリューメトリック電磁位相シフト分光法(veps)ベースの組織分析法が提供される。本方法の局面は、ある単一時点での組織に関するvepsベースの組織分類子または「シグネチャ」を得る工程を含む。これらの方法は、個人における組織、たとえば脳組織、肺組織、心組織、筋組織、皮膚組織、腎組織、角膜組織、肝組織、腹部組織、頭部組織、脚部組織、腕部組織、骨盤組織、胸部組織、体幹組織、前立腺組織、乳房組織、食道組織、消化管組織などの状態を非侵襲的に判定する際に、特に有用である。また、本方法を実施する際に有用であるそれらの装置およびシステムも提供される。
心拍リズム障害に関連する回転発生源を定める例示的なシステム及び方法を開示する。心拍リズム障害に関連する複数の時点で波面の複数の中心位置が計算される。次いで、複数の中心位置を接続する回転経路が決定される。システム及び方法は、回転経路に関連する有力な核を決定することができる。複数の中心位置に関連する複数の相対拡散形状が計算される。最小相対拡散形状及び他の相対拡散形状の複数の交点が、回転経路内で決定される。交点の有界多角形が、有力な核として定義される。
【選択図】図1
解剖構造の非接触マッピングのためのシステム及び方法において、電極の空間的位置が事前に作成された解剖構造の三次元モデルと独立して決定される。モデルの境界表面に対する電極の相対位置が、三次元モデルの境界表面上における電極の相対位置に対応する最寄りの点と共に決定される。境界表面上の対応する最寄りの点からの電極の相対位置の符号付き距離(d)が、正符号の距離が電極の相対位置がモデルの外部にあることを示すようにして決定される。このような例において、境界表面は、符号付き距離(d)に少なくとも部分的に基づいて、電極の相対位置がモデルに対して内部に位置するまで、摂動が加えられる(例えば、外側に拡大される)。
1つ以上の毛包の基準代謝指標に対する活性剤又はストレッサーの効果を測定する方法であって、この方法は、(a)1つ以上の毛包を得る工程と、(b)容器内に1つ以上の毛包を配置する工程であって、1つ以上の毛包が1つ以上のセンサーの下に置く、工程と、(c)1つ以上のセンサーを使用して、解糖及び酸化的リン酸化の両方に対する1つ以上の毛包の基準代謝指標を測定する工程と、(d)1つ以上の毛包を活性剤又はストレッサーに曝露する工程と、(e)1つ以上のセンサーを使用して、解糖及び酸化的リン酸化の両方に対する1つ以上の毛包の応答代謝指標を測定する工程と、を含む。
美容手技、例えば、植毛手技に関する治療計画を作成するためのシステム及び方法が提供される。治療計画は、ユーザが二次元平面のフリーハンド描画を用いて提案される毛髪要素上の入力を提供し、提案される毛髪要素が体表面の三次元モデル上に生成及び表示されることを可能にする。本願で説明される種々の技術及び方法は、自然に見える毛髪の改善された計画を提供する。
【選択図】図19b
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