皮層外の骨折安定化用インプラント

著者らは特許

A61B17/80 - 皮質プレート
A61B17/82 - 骨締結のためのもの

の所有者の特許 JP2016517783:

ネッツリ,フーベルト・ピウス

 

本発明は、骨接合用のインプラント(1)に関し、このインプラント(1)は、1つ以上の締結ワイヤ、ケーブルまたはバンドによって骨に押圧され、かつ、押圧が張力下の締結によって設定される場合の相対移動を防ぐ接触領域(11)を、インプラント(1)の下側(10)に含む。

 

 

本発明は、特にヒトの骨接合用のインプラントに関し、このインプラントは、ワイヤ、ケーブルまたはバンドによって骨に押圧され、生じた接触力に起因してインプラントに対する骨の変位が防止されるように、インプラントの下側の特別に形成された接触領域内で骨表面と相互作用する。
骨接合用のインプラントは、かなりの期間、様々な構成および固定の方法で、ヒトおよび獣医学に使用されてきた。非常に一般的に使用される設計は、骨に対してねじで固定する必要がある孔部を有するプレートである。例えば関節プロテーゼなどの、長骨の髄内管へ挿入されるインプラントの領域またはインプラント付近における骨折について、このようなインプラントに近接してねじで固定する場合、厳しい制約を受けうる。髄内管内でこのようなインプラントを併用した骨粗鬆症および薄い皮質は、関節プロテーゼ周囲の骨折固定における最大の課題を提起する。ねじを使用した固定は、髄内管へ留置されたインプラント付近の薄い皮層においてほとんど不可能である。これは、骨粗鬆症の骨において一般的に用いられ、かつ推奨されるように、止めねじ固定を含むインプラントに特に当てはまる。というのも、係止機能によって指定されるねじの配列は、限られた配列範囲しか提供しないからである。したがって、様々な刊行物から知られるように、髄内管内でインプラントと干渉するねじは、骨接合の早期損傷を引き起こしかねない。さらに、この接触面に近接したねじの挿入によってインプラント/骨の接触面が損傷を受けかねないこと、および、接合プロテーゼの場合、接合剤は部分的に破壊されることがあり、インプラントが早期に緩む原因となることは、その他の刊行物から明らかである。
欧州特許第0355035号明細書 米国特許出願公開第2010/0094294号明細書 国際公開第2006/039900号
これら全ての知見から、接合された接触面の有無に関わらず、特に髄内管に留置されたインプラントの領域付近かあるいはこの領域内での骨折を考慮すると、プレートの固定は、純粋に皮層外が望ましい。このための既知の解決策は、ねじを使用したプレートの固定の代わりに、プレートを骨に取り付けるためのワイヤ、ケーブルまたはバンドによる締結部の使用である。しかし、経験上、従来のプレートシステムを使用したこのような固定は、回転安定性に欠け、損傷率が高くなる。
この種の固定の安定性を改善するために、ワイヤとの改善された接続用の異なるプレートインサートが開発された。それにも拘わらず、直接骨に接触しないこのようなインサートは、回転安定性を改善しないだろう。
短孔において単一皮層骨の固定を必要とするインサートは、回転安定性を改善するが、上述のねじ固定の欠点の影響を少なくとも部分的に受ける。より薄い皮層では、これら単一皮層インサートを骨に十分深く留置することができず、これらインサートの安定性に影響を及ぼす。
本開示は、ワイヤ、ケーブルまたはバンドによる皮層外の締結部を使用して回転および軸方向に安定した固定を提供する。締結部によるインプラントの回転および軸方向の安定した固定のために最も重要なのは、骨に面するインプラントの下側のインプラント/骨の接触面であり、この接触面は、締結部によって生成されたインプラントと骨との間の接触力によって、特に締結部の張力によって生じる。このインプラント/骨の接触面は、可能な限り大きくなければならないことが明白に推定できるであろう。しかし、広範囲のインプラント/骨の接触面が、骨膜およびその下にある骨への血流を阻害し、したがって、骨の壊死を引き起こす可能性がある欠点を有していることは、様々な刊行物から知られている。
欧州特許第0355035号明細書からは、インプラントは、インプラントと骨との間に特定の接触点を有し、インプラントが自身の固定によって骨を押圧する場合、可能な限り小さい接触領域を提供することが知られている。これら画定された接触点は、骨膜において、それゆえに骨において大幅に阻害されない血流を可能にするために、骨に対するインプラントの接触領域全体を可能な限り小さく保つことを目的とする。この概念の欠点は、これらの接触点のごく少数が実際に骨と接触し、これらの点は、骨表面と係合するように画定された表面を有さず、骨表面に沿ったインプラントの動きを妨げる可能性があるということである。
開示のインプラントは、個々の接触領域で拡大し、特殊表面によって形成された様々な接触歯部を提供し、これにより、個々の接触領域が骨膜を介して骨自身の内部へ押圧力を加え、こうして全方向において骨表面に沿ったインプラントの変位を防止することができる。米国特許出願公開第2010/0094294号明細書および国際公開第2006/039900号パンフレットからは、インプラントと骨との間の接触領域におけるスパイクを有するインプラントが知られており、このスパイクは、自身を締結部の張力下で骨の内部へ固定する。このようなスパイクには、骨表面に沿った任意の運動に対して依然としてほとんど抵抗がないにも拘わらず、骨膜を貫通して骨を実質的に傷つけるという欠点がある。特に非常に薄い骨壁では、骨粗鬆症の骨に多く見られるように、このようなスパイクは、保持力を残したまま骨壁を破壊する可能性があり、それゆえに安定性が大幅に損なわれる。
開示のインプラントは、特殊表面を有する少なくとも1つの平坦な接触領域を提供することで、この問題を解決する。この特殊表面は、骨膜およびその下の骨におけるこの接触領域の表面上の複数のスパイクおよび/または歯部の係合を介して、骨表面をインターロックし、これにより、所望の回転および軸方向に安定したインプラント/骨の接触面を提供する。
骨との接触面として係合する特殊接触領域を含む下側を有するプレートの形態の、本発明のインプラントの実施形態の概略図である。 接触領域の表面上の溝構造を示したこのような本発明のインプラントの下側の図である。 円筒状突起によってプレートに接続することができる、このような本発明のインプラントの上側の図である。
図1に示すインプラント(1)の実施形態は、多くの可能な変形の1つである。このインプラント(1)は、1つ以上の骨ねじ(4)を貫通孔(40)に受容することで固定する一般的な手段と、インプラント(1)および骨(3)を抱持する締結部(2)用の固定手段の両方を提供する。図示のインプラント(1)の下側(10)では、接触領域(11)は、配列した細長く鋭い接触端(131)を含むスパイクおよび/または歯部(13)を形成する、異なる方向へ配向された多数の溝部(12)を備える。
インプラント(1)の上側(20)は、締結部(2)がこれら溝部(21)のうちの1つで係合する場合、インプラントに対して安定した位置で保持する締結部(2)用の接続手段として溝部(21)を提供してもよい。
図2に示す本発明のインプラント(1)の下側(10)の接触領域(11)の図は、溝部(12)の形状(120)、溝部(12)の方向(121)および同一方向(121a−n)の溝部(12)の間の距離(122a−n)によって歯部(13)が形成される方法を図示している。好ましくは、接触領域(11)内の歯部(13)は、鋭い点を有さないが、異なる方向(131a−n)に面する細長く鋭い端部(131)を有し、この細長く鋭い端部(131)は、個々の歯部の接触領域を増大させ、かつ、インプラント/骨の接触面の回転および軸方向の安定性を改善する。
図3に示すインプラント(1)の実施形態は、固定手段(50)としての円筒状突起(51)を上側(20)上に追加的に備えて、少なくとも1つの本発明のインプラントを、市販の骨接合プレートの少なくとも1つの孔に固定する。本発明のインプラント(1)は、その他の任意の形状のインプラント(5)の外部固定または内部固定のための任意の形状の固定手段(50)を備えてもよいが、インプラント(1)の下側(10)上の接触領域(11)を干渉しないか、さもなければ接触領域(11)と骨(3)との間の接触面を損傷しないことを条件とする。このような固定手段(50)は、インプラント(1)自身の外形によって、1つ以上の側面(30)上、1つまたは複数の貫通孔(40)のいずれかに特別に設けられた内部突起または外部突起(51)によって、提供されてもよい。



  1. a)1つ以上の突出した接触領域(11)を含む下側(10)と、
    b)上側(20)と、
    c)1つ以上の側面(30)とを備える押圧によって骨(3)へ固定するためのインプラント(1)であって、
    d)1つ以上の接触領域(11)は、2つ以上の異なる方向(121a−n)に配置された複数の溝部(12)によって形成される歯部(13)を備えることを特徴とする、インプラント。

  2. 歯部(13)が、骨(3)に面する鋭い接触点または接触端(131)を有することを特徴とする、請求項1に記載のインプラント。

  3. 接触端(131)が、2つ以上の異なる方向(131a−n)に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のインプラント。

  4. 1つ以上の方向(121a−m)に配置された溝部(12)が、得られた接触端(131)が同様に屈曲するように屈曲されることを特徴とする、請求項2または3に記載のインプラント。

  5. インプラント(1)が、1つ以上の抱持締結部(2)によって骨(3)上へ押圧可能であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のインプラント。

  6. 上側(20)が、1つ以上の溝部(21)を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のインプラント。

  7. 1つ以上の溝部(21)の各々が、
    a)1つの締結部(2)を受け入れ、かつ、
    b)前記締結部(2)を張力下でインプラント(1)に対して動かないよう固定するように構成されることを特徴とする、請求項5および6に記載のインプラント。

  8. インプラント(1)が、1つ以上の貫通孔(40)を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のインプラント。

  9. 少なくとも1つの貫通孔(40)が、骨ねじ(2)を受けてインプラント(1)を骨(3)に固定するように構成されることを特徴とする、請求項8に記載のインプラント。

  10. インプラント(1)が、1つ以上の固定手段(50)を備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のインプラント。

  11. 少なくとも1つの固定手段(50)が、
    a)インプラント(1)が骨接合プレート(5)に受容可能であり、かつ、
    b)インプラント(1)が骨接合プレート(5)内で骨接合プレート(5)に対して動かないよう固定可能であるように構成されることを特徴とする、請求項10に記載のインプラント。

  12. 少なくとも1つの固定手段(50)が、
    a)支持手段(5)を受け、かつ、
    b)支持手段(5)をインプラント(1)に対して動かないよう固定するように構成されることを特徴とする、請求項10に記載のインプラント。

  13. 請求項12に記載の支持手段(5)であって、
    a)請求項1から13のいずれか一項に記載のいくつかのインプラント(1)を互いに接続し、かつ、
    b)これらのインプラント(1)を互いに対して動かないよう固定するように構成されることを特徴とする、支持手段(5)。

  14. インプラント(1)が、少なくとも下側(10)で、インプラント(1)が骨(3)の形状に適合するように押圧することによって形成可能であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のインプラント。

 

 

Patent trol of patentswamp
類似の特許
第1の骨14と第2の骨16との間の関節18をアライメントするための柔軟な第1コネクタ26とともに用いるための関節整列機12は、第1の骨14に固定されるように適用された整列機ボディ20を含み、整列機ボディ20は、第1コネクタ26を収容するように適用された第1コネクタ開口22を含み、第1コネクタ26が第1コネクタ開口22と骨連結物質19との間に延在可能で、第1の骨14を骨連結物質19の少なくとも一部と結合させる。また、第1コネクタ開口22は、整列機ボディ20の外側面に沿って位置し、第1端部228に対して約15°と25°との間の開口角250で延在可能である。
複数の骨部を合わせて内部で固定するための装置および技術である。本器具は、骨部の周囲を囲んでひもを取り付けるために、骨折部を安定化させるプレート状の構造体と、一体化した締結具とを組み込んでいる。
【選択図】図1
本発明は、骨折における骨の骨折端部を固定するための固定装置を提案し、この装置は、少なくとも2つの張力要素(2a、2b)であってそれらのそれぞれが、輪郭形成された本体であって上から見ると中空であり周壁(4)と、互いに反対側に位置する2つの前面受け入れセクション(6a、6b)とを有する、輪郭形成された本体を有する、少なくとも2つの張力要素(2a、2b)と、少なくとも1つのクランピングスリーブと、前面受け入れセクション内に位置付けられ得る少なくとも2つの固定手段とを含む。少なくとも2つの張力要素(2a、2b)は、各張力要素(2a、2b)の1つの受け入れセクション(6a、6b)がそれぞれ他の受け入れセクションと整列されるように互いに対して位置付けられ、クランピングスリーブによって両方の張力要素(2a、2b)が互いに結合されるように貫通される。本発明によれば、クランピングスリーブは更に角度クランピングスリーブ(15)であり、これは少なくとも2つの張力要素(2a、2b)と、後者が互いに対して所定の角度位置になるように接続される。
本発明は、上から見ると中空でありかつ周壁(6)を含む輪郭形成された本体を有し、骨折した骨の骨折端部を固定する張力要素(1)を提案する。輪郭形成された本体は、該本体を押し通され得る固定手段を受け入れるための、互いに反対側に位置する2つの前面受け入れセクション(a、8b)と、角度付きセクション(10)を有する2つの側面フランク(10)とを含む。輪郭形成された本体の周壁(6)は、少なくとも部分的に前面受け入れセクション(8a、8b)及び側面角度付きセクション(10)の領域内で弾性的に変形可能である。更に、張力要素(1)の規定された弾性的挙動は、所定の張力が受け入れセクション(8a、8b)の間に生成され得るように、角度付きセクション(10)を介して加えられる。本発明によれば、輪郭形成された本体は、応力ピークを平衡及び分散させる少なくとも1つの関節(2、4)を含み、少なくとも1つの関節(2、4)は周壁(6)の領域内に存在する。
本発明は、胸骨閉鎖および肋骨接近化デバイスを提供する。このデバイスは、実質的にC字形のシャフト/ブラケットと(このブラケットは、直線シャフトと、シャフトの両端のそれぞれの位置にある一対の曲線アームとを含む)、一対のかぎ爪形クランプ要素と(各かぎ爪形クランプ要素は、その端部近くでC字形シャフト/ブラケットのアームと連結し、上記かぎ爪形クランプ要素は、かぎ爪の凹部がC字形クランプシャフト/ブラケットのアームにより決定される内側領域に面するように位置付けられ、上記連結は、枢動締付け機構の回りにかぎ爪形クランプ要素の角変位が提供されるように締付け機構を用いて提供され、上記かぎ爪形クランプ要素は、角変位して互いに接近または離反するように適合される)、を含む。
【選択図】 なし
標的の骨の第1の骨セグメントと第2の骨セグメントを、圧縮された接近位置において共に固定するために、骨固定部材を構成することができる。骨固定部材は、第1の材料で作製されたストラップと、ストラップの近位端から延在するロックヘッドと、ストラップの遠位端から延在するリーダー部とを含むことができる。ロックヘッドは、ハウジングと、ハウジングを通じて延在するストラップ受容スロットとを有することができ、スロットはストラップの遠位端を受容するように構成される。ハウジングは、ハウジングの遠位端がハウジングの近位端の厚さより大きい厚さを有するようにテーパー状にすることができる。リーダー部は、ストラップより高い可撓性を有するように構成することができる。リーダー部は、第1の材料と異なる第2の材料で作製することができる。
【課題】整形外科用インプラントデバイス、骨、および/または骨インプラントまたは構造とともに使用される整形外科手術用ケーブルの締め付けおよび締め付け直しを行うためのシステム、方法、および装置を提供する。
【解決手段】本装置およびシステムは、患者の身体内で位置決めを行うように適合されているクランプ部106と、整形外科用ケーブル108をクランプ部に固定し、整形外科用ケーブルに第1の張力を発生させ、整形外科用ケーブルの張力を解放し、整形外科用ケーブル内の他の張力を固定するため、クランプ部に対して整形外科用ケーブルを再固定するように適合されているクランプ機構とを備える。
【選択図】図1a
取付け部分と、取付け部分に付着する締結具とを含む固定デバイスを使用する、骨固定のための方法、装置、およびキットを含む、システム。いくつかの実施形態では、固定デバイスは、骨を挟んで向かい合わせに配設され、かつ取付け部分の一方から骨を通って他方の取付け部分まで延在する締結具を用いてしっかり固定されるように構成された、第1および第2の取付け部分を含んでもよい。システムはまた、固定デバイスの設置を容易にする器具を含んでもよい。
外科手術用組立体であって、第1のガイドワイヤと、第2のガイドワイヤとを含み、第1のガイドワイヤおよび第2のガイドワイヤのそれぞれが骨ブロックにより受け入れられるように構成されており、さらに第1の縫合糸ループと、第2の縫合糸ループと、第1の固定要素と、第2の固定要素とを含み、第1の固定要素が第1の縫合糸ループに結合され、かつ第2の固定要素が第2の縫合糸ループに固定される、外科手術用組立体。
骨の周囲にケーブルを固定するように構成された圧着要素は、近位端から遠位端に延びる本体と、前記本体を貫通して前記近位端から前記遠位端に延びる第1の通路であってこれを通してケーブルを滑らせることが可能な大きさ及び形状にされた第1の通路、及び前記本体を貫通して前記近位端から前記遠位端に延びる第2の通路であってこれを通してケーブルを滑らせることが可能な大きさ及び形状にされた第2の通路と、前記本体の前記近位端に取り付けられた変形可能な延長部であって、前記第2の通路と整列された、これを通して前記ケーブルを滑らせることが可能な大きさ及び形状にされた管腔を有する延長部と、を有する。
To top