透明グレージング用ディスプレイデバイス

 

本発明は、搭乗室又はファサードの一部を形成するグレージング上にリアルな像を表示するためのデバイスに関する。本発明によると、グレージングの一部分をスキャンする線源から放射される入射単色レーザービームに曝露されるグレージングユニットの面が反射防止コーティングを含んでおり、そしてこの積重体は2つのフィルムの積重体からなり、すなわち、ガラス基材側から順に、酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素、スズ亜鉛酸化物又はケイ素ジルコニウム酸化物をベースとする材料で製作される第一のフィルム、及び酸化ケイ素をベースとする材料で製作される第二のフィルムの積重体からなり、前記フィルムのそれぞれの幾何学的厚さEp1及びEp2は、第一のフィルムについてはEp1=28+0.07(θ)〜0.007(θ)2 (1)に、第二のフィルムについてはEp2=83−0.1(θ)+0.01(θ)2 (2)に実質的に等しく、ここでのθはグレージングのスキャン部分における当該グレージングに対する法線に対する入射単色レーザービームの方向の平均角度である。

 

 

本発明は、透明スクリーン上に投影されるディスプレイシステムの分野、特に自動車のフロントガラス又は建築物用グレージングユニットに関する。
詳細には、本発明は、それらに限定されないとは言え、像を表示するためのシステムの分野に関し、例えば、当該技術分野にて簡便にHUDと呼ばれる、「ヘッドアップ」ディスプレイシステムと称されるものに関する。像を表示するためのそのようなシステムは、特に、航空機のコックピット及び列車で用いられ、それ以外にも最近では私有の自動車両(自家用車、貨物自動車など)で用いられ、また透明パネル(ガラス張りの店舗窓、ファサードなど)上に情報を表示するために用いられる。本発明は特に、レーザープロジェクターを用いてリアルな像を形成することを特徴とする、グレージング機能基材上に表示を行うためのデバイスに関する。
そのようなシステムでは、グレージングユニットは一般に、最も単純な場合においてガラス板などの強固な材料の2枚の板を含む、サンドイッチ構造体からなる。強固な材料の板は、ポリビニルブチラール(PVB)を含むか又はそれからなることが最も多い熱成形可能な中間シートによって一緒に接合される。
グレージングユニットに投影される情報を運転者又は観察者へ向けて反射して、その情報が見えるようにするのを可能にするヘッドアップディスプレイシステムが、既に知られている。これらのシステムは、特に、車両の運転者に車両前方の視界から目をそらす必要なしに情報を与えることを可能とするものであり、それによって安全性が大きく向上する。
最も初期のシステムでは、そのような像は、積層構造を有する、すなわち2枚のガラス板及び1つのプラスチック中間層から形成される構造を有するフロントガラス上に情報を投影することによって得られていた。運転者は、フロントガラス後方の特定の距離に位置する仮想の像を見ていた。しかし、運転者は、その場合、二重の像を見ており、すなわち、搭乗室の内部に向いているフロントガラスの面により反射された第一の像とフロントガラスの外側面からの反射による第二の像とを見ており、これら2つの像は他方に対して一方が僅かにずれている。このずれは、情報の読み取りを困難とする可能性があった。この問題に対する解決策に関しては、ヘッドアップディスプレイシステムについて記載した米国特許第5013134号明細書に提案されているものを挙げることができ、それには2枚のガラス板及び1つのポリビニルブチラール(PVB)中間層から形成される積層フロントガラスが用いられ、このフロントガラスの2つの外側面は平行ではなく楔形であり、それによってディスプレイ源により投影されフロントガラスの搭乗室に面する面によって反射された像は、同じ源から来てフロントガラスの外部に面する面によって反射された同じ像と実質的に重ね合わされる。この二重像(ゴーストとしても知られる)をなくすために、グレージングユニットの上端部から底端部に向かって厚さが減少する中間シートを用いた楔形積層グレージングユニットを製造することが一般に行われている。しかし、その場合、PVBのプロファイルが非常に規則的で厚さの変動がないことが必要であり、これは、それらが組み立ての過程でフロントガラスにうつされ、局所的な角度の変動に繋がるからである。そのようなシステムでは、グレージングユニットの表面上に投影される信号の強度を最大化する目的で、ガラスの表面からの光の反射を最大化することが求められている。そのような種類のグレージングユニット及びゴーストを回避する目的に関して、欧州特許出願公開第2131227号明細書には、面のうちの1つからの反射を防止し、従ってゴーストを防止するため、グレージングユニットのグレージング基材の面の1つに反射防止コーティングを配置することが教示されている。
あるいはまた、米国特許第6979499号明細書には、適切な波長の入射ビームをグレージングユニットに直接取り入れた発光物質に送ることが提案されており、発光物質が可視範囲の光線を発することで励起に応答することができる。このようにして、仮想像でなく、リアルな像が、フロントガラス上に直接形成される。この像は、車両のすべての搭乗者にも視認可能である。米国特許第6979499号明細書には特に、ポリビニルブチラール(PVB)から作られる中間層シートを含む積層グレージングユニットが記載されていて、その2つの外側面は平行であり、そしてこのユニットには発光物質の追加層が組み込まれている。発光物質は、入射励起放射線の波長に応じて選択される。この波長は、紫外線範囲であってもよく、又は赤外線範囲であってもよい。この入射放射線下で、発光物質は可視範囲の放射線を再放射する。このプロセスは、入射放射線が紫外線である場合はダウンコンバージョンと称され、入射放射線が赤外線である場合はアップコンバージョンと称される。上述の米国特許明細書によると、このような構造により、いかなる対象の像もフロントガラス又はグレージングユニット上に直接再構築することが可能となる。この開示によると、発光物質は、複数種類の発光物質を含む連続層の形態で、積層グレージングを構成するシートのうちの1つ(PVB又はガラス)の主面全体にわたって被着される。発光物質層の所定の領域を選択的に励起することによって、求める像が得られる。像の位置及びその形状は、外部手段によって制御され調節される励起源によって設定される。
本出願人が行った実験では、そのようなHUDデバイス(すなわち、組み立てられたグレージングユニットに一体化された発光物質を用いたHUDデバイス)の場合、従来の紫外線励起源下で得られる輝度は低すぎることが示された。フロントガラス上に投影された信号が確実に満足のいく輝度を持ち、従って特に明るい太陽光下で充分に視認可能であるためには、非従来型の線源、すなわちレーザー又は発光ダイオードなどの集束放射線ビームを発生させる線源を用いる必要がある。
集束指向性紫外光を発生させる励起源を特に用いることができ、この光はレーザーダイオードなどのより特定の励起源によって供給される。「集束」との用語は、本書の状況においては、線源によって放射されるビームのグレージングユニットにおける単位面積あたりの出力が120mW・cm-2よりも高く、好ましくは200mW・cm-2と20000mW・cm-2の間に含まれ、又はさらには500mW・cm-2と10000mW・cm-2の間に含まれることを意味すると解される。
国際公開第2010/139889号には、入射紫外線励起下における良好な量子収量によって確保される高い輝度、及び紫外レーザー励起下での老化試験における良好な耐久性を持つヒドロキシテレフタレート発光物質を使用することが記載されている。国際公開第2009/122094号には、高い外部光度の条件下におけるグレージングユニットに予め印刷された絵文字の視覚的コントラストを改善する目的で、使用する励起放射線の反射を防止することが知られている材料の層を適用することが記載されている。
しかし、そのような線源の使用は、第一に車両の外部に関して、ビームの危険性に関連する問題を防止するため、上限よりも低く維持されなければならない出力でのみ想定することができる。特に、400nmに近い波長で作動させることによって、これらの波長ではPVBが紫外放射線を強く吸収することから、レーザー放射線のほとんどが外部へ到達することを防止することが可能である。
しかし、入射レーザー放射線の出力はまた、フロントガラスを形成するグレージングユニットのグレージング面からの反射のために、搭乗室内の人間にとって、特に車両の運転者にとって非常に危険なものともなる。そのような反射は、目の損傷、及び車両の搭乗者が火傷を負うリスクに繋がる。この反射、特に正反射は、フロントガラスの曲率及び傾きを考慮した場合特に、相対的に多くなる(およそ数パーセント)ことがある。
この危険性は、運転者が非常に迅速に読み取るのに充分なコントラストで情報を見ることができるようにする場合、線源は非常に強力なの初期ビームを発光する必要があることから、一層深刻となる。
本発明は、搭乗者の安全性を、特に標準規格IEC 60825−1(レーザー製品の安全性に関する)に定められた安全性を保証することを可能とし、そして最終的にはグレージング機能基材によって反射される入射ビームの光強度を、特に10倍以上低下させることを可能とするデバイスに関する。
詳しく言うと、本出願人の会社により、特定の反射防止コーティングを選択し、特にその構成材料及びそれら配置を適切に選択することによって、そのようなシステムを安全なものとすることが可能であることが観察された。
グレージングユニットに、特にフロントガラス又は窓ガラスに像を表示するためにレーザー光源を用いることに関する安全性の問題は、これらのパラメーターが確実に適切に選択されることから、本発明による方法によって非常に堅実に制限される。
より正確には、本発明は、搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスであって、
・380nmと410nmの間、特に395nmと410nmの間に含まれ、とりわけ405nmに近いか等しい波長の単色横方向磁場偏光レーザー放射線の線源、及び、
・可視範囲の光を再放射して像を表示するため、少なくとも1つの部分が当該放射線を吸収する発光物質を含んでいる前記グレージングユニット、
を含んでいて、前記線源(すなわち単色放射線の入射ビーム)が、当該グレージングユニットに対する法線に対して平均角度θを形成するように、当該グレージングユニットの前記部分へ向けられて当該部分をスキャンする、像表示デバイスに関する。
本発明によると、グレージングユニットは、前記線源に曝露されるその面上に、2つの層の積重体からなる反射防止コーティングを備えており、すなわち、
・入射単色放射線に対する光屈折率が約1.9と約2.1の間、好ましくは1.95と2.10の間に含まれる第一の層であって、特に、酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素、混合亜鉛スズ酸化物(SnxZnyO)、又は混合ジルコニウムケイ素酸化物(SixZryO)をベースとする材料製であり、厚さEp1を有する第一の層、及び、
・入射単色放射線に対する光屈折率が1.5と1.6の間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しい第二の層であって、特に酸化ケイ素をベースとする材料製であり、任意選択的にさらに炭素及び/又は窒素及び/又はアルミニウムを含み、厚さEp2を有する第二の層、
の積重体からなる反射防止コーティングを備えている。
前記層のそれぞれの幾何学的厚さEp1及びEp2は、
・第一の層については、
Ep1=26+0.07(θ)−0.007(θ)2 (1)
・第二の層については、
Ep2=83−0.1(θ)+0.01(θ)2 (2)
に実質的に等しい。
上記式(1)及び(2)において、θの単位は度(°)である。
本発明によるグレージングユニットは、理想的には、入射放射線に曝露されるその面で、前記単色放射線に対して1.5と1.6の間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しい屈折率を有する。
本発明の状況において、「グレージングユニット」との表現は、従来通りに理解され、すなわち、少なくとも1つのガラスの板又はパネルを含み、そのようなガラスパネルに取って代り使用して同じ機能を提供することができる任意の透明基材、特にプラスチックの、とりわけポリカーボネートの板も含む、分離要素を意味すると理解される。本発明による、特にHUD用途向けの、グレージングユニットは、特に、PVB中間層を例とするプラスチック中間層によって結合された2枚のガラス板又は基材によって形成される積層グレージングユニットからなることができる。
本発明の状況において、「平均角度θ」との表現は、前記グレージングユニットのレーザー放射線が及ぶすべてのスキャンゾーンにおいて放射線が当たる各箇所での法線に対して線源により放射された入射ビームによって形成される、前記グレージングユニットの曲率及び傾きを考慮した角度の平均を意味すると理解される。
本発明の状況において、「実質的に等しい」との表現は、前記層の厚さが上記2つの式を用いて得られた厳密な値と等しいか又は類似していることを意味し、すなわち、それらが式(1)及び(2)によって与えられる厳密な値のプラスマイナス5ナノメートルの間の範囲に含まれ、好ましくはプラスマイナス4ナノメートルの間の範囲に含まれ、あるいはさらに非常に好まくは、前記厳密な値のプラスマイナス3ナノメートルの間の範囲に含まれることを意味すると理解される。
本発明の状況において、「をベースとする材料」及び「をベースとする」との表現は、層が当該材料から本質的になること、すなわち、当該層の大部分(すなわち、例えば当該層の少なくとも80重量%、又は当該層の少なくとも90%)が前記材料から作られるが、それでもなおそれはその他の材料又は化合物を含んでもよく、但しその量はその屈折率がそれらの存在によって実質的に影響を受けないか、又はいずれの場合であっても上述の範囲内に維持されるように制限されることを意味するものと理解される。例として、本発明による窒化ケイ素又は酸化ケイ素から作られる層は、当該層を陰極スパッタリングで得るために最初に用いられるケイ素ターゲット中に周知のように取り入れられているアルミニウムを実質的な比率で含んでもよい(この場合、ターゲットは一般的に約8重量%のアルミニウムを含む)。
本発明の方法の特定の有利な実施形態によると、状況に応じて、それには明らかに以下のものを一緒に組み合わせてもよい。
・線源は405nmのレーザービームを発生させる。
・線源は少なくとも1つのレーザーダイオードを含む。
・前記グレージングユニットは、無機ガラス又は強固な有機材料の少なくとも2枚の透明な板が熱成形可能な材料の中間層によって又はそのような中間層が組み込まれた多層シートによって一緒に結合された集成体を含む、自動車用フロントガラス又は建築用グレージングユニットとして用いられる積層グレージングユニットであって、当該中間層中に前記発光物質が混入されていて前記表示を可能とする。
・前記線源は、放射線が当たる箇所において前記グレージングユニットに対する法線に対し0°と50°の間、例えば10°と40°の間に含まれる平均角度θを形成するように、前記グレージングユニットに向けられる。
・前記中間層を形成する熱成形可能な材料は、PVB、可塑化PVC、ポリウレタンPU、及びエチレン酢酸ビニルEVAを含む群から選択される。
・第一の層は窒化ケイ素をベースとする。
・第一の層は混合亜鉛スズ酸化物をベースとし、そのSn/Zn比は特に50/50と85/15の間、好ましくは55/45と75/25の間に含まれる。
・前記発光物質は、構造式が次の通り、すなわち、

であるヒドロキシアルキルテレフタレートR−OOC−Φ(OH)x−COOR(この式のΦは少なくとも1つの置換ヒドロキシ基(OH)を有するベンゼン核を表し、Rは1から10個の原子を含む炭化水素鎖であり、xは1又は2に等しい)であり、特にジエチル−2,5−ジヒドロキシテレフタレートを用いることができる。
本発明はまた、積層グレージングユニットと、当該グレージングユニットのうちの前記発光物質を含む部分に向けて集束指向性放射線ビームを放射するレーザーなどの線源とを含む上述のものなどのディスプレイデバイス、特にヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイスを含む、自動車両の搭乗室にも関する。
最後に、本発明は、380nmと410nmの間、特に395nmと410nmの間に含まれる単色横方向磁界偏光レーザー放射線の線源であって前記1つ以上の箇所に向けられた線源と、可視範囲の光を再放射して像を表示するため、少なくとも1つの部分が前記放射線を吸収する発光物質を含んでいる前記グレージングユニットとを含んでいて、前記グレージングユニットに対する法線に対して平均角度θを形成するように前記線源を前記グレージングユニットに向けてそれをスキャンする、搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスを使用するための方法であって、2つの層の積重体からなる反射防止コーティングを当該グレージングユニットのうちの前記線源に曝露される面に適用し、当該2つの層は、特に単色放射線に対する光屈折率が1.5と1.6の間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しくて、グレージング機能基材から順に、
・酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素、亜鉛スズ酸化物又はジルコニウムケイ素酸化物をベースとする材料で製作されて、入射単色放射線に対する光屈折率が特に約1.9と約2.1の間、好ましくは1.95と2.10の間に含まれ、厚さEp1を有する第一の層、及び、
・酸化ケイ素をベースとする材料で製作され、任意選択的にさらに炭素及び/又は窒素及び/又はアルミニウムを含んでいて、入射単色放射線に対する光屈折率が特に1.5と1.6に間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しく、厚さEp2を有する第二の層、
である、搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスを提供するための方法にも関する。
前記方法において、前記層のそれぞれの幾何学的厚さEp1及びEp2は、
・第一の層については、
Ep1=26+0.07(θ)−0.007(θ)2 (1)
・第二の層については、
Ep2=83−0.1(θ)+0.01(θ)2 (2)
に実質的に等しい。
本発明及びその利点は、添付図面の図1に関して提示する本発明の実施形態についての以下の説明を読むことでより良く理解される。
自動車両の搭乗室(図示せず)に設置されたフロントガラス及びデバイスを模式的に示す図である。
フロントガラス1は、典型的にはガラス板である2枚の板2及び9で構成されるが、それらはポリカーボネートなどの強固なプラスチックのシートで構成されてもよい。これら2つのシートの間には、PVB(ポリビニルブチラール)、可塑化PVC、PU若しくはEVAなどのプラスチック製の中間層3が存在し、又はそれ以外では例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)を組み込んだ多層シートであって、一連の層が例えばPVB/PET/PVBである、多層熱可塑性シートが存在する。
本発明に従い、テレフタレートタイプの有機発光物質の粒子を熱可塑性プラスチック中間層シート3の内側面の少なくとも一部分に、積層前、すなわち種々のシートを集成する前に被着させる。
発光物質の粒子は、大部分が1μmと100μmの間である粒度分布を有する。「大部分」との用語は、工業用粉末を構成する粒子の90%超が1μmと100μmの間の直径を有することを意味すると理解される。好ましくは、テレフタレートタイプの発光物質粒子には、熱可塑性PVBシートへの混入を容易にする前処理が施される。より正確に言えば、粒子をPVBベースのバインダーで予めコーティングする。
励起放射線を発するレーザー光源4を用いて、波長が405nmに等しい入射集束横方向磁界偏光放射線7を、フロントガラスのうちのリアルな像を生じさせる必要のある部分10に向けて送る。このレーザー光源又はプロジェクターは、例えば、その電磁界が横方向磁界となるように入射ビームの偏光を可能とする偏光子を含む。本発明の状況において、「横方向磁界」との表現は、TM:TE偏光比が少なくとも100:10、好ましくは少なくとも100:1であることを意味するものと理解される(TM:横方向磁界;TE:横方向電界)。
グレージングユニットの少なくともこの部分10は、適切な発光物質を含む。発光物質は、有利には、国際公開第2010/139889号に記載のものなどのヒドロテレフタレートであり、例えば、熱可塑性中間層シート3に分子の形態で溶媒和されている。発光物質は、入射放射線の高い吸収率を有する。この場合、発光物質は、可視範囲で再放射し、すなわち450nmに近い放射線を80%を超える効率で再放射する。
その後、発光物質によって放射されたこの可視放射線は運転者の目5によって直接観察され、運転者はこうして視線を道路からそらすことなく、フロントガラス上のオブジェクトを見ることになる。このようにして、積層フロントガラスの構造を適合させる必要なしに、例えば中間層シートの厚さを適合させる必要なしに、像を積層フロントガラス上に直接形成することができ、それによってHUDシステムを経済的に製造することが可能となる。
本発明によると、集束放射線を発生させるために用いられる線源は、好ましくは紫外線レーザータイプの線源である。例えば、それは、限定されることなく、ソリッドステートレーザー、半導体レーザーダイオード、ガスレーザー、色素レーザー、又はエキシマレーザーである。一般的に、紫外線の本発明の意義の範囲内での集束指向性光束を発生させる公知の任意の線源を、本発明に従う励起源として用いることができる。別の選択肢として、近紫外範囲で発光するインコヒーレント光の線源、例えば発光ダイオード、好ましくはパワー発光ダイオードなども、用いることができる。
1つの可能な実施形態によると、米国特許出願第2005/231652号明細書の段落[0021]に記載の実施形態によるDLPプロジェクターを使用して、励起波を変調してもよい。本発明によると、米国特許出願第2004/0232826号明細書に記載の、特に図3に関連して説明されている装置を、紫外励起源として用いることも可能である。
そのようなシステムを用いることで、グレージングユニットの特定の部分をレーザー放射線で照射し、そこに運転者にとって運転中に有用であり得る情報を、特に安全性又はさらには経路に関連する情報を、出現させることが可能となる。
上記の実施形態は、言うまでもなく、上述した本発明の態様のいずれをも限定することを少しも意図するものではない。
本発明によれば、該当ゾーンを、線源を用いて当該ゾーンを迅速にスキャンすることによって機能する、又は当該線源に追従する複数のミラーによって当該ゾーンにあるピクセルを同時に活性化することによって機能するデバイスによって照射することができる。
特に、第一の実施形態によると、MEMSマイクロミラーをベースとするプロジェクターをレーザー光源と共に用いる。別の実施形態によると、DLP、LCD又はLCOSマトリックスをベースとするプロジェクターを、レーザー又はLED源と共に用いる。別の選択肢として、本発明により、検流計に搭載したレーザー光源を反射するミラーをベースとするプロジェクターを用いることも可能である。
デバイスの作動中に搭乗室における安全性が保障されるべきである場合、克服する必要のある主たる問題点は、放射線のうちのフロントガラスの面から反射される部分によるものであり、それは、特に入射ビームによって照射されるゾーンにおける積層フロントガラスの傾き及び曲率を考慮する場合、第一近似として、比較的強く、搭乗者の目の方向に向けられる可能性がある。
本発明によると、上述のタイプの特定の反射防止コーティング8が、積層グレージングユニットの内側面に、すなわちグレージングユニットの車両の搭乗室に向けられる面に、適用される。この反射防止(AR)コーティングは、少なくとも、フロントガラスの発光物質を含む部分10に面するグレージングユニットのゾーンに適用される。
説明してきた実施形態に基づく、様々なタイプの反射防止コーティングの以下の例は、線源によって放射されたビームのフロントガラスの表面からの反射を、特に0°と50°の間に含まれる入射角について、実質的に低減することによって車両の搭乗者にとっての上述したリスクを最小限に抑えることを目的に本発明を実施することによって得られる利点を実証するものである。
以下の例では、図1に関して上述した実施形態を再現して、発光物質を含む積層フロントガラス1に405nmの横方向磁界偏光レーザー放射線の線源又はプロジェクター4によって放射線を当て、当該放射線でグレージングユニットの一部分10を照射した。
用いたグレージングユニットは、
・僅かに緑色に見える着色ガラスからなる外側の第一の板、
・本出願人の会社からPlanilux(登録商標)の名称で販売される透明ガラスからなる内側の第二の板、及び、
・これら2つの板の間に融着され2つのガラス板を一緒に接合しているポリビニルブチラールの中間層、
を含むフロントガラスであった。
積層構造体を組み立てる前に、国際公開第2010/139889号に示された方法を用いて、ヒドロキシテレフタレート(ジエチル−2,5−ジヒドロキシテレフタレート)発光物質をPVB中間層上に被着させた。この発光物質は、約5×10-4g/cm2の濃度でグレージングユニットの20×10cmの長方形部分の中間層に被着させた。
搭乗室の内部に向けられるグレージングユニットの部分には、後述するような種々の反射防止コーティングを被着させた。その内側面に反射防止層をまったく持たないグレージングユニットを、保護の有効性を評価する目的で対照として用いた。
〔対照例〕
この対照のグレージングユニットでは、2枚のガラス板を中間層と共に含む上述したようなグレージングユニットに反射防止コーティングを適用しなかった。405nmのレーザー放射線をグレージングユニットの発光物質が集中する部分に向けて導き、この405nmのレーザー放射線の大部分が吸収され、変換された。
このレーザー放射線に曝露されたグレージングユニットの面は、405nmでの屈折率が1.54であるガラスで構成されていた。その反射率は、405nmで約4.5%であった。
以下の例は、透明Planilux(登録商標)ガラスの板の内側面に種々のタイプのの反射防止コーティングを被着させた点で、対照例と異なる。以下に示すように、レーザー光源に印加された初期電力の関数としてリスクレベルRを特定した。
〔例1〕
本発明によるこの第一のグレージングユニットでは、被着させた反射防止積重体は2つの層、すなわち、
・内側ガラスの表面に直接被着され、少量のアルミニウムを含有する窒化ケイ素(SiN)で構成されて、405nmに等しい波長の入射放射線に対する屈折率が約2.0であり、厚さが約24nmである第一の層、及び、
・窒化ケイ素層上に被着され、少量のアルミニウムを含有する酸化ケイ素(SiO)で構成されて、405nmでの屈折率が約1.5に等しく、厚さが87nmである第二の層、
で構成されていた。
これら2つの層は、積層グレージングユニットを作製する前に、Planiluxガラス板の適切な面上に従来から公知のマグネトロン陰極スパッタリング法を用いて被着させ、上記の2つの層を、それぞれ、
・窒化ケイ素層の場合は、8重量%のアルミニウムを含むケイ素ターゲットから窒素雰囲気中にて、及び、
・酸化ケイ素層の場合は、8重量%のアルミニウムを含むケイ素ターゲットから酸素含有雰囲気中にて、
被着させた。
〔例2〕
本発明によるこの第二のグレージングユニットでは、被着させた反射防止積重体が、厚さが異なることを除いて、上記と同じ材料で製作されて同じ方法で被着させた2つの層で構成され、詳細には、
・第一の層は、内側ガラスの表面に直接被着され、少量のアルミニウムを含有する窒化ケイ素で構成されて、厚さが12nmであり、そして、
・第二の層は、窒化ケイ素層上に被着され、少量のアルミニウムを含有する酸化ケイ素で構成されて、厚さが99nmであった。
〔例3〕
本発明によるこの第三のグレージングユニットでは、被着させた反射防止積重体が、厚さが異なることを除いて、上記と同じ材料で製作されて同じ方法で被着させた2つの層で構成され、詳細には、
・第一の層は、上記表面に直接被着され、少量のアルミニウムを含有する窒化ケイ素で構成されて、厚さが28nmであり、そして、
・第二の層は、窒化ケイ素層上に被着され、少量のアルミニウムを含有する酸化ケイ素で構成されて、厚さが83nmであった。
次に、上記の例に従って得られたグレージングユニットに、発光物質を含むゾーンに向けて導いたレーザー放射線を当てた。
グレージングユニットの照射に用いたプロジェクターは、405nmの集束単色横方向磁界偏光ビームを放射するレーザーダイオードで構成されていた。この線源の開口角は約5°であった。このダイオードは、発生するビームの出力を調節することができるような調整可能な電源を有していた。
ビームを、第一のシートの透明ガラスを通過する前に反射防止コーティングに当たるよう、グレージングユニットの発光物質を含む長方形部分に向かわせた。
第一のデバイスでは、フロントガラス上でのビームの平均入射角θ1を、フロントガラスの曲率及び傾きを考慮に入れて固定し、25°に等しくした。
第二のデバイスでは、フロントガラス上でのビームの平均入射角θ2を固定して45°に等しくした。
第三のデバイスでは、フロントガラス上でのビームの平均入射角θ3を固定して0°に等しくし、すなわち入射ビームはグレージングユニット上のビームが当たる箇所でグレージングユニットに対する法線と一致していた。
HUD製品の危険性を、以下の手順を用いて算出したリスクファクター又はパラメーターRで定量化した。
線源の強度を、フロントガラス上に形成されたリアルな像の輝度が3000カンデラ/m2(いかなる昼光条件であっても運転者にとって視認可能である像を得るのに充分であると最初に見なされる輝度)を超えるまで増加させた。フロントガラスの表面から反射されるビームの危険性を、レーザー製品の安全性に関する標準規格IEC 60825−1に記載の原理に従って特定した。リスクファクターRを、R=E/MPE(ここでのEは対象が知覚するレーザー露光量であり、MPEは所定のレーザーデバイスの特定の使用条件下での最大許容露光量である)の比に等しいとして求めた。この標準規格によると、1に等しいRの値が製品の危険性の許容限度である。しかし、当然ながら、長期にわたる最適な保護を得るために、あるいははさらには将来的に前記標準規格が厳格化されることを見込んで、本発明によれば、そのような光源の危険性を視野にRの値を最小限に抑えることが求められ、0.1未満の値が特に好ましい。
例えば、405nmでの光パワーが500mWであるレーザーダイオードを装備し直径1mmのスポットを発生させる、スキャン速度900rad/sのベクトルモードで機能するレーザープロジェクターであって、フロントガラスから1mに配置され、25cmの長さのアウトラインをトレースするレーザープロジェクターにより、3225cd/m2の輝度を得ることが可能である。これらの条件下で、標準規格IEC 60825−1による最大許容露光量は、MPE=3.63×10-4J/m2である。
対照例では測定された露光量がE=3.57×10-3J/m2に等しいことから、算出されたレーザーリスクファクターはこの場合R=9.8である。
従って、この対照例においてレーザーリスクファクターを1未満のR値まで低下させるためには、レーザー光源の出力を50mWまで低下させる必要があり、結果としてこれはそれに応じて輝度を許容されない値である323cd/m2まで低下させる。
試験したすべての構成について得られた結果を、約3000cd/m2の輝度が得られた場合について下記の表1に整理して提示する。

表1に提示したデータは、例1〜3によるグレージングユニット上への入射レーザー放射線の投影に関連したリスクファクターは、当該放射線の反射を防止するコーティングを形成する2つの層の厚さを、当該放射線の入射角に応じ、前述の関係(1)及び(2)を適用して本発明に従って選択し調整する場合に、許容可能であることを示している。詳しく言えば、表1に提示した結果は、リスクファクターRを制限するためには、すなわち入射放射線のグレージング表面からの反射から搭乗者の安全を確保するためには、2つの層のそれぞれの厚さをフロントガラス上への入射ビームの入射角に応じて設定する必要があることを示している。
そのような目標を念頭に置いて、例1によるグレージングユニットではフロントガラス上へのビームの平均入射角θ1を約25°に調整し、その一方例2によるグレージングユニットではフロントガラス上へのビームの平均入射角θ2を約45°に調整した。例3によるグレージングユニットでは、フロントガラス上へのビームの平均入射角θ2をゼロに調整(すなわち、ビームが当たる箇所でのグレージングユニットに対する法線と入射ビームの方向とが一致)した。
特に、上記の表に提示した結果から、本発明を適用することにより、約3000cd/m2の信号輝度に対して、非常に低い、特に0.1未満の、リスクファクターを得ることができることを理解することができる。従って、フロントガラスを非常に強く照射する一部の事例では、標準規格IEC 60825−1で規定するリスクファクターR=1を超えることなく、情報を運転者又はユーザーにとってより視認可能とするために、信号の輝度を実質的に上昇させることが可能になる。
このような特徴により、乗り物(自動車、航空機、列車など)用HUDタイプの用途において、さらには窓ガラスに情報を表示するために、レーザーなどの非常に集束された線源の使用が安全になる。



  1. 搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスであって、
    ・380nmと410nmの間、特に395nmと410nmの間に含まれる波長の単色横方向磁界偏光レーザー放射線の線源、及び、
    ・可視範囲の光を再放射して像を表示するため、少なくとも1つの部分が前記放射線を吸収する発光物質を含んでいる前記グレージングユニット、
    を含んでいて、
    前記線源が、前記グレージングユニットに対する法線に対して平均角度θを形成するように、前記グレージングユニットの部分へ向けられて当該部分をスキャンし、
    前記グレージングユニットが、前記線源に曝露されるその面上に、2つの層の積重体からなる反射防止コーティング、すなわち、グレージング機能基材から順に、
    ・酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素、亜鉛スズ酸化物又はジルコニウムケイ素酸化物をベースとする材料製であり、厚さEp1を有する第一の層、及び、
    ・酸化ケイ素をベースとする材料製であり、任意選択的にさらに炭素及び/又は窒素及び/又はアルミニウムを含み、厚さEp2を有する第二の層、
    の積重体からなる反射防止コーティングを備えており、
    前記層のそれぞれの幾何学的厚さEp1及びEp2が、
    ・前記第一の層については、
    Ep1=26+0.07(θ)−0.007(θ)2 (1)
    ・前記第二の層については、
    Ep2=83−0.1(θ)+0.01(θ)2 (2)
    に実質的に等しい、搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイス。

  2. 前記グレージングユニットが、前記入射放射線に曝露されるその面において、前記単色放射線に対して1.5と1.6の間に含まれる屈折率を有する、請求項1に記載のデバイス。

  3. 前記単色放射線に対して、前記積重体の第一の層の材料が約1.9と約2.1の間、好ましくは1.95と2.10の間に含まれる光屈折率を有し、前記積重体の第二の層の材料が約1.5と約1.6の間に含まれる、特に1.54に実質的に等しい光屈折率を有する、請求項1又は2に記載のデバイス。

  4. 前記線源が実質的に405nmの放射線を発生させる、請求項1から3の一項に記載のデバイス。

  5. 前記線源が少なくとも1つのレーザーダイオードを含む、請求項1から4の一項に記載のデバイス。

  6. 前記グレージングユニットが、ポリビニルブチラール(PVB)などのプラスチックの中間層によって互いに接着結合される2枚のガラス板を結合させることによって形成された積層グレージングユニットであり、当該中間層中に前記発光物質が取り込まれている、請求項1から5の一項に記載のデバイス。

  7. 前記第一の層を製作する材料が、酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素又は亜鉛スズ酸化物をベースとしている、請求項1から6の一項に記載のデバイス。

  8. 前記第一の層が窒化ケイ素をベースとし、前記第二の層が酸化ケイ素をベースとしている、請求項1から7の一項に記載のデバイス。

  9. 前記第一の層が亜鉛スズ酸化物をベースとし、前記第二の層が酸化ケイ素をベースとしている、請求項1から7の一項に記載のデバイス。

  10. 前記第一の層を製作する材料が混合亜鉛ケイ素酸化物であり、そのSn/Zn比が50/50と85/15の間、好ましくは55/45と75/25の間に含まれる、請求項9に記載のデバイス。

  11. 前記平均角θが0°と50°の間に含まれる、請求項1から10の一項に記載のデバイス。

  12. 請求項1から11の一項に記載のディスプレイデバイス又はグレージングユニットを含む、自動車両、航空機、又は列車の搭乗室を例とする搭乗室。

  13. 搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスであり、
    ・1つ以上の部分に向けられる、380nmと410nmの間、特に395nmと410nmの間に含まれる単色横方向磁界偏光レーザー放射線の線源、及び、
    ・少なくとも1つの部分が、可視範囲の光を再放射して前記像を表示するため前記放射線を吸収する発光物質を含んでいる前記ガラスユニット、
    を含んでいて、
    ・前記線源が、前記グレージングユニットに対する法線に対して平均角度θを形成するように、前記グレージングユニットに向けられてそれをスキャンする、
    搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスを使用するための方法であって、
    2つの層の積重体からなる反射防止コーティングを前記グレージングユニットの前記線源に曝露される面に適用し、当該2つの層は、特に前記単色放射線に対する光屈折率が1.5と1.6の間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しくて、グレージング機能基材から順に、
    ・酸化亜鉛、酸化スズ、窒化ケイ素、亜鉛スズ酸化物又はジルコニウムケイ素酸化物をベースとする材料で製作され、前記入射単色放射線に対する光屈折率が特に約1.9と約2.1の間、好ましくは、1.95と2.10の間に含まれ、厚さEp1を有する第一の層、及び、
    ・酸化ケイ素をベースとし、任意選択的にさらに炭素及び/又は窒素及び/又はアルミニウムを含む材料で製作され、前記入射単色放射線に対する光屈折率が特に1.5と1.6の間に含まれ、とりわけ1.54に実質的に等しく、厚さEp2を有する第二の層、
    であり、
    前記層のそれぞれの幾何学的厚さEp1及びEp2が、
    ・前記第一の層については、
    Ep1=26+0.07(θ)−0.007(θ)2 (1)
    ・前記第二の層については、
    Ep2=83−0.1(θ)+0.01(θ)2 (2)
    に実質的に等しい、
    搭乗室又はファサードのグレージングユニット上にリアルな像を表示するためのデバイスを提供するための方法。

 

 

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式(I):


の19−ノルC3,3−ジ置換C21−ピラゾリルステロイド、およびその薬学的に受容可能な塩が、本明細書中で提供され;式(I)において、-----、R、R、R3a、R3b、R4a、R4b、R、R、およびRは、本明細書中で定義されるとおりである。このような化合物は、種々のCNS関連状態の予防および処置、例えば、睡眠障害、気分障害、統合失調症スペクトラム障害、痙攣障害、記憶および/または認知の障害、運動障害、人格障害、自閉症スペクトラム障害、疼痛、外傷性脳損傷、脈管疾患、物質乱用障害および/または離脱症候群、ならびに耳鳴の処置のために有用であると考えられる。
本発明は、一群のフルベストラントエステル誘導体、及びその調製方法を提供する。このような化合物は、フルベストラントのC−3及びC−17位の−OHをエステル化することで形成される脂肪族エステルであり、以下の式の構造を有する。
【化1】



式中、置換基Rは、H、2〜22個の炭素原子を有するアルカノイル若しくはアルケノイル、又はそれらの立体異性体である。置換基R’は、H、2〜4個の炭素原子を有するアルカノイル若しくはアルケノイル、又はそれらの立体異性体であってもよい。プロドラッグとして使用されているこのような脂肪族エステル化合物は化合物の安定性を改善することができ、その一方で極性が減少することにより、脂肪乳剤及びマイクロスフェアなどの製剤にすることが容易になり、また高温などの要因により引き起こされる化合物の分解及び調製プロセス中の有機溶液の使用を避けることが可能になる。
本発明は、式(I)で示される構造を有する化合物2β,3α,5α−トリヒドロキシ−アンドロスタ−6−オンを提供する。本発明は、さらにその化合物の複数の製造方法、及びその化合物の用途を提供する。
式(I):


【選択図】図1
【課題】屈折率の高い材料も用いたガラスにおいても、光学特性をさらに向上させるための遮光膜および光学素子を提供する。
【解決手段】基材2の外周部の一部に遮光膜1が設けられている光学素子であって、前記遮光膜は、エポキシ基を有する化合物14、着色剤15、屈折率(nd)が2.2以上の無機粒12子及びシリカ粒子13を有し、前記基材と前記遮光膜との界面から膜厚15nmの遮光膜の界面領域での前記屈折率(nd)が2.2以上の無機粒子の平均濃度が、遮光膜中の屈折率(nd)が2.2以上の無機粒子の平均濃度の1.1倍以上1.5倍以下であること。
【選択図】図2
【課題】選択的ERβアゴニストとしての新規6−置換13−デメチル−エストラジオール誘導体及び該化合物を含む疼痛治療薬の提供。
【解決手段】下式で示される6−置換13−デメチル−エストラジオール化合物。


(Xはメトキシメチル基、6−メトキシヘキシル基、ヒドロキシメチル基、(アミノオキシ)メチル基、(メトキシメチル)アミノ基、メトキシ基、2−メトキシエチル基、4−メトキシブチル基、等;R〜Rは各々独立にH、アルキル、ハロゲン、硫酸塩、水酸基、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリーリ、リン酸基等;R11はH、アルキル、グルクロニド、COOH、CN、CHO等)
【選択図】なし
【課題】 遮光膜の上に、メラミン樹脂又はベンゾグアナミン樹脂とフェノール樹脂を有する硬化物を含む膜を設けることにより、高温高湿環境での長期使用においても良好な外観を有する光学素子を提供する。
【解決手段】 基材と、前記基材の外周部の一部に遮光膜が設けられている光学素子であって、前記遮光膜の上にはメラミン樹脂又はベンゾグアナミン樹脂:フェノール樹脂=1:5〜7:5の質量の割合の硬化物を含む膜が設けられていることを特徴とする光学素子。
【選択図】 図1
投写型表示装置 // JP2016095482
【課題】厚さを縮小できるとともに向上した画像表示ができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】投写型表示装置100は、第1の光を発するように構成された光源102と、レンダリングされた画像を伝送する第2の光を形成するために第1の光を変調するように構成された反射型光変調器104と、偏光子108と、導光板106と、を備える。導光板106は、導光板106の厚さの中に埋め込まれるか、または導光板106の外面に設けられた複数の光学素子146を含むことができる。導光板106に入射する照明光は、溝または光学素子146での反射によって、光変調器104に向けてリダイレクトされることができる。また、光変調器104からの画像光は、導光板108を通って偏光子に進むことができる。
【選択図】図1
3つのレーザ源と、異なる色を有する光ビームを生成するレーザ源と、光ビームをラスタパターンにより走査するための手段とを備えるグラフィックレーザポインタが提供される。
電子デバイス用のカメラウィンドウを提供するために、カメラをカバーガラスと統合し、カバーガラスを加工するための装置、システム及び方法が開示されている。カメラウィンドウをカバーガラスに統合することも可能である。本装置、システム及び方法は、ハンドヘルド電子デバイスなどの小型フォームファクタの電子デバイス(例えば、モバイル電話、メディアプレーヤ、携帯情報端末、リモートコントロールなど)に組み立てられる、カバーガラス、又はディスプレイ(例えば、LCDディスプレイ)に特に好適である。本装置、システム、及び方法はまた、相対的に大型のフォームファクタの他の電子デバイス(例えば、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、ディスプレイ、モニタ、テレビなど)に対応したカバーガラス又はディスプレイにも使用できる。
本発明は、特に自動化に適した、18F−標識化合物の調製のための簡略化された方法を提供する。本発明の方法は、特に、18F−標識化合物が保護基を含む標識用の前駆体から製造され、最終化合物に至る合成経路が酸又はアルカリ性加水分解によるこれらの保護基の除去を含む場合に応用可能である。また、本発明の方法を自動化された様式で実施するのに有用なカセットも本発明により提供される。
【選択図】 図2
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